267 冬暁、待宵の月を結ぶ
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
[ 飲む瞬間は甘い劇毒で君が戻れなくなるように
私の味で君の身体を満たしてしまいたい。
溢れても構わず飲ませ続けて、壊してしまいたい。
絶対に忘れてしまわないように刻みたい。
死なない代わりに我儘を聞いてほしい、
そう言えば君が断れなくなるのも分かってた。
断れない言い方をして、最低。 ]
[ 差し出された毒を飲み干す代わりに
劇毒を飲ませてしまおうと、決めたから。
どんな痛みを伴う行為も厭わない。 ]
[ 初めてのデートの時も沈黙の時間はあったけど
今はあの時以上に静かだった。
私が道中で君に言ったのは一言だけ。
W今日、両親は出張で家を空けてるんだ。W
時間を気にしなくていい、という甘言のみ。
静かな道のり、でもてだけはずっと強く握られてる。
離すことが決してないように
絶対にどこかにいかないでほしい、
そんな想いを感じてしまう。 ]
| [ 家に近づけば近づくほど、 あの日の感覚が蘇るみたいで落ち着かない。
痛みを背負って、心地よさにのまれて 温もりを確かめ合ったあの日を思い出していけば 期待と緊張でそわそわとしてしまう。 ] (0) 2024/06/26(Wed) 2:00:07 |
…………っ!
[ 玄関の鍵を閉める前に呼ばれて振り返った瞬間
唇が重なって深くまで入り込んでいく。
あの夏の日みたいな初々しいキスではなく
まるで解き放たれた獣みたいな、深い口付け。
絡めとられてしまう。身も心も、全て。
私からも舌先を絡めて
時折ごくり、と喉を鳴らして唾液を飲み込んで。 ]
[ 部屋に行くまでの短い間とはいえ
すぐ後ろは玄関扉。
下がろうとしても下がれない場所。
首筋から太腿まで這っていく指先から
熱が伝わると小さく声が漏れそうになって。
心地いいけれど足りない。
もっともっと欲しい。
頬を染めて、瞳を潤ませて君を見つめると
私からも君に手をのばす。 ]
[ 頬を撫でてそのまま首筋へなぞり下ろして。
君へ抱きつくように身を寄せた。
少しでも私の匂いを刷り込めるように
少しでも私が君の温もりを覚えていられるように。
焦れてそろそろ行こう、って
目で訴えるまで、甘い刺激は続いてた。 ]*
[ たったひとつの結月の甘言が
僕達の自傷行為の引き金を引いた。
時間と人目の制約を受けない獣は
甘く静かにその牙を覗かせる。
冬の寒さがまだ目立つのに
こんな場所で耽けるなんて
気遣いとは真反対ことなのに。
僕の手はいつもいつも
正解とは反対のことばかりする。 ]
[ 扉を挟んだ向こう側で
子どものはしゃぎ声がする。
穢れを知らない世界の裏側で
僕達は密かにお互いを穢し合う
この場所は、泥沼に肩まで浸かる
そんな危うさと似た甘い匂いがして。
ダッフルコートの紐に手をかけて
いつもより余裕がなかったのかと思わせる
それでも可愛らしい私服を晒すと
スカートの裾を掴んで結月の口に運ぶ。
感情の赴くまま、
結月に晒させた太腿の奥に指を這わせて
お互いの顔を近づけると
結月にそうさせたように僕も裾を口に咥えた。 ]
[ お互いの息遣いが惜しみなく伝わる距離。
ミツバチが花の蜜を欲しがるのと同じ、
冬なのに暑くなるぐらいの
ただの前菜が堪らないくらい心地よくて。
身を寄せられただけでも気分の昂揚を隠せない。
焦れていくと知りながら
それすらも利用するつもりで
僕はこの時間を止められなかった。 ]
[ 僕が刷り込ませる時間は
結月をその気にさせるのには
十分すぎたみたいで。
目で訴える結月に応えるように
僕はその手を引いて部屋へとむかう。
入った瞬間、胸が締め付けられるのは
結月の部屋が以前来たと気と少し違うからだ。
部屋につくと後ろから
君の華奢な背を抱きしめて。
その痛みのせいで手が震えてしまう。 ]
結月はいつも、いい匂いする。
[ うなじに鼻先を沈めるようにくっつけて
見渡せば部屋を彩るのは思い出の数々。
嫌というほど見せつけられるんだ。
彼女にとっての僕という存在の大きさを。
