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![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ/* 取り急ぎ連絡をお返しいたします。 予想と匂わせていた予告通り本日死にますので秘話に移行で問題ありません。 ある種無断でかなり穏やかに連れていかれるので、後ほど文句を言われると思いますが何卒よろしくお願いします。 (-319) toumi_ 2023/09/22(Fri) 7:59:16 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ「まぁ、アリーチェみたいなタイプが逮捕されれば世も末だけどね。 ……いや、今がもう世も末だと思うけど」 案外、彼女の強さを信じているんだなと。 これが幼馴染の力なのかと、そんな事を思いながら、それならいいかと頷く。 「託されてもやれる自信はないけどね……。 僕のやりたいことはまぁ、やってみるさ。 ひとつだけ、ネタを掴んでることもあるし本人の供述もとれたから」 うまく行けばこんな法律、さっさと無にすることもできるかもしれない。 少なくともあのいけ好かない所長代理を引きずり下ろすくらいの力はあると思っているが、さて。 (-321) eve_1224 2023/09/22(Fri) 8:14:00 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ/* 連れて行かれてしまいますか。 了解です、それならこの先は秘話に移行することとしましょう。 最終日は牢屋まで会いに行きますね。 釈放の際は助け出せたらいいな……などふと思いましたが運営の描写がどうなるかまだわかりませんね。 (-324) eve_1224 2023/09/22(Fri) 8:17:05 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ「………………、失礼」 その言葉を聞くと、あなたとの距離を詰め、あなたの肌を確認するために服を引っ張った。 服の下から出てきた青痣に、深く、大きく息をついた。 「……殴られましたね。 警察が、容疑者にこんなことをするなんて……」 あなたがやった事に対して恨みを持つ人間は多いだろう。 それは男の同期たちもそうだし、男思う事は当然ある。 何せ、初恋の女性だったあの子の事が、あるから。 「どうして。 警部であるあなたが、臓器売買なんてことに手を出してたんですか。 養育院は、商品を育てる土壌だったと? …………、ラーラは……使い物にならないから捨てられた。 商品を台無しにされたから、憂いてたんですか?」 「教えてください、警部」 「こんな時だからこそ、僕はあなたに居てほしかったんです」 上が役に立たない人間しか居ないなんて、これからどうしたらいいかわからなくなる。 (-327) eve_1224 2023/09/22(Fri) 8:29:37 |
![]() | 【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ「被疑者に問うか上司に問うかどっちかにしなさい。 私もそれではどう振る舞ったものだか、わからないよ……ああ」 翳った目が貴方の動きを追い、指の行き先をぼんやりと見ている。 混乱したような問いが向けられるのを聞きながら、ふと。 慣れたローテーションのように、ありふれたものに合点があったようにその先を思い描いた。 たぶんこうして整理のつかない頭の中の考えをぶつけてきた人間は他にもいくらかいたのだ。 当然、混乱するような事態を生んでいるのだから貴方の行動はおかしくない。 ただ、貴方よりも混乱した人間のいくらかは、それ以上先の鬱憤の晴らし方を求めたのだろう。 「はい」 次にどう来るか、予見したような物言い。 顔を見上げて顎を逸らし、軽く口を開けて舌を出す。 そこには期待も失望もなく、ただ無感情な声だけがあった。 (-332) redhaguki 2023/09/22(Fri) 9:05:41 |
