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【秘】 拷問吏 ネロ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「……女史。 この生業を、拙の郷では『とぐり』と呼ぶが。 実は警察側にもとぐりの使い手がおる」 混乱と猜疑が乱れる中。 唐突に、貴方の元を訪れて、そんなことを言う。 暇話だ、時間や余裕がなければ捨て置いてよい、と付け加える。 別の用事で忙しければ、触れずに別れてもいい。 それほど重要な情報は持ち合わせていない。 (-236) reji2323 2023/09/16(Sat) 1:32:33 |
【秘】 拷問吏 ネロ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「女史も知っての通り、情報とは資源だ。 故にその資源の融通が組織間を通して行われぬとき、 "とぐり"を使えぬならば社会通念に照らし合わすしかない。 罪悪感、社会的道徳、社会圧力、それらが彼らの得手だ。 だがそれらでも口を割らぬ者がいた場合、 最も安易で安価な方法が"とぐり"であるのは、 あちらもこちらも同じであるという話だ」 つら、と独り言のように述べて、 止める間もなく、和服を腰まで開ける。 ――白い肌を捩じるように、背中一面に、拷問痕がある。 「故。警察の拿捕は無事を保証出来ん。 長く生きたければあちらを深追いするべきではない、 という旧知からの在り来たりな助言と共に――」 ▽ (-270) reji2323 2023/09/16(Sat) 16:17:24 |
【秘】 拷問吏 ネロ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「女史は―― 彼奴らに"面子"を潰されてでも長く生きたいか? という問いを投げに来た」 その笑顔は、彼らから見ての"悪"のそれである。 同胞を辱められてなお、震えて安寧に過ごせるほど 己も人間が出来てはいない。 少しでも情報を知る者がいたら、 命を奪うまで責めよう、と視線が告げている。 (-271) reji2323 2023/09/16(Sat) 16:18:36 |
ネロは、言いながら、肌蹴た服を着直した。 (a13) reji2323 2023/09/16(Sat) 16:19:17 |
【秘】 拷問吏 ネロ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ"胆"を向けられ、肌を焼くような感覚がある。 ……成程、ここが彼女の分水嶺か。 皮を剥ぐように生死の境界が見えない分 こちらの方が人の死としての陰が見えづらい。 殺気に、半歩、踏み出した足を僅かに戻し。 「……心得た。学びがあるな。 釈迦に説法であったようだ。 互いに棄て鉢に刺す熱釘は己で用意出来たか」 或いは最初からその熱釘で焼かれる肉への覚悟を、 内側に持ち合わせているかのどちらかだ。 「忙しき時に時を潰させたな。 古傷を自慢したがる男の性質として忘られよ。 そちらも心得た。向ける足先の踏む陰に気を払おう。 拙としても人を傷つける行為など、最も忌避するところだ」 居住まいを正し、飄とした顔で肩を竦め、場を立ち去った。 (-303) reji2323 2023/09/16(Sat) 20:10:06 |
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