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ニーノは、嵌められた手錠を見下ろした。 (c2) mspn 2023/09/18(Mon) 9:52:22 |
ニーノは、頬を打つ雨が冷たい。 (c3) mspn 2023/09/18(Mon) 9:52:32 |
ニーノは、────。 (c4) mspn 2023/09/18(Mon) 9:53:08 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → うたかたの ダニエラ──考えたことがないわけではなかった。 特に昔のあの人はよく荒れていたものだし。 真っ当な仕事をしているようにはあまり見えなかった。 それでも、例えばあの人が、あの人たちが。 法に触れる行いをしていたとして、己に責めることができるだろうか。 たまたま自分が救われてしまっただけ。 この世の掃き溜めからひとり、拾い上げられた男の内に燻る罪悪感。 それでも変わらずあの人たちが向け続けてくれている愛情。 今の男を形作るものはそれがすべて、だから。 だからこそ。 貴方を、真っ直ぐに見つめた。 [1/2] (-139) mspn 2023/09/18(Mon) 9:54:31 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → うたかたの ダニエラ「……ダニエラさん」 慕う兄がファミリーに所属していた事実より。 自分が逮捕されたという理不尽な現実より。 今、心が向き合いたいと望むものへと目を向ける。 「なんで、悲しそうなの」 嵌められただなんてもう気が付いていた。 ならばこの瞬間は貴方が望んだことだろう。 なのに果たされて喜びが生まれないのなら。 考える。 考えることをやめないって、決めた。 「── だいじょうぶ ?」いつか告げた言葉は今も変わらない。 この手はもう、自由でなくとも。 [2/2] (-140) mspn 2023/09/18(Mon) 9:56:23 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「ハハハ」 くしゃくしゃになったぼさぼさ髪を、なんだか懐かしそうにこね回す。 「おっと、猫に噛まれちゃたまらない。 見た目より痛ぇからな。 気を付けろよお前も」 ぐいと押しのけられるように手を離して――けれど寸前、耳元に口を寄せて。 「女にはな、気を付けろよ」 「お前みて〜のはとくにな」 笑いながら手を伸ばし、クロスタータを包むラップをぺり、と爪で欠け剥がした。 「ありがたく頂くよ。 ほれ、仕事あんだろ? 気ぃつけて帰んな」 (-141) gt 2023/09/18(Mon) 9:57:24 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡「知ってるし──」 猫に噛まれたことぐらいはある。 む、と唇を尖らせつつもようやく離してもらえたのでほっとしたのも束の間。 耳元で告げられた言葉にはなんだそれ、の表情だ。 「なんでオレだと特に……」 「……気を付けるけど!」 思い出したのは以前出会った“先生”のことだ。 自分が貴方よりもあしらいが上手じゃないことぐらいは自覚しているから、忠告は一応ちゃんと受け取った。 とにもかくにもようやく自由だ。 早速食べてくれるらしい様子にはじわりと嬉しさを抱きつつ。 「ん、仕事はも〜終わった! でも夜は約束あるからもう行く! あとねえさんにもあげたいし!」 「にいさんも、仕事はほどほどにな〜」 で、最終的にはいつもの笑顔だ、にっと笑ってまた駆けていく。 扉を閉める直前にぶんぶんと手を振り、足は今日まだ会いたい人たちの元へ。 ……そうやって誰かが望むように貴方に会いに行ったことが。 後に"法に触れる"と判断され、手錠を嵌められてしまうなど。 やっぱりそのときはまだ、知らないままだった。 (-145) mspn 2023/09/18(Mon) 10:21:43 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 陽光の元で ニーノ「ふふ、この間会ったばかりなのにね?」 お互い無事であることを目視で確認して、駆け寄ってきた弟分の体を優しく抱きしめる。私も会えてよかった、と言って。 体を離す。 そして袋の中身を見れば、秋の色をしたフルーツと手作りのクロスタータ。差し入れというにはあまりにも贅沢なそれに、瞬きをして。 「こんな立派なものがもらえるなんて思わなかったわ、クロスタータを作るのも大変だったでしょ」 「凝ったお菓子が作れるようになるなんて、フレッドは本当に頑張ったのね」 お菓子作りを習っていると言っていたから、その成果を目の当たりにして心の底から嬉しそうに笑う。 