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![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡「わかってる」 「キミがいい上司であり続けたことも、イレネオが無茶をしてることも」 彼の強引さは、僕自身その身に受けたことがあるからわからなくはない。 マフィアにとってはきっと、それは邪魔な存在なんだろう。 「だからちゃんと言うさ。 僕の無茶を止めておいて自分はやるなんて暴挙は飼い主としては許せないしね」 あなたは軽く言ってはいるが、本当に、危険な話だ。 ▼ (-224) eve_1224 2023/09/21(Thu) 18:02:39 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡「あぁ、ごめん」 「この事はもう、ルチアにだけは話してる」 悪びれない。 「彼がどうするかはわからないけどね……。 胸の内で止めておいてくれるかどうか、祈っておくと良い」 まぁ。男としては、これを内密にする気はない。 これは所長代理を引きずり下ろすための重要な鍵でもあるのだから。 わざわざ言葉にはしないものの、これに関しては諦めてもらう他ないだろう。 「そんなこと……わかってるさ。 別に、今まで本気でマフィアをやめろって言ったわけじゃないし……。 ルチアが大事にしてるものを奪えば、生きる意義まで奪ってしまいそうだし……」 あなたのことを話して力を失ったルチアーノを見たから。余計にそう思う。 それは怖いし、死なれたくはない。絶対に。 僕らはお互いが、取り残されるのを恐れている。 「……って、幼馴染にそんなことするわけないだろ。 ……はぁ、僕は別に、キミに泣き言を言うつもりでここに来たんじゃないけどね?」 でも。 僕には多分、もう少し。 強引に手を引く意思が必要なんだろう。 それは今、あなたに教えてもらった。 (-225) eve_1224 2023/09/21(Thu) 18:03:45 |
![]() | 【魂】 花浅葱 エルヴィーノ「色々やったけど酒が一番楽で…… 黒眼鏡から買ってた睡眠薬なら無理やり寝れるけど、効かなくなったらまずいから限界が来た時とか大事なときだけ使ってる」 「え。毎日隣で寝てくれるのかい?」 ちぐはぐ故に本気で言ってるわけじゃないんだろうと、笑いながら言う。 酒を使ったとしても夢は見るし、睡眠時間が足りているとは言えない。 だから、あなたと一緒に寝た時、朝までぐっすり寝ていた事が本当に奇跡のようだったのだ。 あとはもう、寝る直前まで無理をして、気絶するように寝るくらいしか方法はあるまい。 それくらいは色々試してあった。 「残念だけれど……この情報は使わないわけにいかない。 警察だってあの法案は早くなくなって欲しいって思ってるし、あの所長代理を引きずり下ろす材料になるだろ。 だから、アイツの証言が必要なんだ」 まぁ、情報については仕方ないから横流ししてあげるよと頷く。 男も上司とのやりとりについてはバカ正直にホウレンソウをしているから、確かに似ているのかもしれない。 置いていかれる事を恐れるところまで含めて。 「それより……夜になったら仕事があるんだろ。 今はゆっくり寝たらどうだい?」 あなたのそばに腰を下ろして、あの日のように手を伸ばす。 柔らかな髪に触れて「ほら、こうしてるから」と、目を細めた。 (_9) eve_1224 2023/09/21(Thu) 19:23:30 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ息がか細くともやめない。 「嫌」ではないと知っている。 声が聞こえてもやめない。 「嫌」ではないと知っている。 首を振られてもやめない。 「嫌」ではないと知っている。 少し長い貴方の髪が肌を撫ぜるのを柔らかく感じた。 自分とはそんなところも違うのだ。茹だる頭の反面、思考の一点だけが束の間場違いを考えて、それもまた白く塗りつぶされていく。 噛みつきたい衝動に駆られた。 先程のものよりずっと強い衝動だ。確実に痛みを与える欲望だ。あんなものよりもっと、もっと、強く食い込ませて残したい。 「────、ッ」 強く。 強く、貴方の首筋に押し付けて。 絶頂を迎えた男は緩やかに顔を上げる。それと同時か少し先に貴方が凭れかかってきて、身体を支えたんだろう。 息を吐く。吸う。激しい運動をしたわけではないのに、妙に心音が急いて鳴っていた。 汚れていない手で貴方の頭を撫でたかもしれない。先程触れた髪の、柔さを確かめるような手つき。 さて。男はまだこの夜に浸っていたいけれど、貴方はどうだろうか。 