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【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡女がそのメッセージを受け取ることは暫くはないだろう。 リヴィオ・アリオストと共に自首をしたその日にイチゴのジェラートを食べたのが最後になるはずだ。 あとはあなたの耳が聰ければ、【A.C.A】が2人自首した話が拘留所内で聞けるかどうかといったところか。 その名前まで知ったかどうかはあなたの手がどれだけ及んでいるのかによるのだろうが。 (-380) oO832mk 2023/09/25(Mon) 16:11:03 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡背筋を伸ばす。そうして前のめりになる。 貴方の大仰な態度。演技じみて時にがさつで、通り越していっそのこと優雅ですらある。 大きな蛇を相手にしているみたいだ、と。思うほどの感受性は男にはなかったが、きっとそれを前にした獣と同じ警戒を向けていた。 実直さは老獪さに敵うものではない。大抵の場合。 貴方の言葉で、簡単にかっと燃える。 「うるさいな。これは俺の仕事だ。」 「俺は青い顔をしているか?」 「俺は辛そうに咳をしているか?」 「見ろ。俺の手は震えているか?」 ぎ、と歯を剥きだして言う様は、何かしらの傷をつけられたよう。 手負いの犬。矜持にでも痛みを受けたのか、早口でまくし立てる様は苛立ちを隠していなかった。 「いい心がけだ。」 「精々真っ当に向き合うんだな。懺悔室のつもりで話せ。」 かかん。かん。かん。 血が上って元気でも出たのか、幾らか顔色を戻した男は、やっぱり苦虫を嚙み潰したようでいる。 (-381) rik_kr 2023/09/25(Mon) 16:17:18 |
【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ「わかりやすく例え話してやったつもりだったが、 犬科には高度すぎたか? 体調悪いなら別のやつ連れてこいよな」 聞きゃしないだろうと、それについてはそれ以上言わず。 「懺悔するようなことは何もないね。 神様がいるとしたら俺が言うことは 『失せろ』だ。 取調室で言うわけにゃあいかねえなあ」 例え話を大真面目に返しながら、口元に浮かべた笑みはそのまま、じんわりと広がった。 背もたれがぎいと鳴り、顎がくいとあがって背がのけぞる。 「証言がとりたいなら、なんの件かだけでもいってもらわねえとな。 『なんかやってるだろ、吐け!』なんて、チンピラには通ってもカポに対して切る札じゃあねえよなあ」 (-401) gt 2023/09/25(Mon) 17:55:15 |
【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ「はあ、そりゃあまた」 初対面、ときいてますます、目を丸くして驚いたように。 「若い奴はやっぱ、いいな。 色々なものを救おうと頑張れて、未来があって。応援したくなるよな」 手をぱんぱんと叩いて拭い、珈琲をぐいと飲む。 ──彼が珈琲に拘るようになったのも10年前だ。 「一応言っとくが、俺とあのクソは完全に別件だぞ。 まったく、ちったあ大人しくなったと思ってたのに。 とんだ食わせモンだよあのオッサン」 どうやら留置場には、鏡は置いていないらしい。 自らを省みることも無く、あるいは全て承知の上で、 男はスウェットの裾で手を拭いつつあなたの問いかけを聞く。 「ん?」 ああ、と。もう一度、あなたの目をじいと見て。 「俺が、ダメだって言ったことがあったか?」 なくはない。だが、こういう目をしている時には、一回も無い。 /* スミマセン、おくったつもりが送れてませんでした…!!!!! (-403) gt 2023/09/25(Mon) 18:03:11 |