「ありがとうフレッド、大事に食べるわね」 (-153) otomizu 2023/09/18(Mon) 11:03:00 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「それでいいそれでいい。 ま、気ぃつけてもダメなのが女子供だが」 結局ダメなんだろうか。 適当極まる言葉とともにラップをぺりぺり、剥がしたはしからがぶり、とかじりついて。 「おう、気ぃつけろな。 フィオにもよろしくいっとけ」 ぶんぶんと振る手が、その扉の向こうに消えていくまで見送った。 「輝くものすべてが、黄金だとは限らない」 カウンターに腰を下ろして、溜息のように。 「痛い目見なくちゃ覚えないが、 痛い目も見てほしくねえのが兄貴分ってもんだよなあ」 トシとると独り言が多くなっていけねえな、と。 クロスタータがゆっくり、だが大口で削り取りながらつぶやいた。 (-156) gt 2023/09/18(Mon) 11:21:47 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 陽光の元で ニーノしてるしてる、と薄く笑った。 一つの戯れのような扱いをして。 「そーな。事故も事件もうっかり起きんだから、 そういう万が一にならないよーに備えなきゃさあ」 夜の町で稀に聞こえる銃声に知らないフリをした経験が、 この島の人間にどれだけあるのだろうか。 一般人の中じゃあ大きな騒ぎにもならないが、 それを良しとして物騒な事は日常に潜むのだから。 自分と貴方で立場が違ったとして、 そういう目に遭ってほしくないのは事実な訳で。 「くれんの? やった〜」 「想像付かなさすぎる奴はあんま頼んだ事無い…… ほら、この、XYZとか」 差し出されたグラスに礼を言い、 一口飲めば「うま」と顔を明るくした。 自分も珈琲は好きだから好みのカクテルだ。 とはいえ一口で抑えて、またグラスを返そう。 「あとピニャコラーダ?あれも甘いらしいな」 (-157) susuya 2023/09/18(Mon) 11:25:04 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 陽光の元で ニーノ降り落ちる雨が、女の頬も濡らす。 眼鏡がなくてよかったと思った。だって、レンズが濡れてしまう。 それに手錠をかけた瞬間のあなたの顔を見なくて済む。 そうして代わりに濡れた睫毛が、あなたの言葉で、ふるりと振れた。 「…あは。おかしなこと、言うー。」 取り繕ってきた声音が剥がれていく。 ただの嘘つきだって。ずっとずっと騙していたんだって。 その事実だけが確かにそこに転がっているのに。 ――あたしは、裏切り者なのに。 「あのねえ。ニーノくん」 その言葉と、ほぼ同時だった。 繋がれた両手にそっとまた触れて、もう片方の腕が、あなたの背に回る。 ゆっくりとあなたを抱き締める。…あなたはそれを、恐れるだろうか。 (1/2) (-158) oO832mk 2023/09/18(Mon) 11:25:19 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 陽光の元で ニーノくす、と耳元で、笑みの音。 笑うしか、できないから。 「大丈夫、だよお。…あたしはあ。」 「それより、自分の心配しないとお。」 ずるいなと思う。我ながら。 抱き締めてもいいのは、お母さんの代わりの話だったはずなのに。 …あなたは今誰の代わりでもない。 最後に、 あなた として、腕の中。かわいい後輩。だいすきだった。 もっと一緒に話したかった。本当に克服出来たらって、力を貸していた。 そんな、自分の身の程も弁えないような女で。 ――ごめんね。は、 やっぱり口にはしないまま。 (-159) oO832mk 2023/09/18(Mon) 11:25:44 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 路地の花 フィオレ「ねえさんには毎日会いたいぐらいだよ」 誰かに触れられるのは小さなころの経験を思うとずっと苦手。 けれどその中にも例外があって、例えば貴方だった。 貴方に抱きしめられるのは安心する、その腕の中に守られていたから。 こちらも腕を回して少し抱きしめ返してから袋の中身の紹介に移っていたのだろう。 「んーん!他のお菓子はまだ全然作れないから。 今日の朝にせんぱいがクロスタータ配ってたんだ。 それ見て、オレも一人で作ってみようかなって」 「まだまだ実力不足だけど…… ……でもねえさんに褒めてもらえるとうれしい」 ふにゃと嬉しそうに笑うのは幼いときとおんなじそれだ。 