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人狼物語 三日月国


28 【恋愛RP】星降る宴の必然を【R15】

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到着:異国の道化師 マッド・リヒター

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

ー ユウェル姫。御立派になられましたね。

[埃を被った継ぎ接ぎの目立つ帽子、使い古された皮の礼装に身を染めた青年が、窓に触れる透き通る様な白い手を見つめている。]

ー 私の手よりも大きくなってしまわれたか?いや、それは大丈夫そうだな。

[柔らかな感触を左手に思い出しながら微笑する。王宮より大分離れた下町で、人混みの中彼は目を細めていた。日が高くなってきた様だ。窓に反射した光であの手も指先も見えなくなった。日の光には"千里眼"も弱い。]

[ふぅ、と一息吐く。道中で吸った水々しい緑の味とは打って変わり今は焦げた肉や歪な調味料の味が無意識にも鼻腔を伝い口内へ吸い込まれる。不快な臭だ。
実はというものの、彼がこの城下町へ足を運んだ目的は既に達成されている。ユウェル姫……否、王女の祝言の噂を聞き、急ぎ足で駆けつけたのだ。恩人である先代の好意の下、一時の間だけ近くで成長を見守ってきた彼だ。もうこの国に足を踏み入れる事さえ無いだろうと思っていたのにも関わらず、つい、気がつくと……]
(104) 73u 2020/05/12(Tue) 13:31:02

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

ー さて、用事も終わったし引き返すか。
もう一生お目に掛かることもないでしょう。

ドンッ


[踵を返した彼の肩が通行人にぶつかった。見回りをしていた王宮の兵らしい。その兵に職質を受けるマッド。帽子や礼装の装飾、世界各国から持ち込んだ呪いや宗教具の類いが気に入らなかったのか?それとも白粉を塗り中性さや妖艶さを演出したメイクが不味かったのか?タナバタじゃないか。異文化宗教や乞食染みた道化を受け入れる覚悟くらいしてほしいものだ。]

ぼくは怪しいものではありませんよ。
何なら、証拠をお見せしよう。

バサァァッ


[懐から白いハンカチを……しかし、それが一瞬にして20匹程の鳩に変わり空間を真っ白に染めた。鳩の鳴き声や擽る様な羽の感触が、兵、そして通行人達の注意を埋め尽くす。気がつくとそこに、先程まで歩いていた継ぎ接ぎ帽子の姿は無かった。]

ー 少しくらいはゆっくりしていこう。
また手配書を回されても厄介だ。
適当に信用を稼いで安全に出国すればいい。

[三階建ての屋根の上、彼は帽子の鍔をピンと跳ねて見せ、にやりと不敵に笑った。*]
(105) 73u 2020/05/12(Tue) 13:32:28

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

……君ィ。舞台の裏側見ちゃ困るよ、偶然でも。

[その男に気づいた彼は、帽子の鍔を摘んで深々と帽子を被る。帽子は、目元、鼻、口、顎、首、肩、胸、腹……みるみるうちに爪先までもを包み、屋根の上にストンと降りた。烏の羽が宙を舞ってから着地する様に。]

カチャ


[>>109、男の背中迄這ってきた彼はその羊毛染みた髪を押し除け顳顬に銃を構える。]

いい靴だ。

[男はまだ反応していない。いや、遅かった。屋根に乗っている惨めな帽子にまだ気を取られていたのだろう。あれ程の年紀なら廃棄物と間違われても何の不条理も無い。マッドは低い声で男の耳元へ囁いた。]

ほら……来客の様ですよ。>>149

[その瞬間、吐息、彼の礼服の装飾がジャランと揺れる音を残し……また彼は消えていた。*]
(154) 73u 2020/05/12(Tue) 20:35:06

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

失礼マダム。まさか先客がいるとはお恥ずかしい。こんな格好で来るんじゃなかったよ。

[>>149、女の後ろからヒョッコリと顔を出して不敵に笑って見せる。屋根上から取り戻した帽子の鍔を軽く弾き、紳士を装うかの様な会釈をした。関係ない話かもしれないが、女は背後を取られた際に扉の開閉する音はおろか空気の振動等も感じられていただろうか?いや、有り得ない。実際女が入ってきてから扉に触れた者などいない。]

貴女の様な麗しい貴婦人が……今日は何かツイていない事でもありましたか?無礼な指摘を始めに謝罪しますが、衣類が乱れていますよ。余程の事があったのでしょう。

[彼は目を細めて女の表情を観察した。衣類の乱れ?口から出任せだ。彼女をどこかで見た事がある。この国では無い、もっと近況の。町一番の福男に連れられた美女、彼女とすれ違った事を思い出す。その翌日には、絶望に暮れた男が屋敷を取り壊される様……あの時の片割が、今日やっと再見できた。]

別に"今の"ぼくには関係無いことですが。
あぁ失礼、此方の話です。

[彼は口元に手を添え、また不敵に笑った。しかし、その瞳は、闇に紛れた狐の様にギラリと女を見ていた。]

[>>164、また、誰かがこの店に訪れようとする気配を察知した。]

ー 来客者が多いものだ。
この店は、さぞ繁盛している様ですね。*
(165) 73u 2020/05/12(Tue) 21:34:18
(a65) 73u 2020/05/12(Tue) 22:38:02

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

ー 先の気配には申し訳ない事をしたが舞台の準備を晒すには限定的でなければならない。仕立て屋の男に異国の女、この2人なら問題も無いだろう。

[>>173、彼は女を押し出すかの様に、帽子を取り、そして会釈しながら一歩退いた。]

アルジャーノン店主とお見受けします。
既にご指摘頂けている通り、かの貴婦人の名誉の為に訂正させて頂きますが彼女とぼくはたった今出会ったばかり。
この身なりの差を御覧下さい。彼女が手入れされる間ぼくは慎ましくしていましょう。

[マッドは女に再度会釈した。]

舌の回る女性は知力も高いと言われます。だとしたら、ぼくの様な愚民には分布不相応かと存じ上げますよ。マダム>>182
(186) 73u 2020/05/12(Tue) 23:16:34

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

さて……
明日の儀式……いえ、本祭には私もこの見繕いでは流石に。奇遇にもアルジャーノン店主の店と鉢合わせて本当に運が良かった。動き易く軽い、伸縮性のある礼服ワンセットを、貴方の慧眼にて選んで頂きたいですね。
ついでに靴も頼もうか。いいやつを。>>181

さぁ、不運な貴婦人は御ゆっくり。
此処にマダムを急かす非紳士はいませんよ。

[帽子を被り、鍔を指でピンと跳ねて見せる。それにしても>>179、この奇抜で使い古しの礼服を見て如何にも"高価な"臭いを感じ取っている様子である。それからというもの、マッドには、彼もその道を極めし手練れに見えていた。]

[ソファに座り、店主から差し出された紅茶に口を付ける。懐かしい味だ。ブーヨプスキュリテの良き名産を選んでいる。それだけでマッドは過去に軽く入眠し、口元を緩ませた。*]
(187) 73u 2020/05/12(Tue) 23:20:00
(a69) 73u 2020/05/12(Tue) 23:32:27