174 完全RP村【crush apple〜誰の林檎が砕けたの?】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
おはようございます…?
[何かを抱き締めていた感覚が空を切って、
どうしようもない空虚な気持ちを抱えたまた目を開く。
能天気な声が聞こえたから。*]*
びょういん…。
[なんとなく、いろいろ思い出す。
夢の中のこと、帰ってきたのだということ。
怪我の具合はと聞かれ>>*1、
体を見たがいくらか擦り傷が手の甲などにある以外は
見当たらなかった。
やはり笑えるほど健康なのだ、自分の体は。
然程嬉しくもなかったけれど。
あの夢が本当なら、
まあ、天使が見えるので本当なのだろうが、
ムーンも病院のどこかにいるのだろう。
後で確かめようと思いながら、
今は何も考えられず、目を閉じた。]*
──夢──
[夢の中で、皆の姿が見れる。>>*3
それは望んでいたはずなのに、見るのがつらいような気もする。
天使の声を聞く皆の姿が見える。
ミサミサとじゅじゅか…。
よかったな、とはいえないのは、二人の顔を見て。
そして先程までの自分と重ねて。
素直に喜べないこと、知っているから。
ああこれで、あいつは女子一人になってしまうな、とか、
そんなことを考える余裕はなくて。
ただ、無言のまま浮かべた表情に、
やはりひどく残酷なことを頼んでしまったのだと自覚する。]
……、ごめん。
[届かない言葉が虚しく響いて、静寂に吸い込まれた。]**
[天使にじゅじゅの名前が呼ばれて思うのは徹っちんのことだが、大丈夫だろうか。
皆がいるレストランから最後に会った第14展示室に行ってみる。]
……、ちゃんと話せると良いな。
後悔ないように。
[聞こえない声をかけてみるけど、それは心から願うことでもあって。
この展示室で伝えたのも本音だったが、オレの言葉では響いていなかった気がしたし。
名前を呼ばれてから消えるまでに、皆と話して、伝えたいことも伝えて。
できる限りはしたつもりだが。
徹っちんのあからさま沈んでるような雰囲気に、オレでは役に立てなかったのが少し心残りで。
多分それを何とかしてやれるのは彼女くらいだからと、レストランに戻れば、徹っちんへとだろう電話をかけているじゅじゅに]
徹っちんをよろしくな。
[と改めて、声をかけておいた。
聞こえないとはわかっていても、オレはどうやら、"誰かと話してないと死んじゃうマン"らしいので。
と、くっきーがムーンに対して言っていたオレのことらしい謎の呼称を思い出したりとしていた。]*
[最後に送ったLINEを先輩が見ているのを覗き込む。
何を言わずとも何となく、先輩なら「武藤もな」とか思ってるのだろうなって。
そういや徹っちんには個人的にもメッセージを送ったが気づいたろうか、とか。
自分が残してきた痕跡が本当にあるのかという不安がどこかにあって。
とりあえず研究室LINEには残ってたことに安堵した。
消える間際くらい、ミサミサへのまつもっちゃんからの優しい冗談、還ってオレに問い詰めろという言葉が本当になるとは、その会話は最早あの時は意識を向けられてはなかったオレには知らない話だけど。
知ることがあるなら、戻ってきたミサミサには存分問い詰められてやってもいいと思うだろう。
無事に還るならなんでも嬉しいからと。
どこかいつもとは違う何かを思わせる無表情に、彼女にとっても何か得たものがこの夢の中であるならば、最後の時間も有意義に過ごして欲しいと思うのだ。
オレからくだらないジョークを学んでくれたみたいに、きっと、いろんなことを周りから少しずつ教えられているのだと、そうなら良いなと思うから。]*
[皆が幸せになることを願ってて、
周りにばかり気を回して、
気づけばふらっと消えているまつもっちゃんは、
呼ばれなかったことを安堵しているのだろうか。
たくさんかけてほしい言葉を貰って、背中を押されて。
なにも返せてないこと、返す機会はあるんだろうか。
気にすんなと言うだろうけど。
オレは忘れてないから。
オムライス、食いに来いって言ってくれたこと。
くっきーと徹っちん、それから全員連れて。って。
でも全員連れてける場所ってさ…、あの時詰まった言葉の先、考えるのはやめておく。
そうやって、残してきた皆を見て。
思うところ、願うこと、たくさんあるのだけど。
手は二本しかないからと、
その手で掴めるものだけでも守れと言われたから。