![]() | 【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「あんたのやれる自信はどうでもいいです。 別に上手くいかなくたっていいですから」 「やること自体が大事なんだよ、エルヴィーノ」 それが己の志に基づくものなら何だって。 なんなら何もしてないのに牢に入れられる世なのだから。ましてや幼馴染や同僚だからとか、そんな肩書は大して重要な話じゃない。 俺にとって、世話を焼くほど価値があると認めた相手がこの状況で行動を起こせないほど弱いわけもないくらいに考えているのみ。だから其方のやれることに対しては満足そうに頷きを一つ挟んで。 「何にせよ、俺が外に出られるか、 逆にあんたがここにぶち込まれるかしたら、 やってくれたな≠ニ大きな声でやります。 酒でも呑めたら尚いい。 ……俺は下戸な方なんだけどな」 牢の外にいた時よりもずっと、 素に近い態度で言葉を続ける男は、 縁起でもなく前向きなことを思い浮かべるのだ。 (-345) backador 2023/09/22(Fri) 12:11:15 |
![]() | 【人】 花浅葱 エルヴィーノ>>2 ルチアーノ 「Ciao ルチア。 今日は元気そうで何よりだ」 あなたがケーキ屋から出てきて路地裏に向かう所。 あなたが気になって探していたのか、それとも偶然か。 とりあえず姿を見かけて、店内から出てくるのを待って追いかけた。 あなたの行動範囲はそれなりに把握している人間の動きであることは間違いない。 本当に元気そうかと言われると微妙なところだが、少なくとも昨日会った時に比べたら随分とマシだろう。 (3) eve_1224 2023/09/22(Fri) 12:27:12 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡「もう立派に放し飼いが出来ると思ってたんだけどね。 まだまだだったから、これからリードを握り直していく。つもりだけど……」 堂々とした差し入れ発言に、はぁ、と大きくため息。 「全く……【A.C.A】だからって大目に見られすぎなんじゃないかい」 大方、警察内部にそうやって手を貸す人間が居るんだろうけど。 そのうち逃亡の手引すらやられてしまいそうだと肩をすくめた。 ▼ (-356) eve_1224 2023/09/22(Fri) 13:04:54 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡「どうせ行くなら、落ち着いて暮らせる治安の良い場所がいいね」 夢のない言い方だ。 とはいえ、命を狙われる危険などをできるだけ排除するなら必要なことだ。 北欧とかいいかもしれないな、なんて少し思ったりした。 けれども今はまだ、やるべきことがある。 「叩いてゴミを出したいのは警察だけどね……。 普通に吠えたところで何も代わりやしないし、僕が逮捕されてしまう。 そうならないためには、市民を騒がせる必要があるね」 バカ正直に言うことではないが。 マスコミでも使って広く知らせてから吠える必要があるだろう。 情報を掴んでからは、情報管理部門の署員も使って証拠を揃えている。 あなたのことはともかく、所長代理を引きずり下ろす事くらいは可能だと信じている。 「キミは牢暮らしじゃその一匹も調教できないだろうに。 …………。まぁ、できる限りのことはする」 「話してくれて助かったよ」 (-357) eve_1224 2023/09/22(Fri) 13:05:26 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ「それは警部の自業自得です。 僕は殴ったりはしませんが……説明くらいしてくれたっていいでしょう」 説明もなく、ただ、認められた。 この態度では、確かに殴りたくなるというものだろう。 憤りは熱くはしたけれど、こちらも元々が人より冷淡であったから、それを顔に出したりはしない。 仮にあなたがラーラに薬を渡した人間だったなら、その時はあなたを殺そうとしたかもしれないが、そうではないのだ。 「本当に……酷いことをする。 どうして、そんな事が……できるんですか。 人を、何だと思っているんです?」 ここに来ても警部呼びのまま、敬語のまま。 静かにあなたに問うた。 (-358) eve_1224 2023/09/22(Fri) 13:17:06 |