【墓】 黒眼鏡>>+64 ニーノ 「あるか〜〜」 へらへらと。牢屋に入って、マフィア稼業から解放されたのを楽しみでもしているのだろうか? 「そうそう、俺の言うことを疑うことから始めなさい。 マお前は賢いからよ、大丈夫だとは思ってるが。 それでもな」 あなたが溜息をつけば、それこそを喜ぶように目を細める。 「俺はその結論でいいのだ。 お前がそれではダメだと思うのも自由だが」 「ははは、いや、まだ泣かせて……いやたまに啼かせてはいるが……」 「まだ泣かせてないから」 多分。と自信なさげに言って、ついでに小声でなんか言っている。 そうしていつも通りの会話も、ざわざわと過ぎゆく看守や囚人たちに紛れていって。 「おう」 あなたを見上げて。 「すげぇ嬉しかったよ。いい土産をもらったわ」 にか、と、子供のように笑った。 #収容所 (+65) gt 2023/09/25(Mon) 18:26:46 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡────初めは弁護士を呼べの一点張りだったくせに。 とは、わざわざ口にしない。 男の目の前にいるのはアレッサンドロ・ルカーニア。ノッテファミリーの幹部。港の支配者。 この男が最も嫌うマフィアだ。 男はマフィアを嫌っている。 それでも。 単に嬲り排除するのではなく、法に則って裁きを下そうという気は合った ────その法が悪法であれば無意味な真摯さだ 。は、とこれはひとつ息を吐く。 努めて冷静でいようとする仕草だった。かつてのけだものは今鳴りを潜め、そこにいるのは単に一人の巡査長。 ととん。再び紙面をペンが叩く。とん。とん。 「アリソン・カンパネッロ。」 「お前が口に出した名前だ。」 「どうしてお前が知っている、何を知っている。」 聞きたいことはそれである。 言ってやったぞ、さあ聞かせろ、と。 煮えはすれど燃えない金が語った。 (-409) rik_kr 2023/09/25(Mon) 18:46:46 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡「……救わせてくれん奴らが何言ってもなあ」 拗ねているだけだ、本当の傷には触れさせない、そんな態度に。 「おー、何もかも腐ってるこの世の中にはもう驚かん。 それよりも俺はあんたがどこまで手を回してるのかが怖くなってきた」 「俺のこともどうしたいんだか」 多分どうもしない、これまで通りにほうっておくだけ。 だけど数人に俺の根幹が知れ渡ってるような気がした、 本当に気がするだけで、確信はないのだが……何のつもりだ……。 甘えたがりの姿なぞ見せた人間なんて片手もいなくて。 本当にわかるところは全てわかられているのだから末恐ろしい。 「あー」 「…………なかったよ」 ずっと調べられたのに手を出さなかったのは自分だ。 本当に少しでも嫌われたくなくて、離れたくなかったから。 最近はどうでも良くなっていればいいと願っていたからだが。 手遅れであろうと構わない、端から解決なんてしないのだから。 溢れる知識欲と、信頼の先にまっているもの、 その日のいつか、全てを知りきったとしても 自分たちの関係性は何ら変わることはない。もう、信じられた。 (-432) toumi_ 2023/09/25(Mon) 22:15:26 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡自分を抱いている時のあなたの顔が好きだ。 否、きっともっと前から。寂しい時に一緒にベッドでくっついて眠った時から。 いつもと違う顔を見せてくれたから、好きだった。 その理由を幼い自分は聞いたりしなかったのだけど、聞かなくても。 寒いのが苦手で、人にくっついてばかりだった自分と同じなんだろうって思っていた。 あなたの鼓動と、熱い息の漏れる音がやけに響く。 感じてくれているんだって分かる。 口の中で、咥えたそれを味わうように。顎がつかれてきたって構わずに舐め取って。 上顎に擦れる感覚、唾液と先走りが混ざり合ったような液体で満たされて。 口腔はあなたのものでいっぱいになっている。 頭を撫でられると目を細め、恍惚の表情で奉仕を続けて。 「ん……、んっ」 限界が近付いていると、咥えたそれが訴えてくる。 あなたの指が、伝えてくれる。 離してなんてやらなくて。 このまま出していい、と言うように。 先端を吸い上げたかと思えば。もう少しだけ深く、口の中にそれを迎え入れた。 (-495) otomizu 2023/09/26(Tue) 2:54:23 |