一人外に出ていく一番心配な、消える時、一番負担をかけた相手の後を追う。]
[館内を歩きながら小さく独りごつのが聞こえた。
零れ落ちる前に何か思考していたのだろう。
「でも」の前にあった言葉は文脈から想像するしかなかったが。]
肉体的には確実にあの二人より強いが
[これまでの出来事を思えば脆い部分、不安定なものを抱えていそうだった後輩たちのことを思えば、精神的な話だろうとはわかるので]
……、どうだろうな、
少なくともオレ的には"そっち"にいた時の方が安定していた。
[独り言に独り言で返しながら隣を歩く。
独り言は零しても涙を溢す様子はないことに少し、安心する。
ただ、無理をさせているなら。
泣いた方が楽になるものがあるなら。
泣くなよと取り付けてしまった約束を申し訳なくも思う。]
[あの時と同じように、一人で走る姿を美術館エントランス前で座りながら眺める。
今のオレの体、形はあってもおそらく意識だけなのだろう、幽霊のような姿は疲れたりはしないかもしれないが、一緒に走るのはしんどそうだし。
くっきーが走っているところを見るのは好きだ。
ぼんやりと見ながらどうにも走る様子が前とは違うとは思っていた矢先、植え込みに向かい体を曲げるのが見える。
嘔吐しているところを女子が見られるのは嫌だろうとは思ったがそのようなことを考えてる暇はなくて駆け寄った。
オレの姿は見えないのだから気にしなくて良いのだろうけど、まあ、心情的に。]
……、
[緩く背中をさする仕草をしてみてもそこに温度は感じない。
驚愕を孕んだ声に視線を移すと、吐き出されたそれらは林檎の残骸だった。
正しく夢の中なのに、果実の腐り落ちたような香りは感じられた気はして。
林檎そんなに食ってたっけ、なんて思ってもカレーとか他のもの食ってたのは知ってるし。
異常現象のひとつなのだろうとは理解して。
これらが何を表すのかわからないけれど、この中を生きてる皆の精神に優しくないのはわかるから。
添えた手で背を軽く叩いた。]
[ふらふらと荷物の方へ向かい座り込んだ先、隣に腰をかけて苦しげな顔を見つめる。
水飲まなくて平気だろうかとは、その心の内までは知らないから心配になるけれど。
無理をしているのは明白で、何故オレはそばにいてやれないのだろうと思う。]
帰ったら、泣ける映画でどちらが先に泣くか競争だっけ。
いや、泣かないでいられるか、だったか。
[ぽつぽつと小さく話したことを思い返して呟く。
あの時はもう時間がなくて、意識の薄れゆく感覚に抗いたくて、あの場所から消えたくなくて、咄嗟に抱きしめてしまったけど。]
……あー、映画の勝負なら多分、
負けないとは思うんだがな、
………、
この場では、オレの負けで良い、……、
[隣で座り込み、声を殺す必要もないのに口元に当てた自分の手の甲の下、唇を噛み締める。
代わりに泣いてやれれば、なんて思ったけど。
結局のところ自分が寂しいだけで。
何もしてやれないのが歯痒いだけで。
言葉が届かないことが、触れられないことがもどかしくて。]
………、っ、
、ああもう、くそダセェ…
[目頭に溜まった熱いものが頬をつたう感覚だけはリアルで。
融通の効かない夢だなと思うけれど。
おそらく現実で眠る自身の感覚をそのまま感じているのだろうと思えば、涙を流しているだろう寝顔は誰にも気づかれなければ良い。]**
──現実・病院──
[やけに開きづらい瞼を無理矢理押し上げ、目元を擦る。
オレの怪我は大したことないどころかほぼないのだが、
一応いろいろ調べたりは必要なようで、
すぐに元の生活に戻れるというわけではなさそうだ。
実家の両親が着替えやら何やら持ってきてはくれたらしい。
スマホを開くとLINEの未読バッジが大量に増えていて。
ああ、時間が動いている、と思う。
『大丈夫?』
『武藤死んだってマジ?』
『なんで昨日の飲み会来なかったの』
…
自分に関する話題だけ探そうとしても、ほかの話題も入り乱れていて面倒くさい。
とりあえず上から順に、虎の寝ているスタンプを送信していく作業をした。
研究室LINEはかなり下の方に置いやられていて、最新は集合写真で止まっていた。
それを見てまた目の奥がズキンと痛んだから、スマホを閉じてベッドから降りた。]
とりあえずムーンの病室探すか…
[病院の廊下を歩き、売店で菓子や飲み物を買う。
それから病棟に戻り、『香坂柚月 様』と書かれたプレートを探した。
ムーンのいる病室を見つければ、入って声をかける。]
おはよ、ムーンも天使にはいろいろ聞いたか?