![]() | 【人】 花浅葱 エルヴィーノ>>4 ルチアーノ 「げっ、とは失礼だね。 調子がよくなったなら何よりだけど」 あなたの困った様子を見て、少しだけ眉を下げて。 迷惑だったならごめん、と小さく謝る。 「別にキミを捕まえに来たわけじゃないよ。 ……ただ、あの人と話はできたのかなって、聞こうと思っただけだ」 クッキーについてはやんわりと断った。 それをもらうために声をかけたわけじゃないからだ。 (5) eve_1224 2023/09/22(Fri) 13:28:02 |
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![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ「はぁ。 皆僕に何の期待をしてるんだか」 他にも自分にはっぱをかけた男がいる。 口から出る言葉は、まだ否定的な言葉だ。 それでも、それは本気で言って逃げている声色ではないことは、あなたにならきっと分かるはず。 「キミ、下戸だったんだ」 署内の飲み会にすらあまり出ないものだから、今まで知らなかった。 私生活を互いにあまり晒してこなかったことが、こんなところでわかってしまう。 それくらい、互いにあまり親しくなりすぎないようにしていたという事なんだろう。 それではだめだとするならば、僕はキミに、何を話すべきなんだろう。 あぁ。ひとつだけ、ある。 「……テオドロ、僕はね……実は不眠症なんだ」 (-361) eve_1224 2023/09/22(Fri) 13:46:02 |
![]() | 【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「どうりで」 職業柄、精神を削る都合満足な睡眠を取れる方が珍しいだろうから、食に関してはともかく睡眠はあまり無闇に早く寝ろとまでは言わないようにしてきた。 だから浮かぶのは驚きではなく納得だ。 怠けていたと言われるよりよっぽど分かりやすい。 「下戸より余程大事ですね。 ……やはり子守唄が必要ですか?」 遠ざけるための嫌味ではなく、気の置けない相手への冗談として。前の話を掘り返した。 (-364) backador 2023/09/22(Fri) 14:24:33 |
![]() | 【人】 花浅葱 エルヴィーノ>>6 ルチアーノ 「警察と見れば逃げ出そうとするやつが一定数いるからね。 ……今のキミのように?」 望む回答はもらえそうにないと見れば肩をすくめて。 通り抜けようとするあなたを振り返る。 とはいえ、去っていくのを止める風ではない。 「気をつけて」 「今は罪がなくとも逮捕してしまえる世の中だからね」 その背に言葉を残して、あなたが見えなくなるまで見送った。 (7) eve_1224 2023/09/22(Fri) 15:11:11 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 徒花 テオドロ「子守唄程度で寝れてたら、もう少し食べれてたかもしれないけどね」 「深酒をして毎日無理やり寝てた。 それでも夢を見て起きてしまうから、寝れても三時間。 深酒したいから夜を食べないし、朝は酒が残ってて食べれない。 そうこうしてたら普通に食べられない胃が出来上がっただけだ」 まぁ、どうにもならない時は強い睡眠薬を使ってるんだけどね、と肩をすくめた。 普段から薬に頼りすぎると効かなくなるから、常時は酒に頼っていただけらしい。 「知られると色々面倒だと思ってて。……その、…… ごめん 」 (-369) eve_1224 2023/09/22(Fri) 15:18:46 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ渋面は変わらない。 変わらないけれど、それは不快さの表れではない。 ぐる、と喉が鳴った。獣が唸るような音だった。 「それ。」 「ほかの人には言わないでくださいよ。」 全く何のつもりで言うのだか、同じ低さで囁かれるのはそんな言葉なのだ。 貴方の言葉が薄い理性を剥いでいく。 その心地に男は心底困ったような顔をして見せた。その顔のまま、はあ、と一度息をついた。 それだけだった。 その一息ですべて吐き出したようだった。次には、 「邪魔だな」 先程までの一歩引いた気配は消え失せ、半端に引っ掛かった貴方のスウェットに手をかける。 抵抗されないはずだから、下は脱がしてしまおう。同時にベッドに身を沈めさせ、なるべく身体に負担のないようにする。 わけではない、かもしれない。自分の動きやすいようにしているだけで。 