【秘】 黒眼鏡 → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ目元に一瞬、火が灯る。 かつて殴り合った時のような、虚飾も繕いも無い敵意。 だがそれは一瞬、火の粉を吹いただけで堰き止められ、 おどけたような態度の中に鎮まった。 ──きっとその内では、変わらずぐらぐらと煮えたぎっているのに。 (-507) gt 2023/09/26(Tue) 6:15:18 |
【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオふうん、と鼻を鳴らして。 「アリソン女史のことか? まぁ昔の知り合いだね」 にやにやとした笑みを崩さず、答える。 「彼女は面白いヤツでな、三日月島の朝焼けが好きだというんだ。 ずっとこの島にいるとそういう気はしないもんだし、 ノンキに海を眺めるなんてこともそうないんだが… そう言われて海を見てみると、不思議と今まで見たことがない景色だったような気にもなる。 ヤア、そうなると、心持も違ってくるというものだ」 ぽろぽろと零れ落ちるように、 捜査に役立ちそうなにもないことばかり。 「だが女のことをどんくらい知ってるなんて、 紳士的に見ればあまり話すべきじゃないしなあ。 残念ながら好きな下着とかスリーサイズは知らないよ」 (-508) gt 2023/09/26(Tue) 6:21:41 |
【墓】 黒眼鏡>>+67 アリーチェ 「………ハァ〜〜、まったく、若いってのはいいなァ〜〜!」 ぐいんとのけぞるほどに天を仰いで、随分楽しそうに声が弾む。 オッサンは若者のコイバナだって好きなのだ。 「まぁソウ。いや、珈琲を摂取すること自体には意味があるんだよ。 忘れがちだが結構な刺激物だからな、あれは。 そんで不味い珈琲は露骨に不味かったり臭かったり、 なんだかんだ少しは『あーこれチョット違うな』ってわかるものもあるワケ。 ただまぁ……俺は六割雰囲気だな……サイフォンで淹れると美味いっていうより、あれつかうとカッコイイって理由で使ってるし……」 特に失礼ではなさそうだ。 「大丈夫大丈夫。教会に盗みに入ったらあれだろ、神罰がドーンって下ってオシャカさ。 どーーしても心配なら、あれファミリーの誰かに渡してみ。 多分嘘みたいに言うこと聞くぜ。 ハイハイ、気が向いたら…いや暇が出来たら取りに行きますよ〜。 ……マフィアの中に突っ込んで調査しにくるほど、勇気がいることはないと思うんだがね」 嘲笑と苦笑をブレンドして、そこに興味と愉快をぶちこんだような複雑な顔で笑った。 #収容所 (+69) gt 2023/09/26(Tue) 6:27:30 |
【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ「ルチアーァノ」 顔を。 覗き込むようにぐいと近づけてくる。 「自分だよ。 手前を救えるのはいつだって自分だけだ。 よしんば救えたとして、人間が救えるのはせいぜい一人だけ。 俺はそう思って、この人生ってやつを生きている」 空っぽになった珈琲のカップをひっくり返す。 ぽたりと黒い雫がテーブルの上に落ちて、 それだけ。 「言うまでもねえだろ? お前が俺やファミリーのために頑張りてえのは分かった。 じゃあ、俺からお前にすることは特にない。 お前から俺にすべきことは、多分お前にしかわからない。 …ただ、そうだな、……」 ただ、そこで一度黙ると。 「フィオを頼むってくらいだな」 …あなたの部下の名前を口にする。 (1/2) (-509) gt 2023/09/26(Tue) 6:35:23 |