[と話しかけながら、買ってきたカレー味のスナックを渡したりとしておこう。]*
[くっきーとミサミサがガールズトークしていた時はオレは別のことしてたと思うから、まさか飲酒のことで問い詰められていたとは知らない話。
一緒に問い詰められてやらなかったのは幸い、いや、くっきーには申し訳ないが、もしその場にいたなら、酒のというよりは飲み会の楽しさとかをとうとうと説いていたかもしれない。
飲みの席みたいな場にミサミサの姿を見たことはあったろうか、あまりない気もする。
面白そうなやりとりは知らない話ではあれど、ミサミサが起きたらいろいろと話したいことはあるな、と思っている。
まあ、ジョークのルールの件の弁解が先だろうけど。]**
──夢──
[地べたに寝転がっているくっきーの隣でしばらくその様子を眺める。]
悲鳴?
[何の話かは知らない独り言には首を傾げて、その後しばらくして呟いた一言に、薄く笑みを浮かべた。]
……そうだな、大丈夫だよ。
[逃げるのはやめた彼女なら、逃げることから引き留めてくれた彼女ならきっと、大丈夫だと、負けないでいてくれると信じる。
おいてきてしまったもう一人、手が2本しかないなら掴みたいもう一人は大丈夫だろうかと姿を探す。
どうにもほっておけないアイツが結構悪いモードに入ってるなって別れ際思ってたから。]
[時間の概念が曖昧だが、くっきーを追って外に出る前だったと思う、まつもっちゃんを引き留めるミサミサを見て足を止める。
おっ、湿布のお礼を言うのか?とオレは期待する。
したんだが、唐突な「武藤先輩は私をハメました」に慌てた。]
待て待て待て、ハメてない!
ジョークを言うミサミサは面白いのであれは必要な教えだった!
おかげでオレは酸欠で死にかけたくらいだ、誇って良い。
[とか、彼女の無表情の前に顔を突き出して騒いだ。
その鉄面皮から湿布の話が出れば、おとなしく見守る。]
いや、オレの言うこと全部悪質な罠みたいに思ってないか??
武藤先輩は良い人だぞ、優しくてイケメンだ。
って唱えたら上書きされてくんねえかな…。
[くらいの口は挟んだが、実際挟めることはないので問題ない。
お礼を言うこと、ちゃんと覚えてくれてたのだと思うと嬉しいと思ってしまっての照れ隠しのようなものだ。隠す必要もないのだが。]*
[徹っちんを探しに行こうとして、やってきたよっしー先輩がくっきーの側にしゃがみ込み、話しかけるのを見て少し安心する。
徹っちんに彼女を任せたとは言ったが、多分徹っちんは徹っちんで大変なのはわかっているから。
じゅじゅが目を覚ますことがわかった今ならば、尚更。
恋愛と友情と信頼の違いとか小難しい話、二人がしてるのを見かけたとしても、詳しくは聞かないだろうけど。
そういうのを盗み聞きするのはなんか、趣味ではないし。
ただもしその命題を何かの機会にでも問われたとしたら、どう答えるだろう。
感覚でしかわからないから説明が難しい気はする。
こう、胸が苦しくなったり意味もなく切なくなったり、緊張したり脈拍が上がったり、そういうのが恋愛感情なのかな、とは。
友情は、って考えて。徹っちんの顔が浮かぶと思うけど。説明にならないか。
今徹っちんがもしもオレの頼み事を気にしてるのなら、
オレのことは気にしなくて良いんだって、
自分のこと大事にしてほしいって、なんとなく、
オレのことも思い出してくれてるなら良いって願望込みで思った。]*
[それから徹っちんを探して屋上に来れば、行き倒れになってるみたいな姿を見つけるだろうか。]
?!???!
徹っちん?!大丈夫か?!
