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人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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[とはいえ、『月』から何かを取り上げて、
「お前のものはボクのもの、ボクのものはボクのもの」という、
理不尽な理論を振りかざしたとまでは教典に書かれてないし、
そんなに悪いやつではなかったのでは……?

真相は『箱庭の子』らのみぞ知る。あと神なる存在もか]


 



『 ごめんなさい……ごめんなさい……。
  もしも“次”があるのなら、恨んでくれて構わないから 』


 

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ エーリクとシトラに「大丈夫」と言えずにいた男と違い
 彼はいともあっさりと言葉にした。>>1:436
 気休めでも少し安心できたこと、緊張が多少解れたことに
 嬉しくも、先程声を掛けられずに居た無力さに苛まれる。
 
 同時に、僕はやはり聖職者ごっこをしているだけの
 見せかけの善人でしかない、と心が騒ぐ。
]


  うん……。久々にヴェルトさんが戻ってきたと思ったら
  どうしてこんなことに……。
 

[ 男は洋館に来た当初、素行の悪さで
 よくヴェルトに叱られていたが
 その後シンの元に向かうことは少なく無かった。

 何より、彼は男を叱らなかった。
 自分の行動を棚に上げ
 「またヴェルトに叱られちゃったよー。」と
 ぶつくさ云うような子にも、普通に接してくれた。] 
 
(270) 2022/12/17(Sat) 9:49:32

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 彼は生まれた時から洋館に居て
 ヴェルトに次ぐ洋館の主のような感覚であり
 頼れる兄のようでいて、年も近く
 友人のように気軽に話せる人物だった。

 ヴェルトがいなくなってから
 証持ちの中で、洋館の最古参であり
 男のことをカルクくんと呼ぶのに引き摺られ
 いつの間にか、シンさんからシンくんと
 呼ぶようになっていた。

 あまり祈祷室に来る方ではなかったけれど
 近くに来たから立ち寄った、等で扉を開かれた際には
 嬉しさを隠さず、存分にもてなしていた。]
 
(271) 2022/12/17(Sat) 9:50:22

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
 
  ……シンくんは、今の…………こと……。
  どう思う?


[ ヴェルト、という名も
 神、という名も出さなかった。
 
 彼が神であることは、魂が肯定している。
 しかし、それを認めてしまえば、
 過去のヴェルトとの思い出が
 嘘のように思えてしまいそうで、消えてしまいそうで

 ──怖かった、から。]

 
(272) 2022/12/17(Sat) 9:51:52

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 周囲の動揺やざわめきを見れば
 この話題をに触れないことは避けられなかった。
 皆は何を思い、何を感じているのだろうか。]


  もし、この世界が滅びるなら……ううん
  箱庭の再生がされるなら

  僕達は、どうなってしまうのかな。  
  うまくやっていけるのか……。

  本当に、幸せになれるんだろうか……。


[ 自分を含み、魂に感情を振り回されている者は少なく無い。
 もし、この後幸せな世界を作るとしても
 幸せは束の間でした。
 再び衝突してしまうのではないかと。

 触れたままの温かな手を握り返し、力を込める。
 きっと震えは隠せていない。*]
 
(273) 2022/12/17(Sat) 9:52:12

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ それからどれくらい時が経過しただろう。
 まだシンは共に居ただろうか。
 ホールに駆け付けてきたヒナギクの声が響き渡り>>202
 慌てて中継機を起動させると、現在進行形で起こっている
 世界崩壊の始まりが映し出された>>198>>199]

 
  ……これが、世界の、崩壊……。


[ 世界が崩壊するのも理解できる、と思いながらも
 実際に報告を受け、一端を見れば再び感情は揺らぐ。

 ただ『滅びるかもしれない世界』の現在を見つめたまま。**]

 
(274) 2022/12/17(Sat) 9:53:14

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 未だホールの中継機の前で立ち尽くしたまま
 幾分か経過したころ、周囲を駆け回るヒナギクの声が、
 再度響き渡った。>>245

 慌てて声の方へと駆け寄ると、そこにはヒナギクと
 倒れていたプロセラの姿があった。>>1:412]


  どうし……プロセラ!?


[ 寝ているだけ、と聞けば>>244多少は安堵するが
 とりあえず医務室へ連れて行くことにした。
 
 いざ背負ってみると、華奢に見えてもやはり男性であり
 特に体を鍛えていない男が運ぶには、なかなか体力が必要。
 幾度か立ち止まりながら、休憩を挟み
 もし他に同行者がいるならば交代で運び
 無事、医務室のベッドに横たえることが出来ただろう。
 
 そして、彼が目覚めるまで待つことにした。**}
 
(275) 2022/12/17(Sat) 10:11:49
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。
(a65) 2022/12/17(Sat) 10:21:00

X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。
(a66) 2022/12/17(Sat) 10:27:18

  

     やぁ、『力』


その日・・・、『力』の元を訪れた『正義』の手には、

 刀身に曇り一つない・・・・・・剣が、

 抜き身で引っさげられていた。**]

 



[ はこにわのなかでわたしはうまれました。
  しあわせで、やすらかなはこにわのゆりかご。

  わたしがかみさまにもらったものは、
  『 死 』という名前と
  傷を再生できるちからでした。

  かみさまはわたしに、『死』がなにかを
  おしえてくれることはありませんでした。 ]




 わたしはどうすれば
 あなたたちをしあわせにできるとおもいますか?