こちらとて慣れているわけではないが段取りくらいはわかるものだ。 後ろに手を伸ばし、狭いところをひらかせていこうとする。 (-371) rik_kr 2023/09/22(Fri) 15:38:15 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ「え、何。それどういう―――」 言葉は最後まで音にならなかった。 質のいいベッドに沈められて、あっという間にスウェットを脱がされてしまった。 もう、そこには我慢の二文字はなくなってしまってるんだろう。 それで良い。 こっちだってあれほどの事をしておいて、その先を期待しないわけがないのだから。 「……っ、ふ」 足を割り開かれて押し倒されている現状が、強い羞恥を誘って頬を赤で染めていく。 何も受け入れた事がない窄まりは、指一本すら最初はなかなか飲み込むのが難しいのだろう。 快感よりも、まずは異物感を感じて眉を顰めた。 それでも漏れ出そうになる声があまりにも恥ずかしくて、手で口元を抑えてしまった。 自分の声など聞いても、何も楽しくはない。 (-379) eve_1224 2023/09/22(Fri) 16:06:17 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ「それは警部の自業自得です。 僕は殴ったりしませんが……説明くらいしてくれたっていいでしょ、う?」 はい、とはなんだろうか。 何故口を開けて、舌を出しているんだろうか。 口が開けば、生っぽい匂いの強さが増す。 「…………何、してるんですか」 脳が理解を拒否している気がする。 自分も男だから、この匂いを理解できないわけじゃなくて。その。 「い、……ったい、ここで何をしてたんです? 殴られただけじゃ、ない……?」 /*ディスコの指摘を受けて、ありがたくロールの訂正をさせていただきました。 ありがとうございます。 (-382) eve_1224 2023/09/22(Fri) 16:30:48 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノどういう意味かは自分でしっかり考えてくれればいい。 細い太腿が晒される。きっと筋の浮いたその形は、女のそれとは程遠い。片方の手のひらを肌の表面にひたりと這わせ、軽く掴んだり、撫でたりする。そうして意識を散らさせようとしながら、もう片方の手指が緩やかに貴方の内へと沈んでいった。 浅く。浅く、ゆっくりと、徐々に深めて。強引で性急な男にしては慎重な動作は、やはり貴方を傷つけたくはないからだ。 少し動かすたびに貴方の腹が震える。押し殺したような声が聞こえる。それがまた逸らせて、行為を乱雑にしようとする。 煮詰まった思考を切り替えようと貴方の表情を伺った。 酷く赤い顔がそこにある。 顰めたり、逸らしたり、手で口を抑えたりして、そちらはそちらで大変そうに見えた。 撫でるなりして構ってやりたいところだが、生憎こちらもあまり余裕はない。 ……さあ、どうしよう、と考えて。 太腿に置いていた手を貴方の手に伸ばす。両手で口を覆っていたかもしれないが、構わずに。 そうして拒まれないのなら導くのは貴方の下肢の間。 まだ濡れたまま、一度果てて萎えた性器のところまで下ろさせた。 ▽ (-388) rik_kr 2023/09/22(Fri) 16:52:39 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ「先輩」 「触ってていいですよ」 苦しいなら快で気を紛らわせろとこれは言うのだ。 全くの気遣いのつもりで。 (-389) rik_kr 2023/09/22(Fri) 16:53:07 |