[誰か呼ぼうにもオレには人を呼ぶことは出来ず。
駆け寄っても何もしてやることはできない。
だから、誰か来るまでか徹っちんが自力で人のいるとこまで行けるまでかわからないけど、そっと痛そうな腹に手を添えることしかできない。]
何かあれば助けに行く、って言ったのにな。
ごめんな。
[倒れた姿の横に座り込み、なんの役にも立たない手を腹の辺りに触れさせて、ぽつぽつと聞こえない声を一番の友達にかける。]
徹っちんはさ、諦めちゃうとこあるだろ。
ほっといてくれって、気にしないでくれって。
あのとき、オレが怒鳴って周りが険悪になった時…、
悲しかった理由を話してくれたみたいに、
もっと口に出していいんじゃないか。
[オレみたいに言われなきゃわからない奴もいるから。
いや、多分大体の奴がほんとの気持ちとか、言わないとわからないのは当たり前なんだと思うから。]
諦めて一人になって、
それで傷ついてる徹っちんを見るのは…
多分、その原因かもしれないと自覚してる相手はつらいからさ
[と、独り言の最中にまつもっちゃんが現れて、心底安心する。 オレの手をすり抜けてまつもっちゃんの手が傷口らしき箇所を圧迫すれば、少し離れて様子を見た。]*
[まつもっちゃんに抱きかかえられて、時折短い言葉を交わすだけの徹っちんの具合はいくらか良くなってきているようにも見える。
手当ては必要ないのだろうかとは思うけど、無理に動かすよりも今のまつもっちゃんの対応が最適なのかもとは、何となく。
死にたい気持ちがわかるって言葉の意味は察しの悪いオレにはよくわからない。
仮にじゅじゅとのやり取り聞いてたとしても多分、オレにはよくわからなかっただろう。
だから、その気持ちの理由を徹っちんに聞くことができない自分を歯痒いと思った。
まつもっちゃんの「そういう日もある」に、好きな歌だと言ったら徹っちんが送ってくれた曲を思い出して、そう割り切れる出来事なら良いな、と。]
オレは無事だよ、笑えるくらい。
でも元気ではないかも。
徹っちんもいないし。
[話すこともできないし、一緒に飯食うことも、お菓子分けることもできないから。
だから出来るうちはやっといた方が良いよって、伝えられたら良いのに。
だけど、オレのいないとこでもオレのこと、思い出してくれるのはすごく嬉しいなって思うから、ちょっと元気出たよ。
それから「香坂ちゃんや今泉ちゃん」って言葉にアプリコットやみこの病室もわかったら顔出すかな、とか考えて。
徹っちんの寝顔を見ながらそっと(する必要はないのだが)二人のそばを離れた。]*
[そっと離れた後のこと、徹っちんが目を覚ました時の場面は見ていない。
これは夢の中で、天使から頼んだ神のご慈悲の賜らしいので。
意識すれば好きなタイミングで好きな場所に行けるのかもしれないけど、とりあえず今は心配は薄れたから。
くっきーと先輩はどうしてるだろう。
先輩なら頼りになるから彼女を元気付けられるかな。
集合写真撮った後の二人の会話は知らなくて、先輩の心の内も何も知らないから、単純にそんな風に思いながら。
屋上からエントランスに飛ぶみたいなことは、かなり現実感の薄れた幽霊みたいな今ならできるのかもしれないけど怖いのでやらなかった。
階段を降りて美術館をエントランスに向かって抜けようとすれば、じゅじゅが歩いているのが見えたろうか。
ついて行けば、あの絵の前。
ミサミサの絵に話しかけている。
偽物のミサミサのことはLINEで共有された話からしか知らないから、何か異常現象の一種くらいに思ってたけど違うのかもしれないなと少し思った。]
[じゅじゅには徹っちんのことよろしくって言ったけど、二人にとってそれは、やはり余計なお世話だったのかなと、屋上での徹っちんを見て思ったりもする。
仲良くできるよと保証したのは本音だし、じゅじゅも仲良くしたいと思ってるというのも本当だとわかる。
ただ、オレともくっきーとも仲良くしたいと言った彼女は、皆と仲良くしたいと思ってるということなのかもしれない。
いや、多分皆と仲良くしたいと思ってるとは思うんだけど。
そりゃな、それはオレもそうだし。]
オレは誰かの特別になりたくて、
誰かを特別に思いたいと思ってるけど
じゅじゅはそうじゃないのかな。
[オレは受け入れるのは難しい「皆のためなら自分を犠牲にしても良い」なんて自己犠牲を持ってるのは知らない話だけど。
還ってきたら聞いてみようかな、と思った。]*
[じゅじゅがミサミサの絵に話しかけている内容の意味はよくわからなかったけど、なんだろう、彼女は本当に博愛を持っているんだなと思う。
"人と違う感じ方"については気になったからなんとなく記憶には留めたと思うけど。