「ねえさんもだけど、ねえさんの周りの人も大丈夫? もし何かまた困ったことがあったら、オレでよかったらいつでも頼って。 にいさんの方がまあ〜……頼りがいはあるかもだけど」 「会うたびにフィオによろしくって言われるんだ。 だいすきだよなぁ」 (-166) mspn 2023/09/18(Mon) 12:40:43 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 渡りに船 ロメオ「だよな〜。 オレ人とか疑うの苦手だからさ。 例えば本当にロメオさんがここで何か入れてても、わかんないもん」 そこには軽口を返したりはしない、職業柄もあるので。 もうちょっと気を付けないとな〜なんて言いつつも、しかし性質を変えることはなかなかに難しい。 これだけのアルコールで少し熱くなってきた頬を自覚しながらも、何と無しにむ、と唇を尖らせたりして。 「……あ!これ名前が特徴的でさっき気になってた。 ロメオさんも飲んだこと無いの? あとで一緒に飲もうよ」 どんな味がするかはわからないし、苦手だったら全て渡してしまうかもしれないが…… 甘いのにおいしそうにしている姿を見れば微笑んで、「よかった」とグラスを受け取る。 「ぴにゃ……なんて?有名なやつ……? 気になってるならそれも頼んじゃう?」 (-184) mspn 2023/09/18(Mon) 15:31:10 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → うたかたの ダニエラおかしなことだと指摘され。 名を呼ばれて、ほぼ同時に。 肌が触れる。 冷えた身体を温もりが包む。 身体が強張り震えたのはどうしようもない条件反射だった。 いやだったと泣くこどもがずっと、心の中にいる。 それでも、振り払ったりはしなかった。 貴方が抱きしめるのなら、そのままでいた。 代わりなわけではないとわかっていたから。 「………………」 ひくついた喉はうまく音を発さないけれど。 望んでくれるなら、望んでくれるままに。 その意志を伝えるように、細い肩に額を押し当てる。 [1/2] (-186) mspn 2023/09/18(Mon) 15:56:58 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → うたかたの ダニエラ騙されていたからって憎もうとは思えない。 裏切られたからって糾弾したいとは思えない。 キミは理由もなく、こんなことをしないでしょう。 たったそれだけのことさえ、 震えた唇では上手く形を為せないから。 さいごのさいご、絞り出せた声はひとつ。 「……いつか、おしえて」 瞼を伏せて、それだけを。 ──そうして連れて行かれるというのなら、何の抵抗もしない。 雨に打たれて随分と冷えた身体が、次第に過ぎた熱を持つのを感じながら。 最後まで貴方を責めることは無いのだろう。 [2/2] (-187) mspn 2023/09/18(Mon) 15:58:11 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 陽光の元で ニーノ「疑わなきゃいけない時ってあるんだけどな。 オレも苦手だから……」 「ちゃんと自衛しような、オレたち」 うんうん、と頷いて同意を返す。 ──ただのパン屋のバイトなら、 そんな時はあんまりないはずだが。 「じゃあ飲もう。これはなんかレモン系らしいけど」 ぼんやりとした知識だけじゃあカクテルは分からない。 見た目が綺麗でもとっても度が強かったり、 一目見ただけでは飲み方が分からないものもあるし。 「甘いフローズンカクテルなんだと。 フラッペみたいな奴かな……飲んでみようぜ」 せっかくだしさ、と自分の分のショートグラスを空にする。 スッキリとした菫の香りが鼻の中を通り抜けていった。 (-192) susuya 2023/09/18(Mon) 16:21:01 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 陽光の元で ニーノ頷くことは、できなかった。 もしかしたらまだ縋っているのかもしれなかった。 あの明るい日差しの中のような日々に。 まどろみの中で見た夢のような日々に。 …だけど多分、本当は。 この裏切りに気付かれた以上、同じものには戻れない。 ――それだって、全部、覚悟の上のつもりだったのに。 腕の中であなたの震えを感じても、少しの間はそうしていた。 どこかでそうっと身体を離して、行こうか、なんて まるでどこかに出かけるみたい。 連れて行く。冷たい檻の中。 冷えた身体にともる熱に気付くことすら、 もう女にはできるはずもなかった。 ひとつ、学習した。やっぱりどんなときでも笑わないと。 どうせ戻れないんなら、恨まれた方が、ずっといいはずだから。 (-193) oO832mk 2023/09/18(Mon) 16:28:24 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 渡りに船 ロメオ「ロメオさんも苦手なの? ……そっかあ、へへ、なんだか安心した。 オレひとりじゃないんだって」 「うん!いざというときは、ちゃんと自分の身を守る」 きりっとした表情を浮かべつつも、深くこっくり頷いた。 そうして先ほどよりも随分とほんわかした貴方の説明に、やっぱりわからないこともあるんだななんて。 それにもやっぱり安心して、うれしかったりして。 「やった、じゃあ次はそれ〜。 とりあえずこれ飲まなきゃだよな……」 あなたを真似て、こちらもぐいっとグラスを呷ってみる。 甘くてデザートみたいだから、そちらのを飲むよりはマシだったが。 少しだけくらっとしたので、「ゎ」とかちっちゃく声を漏らしていたり。 それを指摘されたりしていたかもしれないが、とりあえずは次の二つをマスターに注文した。 で、待つ最中。 「ロメオさんって、普段はひとりでバーくる?誰かと一緒?」 (-207) mspn 2023/09/18(Mon) 19:30:47 |
【墓】 暗雲の陰に ニーノ──取調室にて、マフィアとの関わりを詰められた男は否定も肯定もしなかった。 どころか事情聴取の間、殆ど口を開かずに黙秘を続けるばかり。 何も語ろうとはしない態度に怒声を浴びせられても、その視線は己の手を拘束する手錠に向けるだけ。 室内にいる警官が異常に気付いたのは、そんな時間がしばらく過ぎた後のことだ。 ただ座っているだけの男の呼吸は常と比べれば荒く、頬は赤らんでいる。 雨が降る夜、濡れ鼠のままに連れてこられたその身体は随分と冷え切っていて。 些細なことで高熱を発症する奇病のトリガーとしては十分だった。 結果、この状態でまともに話を続けるのは不可能と判断され取調べは一時中断。 男は一度、檻の奥へと戻された。 #取調室 (+0) mspn 2023/09/18(Mon) 20:06:08 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ「オレ記憶力は良いけど頭は良くねーの。 騙されちまったらもうそれきりな気がすんな」 「そうしてくれよ。そしたらオレも安心するから」 しっかり頷く貴方が何だか可愛らしくて、 頭を撫でようと手を伸ばした。 叶えばそのままぐりぐりと頭を撫でる。唐突だ。 「あんまり焦んなよ〜……おお。行った」 平気かね、と追加で水を頼んだりした。 自分も欲しかったのもあるし、 酒を飲むならどっちにしろ水は飲まねばなるまいし。 「普段? あー……」 「一人かな……たまにセンパイと」 ぼんやりと天井を見つめてそう返す。 「ここにも来るし、ここじゃないとこにも行くし。 でもあんま自分から人は誘わないな……」 (-228) susuya 2023/09/18(Mon) 21:26:38 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 暗雲の陰に ニーノ> 2日目 ああ、と貴方の声に応対をした男の声は、僅かばかりいつもよりも緊張が見て取れた。 一呼吸あったのちにはそうした違和感も失せている。 常通りであるように振る舞う貴方の上司は、いつものように頬を緩めて言葉を返す。 「どうしたんだい、そんなに慌てて。 なにか、急ぎの用事でもあったのかと思ったが……そうとも違うらしい。 立ち話のままで、構わないのかな」 言外に、そうでないのであればどこぞへ出向くかといったニュアンスが含まれる。 少なくとも今この時に限れば、貴方のために時間を割くつもりはあるらしい。 (-229) redhaguki 2023/09/18(Mon) 21:26:41 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノ「時間が許すならいつだって」 「姉さんは、フレッドが会いに来るのを待ってるわ」 自分よりもよっぽど忙しくなったはずの弟分が、いつまでも慕ってくれる。かわいいかわいい存在。 ……私が今どういう立場なのか知っても。受け入れてくれるのだろうな。それでも、万が一のことを考えて話すことは出来ないでいるのだ。 「姉さんはクロスタータも作ったことがないもの、褒めちゃうわよ」 「お菓子とか料理とかからっきしだから…フレッドが色々作れるようになったら嬉しいな。次に会う時は何を持ってきてくれるんだろうって、楽しみになっちゃう」 あなたにつられて目尻を下げて笑うのも、昔からのクセ。 「アレ、ああ見えて自分の事で手一杯だったりするのよ? 遊びに行ってみれば、全然外に出てなかったりして」 「今は何か起きたりもしていないから、その時が来たらきっと頼るわ。