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人狼物語 三日月国

98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】


【墓】 新人看守 ダビー

>>73 >>74 アマノ

 男はその胸に何を沈めていようとも、切り離した人を殺す術を振るい続けた。
 放った弾丸の一つは、ルヴァに当たるように仕向けられていた。だから、首謀者を庇った貴方の腹を赤い花が食い破るだろう。

 同時に放たれた神の裁きを思わせる雷撃。
 模擬戦闘と同じ状況であれば、なす術なく空へ駆ける雷に焼かれ戦闘不能に追い込まれていた筈だ。放たれるまでの動作を見ただけで、男はそう確信した。ああ……やはり厄介な相手だ。

 兎の魔法に願いを託す。雷撃を避けるように、物理法則を踏み躙りながら空を滑走する。

 銃をホルスターへ。刀にカートリッジを再装填。もう一度刃を顕現させて、そのまま──

「チャンドラ様。援護を願えますか」

 月に乞い願う。自分が相手の懐に飛び込めるよう援護を求める。
 それだけを口にして、柄を握り直した。構える。間合いに入った瞬間振り抜けるように。

 ──赤の流星は、月を信じて真っ直ぐ神へと堕ちていく。
(+27) 2021/10/12(Tue) 0:46:47