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【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロずるり。 落ちる身体を支えることはない。その義理はない。 しかし転がった身体が起き上がる素振りを見せないのであれば、不審そうに近づいた。 何かあったのだろうか。そんな表情。 まさか。 悪い薬だったりしたのだろうか。 なんとも間抜けな話だ。男は焦った。 殺すつもりなんて当然あるはずもない。致命的な効果を与えるつもりだって当然ない。ただ尋問を楽にしたかっただけ────いじめっ子の論理。 焦燥から貴方の肩に手で触れた男は、服越しに感じる湿度に僅か動揺した。 けれどその後。 赤らんだ貴方の顔と仕草、息遣い。それから聞かされた効能の一覧を思い返して──── 「は」 「はは。ああ、そう。」 「そうか」 ぺろ、と。舌先を僅かに出した。 /* すみません、同時にPL打診も失礼します。 完全にニコロくんを辱める方向にシフトしてしまったのですが、 もっと真っ当な暴力の方がお好みだったりするでしょうか。 その場合はそちらにハンドルも切れますので仰ってくださいね。 (-195) rik_kr 2023/09/24(Sun) 17:49:38 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ肩に触れる手を、咄嗟に叩き落とす。 そして貴方を睨みつけるのだ。 「黒に近いグレーだ…? 何もやってない人間からそんな情報が出るなんて… 情報調査能力が欠けてるんじゃないか?」 熱い息を漏らしながら、貴方の反応を見れば。 嫌な予感が、ぞくり、と背筋を走った。 「…それ以上触ろうとしたら、ぶん殴るぞ。」 男に好きにされる趣味は勿論ない。 手負いの獣が唸るように、拒絶の意思を明確に示した。 /* RPお付き合いありがとうございます。 ニコロは大変嫌がりますが、PLは流れのままやっていただいて大丈夫です。 存分に辱めてください。 勿論、辱め以外で暴力を振るう流れになったらそれも遠慮なくどうぞ! 基本的に流れで何をやっていただいても構わないPLなので 引き続きよろしくお願いいたします。 (-196) ぴんじぃ 2023/09/24(Sun) 18:05:42 |
【墓】 暗雲の陰に ニーノ>>+29 黒眼鏡 「ど〜〜〜せちっちぇよオレは〜〜〜」 今からたくさん食べても貴方程にはなれないだろう。 終ぞ追いつくことはなかった悲しき現実だ。 払い除けないので座るまでは撫でまわされていたわけだが。 「 ッぃ、ったい! 疑ってません!手に響く!」肩を勢いよく叩かれきゃんと吠える。でもそこからすぐに腕の中だ。 すっぽり収まってしまうから、ああ本当に追いつくことは無かったなと再度実感させられる。 瞼を伏せた。 「……会った、泣かせちゃった。 あんな顔させたくなかったのに」 「にいさんなら泣かせなかったんだろうな」 燻る後悔ひとつ、貴方なら牢の中からでも安心させられただろうと。 #収容所 (+44) mspn 2023/09/24(Sun) 18:09:24 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 口に金貨を ルチアーノ「ふぅん……そっか。 ありがとう、教えてくれて。 オレきれいなものしか見えてなかったみたいだから」 丁寧に教えてくれたことに眉を顰めはせず、いっそ感謝も告げた。 スプーンを運んでもらえればまた口を開けたり、としていただろうが。 「……子どもでも玩具でもないぞ」 駒鳥扱いされるとむ、と唇を尖らせる。 いや、食べさせてと頼んだのはこちらなのであまり文句は言えないけれど……。 「…………」 そうして謝罪の理由を聞けば、視線を一度その手にある器に落とした。 未だ男はこうして捕まった本当の理由を何も知らないまま。 ぐるり、一つ思考を回して。 「……"なんで"さ、もっかいするね」 言葉の中身に一つ踏み込む。 別に貴方を責めたいわけでもなんでもなかった。 ただ男は、これをしてこなかったことを少し後悔しているから。 「なんで知ってたのに、止めなかったの? 止めるほどのことじゃなかった?」 (-197) mspn 2023/09/24(Sun) 18:10:39 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ落ちる笑い声に気が付けばはたりと瞬く。 それも直に笑みに変わったのは、貴方がそうやって笑ってくれたのを久々に見た気がしたから。 かつてよりも遠くなってしまったその背が、今このときだけはすぐ傍にあるようにと思えたから。 「じゅ……十年でがんばる! 頼りになるせんぱいたちはたくさんいるし! ヴィトーさんに早く見てもらうから! ぼ〜っともしないように、毎日一生懸命やります……」 書類仕事がどうにも得意になれずにいつもせんぱいに頼っているのは、とりあえず内緒にしておこうなんて考えながら。 男は今でもたくさんの愛情を周囲から貰っている、気付いている分も、気が付いていない分も。現にいま、貴方からも。 自覚が幾分あるからこそ躊躇いなく頑張れると形にできた、幸福なものだ。 「はっ……そんな時間? ヴィトーさんに判子押されたら困る……。 えっと、せんぱいと夜にご飯食べるから、それ終わったら真っ直ぐ帰ります!」 ぴょんと立ち上がって、それから敬礼だ、なんとなく気分的に。 こちらはまだ少しパンが残っているので、動き出すのはそれを食べ終わってからになるだろう。 「へへ、ヴィトーさん! 今日は時間くれてありがとうございました。 最近疲れてるみたいだから、もう少し落ち着いたらまた労わせてね」 できることはそう多くは無いのだけれど、ちょっとしたお菓子を作るとかマッサージとか……とりあえず労いの内容については考えておくとして。 貴方が夕暮れの公園を立ち去って行くのなら、男は笑顔のままに見えなくなるまで見送っていたことだろう。 小さなころ、遊んでもらった一日の最後にお別れしていたときと同じ。おおきくおおきく、手を振って。 (-198) mspn 2023/09/24(Sun) 18:11:54 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → リヴィオ取調べをしないと貴方が明確にしたのなら、分かりやすくその瞳の色は安堵に染まった。 一歩開いた距離を見つめる、詰める術は牢の中からは存在しない。 貴方の語調はいつも通りに思えて、けれどそうではなかった。 元気がないなってそれぐらいはわかる、だって憧れているせんぱいのこと。 「…………」 そうして伝えられた、天気のことを言葉通りには流石に受け取らない。 指しているのはこの状況だ。 であるならば、その確信を此処で告げられる程の"何か"が貴方にあるのだとも、予想は付く。 男は取り巻く世界について多くを知らなかったが、相対する人の機微に対してはそこまで鈍くはなかった。 言葉はすぐに形を為さないまま、しばらく微笑みを見つめたまま。 直に。 「……リヴィオせんぱい」 「あのね」 一歩の距離を踏み込むことはやっぱり、今はできないんだろう。 きっと 場所が悪い のだ。それでもこうして此処へ足を運び。 明日の陽光を、その元にある笑みを望んでくれた貴方に。 「今でもさ」 尋ねるぐらいは、許されるだろうか。 「……次のこと、楽しみにしてくれている?」 (-199) mspn 2023/09/24(Sun) 18:14:27 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → favorire アリーチェ「……そう、だったんだ? でも、ダニエラさん怒るかなあ、そういうことで」 「というより見逃すって、アリーせんぱいなにかしてたんですか?」 知りたいと望む相手に、聞かなければ見逃すと伝え。 それで怒って何かの行動を取るのはなんというか、普段ならそう有り得ないことだろう。 恐らくは嵌められたのだ、……自分と同じように。 それを直接、指摘することはしないものの。 「あはは、オレもびっくりした〜。 ……ん〜、でも、怒られて仕方なかったかもです」 「イレネオせんぱい、マフィアのこと大嫌いだけれど。 オレ、マフィアに家族みたいに懐いているひといるから。 裏切り者だって思われても、仕方なかったなって」 手を包んでくれる、貴方の優しさが心に染みる。男は眦を下げた。 (-200) mspn 2023/09/24(Sun) 18:16:03 |
