【人】 渡りに船 ロメオ>>91 ダニエラ 「ふ。そう、子供舌のね」 近付こうとしてやめた事にも、 仕事についてを言い淀んだ事にも、 小首を傾げるがそれ以上の追及はない。 今はバイトと客、それだけの繋がりで そこまで踏み込もうとはしない。 時勢柄、はお互い様だし。 「んお。はーい……」 待てと言われて何も聞かずに素直に待つ姿は、 大きめの犬のようだったかもしれない。 それからちゃんと帰ってきた貴女の手に持つものを見て、 「あー」と気の抜けた声を上げた。 缶が開けば猫はそちらに興味を示す。 またフニャアと鳴いて、やっとロメオの傍から離れた。 二人の間にちょんと座って見上げている。 (93) 2023/09/17(Sun) 19:34:13 |