疲れ果てて、眠りたいなら……まあ、そうしてもいい。 嫌だけれど。 そう思えるくらいには、一時の理性が戻っている。 (-236) rik_kr 2023/09/21(Thu) 19:25:43 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ二人分の精が、腹の上をつぅ……とつたって、やがてシーツに染みを作っていく。 高鳴ったままの心臓が落ち着くまであなたに体を預けて、頭を撫でられて。 やがて「手を拭いた方がいい」と、ベッドの側にあるティッシュ箱を指した。 当然、これで終わりなんて思ってはいない。 だからこれで寝れるとも思ってはいない。 よほど安心できる相手の添い寝であれば寝れた経験はあるものの、あなたはどちらかというと、どうしても緊張してしまう。 だから多分。 「……、」 「寝かせて……くれるんでしょ」 「だったら……もっと、して?」 言い訳を正当化する。 こうでも言わなきゃ、あなたは多分まだ、我慢をする。 「僕が……、気絶してしまうまで」 キミならきっと、僕を抱き潰してしまえるだろう? (-238) eve_1224 2023/09/21(Thu) 19:45:59 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ「どういう関係かはわからんが、まあ、気張れよ。 オマエはもうちょい自分勝手になったほうがいいな」 どこからか取り出した飴玉をぽんと放り投げて、口に含む。 「なんかおまえら、お互い全然信頼してなさそうに見えるから。 そ〜いうのよくないぞ。 絶対変なことでこじれるから」 からころ飴玉を転がしながら、 気をつけろよ、と指でバッテンつくってみせた。 (1/2) (-244) gt 2023/09/21(Thu) 20:05:16 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ「…お前さあ。そういうことするからルチアーノがマフィアから抜けらんないんじゃないの? せめて一緒になんかやれよ。 マフィアとしてしかわからない領域で悩ませたら、 よりそっちの世界にいくに決まってんじゃん。 お前の見えないトコで取り返しのつかないことするぞ」 当然のように眉をしかめる。 「で、俺のことなんてどーでもいいお前が知ったんだから、 公表されるに決まってんじゃん。 ちょい早いが、こっちはハナからそうなるつもりでプラン組んでんだから、あいつを無駄に悩ませてやんなよ。 かわいそ」 気の毒そうな顔。元凶はこいつなのだが。 「マフィアとして生きさせなくするなら、生きる意義奪うんだよ。 それをどうお前が支えてやるかみたいな話だろ? …………俺のこと話したあと、ちゃんと『けどお前にゃ俺がいる』ってその欠落を埋めたよな? それやったら、自分に依存させるのは義務みてえもんだぞ。 傷だけ与えて放置してないよな?」 ……酒でも入っているのかという勢いで ずけずけと言ってくるのだが、格子の存在を忘れているのだろうか? 「いや、幼なじみがマフィアやってんだぞ。 そんくらいしろよな、マジで。お前のやつみんな泣き言と言い訳に聞こえるっていってんだよ、なあ〜〜。ルチアーノは大丈夫と思ってたのによ〜〜」 ばんばんばん、とベッドを叩く。 …多分自分ならどうするかを言っているだけなのだろう。(2/2) (-245) gt 2023/09/21(Thu) 20:08:22 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡「僕が彼の教育係だったんだ、新人のときね」 「信頼っていうか……」 「…………まぁ、懐かれてるかな」 どこまでも犬を相手してるような言い方だけれども、間違ってはいまい。 いいよと言うまで待てをする。そんな忠実で元気な犬のような男だと思う。 じゃれつかれて僕が折れるところまで含めて。 「ていうか、牢屋の中になんで飴なんて持ち込んでるんだよ。自由すぎ」 ダメ出し返しだ。 ▼ (-268) eve_1224 2023/09/21(Thu) 22:04:09 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡「取り返しつかないことされるのは困るな。 一緒に……、か。 二人で逃亡してどこか外国で生きる、とかかい?」 それも良いかもしれない。 別に、警察に対して崇高な志があるわけでもない。 憂いを払う必要はあるけれど、それも含めて不可能ではないはずだ。 「キミのプランは知ったことではないけど……はぁ、先が思いやられるよ。 