【秘】 けだもの イレネオ → また、歌う カンターミネ人の言葉を話して歌った貴方と対極。 男は唸った。血走った瞳で唸った。金と赤。明らかな警戒色を双眸に宿して。 肌に突き立った鋭い犬歯は肌を裂きもしただろう。 したはずだ。 手を捕えれば理性を失った力が骨を折りもするだろう。 掴ませ方が悪ければ。 男は貴方の言葉をまるで聞いていない。 男が食らった薬の効果は精力剤だった。 しかしその効果が正しく発露することもまた、ない。 この男に薬物への耐性はない。 アドレナリンによる高揚と興奮。 そこに叩き込まれた薬剤によるドーパミンとエンドルフィンの過剰放出。 それは男の身体を、精神を、内部作用を狂わせた。 ▽ (-201) rik_kr 2023/09/24(Sun) 18:19:05 |
【秘】 けだもの イレネオ → また、歌う カンターミネごぶ。 泡立った音。 男の鼻から再度の血液が滴る。滑らかに流れ落ちるその様は明らかに異常だった。そして。 「ぉ」 「え゛、」 次いで喉元でぐるる、といやな音。 ぼた、ぼたと雪崩れ落ちる吐瀉物が男の口元を、喉を、服を汚した。傍にいたか、或いは組み敷いた貴方のことさえも。 貴方とこれは同じ。同じけだもの。同じ囚人同士。これとて碌な飯は食っていないのだろう、水っぽいすえたにおいが広がっていく。 綯交ぜの感情で滾る瞳が貴方に向く。 そのぎらつきは憎悪に似ていた。 ────けれど、それだけ。 男の身体は、そのまま。落ちる。 回線のショートと失血による意識レベルの低下。 貴方を捕えた手にだけは未だに力が籠っていたが、 この状況ではどうにか外すのは難しいことではないはずだ。 (-202) rik_kr 2023/09/24(Sun) 18:21:00 |
【墓】 favorire アリーチェ>>+42 黒眼鏡 「信頼、は……」 一人、圧倒的な信頼を抱いている人がいるけれども、 収容所であるこの場で名前を出すのは気が引けて、 それじゃあ後は誰だろうかと悩むと、 視線は自然と吸い込まれるように貴方の顔の方に。 「そう。それはその通りなんですけど、その…… なんだか凄くその、尊重して貰っている気がして。 自分がやりたい事をやってるからなんでしょうか?」 迷惑がっていた、の台詞には、「ですよね……」と 笑えない笑いが思わず零れ落ちた。今度差し入れでも代わりにして貰おうかとどこかズレた考えをする。 「変わってる、面白い女……これ、褒められています? でもためになる話は誰が話し手でも変わりませんから。 こういった話は受け取る側の問題だと思うので」 こんな酷い人だから話も全て聞かない、意味がないと言うのは女の理念に反するらしく、それで共犯者扱いを受けるのならそれはそれで仕方ない。と言った素振りだ。 #収容所 (+46) poru 2023/09/24(Sun) 18:22:20 |
【墓】 また、歌う カンターミネ>>+45 ニーノ 「ちょっとじゃなくてしっかり心配しろ。 こっちは拷問受けた乙女だぞ」 乙女らしいので、もっと心配しろと文句をつけた。 こっちも大概身長は低いんだけども。 「あー痛ぇ。俺は休憩するから、 そこでおにーちゃんと話してな〜」 ひらひら、手を振って歩いていく。 #収容所 (+47) shell_memoria 2023/09/24(Sun) 18:24:37 |
【秘】 favorire アリーチェ → 暗雲の陰に ニーノ「……おこ、らないかな。でも、そうじゃないと……」 本当は薄々、女も理解しているのだ。 嵌められたのだと。自分がどうこうではなく、相手が裏切ったのだと。 でもそれを信じたくはない。言い換えれば逃避である。 自分のせいだと思い込むようにして、そうされた事に目隠しをしている。 「……ダニエラが、罪もないニーノを逮捕したのを知って。 それを伝えたの。伝えたら、普通は「じゃあ次は貴方を逮捕」ってなるよね。……それでも、どうしてそんな事をしたのかが聞きたくて仕方なかったの」 でもその答えを聞かなければ見逃すと言われて、結局この檻の中。 「……そんな事ないわ。違うよ、ニーノ。 裏切り者だ、って疑うのは仕方ない。 マフィアが嫌いなら尚更怒るのも仕方ないと思うわ。 