【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノあなたに数少ない"頼み事"をすると、また笑みをひとつ。 「ま、俺のことなんて知ったって、 こいつはそうなんだな、って再確認できるくらいさ」 ぼすん、と背もたれにもたれかかる音。 カップがかちゃりと皿の上に戻されて。 「俺も男だ。喧嘩には勝ちたいんだよな」 投げ出すように足が延ばされる。 だらしなく陽気な昼行燈から、 ぎらぎらとした狂犬へ。 その所作のはしばしが、かつてを思い出そうとしているように、あなたには見えた。 (2/2) (-510) gt 2023/09/26(Tue) 6:37:01 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ唇の縁が唾液の音をたて、性器の表面を擦り上げる。 ほんの少しの重なりに、その都度呻き、喘ぎながら、 ちゅぽちゅぽと口腔に出し入れされる先端がぞわぞわと泡立った。 「……っ、う、……ッ」 そして、吸い上げられるよう引き上げられた高みで、昂りが一度、弾ける。 びくん、と大きく脈動した性器が、それまで以上に膨れ上がって、 白濁した欲望の塊が次々と吐き出され、あなたの口をいっぱいに穢していく。 「……っは、……ぁ、」 ──文字通り、息を吐く間もなく、ずちゅ、と。 吐精の最中でありながら、唾液と精液が入り混じった口中のさらに奥に、性器が突き込まれる。 太く膨らんだ幹の真ん中が、吸い付くため窄められた唇をこじ開けて、無理矢理に隙間を閉ざす。 ぐぽ、という音が響いて、口の端から透明な唾液が零れ落ちた。 「……、……っは、……」 すべてを吐き出し、少しその硬さを減じた性器がなお、 ぐぽぐぽと音をたてながら前後する。 舌を擦り、喉の奥にまで欲望の猛りを流し込むように。 「………、…フィオ」 くしゃり、と。汗で張り付いたあなたの髪先をすくうように手が伸びて、その頬と額を撫であげた。 (-511) gt 2023/09/26(Tue) 6:45:27 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡戻って来もしなけりゃ悪態さえ続かない。 代わりにふ、と息だけで笑ったようだった。 いつしか真正面に向き合って肋の中の憤怒を燃やすことさえ、 大人びて忘れてしまったかのようにしなくなった。 餞別をまんまと頂戴すると、ふらついた足取りは自分の部屋へと消えていく。 こんなものを難なく調達できるんだったら、お前はこんなところから出るのも簡単だろうに。 追い立てるような無言が、ただただ残される。 (-517) redhaguki 2023/09/26(Tue) 8:05:55 |
【秘】 黒眼鏡 → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ正面からぶつかって、拳を交わして、 それは理解とは程遠かった。 いつしか道はすれ違い、 たがいの胎も腹も肚も、 何もかもが伝わらない。 だのに、その炎は燃え盛る。 何もかも分からない、 何もかもどうでもいい。 「まだ決着つけてねえだろ、くそヴィトが」 余燼は未だ、燃え盛るときを待っている。 (-529) gt 2023/09/26(Tue) 10:52:44 |
【墓】 黒眼鏡>>+70 アリーチェ 「カフェインに頼るようになっちゃいけねえが… 警察官ってのも大変だろ。 体壊さないようになあ」 珈琲に関しては、にわかなようだ。 本人が言う通り、趣味以上のものではないらしい。 それでも数少ない趣味であるらしく、そーなんだよー、なんて嬉しそうに相槌をうちつつ。 「マフィア相手なんだからよぉ、そんくらいして言う事聞かせた方がいいって… なんて、マ、あんたのやり方を変えろたあ言わねえけどな。 だがそういうやり方もあるということだけ覚えときなよ」 そのほうが楽だぜ、なんて。 ろくでもないことばかり囁いて。 「あんたが死んでも色々巻き込まれる人はいると思うがね…。 ハハ、指輪とかにして身に付けときなよ。 似合わないと思うが、文無しになった時とかに助かるかもしれん」 結局金塊を引き取ることはしてくれないようで、からからと笑い飛ばす。 そうしてあなたが頭をさげれば、 それをただ見送って。 「おう、こっちも悪いね、話させてもらっちゃって。 ああ、取り調べでひでえ扱い受けそうならちゃあんと、相手の顔と名前を訪ねて、憶えておくっていうポーズをとるんだぞ。 ───"後"で覚えとけ、ってやるだけで、ちったァマシになるもんだ」 ……ただ見送るわけではなく、ロクでもない入れ知恵をしながら、見送った。 (+73) gt 2023/09/26(Tue) 11:22:14 |