だって、ずっと大人しくここに居る気なんてないって言ってるように聞こえるしね。 僕が悪いみたいに言うけど、元凶はキミだよ」 それでも、これはずっと繰り広げられていたチキンレースを終わらせるきっかけになるんだろう。 「それに、別に放置だってしてないさ。 どこでも良いから連れて行けって言われたから、僕の部屋でゆっくり寝かせたし。 ……そこまで、直接的なことは……言ってないけど。 けど、僕がアイツを裏切ることは絶対に、ない」 住む世界が違うなら、一方的な幸だけ与えるつもりだったけど。 僕が傷つくことで、アイツが傷つくなら、僕はそれを許してはならないから。 それなら、僕の方がその手を引っ張るしか、ない。 そういう答えに、やっとたどり着いたのだ。 (-269) eve_1224 2023/09/21(Thu) 22:05:58 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ――かちゃり。 牢の鍵が開けられ、よく見知った男が中に入ってきた。 幼馴染ではない、あなたの同期だ。 「やぁ、テオドロ。 ここの居心地はどうだい?」 皮肉は努めて明るく言うものの、その表情は重い。 僕を危険から遠ざけると言ったその矢先に、なんで先にこんなところに入れられてるのかと、憤っているのかもしれない。 (-271) eve_1224 2023/09/21(Thu) 22:14:29 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ少し、考える。 男は、数人の知人から自分の身を大事にしろ、傷つくな。と約束をさせられている。 黒眼鏡と話した時は、その約束通り牢の外から話しかけた。 危険の心配などないテオドロのところでは、牢の中に入っていった。 ――さて、あなたはどうだろうか。 犯したとされる罪を思えば大層な犯罪者で危険だけれども。 男にとってはまだ、直属の上司だ。 信じられないという思いは強く、惑わされる。 だから男は、牢屋の格子というバリケードは、あなたとの会話の間に置きたくはなかった。 「……まさかこんな所で会わなきゃいけないとは思いませんでした、警部」 ――その鍵に、静かに手をかける。 (-273) eve_1224 2023/09/21(Thu) 22:22:04 |
![]() | 【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「……」 不思議と。牢の中にいた男の表情は穏やかに見えた。 両の手は背の裏に置きつつ、 寛ぐとまではいかないもののゆったりとしていて。 「今の外よりかは悪くない気もしますね」 そんな皮肉を返す気力も残っているようだった。 「……この世の警察というものは…… なかなか難儀ですね、本当に」 (-278) backador 2023/09/21(Thu) 23:04:03 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ「……そんな事を言ってるくらい元気なら、心配して損したかな」 肩をすくめて、あなたの隣に座った。 あなたとは、向かい合うよりも隣で同じ方向をずっと見てきたから、その方が僕らの関係にはあってるだろう。 「外は混乱してるよ。 警部とキミのことは流石に……現場に与える衝撃が、大きすぎた、から」 (-279) eve_1224 2023/09/21(Thu) 23:22:28 |
![]() | 【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「心配させないようにしてるんですよ」 そのくらい察せませんか?などという嫌味が、 態度の裏に隠されていた。手前にあるのは気遣いだというのに。 「……啖呵は切ったものの、 その後の警部から出てくるものがアレだと思うと、 まるで俺が道化みたいに思えてきますね……」 「怒りや恨みはないものの、 過去が風化したわけでもなかったから。 考えることが山積みです……言いましたっけ。 俺とアリーチェが臓器売買の為に捕まったことがある話」 (-284) backador 2023/09/22(Fri) 0:01:58 |
