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【赤】 マシロ[ 自分が潮を噴いたことなんて知らない。 まだそれは知識にないことだ。 だから、何が起きたか分からない子どものような顔で、 ただ胎に叩きつけられた白濁の熱さを 薄腹の上から撫ぜて ] ………ッふ、……おなかのなか、 ちゃんと やわたさんで、いっぱい…… [ 一気に高いところまで快楽が上り詰めたせいか、 頭が全く上手く働かない。 だしちゃえ、なんて抗えないコマンド、ずるい。 彼が出すものと自分が出してしまうものは きっと違うのに。 ──そこまで思い出して、漸く 何かとんでもない粗相をしてしまったのではないかと 慌てたように瞳孔が開いて、彼を見上げた。* ] (*98) 鬼葉 2023/04/01(Sat) 22:11:41 |
【秘】 グルメライター ヤワタ → マシロ[ 「熱い」のはどちらで 「たべている」のはどちらか わかっているのは 「きもちいい」「すき」 ということ。 ] (-152) Ellie 2023/04/01(Sat) 23:12:37 |
【赤】 マシロ[ どれがトリガーを引いたのか、自分でも分からない。 全身余すところなく甘く気持ち良くて、蕩けてぐずぐずで 最奥にずっと求めていた 熱 が弾けた。────その瞬間、もうだめだった。 耐えられなくて、いつものイき方とはまるで違うモノが 這い上がっては外に出たがって。 幾夜も喰べられ 幾度も開発されたこの身体は、 ついに潮を噴くことまで憶えてしまった。 ] ………ぅ、……? ん、 ……がんばり、ます……? [ ちかちかと視界の裏で白が弾け飛んでいる。 薄い腹を押し上げていた硬さはないけれど、柔くもない。 腹の中に残ったままの熱を、ぼんやりした意識で撫ぜて よく理解もせずに「頑張ろうね?」と投げられた疑問符へ うん、と子どものように頷く。 ] (*105) 鬼葉 2023/04/01(Sat) 23:59:50 |
【赤】 マシロ[ がんばる。──何を、だっけ? 思い出さなきゃいけないことが他にもあった気がする。 そう、例えば、自分が今しでかしたことだとか。 は、とそこで意識が降りて、輪郭を取り戻した。 見上げた彼から優しいキスを与えられるのを 目を閉じて受け止め、羞恥に頬を火照らせる。 ] ────……ッや、…… しお、? [ 力の抜けた身体ではもう碌な抵抗も出来ない。 顎に宛がわれた彼の指が、また鏡の方を向かせてきて まるで鏡まで飛び散った水滴を見せつけるよう。 実際恐らくはその意図なのだ。意地悪な狼は。 彼の口から紡がれた二音で真っ先に思い浮かぶのは 調理に欠かせない調味料だけど、それではない。 しお、────潮。 シャワーでも結露でもないこの透明な水滴が、 「なにかでる」と抵抗した感覚の正体、らしい。 ] (*106) 鬼葉 2023/04/01(Sat) 23:59:59 |
【赤】 マシロ[ 俗語の類は脳内辞書には書かれていない。 潮というものも、そもそも最初はイく、という言葉さえ 辞書になかったような性知識だ。 本当に義務教育レベルのことしか知らない身だから、 少しの理性が掛けたストップは正解だっただろう。 ] ……ぁぅ……。 わけ、わかんないくらい、……きもちよかった…… ────……ふぁ、 ンッ [ ナカから熱杭が抜けていく感覚を快楽として拾い上げ、 まだ敏感なままのナカはその微弱な刺激で 弱々しく、今度はすこしだけ潮を零す。 びくびくと収縮を繰り返す媚肉のせいか、 栓が無くなったからか、白濁が膣内を伝い落ちていく。 直感的に、「さみしい」と本能が訴えた。 ] (*107) 鬼葉 2023/04/02(Sun) 0:00:04 |
