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【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノすっかり冷えきった 牛のステーキが挟み込まれたロゼッタを一瞥する。 ここ最近ずっと、腹が減らなかったせいか、 まともな食事を取っていなかったんだが、 やはり食べる気にはなれないな。 君に押し付けるように渡してから、 仲が良い友人のように、肩を組もうとする。 その体が異様に熱いのは多分、君にも伝わる。 右手にだけ嵌めた黒手袋は、傷を隠すためだった。 「……いいよ、分かった。君の提案に乗ってやる。 彼女、様子がおかしいから気になっていたんだ。 俺の目に狂いはないようで安心したよ」 「罰が欲しいって訳じゃあないが、 彼女が動かざるを得ない状況になる方が 話がしやすくて、良さそうだしね」 座らせてやりたいってのは同意だ。 あの小さな体に背負う物を、 俺はきっと理解しきれないんだろうが、それでも。 囁くように潜めた声で君に告げながら、 男は、翠眼を細めて笑い返した。 リヴィオ・アリオストは嘘吐きだが、 その言葉たちに本音がない訳じゃあなかった。 ▼ (-550) sinorit 2023/09/23(Sat) 8:52:30 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ「…あぁ、しかしニコロはともかく、 アリーチェ君の名前が出た理由が分からないがまぁいいか」 彼女にも何か隠されているのか。 暴くには、どうにも時間も体も足りなさそうだ。 それに、ニコが彼女を白だと言った以上、 手を出そうとは、思わない。 君が肩を組むことを受け入れて、 その身を寄せられていたのなら、そっと離れて。 「…はは、君も 物好き だったか。俺を好きなんて変わっているよ、本当にね」 好きだとか、嫌いだとか。愛だとか、恋だとか。 真っ当な愛情を受けられなかった男には理解し難いものだ。 だけど悪くないなって思うのは多分、 未来を惜しいと感じてしまったからなんだろうな。 俺にはもう、今更だというのに。 「……全部終わったら、酒が飲みたい気分だ」 そう口にする男の表情は、リヴィオ・アリオストではなく、 君と友人になりたかった "リヴィオ"としての柔らかな笑顔が浮かんでいた。 (-551) sinorit 2023/09/23(Sat) 8:53:52 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ「来るといいね、そんな未来」 君と同じような言葉を繰り返す。 変わらない笑顔で君と笑い合う。 そこだけはまるで、法が発表される前のようで、 "いつも通り"の二人のようだった。 男の机に置かれたフォカッチャは、 やはり満腹なのか手を出さないまま。 君のそれが欠けていくのを少し眺めて。 「そうだね、今は……同じくらいかな」 最近見た子犬がとても可愛くてね。 あの可愛さには流石に無敵も眩みかけたよ。 笑いながらそう付け足して、 傾げられた首に合わせるように首を傾ける。 それから「君は?」と問いかけて、 反応とその答えを待った。 (-557) sinorit 2023/09/23(Sat) 9:20:58 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ「えー。いいなあ。」 「あたし、犬の方はまだ会ってなくてえ。」 最後の欠片も、ぱくり。 咀嚼し飲み込むと、また水を1口、流し込む。 「でも猫は、触りましたあ。」 「…ぐーぜんですけどお。」 猫カフェも調べてたのになあ。 そうからころ笑って。 どっちが好きかは、犬も触ってから決めまあすなんて。 指先をナプキンで拭いて手を合わせる。 「ごちそうさまでしたあ。」 「ふふ。結局リヴィオさん、食べませんでしたねえ。」 (-569) oO832mk 2023/09/23(Sat) 10:06:20 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ「おや、まだ会えていなかったか。 ……それじゃあ」 「それじゃあ、今度一緒に犬カフェに行こうか」 犬カフェ、君とならきっと楽しいから。 リヴィオ・アリオストは落ち着いたら行こうと、 未来の話を君にする。 それから、手を合わせる君に頷いて。 「はは、君との話に夢中になってつい、ね。 どうせまだまだ業務は残っているし、 きっとお腹も空くだろう。後で食べるよ」 元々君にと買ってきたものだが。 分け合うってのも素敵なものだ。 このままいただいていくとしよう。 (-573) sinorit 2023/09/23(Sat) 10:23:31 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ「ええー。いいんですかあ?」 間延びした口調のまま、そのトーンだけが微かに持ち上がる。 嬉しそうに女はへらりと笑った。 この笑顔は決して嘘ではなかった。 「んー。そおですかあ?」 「お疲れ様ですねえ…。あ」 思い出した、とでもさも言いたげに立ち上がる。 懐には2つの小物。 犬の小さなヘアクリップと、銀色の大人びたヘアピン。 犬のヘアクリップはごく普通の購入品。 だがヘアピンの方には仕込みがされている。 「リヴィオさあん。」 「ちょおっと、じっとしててくださいねえ」 あなたに近寄り、手を伸ばす。 