思い知らされるんだ。
僕が君に対して重ねてきた罪の重さを。 ]
[ 背を抱きながら手を前に回すと
結月との思い出を言葉でなぞりながら
先程の続きと言わんばかりに手を忍ばせる。
着ていたダッフルコートをはだけると
結月を守る布を
一枚、また一枚と無くしながら奪う。
愛情が足りなくならないように
合間に口付けを挟むと
ベッドに座って膝の上に結月を乗せて
結月の身体に僕の指の感触を刻んでいく。 ]
[ 膝の上のお姫様に献上した甘い刺激は
素肌の上から直に感じられるもので
僕の心に酷い乾きを覚えさせる。
たまらず僕は君をベッドに寝せると
その足を掴んで
ずっとされていた君の花園に口付けを捧げると
僕はこれから染める秘境を
舌の先で味わっていくのだった。 ]*
[ 平和な日常を象徴するような声が聞こえる。
陽の当たらないこの場所で行われるのは
決して口外できない罪深い行為。
甘いのに、飲めば飲むほど苦しくなる劇薬。
こうなるってわかってたら
もっと可愛い服を選んできたのに。
小さな後悔はすぐに掻き消えてしまう。
裾を食んで晒した太腿の奥に触れる指先が
以前に覚えた甘い快感の予兆に反応して
力が抜けそうになって。
至近距離、裾を咥えた君と目が合うと
どきりとするんだ。
いけないことをしてるって、思うからかな。 ]
[ 冬の玄関先なのに寒さなんて感じなくて
暑くて、はやく部屋に行きたくてたまらない。
時折漏れる声は切なげに、欲情を誘う。
君の願いだから必死に我慢しようとしてたけど
早く欲しくて、仕方ない。 ]
[ あの日に刻まれた快感を呼び起こして
もっと深くまで君を刷り込んでしまいたい。
部屋はあっちだよ、と指で示しながら
もう、身体は火照って歩くのもやっとで。 ]
[ 後ろから抱きしめられて
そのぬくもりの心地よさに目を閉じようとした……
けど、君の手が震えているのに気づいたから。
泣きそうになりながら手をきゅっと握る。
少しでも癒せたらいいのに。
今からする行為は癒しとは正反対。 ]
……そーかな。
暁は今日もあたたかいね。
[ うなじに吐息がかかって
少しだけくすぐったくて身じろぎしながら
部屋を彩る思い出が頭に過る。 ]
[ 思い出をなぞる言葉に反応する余裕もなく
白い肌を少しずつ晒していく。
床に落ちていく衣服を気にもかけず
君の指先を感じることだけに集中する。
柔らかな肌をこうして愛でられたのは君が初めて。
胸の膨らみに指先が触れるとびくっと
身体を震わせて快感に浸って。
口付けを落とされれば強請るように
頬に手を添えて酸素不足になりそうなくらい
深く、深く君のことを求めて。 ]
[ 何も身に纏わず、何もかもを
君に惜しみなく晒して。
一度花開いた身体は、快感を簡単に拾う。
膝に乗せられてるから、もしかしたら
溢れた蜜で君のこと汚してしまうかも。
ぎゅっと君に抱きつくようにすり寄って
君の耳元で甘く鳴いた。
ずっと、誰かにとっての特別じゃなかった。
誰かの一番でもなかった。
空っぽだった私に沢山の初めてと思い出を
注いでくれたのが、宮崎暁だったんだ。
もう、既にいっぱいで溢れそうなのに。
まだまだだと言わんばかりに注がれる。
大好きな人で身も心もいっぱい。 ]
[ 甘い声のはずなのに、
まるで引き止めるみたいな声で
必死に呼ぶ君の頭を撫でた。
私は大丈夫、って伝えたくて。
全然、大丈夫じゃないけど
そんなこと、言えるわけない。
されるままにベッドへ寝かされて
足を掴まれると、蜜で濡れた秘所を晒す。
今か今かと快感を待ち望んでひくついてるのを
好きな人に余すことなく見せてるのが
すごく、恥ずかしい。でも、隠すことも出来ない。]
[ 口付けだけで終わらず
君の舌が蜜を舐めとっていくのを感じると
背を逸らして嬌声が部屋に響く。
少しでもこれで乾きが癒えるなら。
いくらでも甘い蜜を君に捧げるつもり。
敏感な場所に触れたなら足をばたつかせてしまう。
快感の波にのまれそうになって
声がだんだん切羽詰まったような喘ぎ声に変わったの
君にはすぐ、見透かされてしまうだろうな。 ]
んんっ……、はぁっ…………!