![]() | 【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方が此処まで来るにあたって、見知った顔とはすれ違わなかった。 留置所の一角、周りは空き部屋だらけ。人がいればすぐにわかる。 隣をすり抜けたものがあったとすれば見覚えもない一般職員で、 誰ぞに聞いても名前の上がるような――まあ、立場ある警察官でもマフィアでもないもの。 此度の法案でどこが浮足立とうと名を挙げ連ねられたりはしない無名の誰かくらい。 ぱたぱたと、知らない顔が貴方の視線から逃れるみたいに駆け足気味に留置所を上がっていく。 そんな冷たい廊下を抜けた先に、男の居所はあった。 罪状を思えばいっそ、デスクの前よりもこの場所のほうがいっそうにふさわしい。 「……まだ君は、私を警部と呼ぶんだな。 何か用事かな、ああ。そういえばデスクの上の書類はそのままか。 今度こそ仕事を押し付けられでもしたのかい、エル」 貴方を見れば、寝台に座り込んだ男はゆっくりと顔を向けた。 以前と変わらない穏やかな表情は、差し込む光のせいか僅かばかり翳りがあった。 或いは。光の内でしか貴方が垣間見る機会がなかっただけで、元からこうだったか? 特異な拘束もされていない男は両手両足を投げ出し、何の動きもなく貴方を待つ。 足の先には、やけにぱっと目立つ赤いルージュ・カザックが彩られていた。 わずかに。湿ったような生っぽい匂いが香った。 気づいたように男は口元を拭って、かすかな汚れが残っていたのを消した。 (-288) redhaguki 2023/09/22(Fri) 0:24:28 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ「前にアリーチェに少し聞いた覚えはある」 とはいえ、込み入った話に深入りするのを避けてたから、あまり詳しくは聞いてない。 エルヴィーノとは、そういう人間だった。 深入りしたら大事になるから、その人に不幸が訪れて、何処かにおいていかれるから。 だからいつも冷淡で、そっけない。 そういう態度を長年取っていたけれど、こういう逮捕が始まって本当に、肝が冷えたのだ。 「……臓器売買……え、まさかそれって」 流石に皆まで言えないが、上司の顔が脳裏に浮かんだ。 (-289) eve_1224 2023/09/22(Fri) 0:49:11 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ見覚えもないような一般職員に、首を傾げながら男はここまで来ていた。 それはそうだろう。 なんの関わりもないのに、慌てて逃げるような、そんな様子を僕に見せてたんだから。 冷たい廊下を、ゆっくりと歩いて見たあなたの顔は落ち着いたものだっただろう。 「僕は警部以外の呼び方を知りません。 それに……刑が決まるまでは推定無罪。呼び方を変える理由もないです……まだ」 ――かちゃり。 鍵を空けて中に入った。 微かに香る何かが、あなたに近づけば鼻をくすぐって、わずかに眉をひそめる。 「……? 今、何かしてましたか?」 きょとり。首を傾げて。 「警部の仕事そのものは僕にはできませんよ。 ……でも、書類仕事は確かに回ってきてますね」 (-290) eve_1224 2023/09/22(Fri) 1:04:20 |
![]() | 【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「確証はとれていませんが。 俺たちを助け出したのは警察ではなくマフィアでした。 ……つまりは、そういったものですら敵対している手合い」 「十中八九、20年も裏の市場を牛耳り続けた…… 彼の手引きだとしたら全ての筋が通ります」 同じ顔を浮かべては、 これまでの因果に対し恨み言を吐きたい気分ではあった。 「今の警察は大混乱でしょうね。 無理矢理にでもそれを纏められる人材であろう、俺がそこにいられないことがこんなにも口惜しい」 人を抱え込めば抱え込むほどすぐに限界が来てしまうことを知っていたから、嫌味な言動で遠ざけていた不器用な自分の適材適所を漸く悟るとは思わなかった。 似た者同士の顔を見遣れば、また苦笑いが零れた。 (-291) backador 2023/09/22(Fri) 1:15:21 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ薄い身体だな。 やっぱりもう少し肉をつけた方がいい、と男は思う。 不健康だとか、心配だとかもあるけれど、どちらかというと好みの問題。 どうもと呟いてティッシュを拝借する。手を伸ばせば身体も少し離れることになるかもしれない。それを名残惜しそうにもせず言われるままにして手を拭った。それから、貴方の腹も拭ってやろうとした、時のこと。 その言葉に、男は顔を顰めた。 渋面に、貴方は何を思っただろうか。 どうあれやはり、実直な男のこと。貴方が口を開いたりする前に、声を発するのはこちらなのだ。 「経験。」 「ないって言いませんでしたか。」 その言葉は、もしかしたら単なる確認に聞こえたかもしれない。 