黒眼鏡は、悪態をついた。 (c34) gt 2023/09/26(Tue) 11:59:34 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡「そういう話は聞いていない。」 にやついた笑顔、対していつも通りの渋面。 聞きたいのは思い出話でも、女の趣味の話でもない。 「どうしてお前が知っている?」 「彼女の……話は」 「極秘事項だったはずだが。」 彼女の素性。彼女の献金。彼女の交渉。 それらは全て、署長代理との間で行われた物のはずだった。 マフィアである貴方が知りようはずもない。 この男でさえ知らない話だったのだ。あの日まで。それもまた、気に食わない。 「どこで繋がった?」 「どういう話をしたんだ。」 彼女の行動にマフィアの息がかかっていたら。 それを探れ。主人の命令だ。 搦手の使えぬ男には荷が重いだろうに。 (-553) rik_kr 2023/09/26(Tue) 14:15:12 |
【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ「どうしてだと思う? ……というか」 器用に手錠をしたまま、頬杖をつく。 ここに看守がいれば態度が悪いと指導をしただろうが、 ここには今あなたしかいない。 「そこまでいけば、簡単な話だと思うがね。 ──聞いてねえのか? 飼い主から」 答えはすでにそこにある。 少し意外そうな顔をして、尋ねた。 (-554) gt 2023/09/26(Tue) 14:21:02 |
【墓】 黒眼鏡「ハハハ」 独房の中、腕を枕にベッドにごろんと寝転がる。 ぶらぶらと足が揺れて、天井を見る目がすうと細まった。 「やっと『プラン』が整った」 (+75) gt 2023/09/26(Tue) 15:04:22 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡金属のぶつかる軽い音と共に貴方が姿勢を変える。 それに男は少し身を引いて、僅かに顔を顰めた。 言っても無駄だということは何度も噛みつこうとして知っているし、敵意のない行動をいちいち咎めるのは正義に反する。 顔を顰めるだけ。歯をかち、と鳴らしただけだ。 男は何も知らない。 何も教えられていない。 この男は、過激派一派にとって一員ではない。 足切りが効く程度の駒。 放てば走る忠実な猟犬。 加えて、その一派もまた一枚岩ではない。 指令は、常に最上から最下層に下るわけではない。 鳴らした歯を不機嫌そうに噛み締めて男は黙った。 この男は、そう頭がいいわけではない。 思考するより行動する方が余程得意だ。 おまけにこの歳まで来た頭の固さ。 加えて世の中の複雑さを知らぬ純粋培養。 簡単に導けるはずの答えは、偏見に阻まれて出てこない。 (-568) rik_kr 2023/09/26(Tue) 16:09:08 |
【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ「………はー。 ほんと、なんだかな。 おまえら、もうちょい互いに信頼したほうがいいんじゃねえの」 頬杖をついたまま、かちゃり、と音。 指があなたのほうをむいて。 「お前の飼い主が近く、公表するさ。 それを待てよ。 俺から聞くより、よっぽど信じられるだろ? 俺も何度も同じこと話したくないんだわ、お前ら警察に」 それを知らないふりをして、投げやりに答える。 『そうでない』と認めるのなら、話してやるよ─と言外に。 で。と、続け。 「他には?」 (-569) gt 2023/09/26(Tue) 16:19:33 |