女にはあなたを調べねばならない理由が2つあった。 だから、迷う必要なんてどこにもない。 そうして、ふたつの中からひとつ。 女はその手の中に、選び取る。 (-586) oO832mk 2023/09/23(Sat) 11:16:02 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ…そうしてそれを、あなたの前髪に。丁寧に。 「ふふー。お手伝い、でえす。」 「…本当に、お忙しそうですからあ。」 満足げに、微笑みかける。 そしてあなたから離れる刹那、衣服のポケットへ銀のヘアピンを滑り落とした。 それまでの人生、受け取ってばかりだった女は、 あなたが贈り物のヘアピンを大事にしてくれるのが本当に嬉しかった。 …だからこそ、この銀のヘアピンをあなたへの贈り物にはしたくなかった。 今までの贈り物と、同列にしたくなかったのだ。 (-587) oO832mk 2023/09/23(Sat) 11:17:03 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 無敵の リヴィオ「先輩」 その日の夕暮れ時。 そろそろ日勤の者たちの職務時間が終わりを告げるころ。 署内のどこかであなたの姿をみつけて声をかけた。 「……少し、協力してほしいことがあるんですが」 警察内でも誰が信用できるのかわからない今、相談できるのはあなたくらいしかいない。 (-594) eve_1224 2023/09/23(Sat) 11:38:57 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ「勿論、実は俺も気になってたんだ」 今まで一度も足を運んだことがない動物カフェ。 一度どんなものなのかをこの目で見てみたかった。 それに、君が笑顔になれたらいいなと考えたんだ。 流石にそれは内緒のままだが。 立ち上がり、手を伸ばす君を眺める。 何かを口にすることもなく、 君が施してくれる様子をただ黙って見ていた。 ▼ (-627) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:34:21 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラもしも、君が少しでも男の額や頬に触れたのなら、 異様に熱を持っていると感じられるかもしれない。 勿論、普段触れることがなければ、 男の体温が高いだけの可能性はあるだろうが。 ──だって男は、"いつも通り"だ。 きっと、気のせいだった。 ▼ (-628) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:34:45 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ満足げに微笑みながら離れる君を確認した後、 飾られた犬のヘアクリップを見るために、 机上の鏡へと手を伸ばす。 「……今日も素敵だね。 本当に、いつもありがとう」 そうしてそれを目にした途端、緩やかな笑みを浮かべ、 噛み締めるように君に、改めての感謝を告げる。 こんな時だからこそより丁寧に、 その日常への思いを伝えたかったからこそ。 いつだって、君からの贈り物は嬉しいものだった。 (-629) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:35:18 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 花浅葱 エルヴィーノ夕暮れ時、それまで忙しなく働き続けていた男は、 壁に飾られた時計を確認して席を立つ。 そんな男の姿を見つけるのは部署内か、あるいは廊下か。 どちらだとしても、 君の姿を確認すれば手を振って軽い挨拶。 ただ、君の意中の人物が自身だとは考えなかったのか。 呼び止められれば目を丸くして、首を傾げる。 「…ふむ、何か大切な用かな。 勿論、俺で良ければ力になろう」 君の思いを伝えてごらん。 力になれることなら、力になろう。 (-632) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:48:28 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ「ふふー。」 「今回も気に入ってもらえて、良かったですう。」 はにかみ笑んで、明るい声。 ありがとうなんて、本当はこっちが言いたかった。 それにしても。 そうして落ちた瞳であなたの額に触れた手の平を見つめる。 まあいいやと割り切れてしまえる女ならばよかったのだが。 「…リヴィオさん。」 また徐に手を伸ばす。 前髪揺れる額ではなく、目指したのはその頬だった。 別に無理にと言いはしないから、拒否をされれば触れることは叶わない。 それでももしまた触れることができたなら、その熱を確信して問うはずだ。 「熱いですよお。具合悪いんですかあ?」って。 (-639) oO832mk 2023/09/23(Sat) 15:44:00 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ君に礼を告げて、今日も「また明日」の約束をする。 きっと今日の終わりもそうなるのだろうと考えていたからか、 再び伸ばされる君の手にほんの少し驚いて。 でもだから払い除けるなんてことはない。 君の手を、払い除けるはずがなかった。 頬に触れる手に左手を重ね、緩く微笑む。 「…少し、働きすぎたのかもしれないね。 あぁ、しかし君のおかげで楽になったよ。 だから平気さ、心配ありがとう」 揺れる髪の下で滲む汗も気の所為だと感じられるほど、 いつも通りに笑う男は、問題ないと口にする。 その笑顔には確かに、不安がる要素なんて欠片もない。 男は、重ねた手を直ぐに外して、君の手を自由にする。 (-644) sinorit 2023/09/23(Sat) 16:10:57 |