[ わたしはだれかのとなりにすわります。
  わかりません。
  わたしは『 死 』です。
  いきものがたどりつく おわりの名です。

  みなのように だれかをしあわせに
  できるひは あるのでしょうか。

  ふあんげにみあげました。
  となりにすわったのは『 吊るされた男 』です。

  どうしてあなたのとなりにすわったのか
  なんとなく、といえばそうです。
  けれどあなたのこえを ききたい、
  わたしはそうおもいました。

  あなたはいつも なにかを かんがえて
  すごくすごくかんがえているように
  みえていたから。

  こたえをくれることはあったでしょうか、
  それとも。  ]*


 

【人】 X『教皇』 カルクドラ

── 回想:“ふたり”への答え ──

[ 再度、クリスタベルが祈祷室に訪れた。
 丁度ゼロが去って間もない頃だったか
 机には置き忘れていた彼の私物が残されたまま。

 改めて話を聞くと、二人で一人とのこと>>5
 経典に記されている『恋人』は
 男性、女性どちらでもある存在>>0:28
 二人が溶け合ってひとつ、との説明も納得がいく。]

  
  箱庭時代の『恋人』のように二人が一人、ということかな。
  うん……多分わかった気がするよ。

  神父様……、か。でも僕は神父じゃないよ。
  成りたかったんだ……けどね。 


[ 穏やかに語る笑顔が微かに曇った。
 もし証持ちとして生まれていなければ
 数年後には、神父になっていたのだろう。

 
無理やり塞いだ傷口が、少し膨らんだ気がした。

 
 とはいえ、クリスタベルに悪意が見えないのは
 理解出来るので、苦笑のみに留まったが。

 そして、質問が投げられると]
 
(328) 2022/12/17(Sat) 20:25:18

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
  ……なら、先に質問いいかな。
  
  君達は今、幸せかい?
  僕から見た君達は、幸せなように見えるんだ。

  君達が幸せだと思っているなら、君達が正しいと思うよ。

  命を授かりし生命は皆、幸せになる権利がある。
  その幸せを得るために苦労も、努力もしたのだろう?
  そして、実際手にしたのだから。 
  

[ 質問返しの後、回答には即答した。

 そも男は神父でも無い上、カウンセラーでも無い。
 ただの“聖職者ごっこ”でしか無いので
 正解を答えることは義務では無い。

 導く答えは常に、相手に安堵と心の平静を与える為のもの。
 故に、二人を傷つけない、悲しませない解答を
 言葉を選び、優しく投げていく。

 もし回答が見当違いで、負の感情が見えたとすれば
 それは勿論全力で謝罪するだけのこと。
 当時の男は、所詮未成年の青二才でしか無いのだから。]
 
(329) 2022/12/17(Sat) 20:25:37

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ オレンジを添えたペパーミントティーを出し、
 男も自分の分を飲みながら
 今度はクリスタベルの過去話を拝聴する>>6
 荒れていた過去を聞くと驚き、可憐な顔を二度見する。]


  僕が荒れてたことがもう伝わっていたのか……。
  いや……恥ずかしい。
  ゼロから聞いた? それともフォル? 

  言いくるめは大事だからね。 
  僕が話していることも、一種の言いくるめだから。
  言い方や語り方次第で、印象はまるで違ってくるから。 
  誰もが印象が良い方の話を聞きたくなるからね。
  
  ……ふふ。良かった。
  君達仲が良さそうだから。


[ ゼロの話をするクリスタベルは、どこか嬉しそうに見えて
 彼に出会えたことで、幸せを感じているのだろうと内心思う。]

 
(330) 2022/12/17(Sat) 20:27:00

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
  そうだ。実はこれ、ゼロの忘れ物なんだ。
  近いうちに会う予定があるなら、届けてくれないかな。


[ 帰り際、机の上に置かれたままのゼロの私物を渡す。
 当時の彼は割と頻繁に訪れていたので、
 本人に直接渡しても良かったのだが。
 会う理由も出来るのではないか、と思い。*]
 
(331) 2022/12/17(Sat) 20:27:14

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ そして少し前。
 神の帰還後、クリスタベルの姿は
 早々にホールから消えてしまった。>>1:271


 
 去っていく姿が一瞬見えただけだったが
 その横顔が、何処か辛そうに見えた気がして。

 この状況、現場に居られなくなる理由も理解は出来ると。
 ただ、見送ることしか出来ずにいた。
]
 
(332) 2022/12/17(Sat) 20:27:31

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ エーリクとシトラの時だってそうだ。
 もしこの時、声を掛けることが出来ていれば。
 少しくらいでも慰めに、心を軽くする言葉を
 言えたかもしれないのに。