【秘】 歌い続ける カンターミネ → 黒眼鏡――とんでもない『告発』の噂が署内を駆け回る前の事。 収容室で人を寄せ付けない雰囲気にお喋りな奴が寄ってきた。 「うーすアレっさん。聞きたい事があるんだけど」 そう切り出した女は、貴方には伝わる副音声まみれの歌を歌う。 「どうも近々『お祭り』があるらしいじゃん。 折角なら俺も行きたいと思ってるんだけどさあぁ。 ほら、俺ってかよわい乙女だろ?一人で行くってのはちょっとさあ。」 「でさ、俺の友達のエーコ居るだろ、エーコ。 あいつも誘おうかなって思ってたんだけどさ、 でもあいつ今の所警察の仕事で忙しいだろ? 今回の件でクビになったってんなら、 全然遠慮なく誘うんだけどさ。 で、こういうの、あんたの方が詳しいだろ? っつー訳で聞きに来たんだけど、どう?なんか知ってる?」 ……要するに、尋問受けたりしてる彼女が心配で、 今後もマフィアの身分を隠して潜入してるの難しくね? だったらこの騒ぎに乗じて一緒に引き取った方がよくね? でも独断でそれやったら怒られそうだから聞きに来た。と、いう事らしい。 「忙しいんなら諦めて一人で行くけど」 上司、ひいては組織に逆らってまでするつもりはない、と。 ここまで潜入してきた彼女の腕も知っているから、 重用されてるだろうな、というのも考えての発言のようだ。 (-574) shell_memoria 2023/09/26(Tue) 16:58:48 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡「へえ」 じゃあしばらく会ってないの、だとか。 どんな見た目の人だったのだとか。 年頃の女子だから、気になって色々聞いてしまうのだ。 「お金なんかなくても叶えられるでしょ」 「ここから出てきたら、またアレに抱き締めてほしいの。 それでコーヒー淹れてもらって……夜、一緒に過ごしてもらったりする日がたまにあるの。 そんな日常を過ごしたいの。いつも通りの」 今だってここから触れられないのが寂しいのだ。 家族がみんな捕まってしまって、どれだけ心細くなっている事か。 だから些細な願いに見えて、結構切実なものなのだ。 「フレッドはいい子だもの。 野蛮な人間と一緒にしないであげてよ」 「まあ、それこそ男の子のプライドってやつがあるのかもしれないしね」 そう考えれば、やっぱり反抗期なのだろう。 「……ふふ」 「そんなことしなくたって、あの子はいつだって私に会いに来てるわよ。 ねーえ、私のこと好きなの?にいさん…♡」 にまにま。わるいかおだ。 栄養は取りなさいよだの、それでもパンだけって何よだのぎゃあぎゃあ言っている。 豊かな大人になったからこその言い合いだ。 だらだらと雑談をしていれば、いい時間になってくるのだろう。まだ収容者も少ない。長居は怪しまれるかもしれない。 (-579) otomizu 2023/09/26(Tue) 17:31:19 |
【秘】 黒眼鏡 → 歌い続ける カンターミネ「おう、元気そうでなにより」 収容室の壁に背を持たれながら、男は気の抜けた笑みを浮かべる。 ──いつもの気さくな態度よりは随分、乱雑だ。 ありていに言えば、性根が――牙をむくような剣呑さが所作のところどころに垣間見えている。 「あいつね。 さぁ、どうだかなあ」 あなたの言葉はしっかりと聞こえているはずなのに、 とぼけた様子で首をかしげてから。 「お前が一緒に行きたくて、あいつも一緒に行きたいなら、誘えばいいさ」 全部任せる、なんて。 ──放任主義が目立つ男とはいえ、"仕事"でそんなことを言いだすはずがなく。 もしそのことで意識が逸れているなら、あるいは意表を突かれてしまうのなら、 アレッサンドロはぐい、とあなたの体を引き寄せ、 半ば抱き寄せるような恰好にしてから耳元で囁く。 「あいつが心配なら、 俺の指示だったことにしていい。 騙して連れ出せ。命令なら聞くだろ、多分。 クビは、もう伝わってる筈だから」 ──もしあなたがきちんと警戒してるなら、ひょいと避けられた情けない格好のまま、おんなじことを言う。 (-580) gt 2023/09/26(Tue) 17:37:38 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ「うるせえなあ…」 もう10年会ってないよ、だとか、 髪が短くて〜変な色のネイルしてて〜妙に強気で自信家で…だとか、ぽつぽつと語る。 アレッサンドロにしては大分、言いづらそうに。 