さとる、ばっかり、さわってずるい…………。
[ 絶頂の予感がする中で
私も君に触って気持ち良くしたい、って
伝えようとしたけれど……
途切れ途切れになってたから
伝わったかはわからないな。 ]*
[ 分かっていたつもりなのに。
僕は君の心を、今も奪い取って…… ]
[ 僕は、結月のことが好きだ。
自覚しているからこそ
今は甘く嬉しくて、苦しい。
僕の心を満たす思い出達は
シルクのような君の肌に息を飲み
布が剥がれていくほどに
]
[ 僕が履いていたズボンの
太ももに付いた痕はきっと……。
甘い悲鳴で訴える結月に
こんな時でさえ悪戯心が顔を出す。
君の想像していないようなことをして
君を掻き乱してしまえばいいと
少年心にも似た愛情が舌先に乗ってしまうんだ。 ]
[ 君を掻き乱すことに夢中になれば
せっかく君が何か訴えようとしてくれたのも
はじめは聞きのがしてしまう。
声色から溶けでる理性を絡めとって
蕩けた声が限界を示す。
呑まれた君が不安にならないようにと
力強く掴んだ指先が小さな痕を作ると
そこでようやく僕は、君の声に気づいて。 ]
[ 僕は蜜を吸うのを止めると、
指先を濡らしたまま結月の手を握る。
この先のことへ大きな期待を膨らませた
僕の身体はまだ触られていないのに熱くて
結月がどうするか
しばらくは彼女に任せるつもりはあるけれど
戸惑うようならきっと僕は
綺麗なその指を手に取り誘導したことだろう。
]*
[ そのつもりだったのに。
君に大切にされて、いつの間にか心を奪われてた。 ]
[ 君しかいないから君と行こう、じゃない。
君と行きたいから一緒に行こう、
に変わってた。
君とじゃなければ意味がない。
そんな風に考えるようになってたんだ。 ]
[ 君からもらった愛情に溺れてしまいそう。
甘く鳴いて君の思うままに乱れた姿を見せて
与えられた快感で頭がいっぱいになる。
自分ばっかりじゃなくて、君も
そう、ずっと言いたいはずなのに。
理性をからめとられて、蕩けた声を
静かな部屋に響かせてしまう。
大好きな人にされてるから
気持ち良くてたまらない。
これが最後かもしれないから。
甘い快感を忘れないように刻み込みたい。
波に吞まれてしまった私が
大きく息を吐いて呼吸を整えてる間も
蜜は溢れ続けてシーツを濡らす。
ほんとはもう、欲しくてたまらないけど
私だって君に触りたかったから
疼く身体を抑えながら君の方を見て。 ]
[ 暁の手をぎゅっと握り返してから
どうしよう、って一瞬悩んで。
頬に手を当てて触れるだけの口付けを落とすと
少しずつ手を下へと降ろしていく。
頬から腕を伝って脇腹までなぞったあとは
焦らすように太腿を何度か撫でて。
君の熱に触れてもいいのかな、って
触れるか触れないかの所で戸惑ってたら
優しく君の手が誘導してくれた。 ]
[ びっくりするくらい熱い。
あの日、これを私は受け入れたんだ、
そう思うと今でも熱い身体がさらに火照っていく。
最初はほとんど力を入れずに撫でるだけ。
そのあと軽く握ってみたけれど君からしたら
じれったい感覚だったのかな。
力加減が分からなかったから
君に教わりながら少しずつ手を動かしていく。
時折痛くないかな、って伺うように
君の方を見て。
それだけでは物足りなくなってしまった私は、 ]
[ いたずらっ子のように微笑んで
目を閉じたのを確認すると
触ってた君のものを口に含んで。
さっきされた仕返しのように
暫くは夢中で舐めるんだ。
たとえ君がこっそり私を見てたとしても
それに気づかないくらい。
君にも気持ち良くなってもらいたい。
私ばっかり乱されてたから