アレがびっくりするくらい、立派に解決する姿見せてあげましょっ」 いたずらっぽくわらって。人にちょっかいを掛ける時はいつもこんな顔をしていたなあなんて。 (-270) otomizu 2023/09/19(Tue) 0:46:07 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ「そうなの?オレから見たら頭良さそうだけれど…… 意外だな、騙されてるロメオさんってあんまり想像できない」 こちらからすれば遊ぶときはいつだって頼り甲斐があって、世の中を多く知っていそうに思えたから。 とはいえ年下だからこそ思うのかもしれない、と思った辺りでぐりぐり頭を撫でられていた。 「わ」と声が落ちて、それからきゅっと目を瞑った。 「う、うん……」 それでも瞳を開けると何やらぱちぱち、瞬き。 追加で頼んでもらった水にそろっと口をつけつつも、飲めば撫でてくれたあなたの手を指先でつつこうとしている。謎の行動。 「せんぱい? パン屋の?」 誰かいたっけ、と思いつつ。 「へえ〜じゃあロメオさんから何か誘われたときは、うれしくなっていいんだな」 (-327) mspn 2023/09/19(Tue) 8:51:19 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ「一から物事考えんのが苦手なんだよ…… 考えは出来っけどいつも不正解だからな」 そして人の言う事を聞くのでたまに騙される。 困った事だった。 ぐりぐりわしゃわしゃと撫でて気が済めば、 今度はつつかれるままに手をつつかれている。 「どした……?」 「手だよ」 当たり前のことも思わず言った。 「ん〜ん。……学校の」 嘘だ。学校は途中からまともに通っていない。 交友関係が続くはずもない。 「そう思いなよ。オレも誘える相手少ないから」 「誘えるの、嬉しいよ……あ。来た」 ありがとうございます、とグラスを受け取る。 XYZの白い表面が揺れて、二人の前へと置かれた。 (-343) susuya 2023/09/19(Tue) 10:45:03 |
【秘】 法の下に イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ/* こんにちは、お疲れ様です。 もしよろしければ、墓下同士で秘話をしませんか、のお誘いです。 もちろんお忙しければ断っていただいて構いませんが、受けていただけるなら、内容として提案できるのは「同じ警察として身を案じる」か、「貴方とフィオレさんの関係について尋問する」の二つになります。 運営様から許可をいただきまして、取り調べ室で二人きりでお話出来ることになりましたので、話が外に漏れる心配はありません。 もしよろしければお話出来ると嬉しいです。 (-351) rik_kr 2023/09/19(Tue) 11:35:16 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ一声目。 いつもより緊張の混じる声を聞けばやっぱり勢いが過ぎたかなと過ったものの。 次の瞬間にはいつも通りの微笑みがそこにあったから、内心ほっと安堵した。 「あ、……はい、立ち話のままでよくて! えっと、あの、その…… ここで聞くべきじゃない、かもしれないんですけど」 少しだけ言いづらそうにしてから、それでも。 おずおずと形にして、問いかける。 「今朝決まったって聞いた、あの法案。 ヴィトーさんも……賛同しているんですか?」 その答えがどんなものであれ、印象や好意を変えるわけではない。 この世には様々な思惑と立場があるのだと、視野がまだ狭いなりにも理解はしている。 だからこれは本当に知りたかっただけの問いだ。 ある種の理不尽としても受け取られてしまうかのような強制力を持った法案に対し。 初めて己が知った警官である貴方の、言葉が聞いてみたかった。 (-388) mspn 2023/09/19(Tue) 15:10:10 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 路地の花 フィオレ「そうやって甘やかされたら、本当に毎日行っちゃうよ」 くすくすと笑声を漏らす男は貴方が予想する通り、例えその足がどの上にあったとしても受け入れる覚悟はできている。 考えたことがないわけではない、それでも問いかけたりしないのは。 本当に"そう"だったとしても必要なときがくれば、教えてくれるだろうと信じているから。 「そんな風に言われるといろいろ作れるようになりたくなってきたな…… 今まだこれしか作れないけれど、他のもせんぱいに教えてもらってがんばってみる! ねえさんは例えばどんなお菓子が好き?」 