それからくっきーと先輩の話してるとこに戻って来れば、もう起き上がってたくっきーの隣に座って二人の会話を聞いた。
先輩がかける言葉を綺麗事とまでは思ったことないけど、言葉を選んで相手を気遣って話してるのはなんとなく。
先輩にもそういう心の葛藤みたいなのがあったなんて知らなくて。
先輩が傷つきたくないから本音を隠してたこと、意外だけど少し嬉しいと感じた。
誰でも弱いところあって当たり前なんだと思えて。]
………、
[絶対に再会したい人がいるって言葉が自分のことだとわかるから、くっきーが死にたくないと思える理由になれてることがオレにとっては救いだ。
それはオレが生きてる意味、生きてていい価値があるってことだから。]
[泣いてしまいそうだけどって葛藤には、やはり胸が痛んで。
我慢するくらいなら泣いても良いって、少しでも楽になれるならって伝えたいけど伝えられないのが苦しい。
でも、それを先輩が伝えてくれたから]
ありがと、先輩。
先輩の本音は、建前よりきっと優しいよ。
[そう、小さくお礼を呟いた。
本人はまだ頑張るみたいだから、やはり心配にはなってしまう。
無理させてしまうなら「泣くなよ」なんて言わなければよかったと思うけど、約束が気を張らせている支えになっているなら、崩れてしまうよりは良いのかも、とは少しだけ。
並べられてる「知ってる」人達の名前に、その知ってる事実は基本オレがくっきーに惚れてるというだけなのではとは思いつつ。
先輩は何か察してたらしいから、消える直前まで二人でいたし見えないようにだが手も握っていたし、そのせいかなと思うと恥ずかしくもあった。
最後の一人になるかもしれない覚悟、と告げた笑顔からは目を逸らして。
その覚悟はオレの方ができてないから。]
[先輩がオレとくっきーのことに気づいた理由、憶測でしかなかったが、まさか抱きしめたところを見られていたとは知ることがあるならば、余計に顔が熱くなる思いだったろう。
ただ、先輩。それ結局透けたのオレのせいなのでは???と謎のフォローに返したくもなるというのは更に知らない話。
話してるくっきーの顔色が良くない、と気付いたのはどのあたりからか。
吐いていたし体調は悪いのだろうとは察していたけれど。
林檎を怖がる理由は知らず、先輩に開けてもらった水が、くっきーに渡ればネクター飲料みたいに変わるのは何かのマジックみたいだった。]
くちうつし……、
いや、うん、緊急事態だし、人工呼吸みたいなものだし、
[先輩の提案に横でぐるぐる呟いていたけれど、実際何か水分は取らせないとなとはわかるので。
オレはそんな狭量な男ではないので。
ああ本当に、どうしてオレは目を覚ましてしまったのだと。
くっきーを運ぼうとする先輩に頭を下げながら何も出来ないやるせなさで胸がいっぱいだった。]*
[ふわふわと、この夢の中にまだオレがいた時のことを思い出す。
徹っちんから「死にかけたことがある」と聞いた時、オレは生きててよかったと答えた。
なんで?は聞かなかったが、理由についてはなんとなく。
前髪で隠した下にある傷跡っぽいのとかは髪撫でたりした時に見えたことがあるし、腹の傷も見たことがあるのでなんとなく。
大きな事故でもしたことがあるのかと思っていたけど、本人の口ぶりから昔はやんちゃしていたらしいので、そのせいなのかもと思ったのは最近の話。
仲良しでも知らないことはたくさんあるけど、そのあたり踏み込んで聞いておいてもよかったのかなとも思う。
どんな過去があってもオレの知ってる徹っちんは変わらんし、とはオレの考え方で。
知ってほしいことももっとあったんじゃないかって。
あの時聞いたら答えてくれたみたいに。
帰ってきたらもっと話したいことあるな、とぼんやり思う。]*
[時間は遡るが、ミサミサに横からごちゃごちゃ聞こえない弁解をしてた時のこと。
ちゃんと話してくれるとわかってはいたけどまつもっちゃんはミサミサにハメられたわけじゃないと説明してくれた。
丁寧に理由を説明する様子に、今度ミサミサと話す時はもう少しオレも分かりやすく説明できるように言語化を学ぼうと考えたりする。
ミサミサから語られたオレにも言った方が良いかというお礼の気付きを聞けば、多分、「おお!」って声、まつもっちゃんの心の声と被ったんじゃないかな。]
そうだぞ、ミサミサからありがとうと言われたらオレは喜ぶ。
めちゃくちゃ嬉しい。
[還ってきた時覚えててくれるかな、覚えててくれたら良い、と思うけど、記憶力が良いの知ってるから。
きっと言ってくれるんじゃないかなとか、期待しておく。]
[それから、まつもっちゃんの死にたい話。
ミサミサは随分ストレートに、死ぬのが幸せならそれが良いと言う。