或いは、貴方の体を慮る言葉にも。 けれど、目の前の貴方にはきっと、 表情も合わせれば、拗ねているように見えたんじゃないだろうか。 他者の感情に疎い男は、自身の感情にも聡くない。 指摘しようと自覚しないかもしれないが、きっと貴方にはそう映る。 こちらだって辞める気はそれほどないのだ。 片手は既に、再び貴方の手を捕まえている。 (-293) rik_kr 2023/09/22(Fri) 1:19:22 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ「マフィアに助けられるなんて……珍しいこともあるものだね」 そういう事がないとは言わない。 実際に、自分の幼馴染もマフィアに救われてるといってもおかしくはないから。 「でも、そうか……それじゃアリーチェが危ないな。 警部に会いに行ったりせず、大人しくしていてくれたらいいんだけど」 心配だろう、キミも。と、あなたの幼馴染の名前を出して息をつく。 まさかそんな所が似ているとは思ってはいなかったが、よくよく考えたら納得できる話ではあった。 自分の適材適所はそこではないから、うまく代わりを務められないのは、少しだけ面白くはなかった。 「確かに……キミが今現場にいてくれたらとは、ずっと思ってるよ」 (-295) eve_1224 2023/09/22(Fri) 1:35:35 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ「ないよ」 あなたの問には、即答して頷く。 経験があるようなら、ここまで戸惑ってなんていない。 わかっているくせに。 「ないけど……浅い眠りじゃ、だめなんだ」 「悪い夢を見て直ぐに目を覚ましてしまう、から……」 「酒を飲んでも2・3時間で起きてしまうからこのザマ……」 「だったら、強制的に深い眠りに落としてくれた方がいい」 最後に甘い会話、みたいなのはできないけれど。 そもそもそんな会話が出来るかと言われれば、わからないが……会話自体は合間でも、翌日でもできるのだし。 ……などと思っているわけだが。 「…… 好きなように 、していいから」あなたの体力が続くまで。 それで良いから駄目かなと、問の代わりにその手を握り返した。 (-297) eve_1224 2023/09/22(Fri) 1:43:59 |
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![]() | 【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「さて、どうでしょう。俺たちは知っているはずです。 アリーチェはそもそも危なっかしい人間であることを。 彼女も彼女なりに考えているから、 成るようになればいい、とも思っています」 心配ではあるが、心配したって仕方ないことも分かっている。 意志を曲げさせてまで、それこそ鳥籠にでも閉じ込めるように、 そうまでして守るべきほど弱い存在ではないのだ。 「それでも、今託せるのは……あんたしかいない。 この世の中は俺たちの思う以上にろくでなしが溢れていた。 ま、あまり気負わずとも、 あんたのやらかしてやりたいことの一つくらい、 どさくさに紛れてやれたらそれでいいんじゃないですか」 投げやりな言い方ではある。 ただそれは、捻くれた形の声援でもあった。 自分よりも周りの方が優れた存在だとは今も思っている。 何であれ、満足の行く結果を掴んでもらえたらいい。 (-298) backador 2023/09/22(Fri) 1:53:55 |
![]() | 【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ「いいや、何も。 憂さ晴らしに来る人間がたまに来るんだ」 睫で翳った目は、それを大したことでもないように流した。 実際、檻の中の男にとってはどうでもいいことだった。他人からどうだかは知らない。 貴方に視線を投げかける以外は、靄めいた汚れでくすんだ壁をぼんやりと見ているだけ。 もしも貴方がよくよく男の様子を見るならば其れ以外にも、 服から見えないような位置に隠された青痣なんかも見つけられるかも知れない。 それでも、隠すでもなくどうでもいいように体を投げ出していた。 「それは困ったね。仕事の少しでも持ってきてもらうべきか、なんて。 今こんな状況で私に内部の仕事を手伝わせるわけにもいかないか」 貴方にかける言葉は以前と代わり映えもしなかった。 おそらくは、貴方があくまで上司としてのこの男に会いに来たからなのだろう。 今更なことと開き直ったりするわけでもなく、至って自然な様子だった。 