【赤】 マシロ[ 意識が降りただけで、まだ身体は戻っていない。 初めて潮を噴くくらいには深く大きく達した余韻が尾を引き 時折制御出来ずに、脚や肩がぴくん、と跳ねた。 ──いっぱいだったはずなのに、熱が抜けて、おちて。 ちゃんと、憶えたのに。 教えて貰った"きもちいい"を、熱の吞み方を、快楽を。 与えられたご褒美が足りない。 贅沢だろうか。──足掻く貴方も同じだろうか? ] やわた、さん、 [ 甘い、溶けたアイスのような声音だった。 とくんとくんと心臓が早く動いている。 肌を交える時、こうして不意に意地悪な面が見えるたび どうしてか鼓動が早鐘を打つのだ。 顎を動かして鏡を見せようとする少しの強引さ、 快楽から逃してくれなかった あの甘い声音。 ────おかしい、こんな熱の上がり方。 そんな 、…そんな気質じゃなかったはずなのに、 ] (*108) 鬼葉 2023/04/02(Sun) 0:00:08 |
【赤】 マシロなか、……こぼれ、ちゃった ……から [ しゃくりあげる膣のせいか、どうしても溢れた白濁が つぅ …っと太腿を伝う感覚がある。 とはいえまだ微量で、大半はナカに残っているけれど "まだ慾しい"と雌の本能が慾張って言うことを聞かない。 気怠い腕を動かし、すり、と彼の熱へ直に触れる。 あんな痴態もかわいかった、と言ってくれるなら。 ──まだもっと、可愛くして。 貴方の手で 貴方の熱で 際限なんてないくらい。 ] (*109) 鬼葉 2023/04/02(Sun) 0:00:14 |
【秘】 マシロ → グルメライター ヤワタ──────……もっかい、しよ……? [ えっちしよう、なんて直接的には煽れない。 少なくとも まだ今は。 代わりに精一杯の"お誘い"の言葉を紡いで、 ] (-160) 鬼葉 2023/04/02(Sun) 0:00:21 |
【赤】 マシロ[ 男性の熱を硬くする方法なんてよく知らない。 だから撫ぜるように触れる細い指先は、 本当にただ、誘うために肌を重ねにいっただけ。 それで煽られてくれるならリターンは十分。 足りないなら、気怠い体をどうにか動かして、 舌を交える深いキスをしてでも、 もう一度をねだろう。** ] (*110) 鬼葉 2023/04/02(Sun) 0:00:26 |
【赤】 マシロ[ 白紙の脳内辞書に、またひとつ彼の手で知識が与えられる。 ──きもちよくなった時に、出てしまう、透明なもの。 定義づけはすんなりと吞み込まれ、 何か粗相をしてしまったわけではなくて良かった、と 安堵でほっと息を緩めた。 「聞いたことしかなかった」という彼の言葉から、 "なかなか起こり得ない現象である"ことを察せるほど まだ思考回路は回復していない。 ────癖になるのは、こまってしまう。 潮を噴くまでの気持ち悦さが毎回訪うのもそうだし、 ……出してしまった時の快楽も、癖に、なったら? 身体が自分のものではなくなってしまって 全部、彼に作り替えられて 名実ともに彼のモノになって ──彼無しでは生きられない身体になってしまいそう。 ] (*117) 鬼葉 2023/04/02(Sun) 10:14:49 |
【独】 マシロ[ そうなってしまいたい、なんて慾は識らん顔。 貴方の言うことなら全部聞きたいの。 貴方に教えて貰うこと、全部覚えたいの。 ──これ以上無いくらい貴方仕様にカスタムされた 極上のご馳走になるように ] (-165) 鬼葉 2023/04/02(Sun) 10:14:58 |
【赤】 マシロン、 ぁ、む……っ [ 微かな喘ぎの合間を縫うように、咥内へ指が入り込む。 顎にも触れ続けているせいで逃げられない。 指は軽く口の中を一周し、 まるで熱杭の挿入を思い出させるように前後へ揺すっては それだけで滲んだ唾液を掻き出すみたいに引き抜かれて ] ……っは、ふ、 [ 咥内を弄られるのも、きもちがいい、けれど。 ──…もっと気持ち悦さを得られる場所を 自分はもう、知っている。憶えさせられて、いる。 お腹の奥がまた疼いて、痺れが止まらない。 慾しい、おねがい、──また 熱を 奥で、飲ませて。 だって 折角出して貰ったものが、零れてしまった。 ] (*118) 鬼葉 2023/04/02(Sun) 10:15:02 |