それでも、だからと言って暴行するのが許されるはずはないわよ…… そこは、受け入れなくてもいいんじゃないかな。 ……何よりそれだと、私だってそうだから。 マフィアに家族がいるから、私も刺されても仕方ない?」 (-203) poru 2023/09/24(Sun) 18:29:35 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → corposant ロメオ昨日までは毛布に包まって蹲っていた男は、それでも今日になれば起き上がることも増えていた。 身体を冷やすのはあまりよくないから、今日も毛布に包まってはいたが。 ただ起き上がってもすることがあるわけではない。 壁に凭れ上手く動かない右手を、それでも動かせないかと無理に震わせていたところ。 「……ぇ」 不意に名を呼ばれて目を丸くして、そちらを見る。 ねえさん、が来ることまではまだ予測できたのだ。 けれど、貴方が来ることまでは予測できなかった。 「……ろ、ろーにい」 「なんで……?」 こうなる少し前、結局最後はそこに落ち着いた呼び名を口にしながら。 慌てた様子で駆け寄ればその顔を見上げる。 外傷はあまりなかった。異様に腫れて、甲に抉られたような傷口が開いた右手以外は。 (-204) mspn 2023/09/24(Sun) 18:33:24 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ「やったんだろう。」 「マフィアの女と交際していた。潔白とは言えない。」 情は人を狂わせる。 簡単に人に足を踏み外させる。 それくらいはこの男も知っていた。 知っているから、それを縁に貴方を嬲る。 「はは。」 「嫌だな。何を想像したんですか。」 嘲るように言う男にだって、男を好きにする趣味はないのだ。 それでも敢えてそのようにする。顔を寄せる、手を添わせる。 さて、殴れるものなら殴ってみろと嘲弄してそのようにした。 /* ありがとうございます。では流れのように! ニコロくんかわいいですね。こちらも楽しんでいただけるように頑張ります。 (-205) rik_kr 2023/09/24(Sun) 18:37:57 |
【人】 コピーキャット ペネロペ入っていた連絡に舌打ち一つ。 やっぱり車で刑務所にでも突っ込んでやろうか。 今はできない最終手段、 もとい単なる憂さ晴らしをふと思い返しながら。 夕暮れの街を行く。 ペネロペ・ベリーニは知っている。 今この街にいつも通りなんて無い事を。 そして、それはいつかは終わるという事を。 今はいつも通りを装うのが、きっと大嘘吐きの役目だろう。 #街中 (27) unforg00 2023/09/24(Sun) 18:55:46 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 幕の中で イレネオ表情、いや目を見ればわかる。 これは睡眠薬じゃない! 「クソッタレ!なんで違うモンが混じってんだよ!!」 自分の薬ならここで止まっていただろうに。 だが、この効果なら。余程薬物に耐性でもないなら。 突っ込んだ拳の表面を削られながら、握りを強くする。 一滴、一滴。男に流し込む。恐らく、あなたが嫌う血と共に。 掴まれた腕が嫌な軋みを上げる。 もう数秒遅ければ粉砕骨折、下手すれば腕を失くしていた。 幸い、そうはならなかった。ヒビは間違いなく入っているし、 代償に酸性の強い体液やらはかなり浴びる事になったが。 それでも、やっと終わる。人間が床に落ちた音。 饐えたにおい。どろどろだ、血だのなんだので。 だが、ともあれ、なんとか。この場は一旦、鎮静した。 (-206) shell_memoria 2023/09/24(Sun) 18:58:17 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 幕の中で イレネオ「……はぁー……」 最悪だ。汚されるのは勿論、傷だらけで。 さらにこのけだものは、下手すれば自分の話は聞いていない。 聞いてたとして覚えているかも怪しいもんだ。 だから、ここで見逃せば絶対復讐に来るだろう。 だが、ここで本当に全部を潰せば警察殺しだ。 自分の人生がメチャクチャになるのはどうでもいいが、 自分の周囲を巻き込むとなればそうもいかない。 