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［探偵が話を聞きたそうにするから、話そうか、と姿勢を直して。
室内なのに帽子を被りっぱなしだと気づき、外す。

……途端、探偵がなんとも珍妙な顔をして、黙ってカップをテーブルに置いた。
微かな震えと共に絞り出された声は］


「……犯人だったんですか？貴方」

え？

「だって、その……おでこに……『犯人はHAGE』って……」


［言いかけたところで、探偵は堪えきれず笑いだす。
ヤスヒコは、ああと間抜けな声を上げ、頭を撫でて──］

違うよ、これはさ。……話すと長いな、ちゃんと最初から話す。

……ん、訂正するわ。
『夢みたいだけど夢じゃない、いい正月休みだった』！

［楽しそうに、笑った**］