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【人】 初波華音……………………はひ あの、……あの ほんと ほんとうに、? ……うれしい すごく、嬉しいの 私で良いの? [勝手に溢れ出す涙が止まらない。 ぐしゃぐしゃになってしまってるだろう顔を 壮真くんに見られたくなくて、 ぎゅうっと胸にしがみついた。 声は震えているし顔は上げられないし 壮真くんの服を濡らしてしまう。 でも残念ながら離してあげられない。 もしも冗談だって撤回されても、もう遅い。] (27) 2024/05/31(Fri) 13:17:53 |
【人】 初波華音[返答を先延ばしにしても 私の答えはきっと変わらない。 躊躇とか不安とか順序とかそういうものが 全部どうでも良くなってしまう魔力が、 彼の両腕には宿っている。知ってしまった。 ここに居たいんだ、って 心臓が叫んでる。] よろしくおねがい、します 私を 壮真くんの…… お嫁さんに、してください [口に出すのは恥ずかしいけれど。 君が望んでくれるなら。*] (28) 2024/05/31(Fri) 13:19:15 |
【人】 秋月壮真[捲った白いシーツがベールの様。 もし華音がドレスを纏ったら 益々うつくしく この世の全ての者を虜にしてしまうだろう。 その中でも一番骨抜きにされるのは 自分に違いない。] ……!? [コミュ障(コミュ-しょう) 他者と接するのが困難である状態。 または、そのような人。 つまりは、彼女が目の前で涙を溢せば、 どうすれば良いかわからず あたふたしてしまった。男なのに情けない。] (29) 2024/05/31(Fri) 20:19:58 |
【人】 秋月壮真[もう少し正しく言うと 桃色の瞳から透明な雫が溢れる様は 儚い美しさを湛えていて 見惚れる以外のことが出来なかった。 そうして顔を隠してしまった彼女から 震える声で色良い返事がかえされれば 見えない位置で柔らかく微笑むけれど、 華音でいい、なんて自分が思う筈がない。 他の誰も欲しくなくて、きみがいい。] ……華音じゃなければ嫌だ [穏やかな声で短く返して 腕枕側とは逆の手で頭を撫でた。 俺も、きみが俺でも良いなら、と考えはする。 自分達は結構、似た者同士なのかも知れない。] (30) 2024/05/31(Fri) 20:20:30 |
【人】 秋月壮真[きみの声でお嫁さんに、と願われれば 胸は熱く、笑みは深くなる。 幸福が続き過ぎて怖いくらいだ。 既に創世以来の果報者であるけれど 許されるなら その愛くるしい顔を見つめながら 求婚したかったし、 返事も聴きたかったなんて。 そんな贅沢を他人に漏らそうものなら 全世界からお叱りを受けるだろうな。 無防備な頭頂部に口付けを落とす。 柔らかい髪がくすぐったい。] (31) 2024/05/31(Fri) 20:21:04 |
【人】 秋月壮真華音、 [頭を撫でていた手を滑らせて 濡れる頬に触れ、顎に触れ、持ち上げ、 顔を此方に向けさせた。 何時如何なるときも愛おしい顔を。] (32) 2024/05/31(Fri) 20:32:56 |
【人】 初波華音[頭を撫でてくれる手が、心地良くて優しい。 不意に手じゃない何かも触れた。 くすぐったい。 大好きな声が、穏やかな声色で 意気地なしの私をそっと支えようとしてくれる。 欲しかった言葉もして欲しかったことも 魔法みたいに叶えてくれるから、 早く泣き止んで、ちゃんと君の顔を見て 笑顔で気持ちを伝えたいと思った。 頭の中、ソウマくんの配信で聴いた曲が流れ出す。 ショパンのピアノ協奏曲第2番第2楽章。 勝手に悲観して、勝手に嫉妬して落ち込んで 一晩中泣いて配信を聴き逃しちゃったことも 後で笑い話として聴いてくれるかな。] (33) 2024/05/31(Fri) 23:24:31 |
【人】 初波華音[もう一度、ううん 何万回でも君のピアノが聴きたい。 君以外の人と一緒になんてなりたくない。 やっぱり壮真くんじゃなきゃ嫌だ。 他の誰かじゃなくて、 君がいいからここに居たいの。 顔を上げようとしたのと同時 頭を撫でてくれていた手が、頬へと降りてきた。] (34) 2024/05/31(Fri) 23:25:10 |
【人】 初波華音……? [促されるまま彼の方を向く。 吸い込まれそうな両の碧に映る私は 泣き腫らしてべしょべしょの顔をしている。 引かれやしないかと一瞬焦ったけど杞憂だった。 涙の薄い水膜越しに見る壮真くんは、 呼吸も忘れてしまうくらいに 優しい表情を向けてくれていたから。] (35) 2024/05/31(Fri) 23:25:27 |
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