「ハァ、そんなことでいいのかね。 マ、それなら確かに簡単だな。 こっから出られたら、ちゃんとかなえてやるよ」 な、と。安心しろというように、格子越しに微笑んで見せたりする。 「誰が野蛮だコラ。…マァそうだな。 お前ちゃんとしつけてやれよ、あいつ絶対痛い目見るぞそのうち。 …いや、もう見てるか。ハハハ」 笑いごとではないことで笑い。 「 ………気にかけてる、心配してる、大事にしようとしてる、配慮してる、抱けるくらいには気を許してる…… みたいな感じだが…………まぁ………好きと表現するのは勝手じゃねえのか………!?」 かと思えば、ちょっとむくれるように眉間に皺寄せてみたり。 ──言い合いと掛け合いの中で、すっかりと気が抜けたようで、男は一度はあ、と息を吐いて。 「……あ、おい。時間。平気か。 さすがに巡回回ってくるとマズいだろ。こんなとこで足止めくらってねえで」 さっさと行ってやれ、フレッドんとこに、なんていって、シッシと掌を振った。 (-582) gt 2023/09/26(Tue) 17:47:03 |
黒眼鏡は、待っている。 (c39) gt 2023/09/26(Tue) 17:50:35 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡吸い上げながら、脈動を続けるそれを手で強く擦り上げて。 より快楽を感じられるように刺激してやる。 そうしたなら、ひと際大きく膨れ上がったそれの先端を咥えたまま。 口の中で白濁を受け止めて。ちょっとずつ、嚥下して離そうと。 「――――っ、!?」 思っていたのに。 そんな余裕すら与えないと、粘ついたそれを出しながら。 あなたの大きなそれが口の中を侵略するように、奥まで入り込んでいく。 目を見開いたのち、強く眉を寄せる。 んぐ、だの呻きのようなそれを漏らして。 口の開く限界まで咥え込まされた女は、ふーっ、と余裕なさげに息を漏らして。 飲み込むことすらままならない、口いっぱいの液体とあなたのそれで窒息してしまいそうだ。 「う、く……っ、!」 脈動が止まって、やっとその怒張が少しだけ落ち着いたから。 やっと、どうにかできると思って。 安堵したのもつかの間。今度はそれが突き入れられて、かとおもえば少しだけ引き抜くような動き。それの繰り返し。 空いた隙間から、透明と白の混ざったそれが零れてからだとシーツを汚す。 口内が犯しつくされるような感覚に、頭がバカになりそうだった。 あなたの手が顔に触れると。ぼんやりとしたような目が、あなたの方を見上げている。 こく、こく、と。喉が鳴る音。 隙を見て、出されたものは喉の奥に。体内に取り込まれているようだった。 (-583) otomizu 2023/09/26(Tue) 17:58:25 |
【秘】 歌い続ける カンターミネ → 黒眼鏡平時であれば、これは誰の事も信用していない。 故に、多少の不意打ち程度ものともしないのだが。 何せ状況が状況で、怪我もあり。 一応上司へのお伺いの状況で、何故か剣呑な気配、 さらには普段の主義を考えればありえない返答に気を取られ。 結果、上司が情けない格好をせずに済む事となった。 「痛い痛い痛い肋骨ヒビ入ってんだよバカデコから禿げろ」 代わりに即上司に暴言を吐く事にはなったが。 「痛てえ……セクハラと暴力とか俺を尋問した眼鏡かよ……。 ……ほんとアンタ読めねえ……。はあ、まあいいや。あんがと。 迎えに行く準備しとくわ。……あ、そうだ。 退所祝いの席にエーコも呼ぶから。色々言いたそうだったし、 アレっさんの珈琲楽しみにしてたから ちゃんと出席するように。よろしく。」 腕の中でじたばた……すると痛いのは明白なので、 いかにも『今ので傷に響きました』と周囲からは見えるような ぐったり具合でそう返した。 こののち、駆け巡る話の事はまるで知らない為、 ありがたいはありがたいけどメチャクチャな事言うなあ、 そんな風に『運の悪い』女は思っている事だろう。 (-584) shell_memoria 2023/09/26(Tue) 17:58:34 |
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