![]() | 【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ「結局、金だよ、金。 俺は金があると人生助かるやつを見つけるのが、 そこそこうまい」 なにを自慢しているのか。 「スウェーデンとかいいぞ。治安が良い。 物価がそこそこ高いのと、太陽出てる時間少ないのがネックだが…最近はちと入国前の検査がやかましいな。 なんにせよ、金は用意した方がいい」 本人も言っていた通り妙に詳しい。…もしくは最近調べたのだろうか。 そう言いながらも、ふああ、とあくびをひとつ。 「マ、頑張れや。代理殿は任せるからよ。 あー、一般市民に期待するのはやめとけ。団体作ってそこに金か人出して騒がせろ。 頭数揃えてドコソコ地区の総意だとか言わせりゃ、そうなる」 そろそろ眠いから、などといってベッドにぺたぺたと足音をたててもどり、どすんと寝転がる。 「そーだなー。おまえんとこと違ってしつけのいい犬で助かるよ。 もーいーな? 次は正規の取り調べ組んでくれ。 変なやつしか取り調べに来なくて困ってる」 寝転がったまま、ひらりひらりと手を振った。 (-392) gt 2023/09/22(Fri) 17:16:15 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ「そっ……、っ」 口を抑えてた手を外されてしまったら。 せき止めてた声が、溢れ出してしまうじゃないか。 「ぅ、あ、……っ、んんっ」 導かれた手が、萎えた自分のものに触れて。 ぬるりとした感覚が、ぞわりとした快楽を誘う。 その一瞬、体の力が抜けてゆるんだ窄まりは、あなたの指をぐっと奥まで受け入れてしまった。 「ふ、か、ぃ……、っあ!」 指なのだからそんなに深くはないはずだが、それでもそう感じてしまう。 たったこれだけのことなのに、もう体が熱い。 完全に萎えてたはずのものが、またゆるく硬度を増して、 慣らす思惑で曲げられた指が、ある一点を掠めれば、びくりと大きく身体をはねさせた。 その場所が、何であるかあなたは理解できるだろうか。 (-393) eve_1224 2023/09/22(Fri) 17:17:38 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ―――あなたと路地で別れたその夜。 男はまた、バーで一人酒を飲んでいる。 あなたが来る保証はないが、これが日課だ。 携帯を弄る手はいつもより忙しなく、何かを行っている様子だ。 あなたが一人で来るなら、いつものように声をかけるし。 女と居るなら遠巻きに見るだけ。 来ないなら、それはそれで一人深酒をして帰っていくんだろう。 (-398) eve_1224 2023/09/22(Fri) 18:24:23 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノこちらは全くの気遣いのつもりだったのだ。 手慣れていないが故の悪あがき。自分の手で足りないなら貴方の手も借りようと、その程度のつもりでいたものだから。 そんなに一瞬で、反応がまるっと変わってしまうだなんて予想もしていなかった。 貴方の声が甘くなる。 手探りで進んでいた指がずるりと飲み込まれて熱い肉に包まれる。貴方の手を導いたこちらの手はまだそこに留まっていて、だから反応したのもわかった。 それから、どうやらそこが好いのだということも。 張り詰めていた水は零れれば一瞬。 台の上にある球も転がれば一瞬だ。 それらはきっかけとして充分だった。 男は口を開いて笑った。牙が閃いた。 ▽ (-410) rik_kr 2023/09/22(Fri) 19:25:24 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノそこからは。 例えば、貴方が好いだろうところに繰り返し触れたり。 或いは、芯を持ち始めた部分を一緒に撫ぜてやったり。 落ちつかせながら本数を増やして、窄まりを緩めたり。 時々は検分するようにその肌に手のひらを這わせたり。 貴方が熱を持つごとにこれもまた高揚していく。 前のめりになる感情にこの身体も呼応していく。 慣らされた内側が滑るようになる頃にはきっと、 互いの息遣いはもう抑えられるものでなくなっているはずだ。 ずるりと指が引き抜かれる感覚にも貴方は身を揺らしただろうか。 代わりとばかりに宛がわれるこちらの性器を、どんな顔をして見たのだろうか。 とっくに衣服は取り去られている。顕わになった細腰を男の手が掴んだ。 当然だが、こうなってはもう止まることを知らない。貴方が何をしようと、何を言おうと、何を思おうと。 この狼は構わず、その身を貪るだろう。 (-411) rik_kr 2023/09/22(Fri) 19:26:09 |