それはオレにはオレの我儘から言えない言葉だけど、でも、まつもっちゃんにはその言葉が多分ありがたいものなのだろうとはわかるから。
ひどい言葉だとは思わない。
それに、矛盾抱えて生きてくって聞けたのはよかったなって。
きついことなのかもしれないけど、生きてたらきっと変わるものがあるって信じたいから。]**
──病院──
[生まれてこの方入院はおろか通院もほとんどしたことがないもので、病院って暇だなと思う。
見舞いに来てくれるという友人はいくらかいたが、今はまだちょっとと思って断った。
まだ目覚めていない研究室の面々が全員目を覚ますまではどうしても、日常に意識を向ける気にはなれなくて。
認識しているのは自分があそこで災害に巻き込まれたので此処に運ばれたという聞かされた事実だけで、美術館で起きた出来事については詳しく調べていない。
なんだか現実味がないなと思いながら手や腕に残った擦り傷を見る。
みこの病室には一度顔を出して、お菓子などを与えておいた。
それから、アプリコットの病室も訪ねてみたけれど、偶々不在だったかまだ人と話す元気はなかったかでその時は会えなかった。
とりあえず『話せそうなら話そう、大丈夫になったら連絡して』とだけメッセージを送っておく。]
[自分の病室に戻るとスマホを開いて、夢の中で教えて貰った徹っちんのチャンネルを探した。
登録をしてから、好きだと教えた曲をイヤホンで聴いて。]
作りたいとか言ってた曲、どうなったかな。
[夢の中にいる間に完成するのだろうか。
それとも、戻ってから形になるのだろうか。
そんなことを考えながら、他の動画も再生リストにまとめて入れると自動再生で流して目を閉じた。]**
──夢──
[くっきーの水飲めない問題はどうやら解決したみたいで。
冷静でいれば危険ではないとの先輩の言にそういうものなのかと首を捻る。
自分が夢の中にまだ在った時はほぼほぼ危険を感じた出来事がなかったもので。
繊細さに欠けるがさつな精神のおかげだったのかと思えば納得できる気がした。
それに、人が減るにつれて不安が増すのは事実だろう。
それだけ精神的に弱っているってことなのかと思うと心配はやはりあるけれど、食欲はあるみたいだから少しだけ安心する。]
ほんとに良く食うな。
起きたらいろいろ買ってきてやろう。
今度は水分忘れないようにしとくし。
[目を覚ました時に病室に持っていくものを考えながらそんなことを話す。
まあ、起きたのがわかった時は手土産とか忘れて病室を飛び出してしまいそうだけど。
先輩の料理オレも食いたかったなと運ばれてきた美味しそうなメニューを見ながら思いつつ。
ひと休みする様子を目に、この中での経過時間は相変わらずわからないけど、走り回ったりと大変そうだった先輩も少しは休めれば良いなとレストランを離れた。]*
[あの絵の前に再び行ってみると、じゅじゅとミサミサが話し込んでいただろうか。
絵の中と入れ替わって出てきた決定的シーンは見てないけど、じゅじゅを抱き寄せて優しく語りかけているのがいつものミサミサではないのはさすがにわかる。
オレは目覚めれば会えるとわかっていたムーンとは探索から帰った後はあまり話さなかったし、この二人が話し込む理由があるなら、もう会えない相手"絵の中のミサミサ"だからなのかな、とも。]
これ聞いても良いやつなんかな…。
[ガールズトークに聞き耳を立てるのはちょっとよろしくない気はする。
でも、会話の端々に出てくる"彼"とか"好意"という単語に屋上で行き倒れてた徹っちんのことを思い出してしまったので、少し離れた位置から二人の話を聞いていた。
人とは違うらしい感覚について語っているじゅじゅに対して、静かに耳を傾けて、親身になる言葉を返すミサミサは別の人みたいだ。
いや、別の人らしいけど。
先輩とくっきーの話していた精神が影響するらしいこの世界の異常現象と関係があるなら、ミサミサもいろいろ思うところがあったのだろうかなんて今更に思う。]
[会話を聞き始めたのは途中からだし、不明瞭な部分も多かったけど、「一番に思ってくれてる相手を一番と順位をつけられないから受け取れない」ような出来事があったのかとはなんとなく。
そしてそれが多分、徹っちんの話なんだろうな、とも。
フラれそうとか全スルーとかなんとか徹っちんが言ってたのは、そういう感覚の違いのせいなんだろうか。
同じ種類であってもなくてもじゅじゅが徹っちんのことを好きなのはわかるし、徹っちんにもそれは多分さすがに伝わってはいるだろうし。
そこに順番がつけられないのがじゅじゅの中では不誠実なことなのかな、とか。
でも、全く同じなんて例え恋愛感情ひとつとってもそれはあり得ないことだとも思う。