申し訳無さそうに、整った眉が軽く下ある。 「君たちには迷惑をかけるね。すまないな、こんな時に」 (-304) redhaguki 2023/09/22(Fri) 3:28:06 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ「いいじゃねえか。 お前たちだけの関係性、素敵だね。 俺は全く興味がないが、お前たちには大事なモンだ」 そいつを否定する気はないよ、と大口開けてからりと笑う。 「執着と依存は管理が面倒くせえ関係性だから、俺は嫌いだが。 放し飼いできるよう仕込んだほうがいいぞ」 飼い主的な発言をしながら、 「差し入れしてくれるやつが多くてね」 …通常ならそういうのが許可されることはないのだが。 (1/2) (-313) gt 2023/09/22(Fri) 7:44:31 |
![]() | 【魂】 花浅葱 エルヴィーノ「市販の薬は効かなくてね。行き着いたのが黒眼鏡のとこだっただけ。 腕のいい義肢装具士探したりもしてるし……あといざって時に薬物とかの元を辿れるようにコネを……」 もういい。 何にしろ、男は彼の店の常連だったようだ。 早く一人で、という言葉には苦笑を返した。 出来るものならやっている。何度かぐっすり眠れた、……なんてことは今まで一度もなかったことなので、マシになるかどうかは予想すらできない。 「違法献金。 所長代理は黒眼鏡から金をもらって法案を成立させている。 これが明らかになれば、少なくとも人事は見直される……と、思うよ」 何せ警察というものは、スキャンダルを重く受け止める職である。 男がマフィアから物を買っているということすらも、バレれば懲戒は免れないはずだ。 柔らかく撫でてやると、それを素直に甘受するかのように甘えた仕草を見せるあなたに、ぱちぱちと、瞬きを二度。 普段の物言いからは考えられないほど素直なあなたに、驚きは隠せなかった。 それでも本当に心地よさそうな寝顔を眺めて、一度。 くしゃり、と眉を下げて笑みを浮かべて、あなたに届かぬ呟きを落とす。 ▼ (_11) eve_1224 2023/09/22(Fri) 7:44:54 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ「海外に行くのは一つの手だな。 どうにもならんことの多くは、その場所というものを手放すとどうにかなる。 それを手放したくないやつが、あるいはそれを思いつけないやつが、 どうにもならなくなって死んでいく。 ”逃がし“は俺の仕事の一つだ、いろいろ紹介できるぜ」 いくつかの国の名前をあげる。近い場所から遠い場所まで。 その国の言葉らしいものもいくつか発して、にやにやと笑っている。 「いくらなんでも、牢屋をぶち破る力はないさ。 ついでにいえば、俺個人をどうこうしても解決しないという意味では、悪いのは俺じゃない。 マフィアで、もっといえば治安維持がなってねえから。 つまりは警察、国、行政、市民の意識。サテ、お前はどこを叩いて治す? あるいは、そこからやつを逃がすか」 歌うように語り、提示し、示唆して啓す。 それでも、あなたの言葉にはダメ出し返し。 「言わなくていいことは、伝わらなくてもいいことだけ。 確信以外のコミニュケーションは、全て自分勝手な我が儘だ。 次は言えよ。言ったって信じられないのに、言わなきゃ誰が信じるよ」 あなたの出した答えを─違う。本人の出した答えを、他の誰かが知ることはない。 だからアレッサンドロがにやにやと眺めるのは どうやら答えを出したらしい、あなた自身の顔だった。 「じゃ、ルチアーノのことは頼むわ。イレネオもな。 大変だね、調教師は。 俺は一匹で手一杯だよ」 (2/2) (-314) gt 2023/09/22(Fri) 7:45:39 |
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![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ/* おつかれさまです。 決闘者の窓はキリが良いと思うのですが、明日の生死の方はどうなっておられるでしょうか。 こちらのほうは、最終日までバリバリ生きてる予定です。 (これから襲撃予告などがなければですが) 逮捕の予告が来た、とかあればこの先は秘話に移行するのがいいかなと考えていますので、教えていただければ幸いです。 (-315) eve_1224 2023/09/22(Fri) 7:49:51 |
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