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![]() | 【人】 3年 櫻井 快人―― End Roll ―― [最近、思い出せないことが増えてきた気がする。 元々片付けは得意ではなかった方だが、一度仕舞ったものがどうしたって見つからない日が増えた。 大好きだった映画のタイトルが思い出せない。 ある日は息子の名前を忘れて、以来手帳に家族の名前だけは記してある。 砂時計の隙間から、記憶の球が転がり落ちていくような、感覚。 代わりに、なにかしらの願いが叶っていれば、良いのだけれど。] ……舞ちゃん、 [僕がそう呼ぶと、君はきっと優しい顔をしてくれた。 時を重ねて、あまり呼ぶ事のなくなっていた名前が、するりと口から零れ落ちてしまうことがあって。 そういう時は決まって、あの日の夢を見る。 舞ちゃんって、呼んでいいかな 他の何を忘れても、自分の名前さえ思い出せない日でも、舞ちゃんって名前だけは、唇が、舌が、覚えていた。] 悪いんだけどね、手をね…… [酷く心もとない心持がする日、差し伸べる手は、きっと握り返してもらえた。 そのことに、どうしようもない安堵を覚えて、僕はつい、穏やかな眠りについてしまう。] (336) 2020/11/20(Fri) 23:41:11 |
![]() | 【人】 3年 櫻井 快人 ねぇ、舞ちゃん。 [愛しているよ。 何度だって、僕は君に愛を告げる。 何度でも。] あのね、話したいことが、あるんだ…… [あの日、僕が君に降参した日。 僕は、すごく久しぶりに、誰かに期待するってことをしたんだ。 それはとっても勇気のいることだったんだけどね。 まるで天使のような女の子が、僕の背中を押してくれたんだよ。 その天使の名前はね…舞ちゃんって、いうんだけど。 何度目になる同じ話なのか、僕はもう思い出せない。 ただただ鮮やかに、今だって昨日のことのように脳裏に描き出されるあの日の君を、君に救われた日を、何度でも語る…何度でも君が聞いてくれるのを、良いことに。] (339) 2020/11/20(Fri) 23:41:47 |
![]() | 【人】 3年 櫻井 快人 舞ちゃんは、倖せを見つけられた? 僕はね…… [君といられて、君と過ごせて、君がここにいてくれて。 とっても、倖せです。 見つけた倖せに包まれて、ふわ、と笑い、眠りにつく。 何も恐れるものはなかった。 目が覚めたら、暖かいコーヒーを入れて、何度も繰り返したあの映画を観よう。 疲れたら、少しだけまどろんで、そして目覚めたらまた、名前を呼んで。 それは、穏やかで、温かな、どこまでも倖福な、夢だった。**] (340) 2020/11/20(Fri) 23:42:45 |
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