つまり、選択の余地がないのだ。見逃すほか、ない。 最悪の一言に尽きる。せめてこのけだものが人間に戻った時、 死んでない事を天秤にかけて、頭を働かせるのを願いつつ。 「おい!見てんだろ!失血と怪我!指の切断! まだギリギリ壊死しないで済む!神経系が終わる前に とっとと拾いに来い!下らない喧嘩で死なせんなバカ共!」 カンターミネは、それ以上男を痛めつけなかった。 正直な話、両手両足くらいは破壊しておきたかったが。 『天秤』を考えると、或いは、己の正義として、 人間として、そうする訳にはいかなかった。 ガンガン!扉を蹴り、職員を呼ぶ。尋常ならざる呼び方をすれば、流石に駆けつけてくるだろう。千切れた指を男の傍に置いて、やってきた職員に捕まりながら処置を指示する。 まだ指は繋がるはずだ。リハビリは必要だろうけど。とにかく、自分よりそいつに輸血と感染治療、指の処置を。そう、ある程度必死に伝えて、ようやく、カンターミネはこの部屋を後にする権利を得た。 「……なあ、このニオイで歩くの流石に不味いだろ。 バケツの水一杯でいいからぶっかけてくんね?」 そんな言葉を呟きながら、けだものと別れた。 (-207) shell_memoria 2023/09/24(Sun) 19:09:36 |
カンターミネは、自分に出来るだけ天秤を平行にした。 (c21) shell_memoria 2023/09/24(Sun) 19:12:25 |
カンターミネは、バケツ一杯の水を浴びながら考える。 (c22) shell_memoria 2023/09/24(Sun) 19:14:19 |
カンターミネは、絶対退所祝いの前に、温泉に行ってやる。 (c23) shell_memoria 2023/09/24(Sun) 19:14:41 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → マスター エリカだからやっぱり、今夜もいつも通り。 たとえ仮に、客足がぱったり途絶えていたって。 バイトはあなたと一緒にカウンターに立っているのだろう。 店の扉を開けた時は、少し気恥ずかしそうに 通り雨に降られちゃって、なんて言ったりしたかもしれない。 たとえ、客足が遠のいていたって。 今はここが、 一番『いつも通り』で居られる場所だったものだから。 だから休みを取っても良いはずなのに、来てしまった。 (-208) unforg00 2023/09/24(Sun) 19:20:49 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「じゃあ聞くけど……殴られて抵抗したかい?」 それとも、昔の女だから許せたのだろうか。 もしくはそこからもう嘘なのか、自分にはわかりそうもない。 人の服を着せ慣れてなんてないから難しくはあったが、なんとか見た目は戻ったはず。 服から手を離して、じぃっとその顔を覗き込む。 「何でも受け入れてしまってない? 全てを受け入れてしまうのは、良いことではないと、思うけど」 だって。 「僕は、キミの事だって、受け入れたいと……思うし」 (-209) eve_1224 2023/09/24(Sun) 19:21:32 |
ペネロペは、いつも通りだ。 (a16) unforg00 2023/09/24(Sun) 19:21:42 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオ夜。三日月島の道路脇。 車を降りた女は、少し離れた場所で電話を始めた。 「もしもし?」 「引っかけた子が、うちのファミリーに手を出したおばかさんだってみたいで」 「うん、そう。話は聞けたから、迎えついでに後始末お願いしてもいい?」 「そんなこと言わないでよ、ちゃんとお礼も用意しとくから……」 身だしなみを整えながら、歩いている。 周りの警戒はしていない。かおる、花のにおい。 「黒眼鏡の命令?」 「それなら大丈夫よ、私から話通しておくわ。あの人私には甘いんだから」 だから、声を大きくはしていないとしても。 内容を隠したりはしていない。 /* 問題ありません、性的な暴力はしない旨も了解いたしました! 改めてよろしくお願いします〜! (-211) otomizu 2023/09/24(Sun) 19:25:37 |