形や温度は違くてもきっと、寄り添ううちに近しくなるものなのではないかって。
それは今まで一定の距離を取って人と付き合ってきた時のオレにはずっと出来なかったことだから。
だから目を覚まして離れてしまう前に、二人がちゃんと話せれば良いと願った。
じゅじゅがオレが目覚める前に徹っちんとくっきーと過ごして欲しいと願ってくれていたのは知らないことだけど、それと同じで。]**
[ガールズトークをじっくり聞くのはさすがに気まずい(二人には気づかれないことだとしても)ので、おそらく最後まで聞くことはなく。
徹っちんは大丈夫かなと姿を探した。
屋上にまだいるのかとも思ったけど、着替えた姿が何処かに向かうのを見つければ後をついていく。
プラネタリウムとかあったんだなと、徹っちんの横で思ってたらくっきーが現れて、なんかバスの中のこととか昼飯のこと、三人で過ごした楽しかった時間を思い出した。
まあ、今ここにオレはいないも同然…、いないのだけど。
二人が隣り合わせに座るなら、座席の間の背もたれに無理矢理座って肘掛けに足を置く。
こんな幽霊みたいな状態でなければさすがにやらないことだけども、なんとなくどっちかの側に座るのも何かしっくりも来なくて。
勿論、二人が間隔空けてるなら素直に間の席に座ったと思う。]
二人とも早く起きてこいよ。
暇でしょうがない。
[天井に映るキラキラした星に祈るような気持ちで、オレにとっては一番大事な二人に呟いた。]*
[何となく二人がこう、トゲトゲした感じの雰囲気になることがあるのは知ってはいた。
こうして物理的に二人の間に若干無理矢理座ってるものの、会話の間に入ることは尚更無理なことなのでどうしようもないが。
つーか毎度オレが間にいないといけないというのも変な話だし。
動画撮影の約束してるとかは知らない話だが、二人が本当の友達になりたいと思ってるのは両視点から見て知ってはいるし、仲良くしてくれと心配する必要はないのだろうけど。
自分の名前が出るとなんだかそわそわとしてしまう。
そういや徹っちんには結果報告できてなかったしな、と。
なんだかそれどころじゃなさそうな空気は最後に会話した徹っちんから感じてたし。]
ん、ありがと。
勇気はー、徹っちんに宣言してたから退路立ててたみたいなとこもあるしな。
[徹っちんからの「何より」にはそう声を返して。]
オレの話は…良いので…
じゅじゅの話をしろ…
[なんだか恥ずかしくなってきた。
それはともかくとして、くっきーの言ってた話、じゅじゅがもう一度徹っちんと話した方が良いと思っていたのはオレも同じ気持ちだったので(終結までは見届けてないがミサミサとの会話も聞いた上で)。
徹っちんの棘のある回答は「何があったか聞いてこいよ」って意味だとオレは思うのだけど、どうなんだろ。
オレに踏み込んでくれたくっきーだから多分、徹っちんにも聞けるんじゃないかなって思うのだけど。]
[じゅじゅの徹っちんを理解できないという理由やらはミサミサ(絵の中の人?)との会話で聞いていたのでなんとなくわかるのだけど、徹っちんが受け取った意味そのままとも思えない気もしており。
オレが徹っちんに良い言葉をかけられるかは、わからない。
じゅじゅの語った内心を勝手に知ってる今なら、理解できなくても、違う形でもそばにいてほしいと言ってしまって良いのではないかと思うのだけど。
徹っちんがそういうこと言わないだろうってのはわかった上で。
オレは徹っちんと違って自分本位なので。
でも、今のくっきーの立場でしか答えられない問いを徹っちんが投げたから、徹っちんに今一番寄り添って考えられるのはくっきーなんだろう、と思う。
だから、ここはくっきーに任せる、任せられるから。
歯痒いなんて思わずに二人の話を聞いてる。]
[同様、くっきーが女子一人になってしまうなとは考えていた
が自分のことは忘れていたので、どっかで呟かれたその台詞を聞いてから気づくことになるだろう。]
そういやそうだわ。
なんとなく照れ臭いな。
[何しろ記念写真でも前列真ん中陣取って周りに女子をはべらせるという先輩の提案は遠慮したわけだし。
というのは置いとくとして。]
一番そばにいて欲しい女がいないんじゃ意味ねえんだけどな。
[聞こえもしないから小声になる必要もないのだが、。]**
じゅじゅとのことで残ってしまった傷を癒せるのは
どんな形かはわからなくても
じゅじゅなんじゃないかってオレは思うけど、
でも、徹っちんがこれ以上傷つかず前に進めるなら、
その決断を止めることは出来ないな。
[無理をして彼女のためにって近寄らないと決めたなら止めるけど、徹っちんのためになら止められない。
もし3人での未来の約束を変な気を回して断ったら怒るけども。