    
 やはり、僕は誰も救えない。 
]

 
 
 
(333) 2022/12/17(Sat) 20:27:56

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 

[ 『教皇』の魂は、人を救うことが出来ない。
 

     それは遥か神話の時代から、現在でも変わらずに。**]

 
 
(334) 2022/12/17(Sat) 20:28:12
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。
(a83) 2022/12/17(Sat) 20:33:44

 
[ ――――

 箱庭の『魔術師』は、その名の通り、
 "魔法"を使うものだった。

 杖から火を生まれさせ
 杯から水を溢れさせ
 剣で風を起こし
 硬貨は土へと姿を行き来させた

 箱庭の『魔術師』は生み出すものだった
 自らの考えを元に、その魔法で、
 新たなものを創り出す子だった ]
 

 
[ だからこそ『魔術師』は――『恋人』が気に入らなかった。
 二人でひとりの完璧な存在、完成された世界
 それが世界の全てなのだと言わんばかり。

 ――そんなものは、有り得ない。

 世界は未完成であることが正しく現実だ。
 だからこそ、より良くする価値がある。
 新しいものによって変えることが出来る。

 『魔術師』はそう思っていた。
 だから『恋人』の存在そのものが、嫌いで、
 有り得ない
のだと、思っていた。]
 

 
[ 『悪魔』が『愚者』を殺した折、
 『魔術師』は『吊るされた男』の側についた。

 『魔術師』は変化を望んでいたけれど、
 こんな変化は望んでいなかったからだ。]
 

 
[ だけど箱庭は、以降も悪い方へ悪い方へばかり
 向かっていった。
 壊れていく箱庭に、『魔術師』は『箱庭の神』を頼った。

 けれど神は、何もしてはくれなかった。
 身勝手な気持ちで、皆を止めてはくれなかった。]
 

 
[ 『隠者』が制裁され、『女教皇』がぎこちなくなり

 それから箱庭もぼろぼろで、
 もう修復も出来なくなってしまった。

 そうして『魔術師』は――思考を、止めてしまった。
 生み出すものである『魔術師』は、
 この崩壊を止めることを、諦めてしまった。]
 

 

[ だから、『魔術師』は―――― ]

 

 
[ それと同じくらいの時だろう。
 『恋人』がこちらに敵意を向けたのも

 どちらが先であったか、
 それは些細な問題かもしれない。
 どちらかが手を出さずとも、
 もう片方が何れ引き起こしていたことだ。]
 

 

僕にお前を殺させろ、『恋人』


 

 
[ 『魔術師』にとって、この殺意を向けるのに、
 『恋人』は非常に適した相手だった。
 その完璧な世界を壊して終わらせてやる、と思っていた。

 そうして『魔術師』と『恋人』は、
 殺し合いを始めるのだった――* ]
 

【人】 X『教皇』 カルクドラ

──現在:医務室──

  ううん、大きな声で叫んでくれて助かったよ。
  急にこんなことが起きたから
  ショックや心労もあったのかもだね……。


[ 未だ目を醒まさないままのプロセラをから
 ヒナギクへと視線を戻す。

 プロセラは男が館に来た時には既に居た先輩ではあるが
 話す機会はあまり多くはなかったかもしれない。
 僕の部屋でお茶でもどうぞ、と誘ったことはあったが
 来てくれたことはあっただろうか。

 一方、ヒナギクはプロセラが迎えに来たはずで
 仲も良いのだろう。気が気でないのも理解できる。
 先程、彼を運搬運ぶ時も>>354、線も細い彼女が
 手伝ってくれたお陰で、無事運び終えることが出来た。]
 
(400) 2022/12/17(Sat) 23:38:12

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 混沌、ざわめきが治まらぬままのホールから離れ
 中継機やラジオが入っていない医務室は、
 二人の話声しか聞こえない程に、静寂に包まれていた。

 まるで、先程の混乱が嘘のようにも思えてくる。
 もしかしたら、神が降臨したことも
 あの選択を告げたことも、全て夢なのかもしれない。

 そのような一縷の希望を信じたくなった、時。]


  ……そうだね。

  あの状況が続くなら、きっとすぐ……。


[ 夢であって欲しいと願っても、改めて現実へと返り咲く。
 彼女の叫びで把握した、世界各地の天変地異。
 何の罪も無いのに被害に遭った人々の叫び
 いとも容易く折れる樹、壁や岩すら飲み込む嵐。
 まさに阿鼻叫喚、地獄絵図。
 
 特定の人間達に幸せを用意する為、一方は蹂躙されていく。]
 
(402) 2022/12/17(Sat) 23:39:23

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
  ヒナギクは、どう思ってる……?
  

[ 柔和な表情は、きっと保てていただろう。
 不安を煽らないよう。
 声色も、優しく慰めるように。

 とはいえ、自分の意見は後回しにして先に尋ねるのだから。
 狡い男の考えることである。*]
 
(403) 2022/12/17(Sat) 23:39:34
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。
(a93) 2022/12/17(Sat) 23:45:51

 




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