【独】 また、歌う カンターミネ「あー」 ふと、収容所の壁際に寄りかかり。 「そういや、そうだったな。 エーコが万一捕まった時の事を考えると、」 先にやりあったけだものの顔を思い浮かべながら。 その唇と舌の蹂躙にまた、怒りを燃やしながら。 「あいつ、殺しとけばよかったかな?」 ああ。あいつが余計な事をしたなら、その時は。 俺以外に手を出す卑怯な奴だったら、その時は。 ネロ辺りと一緒に、本当の尋問を教えてみるか。 そんな考えを、……かぶりを振って、打ち消した。 お互い様、そういう事にしたんだから。一方的に。 (-210) shell_memoria 2023/09/24(Sun) 19:26:21 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ「取り調べじゃないからこそ、信じてみてもいいじゃないですか」 取り調べなら。 状況や方法の話なら、証拠を用いて判断しなければならないし、被疑者の話をそのまま鵜呑みにしてはいけないのは、それは確かだ。 だけど今は、ただ、理由を聞きに来た部下であり、あなたは上司。 ただの愉快犯などではないと、信じたい心のままに信じてみても、それは罪ではないはずだ。 勿論、それで様々に手心を加えるようになれば話は別、ではあるけれど。 「……はい。そろそろ行きます。 ですが……また来ます。被疑者への暴力は……なくさないといけませんから」 ぺこりと頭を下げて、牢を出る。 次に来る時はもう、忌々しい法はなくなってるかもしれないが。 それでもあなたは、ここを出ることは出来ないのだろう。きっと。 (-212) eve_1224 2023/09/24(Sun) 19:31:01 |
【教】 コピーキャット ペネロペ薄闇の街を行く。 本当は不安で仕方ない。 自称博愛主義は誰が逮捕されるか気が気じゃない。 逮捕された後どうしているかだって心配で、 仮に自分が逮捕された後の事だって気が気じゃない。 自分の素顔もわからないけれど、この不安は確かに自分のもので。 そんな事でわからなくたっていいのに、なんて思う。 きっと立場と肩書がなくなってしまえば、 あの連絡ひとつにだって取り乱してしまえたのだろう。 立場と肩書とうわべの顔、それだけで支えられている。 ペネロペ・ベリーニは知っている。 自分がそれほど強い人間ではない事を。 (/1) unforg00 2023/09/24(Sun) 19:38:26 |
ペネロペは、知っている。 (a17) unforg00 2023/09/24(Sun) 19:38:46 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ――かつん。 廊下に靴の音が響く。 ゆっくりと、あなたが居るとされる牢の前に着くと、ふぅ、と静かに息をついた。 「イレネオ? 大丈夫かい」 正義感のあるあなたが、犯罪を起こしたり、マフィアに通じていたりするなんてことは全く思っていない。 あんな法がなければ、あなたが逮捕されることはなかったはずと、そう信じてここまで来たようだ。 ちなみに、首輪のように連なったあなたの噛み跡は、当然まだくっきりと残っている。 隠そうとしても見えてしまっているそれはどうにもならないから、早々にシャツを着るのはあきらめて、タートルネックにスーツを合わせてみた。 普段とイメージは少し違うだろうけれど、仕方のないことだ。 (-213) eve_1224 2023/09/24(Sun) 19:39:01 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「付き合ってたが、ただの一人の人間としてだ。 お互いに、覚悟の上でのことだ。」 それに、と続けた。 「情に流されて警察を恨んでたとしたら A.C.Aに参加する理由はないと思うが?」 言いながら、そちらを見れば 近づく貴方、触れる手にびくりと震える。 「お前が悪趣味に走る最悪な想像をしただけだ。 っ、触るなって言っただろ!」 薬のせいでキレはないが 拒むように腕が振りかぶられて、貴方の頬へ。 (-214) ぴんじぃ 2023/09/24(Sun) 19:39:28 |