オレに埋められるものがあるなら、徹っちんの中にある傷の片隅ぐらいは塞げれば良いって思ってるよ。
治らない傷なのだとしても、血は流れないようにくらいはしたいからさ。]*
[徹っちんが出て行った後、座席の背もたれにかけていた腰を座席の方に滑らせてくっきーの隣に座る。
ままならないことの歯痒さにまた落ち込んでるんだろうなとその髪に触れられない手で触れて。]
……、オレも会いたい。
大丈夫だ、すぐ会える。
[もう一度温もりを感じたいし、話もしたい。
泣くの我慢させてたことは心苦しくて、一人で泣かせてしまうのも申し訳なくて。
でも、]
好きなだけ泣いて良いよ。
オレしか見てない。
[誰にも見られたくないから一人で泣くのなら、自分だけが見ても許される涙だと思ったから。
そっと頭を撫でて泣き止むまで隣にいよう。]**
[徹っちんがどこに行ったかは気になったけど、じゅじゅから電話が来ていたとは知らず、いや、知ったとしても見に行くことはしなかっただろう。
いくら大事な友達のことでもそこは、見ていて良い話ではないかなと思ったから。
くっきーが泣き止むのを待って、レストランに向かうのについて行くことにする。
レストラン内では先輩とまつもっちゃんが話していただろうか。
自分の名前を耳聡く拾う。]
怪我は全然無いぞ、オレは。
そりゃ、皆のこと心配してる。
めっちゃしてる。
飯は食ってるし飯以外も食ってる。
でも暇だから寝てばっかだな。
[今も寝てるんだけど、と笑いながら答える。
暇だからってわけじゃなくて心配だから見に来てるのが正解だけど。
それにしても、くっきーがすごい勢いで飯食ってんのは少しだけホッとしたかな。
落ち込んだ時は飯を食わせたら良いんだろう、と記憶しとく。]*
[オレの答えが届かない代わり、実際話しかけられた先輩が返事をする。
なんとなく、心配しているかどうかの答えには間があった気がして。
オレらが心配してないとは思ってないだろうから、とは思うんだけど。
心配かけてるかもしれないことを申し訳なく思ってるんだろうか。
心配されたくないと思っているとは知らず、そんな風に考える。
そういえば先輩自身は異常現象ってミサミサの対応したくらいで、不安定になるようなところは見ていない。
(林檎を踏み潰したことなどは知らないし、それをミサミサに問われたことも。)
だから、すごく冷静なのかなと思うと同時、怖くはないのだろうか、死んでいるかもしれないことが、とふと思う。
内定も決まっていると言ってたし、順風満帆に見える。
先輩だって帰りたいはずなのに。
こんな時にも周りのケアで、一歳の違いってそんな大きいものだろうかとか。
なんだか逆に心配になってきてしまった。
その気持ちはなんとなくまつもっちゃんに対して抱く心配と似ているようで、心が少し痛んだ。]*
[先輩とまつもっちゃんの頼りになるコンビに話を聞くと言われたくっきーが、つらい気持ちとか吐き出せれば良いな、と思って見ていたらいきなりでかい声を出したからびびった。
その支離滅裂の悪態の意味は、徹っちんとの会話を聞いていたオレにはわかることなので。
これのどこが慈悲なんだろうと。
少しずつ人が帰っていく残酷さは身に染みていて。
徹っちんがより傷つかない方法が"忘れてもらうためにじゅじゅと離れること"ならそれが良いとは思ってたけど、オレの一番想像しやすいじゅじゅの立場で考えてみるとそれはきつい話だ。
もし自分が死ぬなら、好きな人には幸せにはなってほしいけど忘れて欲しくない、残したいって考えるオレには、それはとても悲しいことに思えた。]
[なんか徹っちんが暴れてるらしくて、じゅじゅは動けないらしいとわかったのはその後くらいか。
じゅじゅは還ってくるから大丈夫だ、とすぐに判断できたかはわからないけれど、例え何も出来なくても心配で駆け出してしまうのは仕方ないだろう。
ほっとけない、一人にしないと告げた友達の方に。]
これがリアルだったら総額おいくら万円なんだろうな…。
あ、でも壊れてるかもなのか、現実でも。
[くっきーが走って行った先、徹っちんの暴れた跡を見ながら間抜けな感想を呟いた。]
あまり暴れて腹の傷が開いたら困るだろ…
[暴れ出した理由はわからないけど、じゅじゅの件なんだろうか。
徹っちんはやはり放っておけないと思う。
あまり心配かけないでほしいと思いながら諌めるように徹っちんにハグしてみるけど、感触も温度もないし、伝わることはないのだと思うと虚しい。
見上げた天使の像、壊せたら爽快だとは今の状況なら思ってしまうけれど。]*
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