![]() | 【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ「憂さ晴らしに来る人間がたまにいるんだ、って言っただろう。 別に、なんとも。大したことじゃない」 大したことじゃない、なんてことはない。あってはならないことだ。 けれども男はぼんやりとした目を貴方に向けるだけで、喜色も嫌悪もどちらも抱かない。 大きな川の前で流れが過ぎていくのを待つような、どうでもよさそうな目をするたけだ。 「……ああ君には、不思議に見えるんだろうな。 彼らは弱くて、今までこの法案のもとで無実であるかもしれない人たちを捕らえて、 不確かな正義にあやふやなままに従わされて、自分の職分を見失いかけているんだ。 そこに、確かな罪人が現れた、それも自分という個人を欺く形で」 訥々と語る。他人事のような口ぶりだった。 遠いものをゆったりと喩えを交えて語るような言葉は、いつかデスクの前で話した時とも変わらなかった。 一人一人を慮るかのように語る様子は、肩書きにふさわしく振る舞っていた時と違えも無い。 はだけた肌の上に骨に至るまで打ったような痣を備えていてもだ。 「君は壊れてはいけないよ、エル」 以前と何も変わらないのなら、いつから壊れているのだろう? (-433) redhaguki 2023/09/22(Fri) 21:21:59 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオそこからはもう、何処を触られても、何処を撫でられても気持ちが良かった。 一度堰を切られてしまえば、我慢するのは難しい。 絶え間なく与えられる疼きを逃がそうとしても、あなたがそれを許さない。 あなたは首以外のところにも噛み付いたり吸い付いたりはしただろうか。 それをしてたなら、きっと、触れた至る所に赤い花が咲いているはずだ。 指が引き抜かれるその時すら、甘い声を上げては震え、熱い吐息を漏らしてしまっている。 それでも、指の代わりに充てがわれたものを目の当たりにすれば、恐怖でひゅう、とか細い息を吸ったことだろう。 だって、さっきよりも大きい、気がする。 「ま、まっ、て、入らな」 「あ、あ、―――――――ッッ」 入るわけないと、ふるふると頭を振ったが、あなたはそれを聞き入れはしない。 意味もない静止は、部屋の中に虚しく響いた。 指とは比べ物にならない質量が、濡れそぼったそこにゆっくりと入ってくる。 ほんの少し入っただけで、たまらない圧迫感があって、自分でも出すつもりがなかった甲高い声が出て、腰がはねた。 (-436) eve_1224 2023/09/22(Fri) 21:28:41 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ「警部は……壊れてると、思うんですか。――彼らが……いや、自分が」 「大したことですよ、これは。囚人に手を出す、なんて」 どこから壊れてしまったんだろう。 黒眼鏡の牢に行った時もまた、彼の顔はぼこぼこだった。 あれは確実に、牢の中に入ってからも傷が増やされていたに違いない。 自分とて、ラーラを傷つけた犯人が目の前に居たなら、我慢せずに殺してしまうつもりでいたけれど。 これを見ればなんだか無性に虚しくなった。気がする。 「罪人、だからって。そんな事に、従わないでください」 「あなたは生きて罪を償うべきであって……こんな、ただの暴力を受ける必要なんて、……どこにもないんですよ」 ずっと、あなたのことを認めて、 それなりに尊敬していたからこそ。 そんな姿は、―――見たくない。 (-439) eve_1224 2023/09/22(Fri) 21:38:29 |
![]() | 【秘】 徒花 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「面倒な男な自覚がありますから、 それに対して叱るような真似はしませんよ」 「きっと同情するのも違うんでしょう。 俺に言えることがあるとすれば…… 俺もあんたの命を繋ぐことだけを考えるのではなく、 きちんと精神の方も気にしてやるべきだった、と」 儘なりませんね、と柔和な笑みを見せる。 捻くれた人間が多いのだからすれ違うこともある。 だから後悔をしたとまでは言わない。未来が無いわけでもない。 「…………… ……………謝罪の言葉は考えておきます」 (-467) backador 2023/09/22(Fri) 23:25:49 |
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