君の余裕だって奪ってしまいたい。
そんなことばっかり考えながら
止められるまで、君への奉仕を続けてた。 ]*
[ 既に繋がりを求めて疼く身体を抑えて
ねだる待宵、誘う冬暁。
結月に全てを委ねた僕は彼女の手を
目でそっと追いかける。
最低限鍛えてはいるものの
筋肉質とまでは言い難い身体を
結月の細い指が撫でていき、
太ももに触れられれば
もどかしさに身体が震える。
手を誘導したら
僕がこの続きを求めていることも
結月は気づいくれたみたいだから。 ]
[ 本当は、結月に言わせたかった言葉なのに。
結月が愛おしいあまりに
僕が先にその言葉を口にしてしまう。
どこまでしていいのかって
僕が逆の立場で感じていた戸惑いを
慣れない結月が感じなくていいように。
言葉にすれば、自分も熱くなるんだって
初めて体感することになった僕はというと
結月の目の前に晒すことになるもっと前に
既に大きくしてしまっていたのだけれど。
]
[ たどたどしい手つきが
敏感な熱にはかえって鋭利な快感になる。
気を遣ってくれているのだろう
僕がじれったさに耐えきれず
切なげな吐息を零してしまったら
今度は柔らかな手に包まれて
だんだんと加減を覚えた手つきに
僕は身も心も籠絡されていく。
君の手で昂る僕はきっと君の瞳の中で
誰も知らないような甘い顔をしていたはず。 ]
[ 結月の言葉に従うまま閉じた瞼の裏には
あの微笑みが魔法のように絡みついていて
指だけでも気持ちがいいのに
口に含まれてしまうと初めての暖かな感触に
腰を浮かすくらい反応を示してしまう。
見えないだけで、敏感さが増すんだと
僕はこの時に初めて思い知ることになる。
条件反射で薄目を開くと
その時に見えた光景にしばらく釘付けになって
それでもまた目を閉じるのは
僕を虐めようと夢中になっている君が好きだから。
]
うぁ───結月の口の中、あっつ…!
[ 自分のコントロール化から外れた身体は
与えられた快感の量を推し量れなくなる。
快感に脳が支配されて
身体が敏感になればなるほど
自分の身体なのに抑えが効かなくて…………。 ]
[ 頭の中が酸素を無くしたみたいに
ただでさえ熱に浮かされた思考が更にぼやけて。
荒い吐息を吐いて呼吸を整えているうち
僕は気づいたように慌てて結月の様子を伺った。 ]
っ────!
結月ごめん…!僕、勝手に…!
[ 近くにティッシュはあっただろうかと
探す僕はきっとみっともないかもしれない。
悪戯な君の前ではいつもそうだけど
今回ばかりはそれ以上に狼狽えて
それでも熱がおさまらず
まだ大きさを保っていることに気づいたのは
僕と君、どっちが先だったのかな。 ]*
[ もどかしそうに身体を震わせてる君を見て
もっと焦らしたいって思ってしまう。
さっきの君の気持ちと同じだったのかな。
続きを欲しがる君に
導かれるまま、そっと触れて。 ]
[ 私だって、君にならなにされたっていい。
ずっとそう思ってたし
何処かで口にするつもりだったけれど
その余裕さえ持てなくて。
先に言ってほしいって思ってても
おかしくないのにプライドより
私への気遣いを優先してくれる君は
やっぱり優しい。
それが君にとっては当たり前だとしても。
あの日目にした時はじっと見たわけじゃないから
大きさに一瞬目を奪われてしまう。
怖いわけじゃない。
疼く身体がもう欲しいって求めるのと
君のことをおとしてしまいたい、
そんな葛藤に少しだけ固まってた。 ]
[ 切なげに息を零す君の期待に応えたくて
白い掌で君の熱を包み込む。
手を動かしながら君の顔を伺えば
見たことないくらい甘い顔をしてて。
嬉しくて微かに笑みが浮かぶ。