【墓】 また、歌う カンターミネ「は〜ぁあぁ〜〜〜」 でっかいためいきを落とす。 「帰りてぇ〜……風呂入りてえ〜…… 情報聞きてぇ〜………………」 仕事中毒な女は午後からの検診に備えて 大人しくしている。やりあった結果受けた傷、 そういうもののちゃんとした処置をやっと受けられるのだ。 その診断の結果。 右拳咬傷、右前腕にヒビ、肋骨二本にヒビ、 鼻軟骨骨折、後頭部軽度切傷、他内出血多数。 まあ、相手よりは軽傷だけど、それなりにボロボロで。 「……え、何その棒。あっまさかあれ?鼻の骨折? いや知ってるよ待て待て待てそれ突っ込むんだろ? 突っ込んでぐりぐりやって骨の位置整えるんだろ? 待てってそんなん絶対痛いじゃんいやうんわかるよ 今の内にやらないと不味いってのはわかるが待っ」 それらの治療の結果、尋問中より大きな歌が響いた、とか。 (+48) shell_memoria 2023/09/24(Sun) 19:53:42 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 暗雲の陰に ニーノ「仕事の仕方はテオドロに教えてもらうのがいいだろうし、 息抜きの仕方はエルヴィーノに教えてもらうのがいいだろう。 リヴィオなんかはあれで細かなところにはいちばん目が行く。 同じ階級の人間でなけりゃ声を掛けに行くのは大変かも知れないが、 それでも声を掛けられる側は嬉しくないなんてこともない」 きっと頼っていいだろう、頼られて邪見にはしないだろう者たちの名を挙げていく。 細かな課は違うものの、課同士の連携は存外密に行われるものだし。 そうやって、ひとつひとつ頼れる先を増やして、彼が一人にならないように計らう。 それが功を成すのは――おそらく何もかも終わったあとになるだろう。 「そうか。皆と仲良くしているようでよかったよ。 また明日、これからも頑張るんだよ」 立ち上がって敬礼を返し、それから帰る子供を見送るみたいな言葉をかける。 町並みの様子は変われど、取り巻く環境は変われど。 夕日の照らすものは変わらない。 → (-215) redhaguki 2023/09/24(Sun) 20:03:23 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 暗雲の陰に ニーノ「……最近疲れてる、か」 変わりゆくものは照らされなくなっていく。 手を首元に当てる。僅かに冷えた体温が、掌に返るだけだった。 この日の次に来る朝には貴方は在りもしないだろう罪に縛られ、 次には男が大嘘つきであると皆が知ることとなる。 貴方でさえ欺いたままにこれまでの人生を送っていた男は、 今は全く罪人らしく牢の内側に押し込められているだけだ。 貴方は優しく、傷つきやすいひとだから。 きっと本当のことなんて、何一つ知らなくともいいのだ。 (-216) redhaguki 2023/09/24(Sun) 20:04:01 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ「君は捨て鉢のように語る割に人を信用しすぎるね。 ……いや、これはそういう話術か。君の取調べを受ける側はさぞ困らせられるだろう」 これでも褒めている。調書の為に必要なのは相手の口を割らせる技術だ。 言って欲しい言葉を言わせるのでなく真実を口にさせるためには、 相手に、話すべきだという姿勢を押し付けて信頼させる必要がある。 時に、話をするのは被疑者ばかりでなく被害者も其れにあたるが故に。 「……これはきちんとした忠告だが、あまり肩入れしないほうがいい。 義憤はときに人の目を予想以上に曇らせるものだからね」 諦念や何が彩るものでもなく、確かなものとして。 それは相手が誰であっても。これから先のある警察官への、教えの一つとして。 貴方の背中にそんな言葉を投げかけ、閉まる牢の扉を見送る。 後に取り残されるのは冷たい空気と、冷えた膚をした男がひとり。 行く末、どうなっていくかを知る頃に、貴方が同じ牢の中にないことを祈る。 (-217) redhaguki 2023/09/24(Sun) 20:15:47 |
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