【赤】 マシロ[ 狼さんは思惑通り煽られてくれたらしい。 鏡越しの顔でそれを察し、いたずらっぽく笑う──前に。 ] ………ぇ、と……。 [ …それは冗談なのか本気なのか。>>*115 今一つ掴み切れなくてまごついている間に、 両手で自分を支えたまま彼が先に立ち上がった。 次いで腰を抱かれながら、導かれるように自分も立ち 強く吸われた唇の快感に「んぅ、」と小さく喘いで。 ] おんせん、……。 [ 思考は完全に戻ってきていない。 内風呂に備え付けられている浴槽のことか、と考えて ────露天風呂の存在がすっかり頭から抜けていた。 甘えるように両腕を伸ばした。 両脚も腰も、力が抜けて思うように歩けないので。 ……なんてのは、半分くらい建前で。 ] (*119) 鬼葉 2023/04/02(Sun) 10:15:06 |
【赤】 マシロ……だっこして、つれてって。 [ 出来る限り貴方とくっついていたいから。 運びやすい体勢があるなら、その通りにする。 なるべく負担をかけないように頑張るから、抱っこしてと 今までなら言い出せなかったような我儘を。 温泉の中で温まって部屋で続きをするつもりなのだと、 ……そんな風に思ってもいたものだから、なおさら。 きっと彼の思惑を知っても、結局自分は "彼の言うことを聞きたい"と思ってしまっているので 顔を赤くしながら、熱を慾してしまうのだろうけど。* ] (*120) 鬼葉 2023/04/02(Sun) 10:15:10 |
【赤】 マシロ[ 狼さんの思惑通り、白うさぎは安堵をしただけで 潮を噴くことへの恐れや嫌悪を抱くことにはならなかった。 もうあの頭を焼くような快楽を憶えてしまった以上は、 きっと、言外の意も 叶う未来になるのだろう。 ──幕間でさえ気を抜かせてくれない狡い一面さえ すき、に変わってしまうのだから、どうしようもない。 穏やかなピロートークめいた会話は文字通り言葉だけ、 伴う行動は慾を互いに煽ろうとするものばかり。 ] ……ん。 わたしも、ずっとナカ、いてほしい……。 [ なるべく長く、というのをゆっくりとした交わりと解釈し 三回くらいは──なんて言葉が まさかそれ以上の可能性も孕んでいるとは思いもしない。 だから、微笑みに揺蕩うような咲みで返して、 甘えたな子どものように腕を伸ばした。 ] (*126) 鬼葉 2023/04/02(Sun) 12:34:46 |
【赤】 マシロ[ せりあがる何かを堪えるような咳払いが聞こえて、 小首を傾ぎ、「はやく」と目で訴える。 想いを交わした最初の頃なんて、 「手を繋ぎたい」とお願いするのも少し怯えていたのに。 今ではすっかり彼限定で甘やかされ、甘え慣れたおかげか おねだりは受け入れられるものと思い込んでいる。 ──だって彼は、いつだって自分のことを "可愛い"と言ってくれるから。 ] ……やわたさん、だっこ。 [ とはいえ今は少しの時間も惜しいので。 駄目押しのようにもう一度、今度は名前を呼びながら 「ん!」と腕を掲げれば、彼の両手が伸びてきて 脇へ差し込まれ、身体を持ち上げてくれる。 白うさぎは、へにゃ、とご満悦の笑みを浮かべた。 ] (*127) 鬼葉 2023/04/02(Sun) 12:35:05 |
【赤】 マシロえ、と……こう……? [ 爪先がマットの際で宙を掻いた弾みで、 太腿を細筋の白濁が伝い ぽたりと落ちる。 溢れないようにきゅう、と下腹部へ力を込めるけれど 足を開いて正面から抱き着く格好では思うようにいかない。 彼の首へ腕を回し、指示される通りに四肢を動かして。 体重を預ければ望んだ通り、抱っこで移動の完成だ。 ふにゅんと彼と自分の間で柔く形を変える胸も、 ────…歩く間にどうしても擦れる秘芽への刺激も。 彼の肩口に頭を凭れ掛からせて、必死に声を殺し バレないようにしようと ──したのだけれど。 ] (*128) 鬼葉 2023/04/02(Sun) 12:35:11 |
【赤】 マシロっひゃぅ、 ンッ……! [ 不意に訪った秘部を探るような指先の刺激へ、 押し殺せていたはずの声が溢れ出た。 びくん、と身体が揺れれば 胸の先端と秘芽は彼の肌と擦れ、痺れるような快感を生む。 確かめるまでもなく、少し触れればきっと 白濁と、それ以上に秘部を潤す蜜が分かるはず。 ] ……ッや、こぼしちゃう、から……っ [ 頑張って膣を締めて、どうにか奥に溜まる慾が これ以上出て行かないようにしているというのに。 抱っこをねだってこの体勢になった以上、 抵抗は言葉だけでしか出来ない。 不埒な指の悪戯を咎める声さえ甘い色。 ──……頭が茹って、ばかになったみたいで。 ] (*129) 鬼葉 2023/04/02(Sun) 12:35:15 |