君の心を全部奪ってしまいたいから。
他の誰も絶対にこんな姿知らない。
私が初めて、君の甘い顔を見たんだ。 ]
[ 余裕のない君の声にゾクッとする。
もっと、もっと乱してしまいたい。 ]
[ 淫らなイタズラはあの頃の延長線上に。
困らせてしまいたい、
勝負でも何でもないのに勝ちたい。
気持ちいい、って思って欲しい。
少し浮く腰に一瞬動きを止めてしまったけど
それが気持ち良さからだと
君の反応でわかったから、やめてなんてあげない。
見えないと過敏になるのは
元はと言えば君に教えてもらった。
思わず目を閉じてしまった時に
君から攻め立てられたときの快感が
この身にまだはっきり刻まれてるから。
夢中になって奉仕を続けてたから
見られてたのにも気づかない。
舌先で先端をなぞったり
軽く吸い付いてみたり。
見られてるって思ったらここまで
大胆には出来なかったと思う。 ]
[ 咥えきれなかった部分は手で包み込んで
刺激を与えながら、口の中での奉仕は続ける。
反応からさっきよりずっと余裕がないのが伝わって。
このまま続けたらどうなるかわかってたし、
止められることもなかったから
伺いを立てるとか、そんなこともしないまま。 ]
[ 当たり前の事だけど初めてのことで
上手く飲み込めなかったから
けほけほと咳き込んでしまったから
少し、心配させちゃったかな。
収まってから、濡れていた指先をぺろりと舐めて。]
おいしくない、けど、
しあわせ。
[ クスクスと笑う。
気持ち良かったみたいで嬉しい、って
君の耳元で囁くと、ふと、視線を下ろす。
まだ、大きいままの熱に気づいて。
もう、これ以上は我慢できない。欲しい。
蜜が滴る花弁が君にあたるように
膝の上に乗ってふふっと微笑む。 ]
[ 焦らすように腰を揺らして
二人の熱がすり合わされると
快感にびくっと身体が震える。 ]
―――――好きに選んでいいよ。
暁は、特別だから。
[ 君の耳を食んで、
お互いの息がかかるほどの距離で
じっと見つめると、君の答えを待ったんだ。]*
[ 咳き込む結月が心配になって
思わず顔を覗き込もうとすると
笑う声にゾクリと背筋が震える。
指先を舐める何気ない仕草が
こちらを獲物に狙うかのようで
上に乗られてしまえば
捕食を待つ獣のように
抵抗することは出来なくなる。 ]
[ 言葉は妖狐の呪いのように
一言一句が喉の奥に絡みつく。
蜜に濡れていけばもどかしくて
焦らされているように
絡め取られているみたいな、
光景にも、感触にも、身体が反応を示す。
耳元まで近づけば息が当たり
その吐息が結月の我慢の限界を教えてくれた。 ]
[ 好きに選んでいい。
結月の言葉を頭の中で復唱すれば
脳の奥まで痺れる。
神話の神様みたいに
魅了されて堕ちていく感覚は
きっと今僕が感じている
この危機感を孕んだ高揚に近いはずだ。 ]
[ 絶え絶えに君に答える僕はもう
これ以上、言葉を紡ぐ余裕がなく
君の唇を塞ぐと、
背に手を回して、甘美な地獄へ、誘った。 ]*
[ 好きに選んでいいって言ったのは
どっちも欲しくて選べなかったから。
でも、どっちも欲しかったのは
私だけじゃなくて。
大切な人が欲しくてたまらないのも
欲張りなのも、同じ。 ]
[ 苦しさも君への想いも全部飲み込んで
お互いの息を混ぜ合う。
こんなに甘い劇薬、飲んでしまったら
二度とこの味は忘れられない。
―――――忘れさせたくない。 ]
[ 息が苦しくなるまで深く口付けると
腰を浮かせて、花園の入り口に熱をあてがって。
薄い膜一枚隔てることもないまま
深い繋がりを求めていく。 ]
―――――っ、んんぅっ!