【独】 無敵の リヴィオ/* 緩い既知と狼窓から様々が起きすぎて ずっとキレてるかイヤだよーーー!!してたな 4日目も怒涛の勢いでドラマしてた あとクロスカウンター襲撃になりそうなの こんな展開…あるんだなぁ……と思ってたら 運営チャンからの開示請求で何でぇ!?になるし エル、協力求めながら開示請求するなよ ルチはなんか…なんか提案してくるし なんか、なんか……なんなんだ? 覚悟を決めて墓下の牢屋に声掛けに行くけど もー…最後走りきるしかないな…… どの面で?になるのが本当にイヤ この面です (-647) sinorit 2023/09/23(Sat) 16:38:52 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ「……。」 いつも通り。変わらない笑顔。 嘘みたいに笑う。自分の不調も、苦痛も。 女にはその姿に、覚えがあった。 いってきますと声がする。 さみしいな。もっといっしょにいたいのに。 だけど、それをいったら困るから、いい子のかおで、わらって。 「いってらっしゃい」…あたしさえがまんすれば、いいことだから。 「…リヴィオさん。」 そうして笑ったあとはいつだって孤独だった。 誰も自分の不調にも苦痛にも気付かない。 それで不調や苦痛が、なくなってしまうわけじゃないのに。 あなたもそうだとは、言いきれないけれど。 そんな自分とあなたを重ねずいるのは、どうしても女には難しそうだ。 (-654) oO832mk 2023/09/23(Sat) 17:09:40 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ「無理は、だめですよお。」 そのときばかりは、女の顔に、笑顔はなく。 心のままに、眉を下げた。 「ほらあ、倒れたら元も子もありませんしい。」 「リヴィオさんまで倒れたら、あたしもお仕事増えて困っちゃいますしい。」 そんなダニエラ・エーコらしい理由も交ぜて。 …どこまで言っていいのか、分からないけれど。 「今日は、早退にしましょうよお。」 「……なんてえ、だめ…ですかねえ…?」 首を傾げて、そこでようやくふにゃりと笑う。 本当に何でもなかったとき、その方がきっと、断りやすいから。 (-655) oO832mk 2023/09/23(Sat) 17:10:20 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ笑顔が消えた君を見て、 同じように男の表情からもいつもの笑顔が消える。 代わりに浮かぶのは、 リヴィオ・アリオストという無敵で幸福な男とは違う、 どこか弱々しくも見える一人の男の笑顔だ。 しかしそれもほんの一瞬のこと。 きっと気のせいだと思えるくらいの間だった。 「……ありがとう、ダニエラ君。 君の仕事が増えてしまうのは困るから」 「………明日、明日の午後に休みを取らせてもらうよ」 動揺と混乱の続くこの署内で、 まともに仕事に手をつけている人間は少数で。 明日が来るとも分からない今、 今日に頑張る必要があった。 誰がその行いを誉める訳ではないと、知っていて尚。 「辛くなったらその時は早めに早退する。 だから、大丈夫だ。心配をかけてすまないね」 (-670) sinorit 2023/09/23(Sat) 18:13:48 |
リヴィオは、「これじゃあ無敵失格だね」といつも通りに笑う。 (a25) sinorit 2023/09/23(Sat) 18:15:07 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ女は人を、よく見る方だ。 いや、人をよく見なければならなかった。 だからきっと、その一瞬の変化だって。 「…よかったあ。」 そうして安心したように笑ったその顔が、一体何に所以したかなんてあなたに知れるはずもなく。 ただこの笑顔は本物だった。 偽物と本物の堺境なんて、意図して笑おうとした時でない限り女にとって曖昧になっていたが、それでも。 「絶対ですよお?」 「明日もこの時間にお仕事してたらあ、あたしが連れて帰りますからあ。」 しかしその言葉の根幹にあるのは、本当にただ心配な気持ちだけではなかったのかもしれない。 あなたがこんなに仕事をしなければならないのも、元を辿れば自分に大いに原因がある。 だから。 「んふふー。いいんですよお。」 「…そのぶん、早く体調、治してくださいねえ」 続いた言葉につい浮かんだのは、 「無敵になんて拘らなくてもいいのに」なんて言葉だったが。 今は、言わない。 これ以上、あなたの手を止めてしまうのも悪いと思うから。 (-677) oO832mk 2023/09/23(Sat) 19:40:14 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 無敵の リヴィオ「先輩は……どう、思いますか? この法案と、今の現状」 「いくらなんでも、強引すぎる逮捕は治安の向上どころか、悪い影響ばかりがでてきている気がします」 今日は忙しかったみたいですね、と申し訳無さそうに眉を下げて。 ひそり、と語りだす。 あまり周りには、聞こえないように。 「あの。協力、してくれませんか」 失敗すれば、警察を辞めなければならないかも、しれない。 もしかすると自分も逮捕する候補に入れられるかもしれない。 それでも逮捕された無実の人を思うと、やってやれないことはないと思っている。 それくらいは、意志を固めていた。 「わかったんです。 どう調べても尻尾が掴めなかったアリソン・カンパネッロの、正体」 「それを白日の下に晒して、所長代理を告発しようと思います」 力の限り、叫んでやることを決めていた。 (-680) eve_1224 2023/09/23(Sat) 20:15:50 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ「…あぁ、絶対だ。君に約束をしよう。 明日は必ず、午後からは帰らせてもらうよ」 君のその奥底までの感情を理解するには、 語り合うには今この場では時間が足りない。 男が気付いていたかさえも分からない。 ただ、君にいつものように笑いかけるだけだ。 「勿論、早く治して元気に働くとするよ。 半日休めば仕事の疲れもぱっと取れるさ」 「…よし、それじゃあ明日のためにも 仕事の続きに向き合おうかな。 話が出来て良かったよ。 犬カフェの件もまた後日話そう」 楽しみにしているよ。 そう付け足しながら端に避けた書類を元に戻し、 フォカッチャは空の紙袋へと仕舞って鞄の中に。 君が立ち去るようであれば手を振って、 その姿を見送り、業務の続きへと戻るのだろう。 (-686) sinorit 2023/09/23(Sat) 20:33:15 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオさて昨日は美人か色男で選ばれたのは美人だったんだったか。 かなり前から知っていたんだぞ? 朝からそれを聞かされていた俺の気持ちを考えてみろ。 よくもまあマフィアの情報網を二人も抜こうとできたな。 なんて。俺はずっと気楽だ、何も気分が変わらん。 この程度、知ってしまったら嘘にも裏切りにもならないんだよ。 「だーから休ませてやるといってる。 警察の連中は好きだが、お前達の職場環境は今回の取締法で悪くなるばっかだろ」 そんな強引な罰などどんな物好きでもいらないだろうが。 「俺の幼馴染も寝不足でなあ……。 いやーあいつを牢屋にぶち込めばよかったか? そこまでお嬢さんにさせられんよなあ」 ▼ (-689) toumi_ 2023/09/23(Sat) 20:40:04 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「アリーチェはニコロが変な言い方したんでな。 白だよなあ、やっぱり。まあいいか……。 任されたが俺が世話できるのは牢の中でになるんだし。 それにしてもやっぱあのボヤ野郎。 あいつ……俺が立ち寄った直後に店を燃やしてよ、証拠全部消してやがったんだ……建て直すのに無駄な金がかかる。 経費で落ちると思ってんのか?」 声に出すと色々聞けるもんだな、と何かを正してくれる貴方に苦笑いをした。 そのまま渡されたロゼッタを咥えてあっという間に飲み込んでいく。 自分も食欲があるかと問われれば別であったが、貴方に与えられた食事を食べないわけにはいかないから。 口についたソースをぬぐいながらだったが、肩を組まれるのを拒むはずもなかった。 さっと手早く携帯を操作する、さてそろそろこの新品ともお別れの時間か。 たった一日で使えなくなるとはこいつも思わなかっただろうな。 ▼ (-691) toumi_ 2023/09/23(Sat) 20:43:22 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ名残惜しいと感じているのは自分だけじゃないといい。 離れた熱を、その手を想いながら目を伏せた。 全て終わったらこの友達ごっこ一日ぐらいならやめてもいい。 その時の俺はお前より見るに耐えかねない自信がある。 牢屋に遊びに来てくれたら見せられるかもしれないが、 仕事は増やしてしまったから期待はしないで留守番をしよう。 「しばらく全貌は明かせなさそうだがー……まあ大方。 こうしてお前を引っ掛けられた時間が出来たと考えよう」 好きだとか嫌いだとか、愛だとか、恋だとか。 真っ当ではなくとも不器用で雑なものを受けてきてしまった分、妙にひねくれて理解をした。 それが永劫に続くことではないことを知っている。 自分も持てるわけではないことを知っている。 どんな感情もいつまで続くかなんて信じられない、いつだって信じられるのは己だけ。 「勿論一緒に行くぞ、三日月島に俺の好きな店がある」 だから何でもやりたいように好きなことをする。 不信も疑いも全て含め真実を知った上で、 信じていた時と振る舞いを変えないこの面が。 あなたの友人……になろうとしている、 ルチアーノ・ガッティ・マンチーニの本当の姿だ。 (-692) toumi_ 2023/09/23(Sat) 20:53:17 |
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