いつかの参考にそう問いかけながら、変わらない笑みに頬を綻ばせる。 続く兄のことをよく理解している言葉に、内心感じたちょっとした寂しさは内緒のものだ。 「そうなんだ、知らなかった……あ、でも。 さっき会ったときは仕事大変だ〜って感じだったかも」 「へへ、その時は立派に解決する! にいさんもすぐオレのこと子ども扱いするからな〜。 もうフィオねえのこと十分守れるんだぜってところ、見せる!」 とりあえず覚悟は十分だ。ぐっと拳を握って、後に浮かべた笑みは貴方とおんなじ色をしていた。 こうして話していると今朝の法案で抱いた不安は溶けていくから、やっぱりねえさんはすごいなとは心の中。 (-390) mspn 2023/09/19(Tue) 15:26:22 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ「へえ、イメージちょっと変わったかも。 親近感の意味で、ロメオさん不服かもだけど」 こちらもこちらで似たようなものだ。 うまくできない一面を聞いてフォローするでもなく、勝手にうれしそうにしながら。 つんつんしていた手はそのまま、ふに……と握ったりもしている。体温の高い肌。 「……へへ、手だ」 「オレさ、触ったり触られたりするの得意じゃないとき、あるんだけど。 ロメオさんの嫌な感じしなかったから」 そういうことだったらしい。 少しばかりの酔いもあるのか、ふにゃふにゃ笑う姿には喜びが素直に表れていた。 学校の繫がりが今もあるの、仲がいいんだなとか。 誘えるのが嬉しいの一言にさらにうれしくなったりしながら。 置かれたグラスを見やれば「やった〜」などと間延びした声。 「どっちから飲む? あ、ロメオさんからにしよ。 珍しいロメオさんのはじめてだから」 尋ねたくせに直後勝手に決めた。 こちらは全部初めてだけど貴方はそうじゃないからと。 初めてのカクテルの初めての一口を譲りたくなったらしい。 (-392) mspn 2023/09/19(Tue) 15:42:39 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ/* こんにちは!お疲れ様です。 お誘い頂けてとても嬉しいです、ありがとうございます! 運営様にもご確認いただいたとのことでそちらも重ねてありがとうございます。 ぜひぜひ、イレネオさんとお話したかったのでご提案に乗らせてください。 どちらをお願いするかで非常に悩んだのですが、墓下でないと中々できなさそうな会話であることと、イレネオさんの尋問が見てみたいという個人的な欲求で後者を選んでもよろしいでしょうか? 体調不良は継続中ではありますが口を開かないのはそれが原因ではないので、イレネオさんとはお話できる状態にあります。 よろしければお願いいたします! (-393) mspn 2023/09/19(Tue) 15:49:33 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ/* わーい! 快諾ありがとうございます。みんなの孫に手を出すの、各方面から刺されそうで震えております。 では方向性はそんな感じで! フィオレさんとの関係については既に知っている体で行くか、話の流れで引き出すか迷っているのですがどうしましょう? 既に知っているなら最初から厳しい態度を取りますし、自分からお話してくれるようであれば最初は誤認逮捕に同情、でも話を聞いたところから豹変……になるかと思います。あと尋問と言ってしまったのですが場合により暴力的な手段を摂る可能性があります。そちらも大丈夫でしょうか? それ以外に問題がなければ、回答をいただき次第こちらから開始しようと思います。よろしくお願いします! (-394) rik_kr 2023/09/19(Tue) 16:08:42 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ/* ありがとうございます!大丈夫です!何かあっても私が守ります! 流れは迷いましたが優しいイレネオさんの姿も見たい欲張りPL的には後者の欲求が大きめです。 暴力的な手段に関しても問題ありません!命があればオールオッケーです。 ただ今回は『黒眼鏡さんに贈り物をした結果、マフィアとの密会疑いで逮捕』されているので、自分からこの状況について話した場合はどちらかというとフィオレさんではなく黒眼鏡さんの名前が挙がりそうですがそちらは問題なさそうでしょうか…? 上記問題なさそうであれば始めて頂いても大丈夫ですので、どうぞ宜しくお願いいたします。 (-400) mspn 2023/09/19(Tue) 16:35:26 |
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