【赤】 マシロ…………それ、に、 さわられるだけで、きもちいいから ……だめ、 [ ──今は、まだ。 だって、触れ合うだけの二箇所さえ快感を奔らせるのに。 意図的に弄られたらすぐまたイってしまう、と 掠れた声で訴えて、ぎゅうとしがみついた。* ] (*130) 鬼葉 2023/04/02(Sun) 12:35:32 |
【赤】 マシロ[ 抱っこのおねだりをした記憶は、過去一度もない。 頭を撫でてといったり、手を繋いでといったことも。 全部全部、彼が初めてのことだらけ。 ────彼なら、甘えることを許してくれるから。 そうして自分にもまた、"甘えられる"ことへの 嬉しさをいつも教えてくれる。 二人でしか作れない、幸せの掛け算。 ] おふろ、 [ はた、と気付く。 零れた呟きは、こつんと頭を合わせに来てくれた 彼の耳にもよく届いただろう。 またすぐに飲ませてくれると言って、 でも内風呂の浴槽は通り過ぎていく。 ──そこでようやく、露天風呂の存在を思い出した。 ……いやまさか、まさかそんなことはない。きっと。 過った考えを否定し、じれったい微かな快感を耐え、 「だめ」の意図を汲んでくれた狼に身を預ける。 ] (*135) 鬼葉 2023/04/02(Sun) 16:57:56 |
【赤】 マシロ[ 引き戸を開ける音は重々しく、日暮れの寒さが肌へ触れた。 夜の帳はまだ降りず、昼と夜の合間、 どっちつかずの昼夜が混ざり合った空へ微かに細い月。 照明が無くても地面や少し遠くのものなら目視できる。 家族連れを想定しているのか、 肩口から頭を離し振り返れば、大きな露天風呂が見えた。 降りて自分で入れるくらいの力は残っていたけれど、 言い出さず、抱えたまま湯へ浸かるのへ甘えて。 ] ……っわ、ほんとだ、ちょっとあつい……かも…? [ 掴まっててね、という予告にはこくんと頷き そっと一緒に入った温泉は少し温度が高いような。 じんわり肌へ広がる熱さへ、ほう、と息を吐く。 ] (*136) 鬼葉 2023/04/02(Sun) 16:58:00 |
【赤】 マシロ[ まだということは、夜になれば星が見えるのだろうか。 特別夜空が好きなんてこともないけれど、 都会の街中に住んでいれば星なんて殆ど見えないから 純粋に気になって、夕飯後にもう一回入ろうという言葉に 「うん」と少し弾んだ声で返事をする。 ] えへ、……だっこしてくれて、ありがとう。 [ 最初の夜から、交わった後は朝起きるまでの間 敬語が抜け落ちるのが標準になった。 無意識だったことへ気付いたのは途中から。 気付いてもなお、続けている。 ────……身体でも、心でも、その他からも。 彼と交わったことへの実感がほしくて。 それに、何てことない時に敬語を外すのは ……やっぱりまだ、気恥ずかしい、し。 ] (*137) 鬼葉 2023/04/02(Sun) 16:58:04 |
【赤】 マシロ[ 運んでくれたことへの礼を言い、 促されるままに首から外した片手を湯の中へ沈める。 てっきりここで体勢を一度崩して 隣同士座りながら浸かるのだと、思っていたけれど。 ──導かれた先、まだ柔らかい彼のモノへ触れた途端 さっき自分が煽るために撫ぜたことを思い出す。 ] ……ぁ、やわた さん わたしも。────わたしも、すき、 [ 浴室と違い、外だから声は響かない。 名前を呼ばれ 好きと紡がれれば、心臓が跳ねた。 幾度も幾度も重なる唇を受け入れ、 自然と唇を開けば、外だというのにキスも深まっていく。 粘着質な水音が鳴って、熱い舌が交わって、 ] (*138) 鬼葉 2023/04/02(Sun) 16:58:10 |
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