[ 全部中に収めると中が収縮して、
君の熱を強く締め付けてしまう。
息がとまりそうなくらいの快楽にクラクラする。
欲しかったもので満たされた悦びと快感で
動きたいのに暫く動けなくて。
深く息を吐いて、息を整えようとしても
落ち着くどころか吐く息は荒くなる一方。
君の背に手を回して、支えにすると
奥まで当たるように腰を動かしていく。
気持ち良くて波に呑まれてしまいそうなのを
必死に我慢しながら唇を重ねた。 ]
[ 気持ちいいはずなのに、苦しい。
身も心も深くつながっているのに。
どうして涙があふれてしまうのかな。 ]
[ 快感に蕩けた甘い顔……からは遠い。
離れたくないのに、別れは決まってて
今してることは全部自傷行為だって、
わかってて誘ったはずなのに。 ]
だいすき、もっと、一緒にいたい……。
[ 譫言のように言いながら、
それでも快楽を得ようとする動きは止められない。
気持ちいいのに、幸せなのに。
未来を考えてしまったら苦しくて仕方ない。 ]
[ 泣きながら微笑んで、
再び動き始めてから、絶頂するまで
そう時間はかからなくて。
一緒にいきたい、って囁くと
嬌声を部屋に響かせながら、達してしまうんだ。 ]
[ 離れたくない、って強請るように
ぎゅうっと君に抱きついたまま
暫くは快感の余韻に浸っていた。
大切な人の温もりを感じながら
涙を止めることも出来ずに。 ]
[ 役割だからじゃない。
大好きな人だからこそ、伝える言葉。 ]**
[ 行き過ぎた快楽は身を滅ぼす。
そんな当たり前のことを
今になって強く感じる。
煮え滾るほどの興奮は
僕の支配下を外れて
結月に心臓を掴まれるように支配される。
必死に刻もうとして動けない結月を支えて
それでも続きを自分からは促さないのは
これが結月にとって大切な時間
お互いを刻むための時間だと知っているから。
動いて、今すぐにでも乱したい、
そんな男として当たり前の思想を
吐くわけにはいかないと必死におさえつける。 ]
[ 感情で始まり、感情で終わる誰かの青春。
打算で始まり、打算で終わる僕らの青い春。
紡がれた感情を置き去りに
引き剥がされるのは極寒の前触れ
もう二度と忘れられない甘い快感は
手首を切る感覚にとても似ていて、
零れた涙を拭う手を持ち合わせない僕は
目を塞ぐように重なる唇を啄んでいく。 ]
[ 心を焦がすような痛々しい波紋が
身体中を駆け巡り鳩尾を穿つ。
一緒にいたい、と
血のにじむような願い。
僕も同じと、吐きたくてしかたないのに
結月と僕じゃ同じ言葉でも意味が違う。
自分の罪の赦しを乞うような
自分だけを癒す言葉なんて
僕は吐き出すことはできなくて………… ]
[ 僕は君の言葉に何も答えず
静かに、君の顔を胸に埋めさせた。 ]
[ 泣きながら微笑む顔を
まるで魂に刻み込むように
心臓に君の涙を飲ませて、
君の脈動に呼応するように
お互いの胸に刺さるナイフを引き抜いて。
結月の囁きに応えるように
募る我欲を打ち付け、満たしていく。 ]
っ…………はぁ…。
[ 互いの汗も蜜も混ざり合い
肩で息をする結月を支えながら
吐き出した精に引きずられるように
脱力感が吐息となって溢れ出る。
君に僕の顔が見られないように
なるべく距離を近づけて。
結月の髪を撫でながら
手離したくないという気持ちに従うまま
痛いほど、強く、抱きしめる。 ]
|
[ 春が眠る冬の空 飛行機の中、独り、空を眺める。
両親は僕に気を遣っているのか 声をかけてきたりはしない。
大きなキャリーバッグは思い出の宝箱で 鞄につけていたストラップを指で撫でながら
映る僕の窓は
微かに滲んでいた。 ]
(1) 2024/07/01(Mon) 23:52:27 |
| (2) 2024/07/01(Mon) 23:53:11 |
|
[ 僕は心の底から君が好きだったんだと 新しい門の前で、独り、涙を流す。
今日は2月4日
冬のように冷たい、立春だ。]**
(3) 2024/07/01(Mon) 23:54:19 |
[1] [2] [3] [4] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
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