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![]() | 【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオ思惑があってこちらを囲い込もうとしているのだろう。 とまでは分かるが、位置を調整されていることまで気が付けただろうか。 自分の見つけた逃げ道は、誘導されたものではないのか。 そこまでは、思考が追いついていない。こちらに、地の利があると信じ込んでいる。 「お生憎様」 「私、リードされるよりする方が好きなのよ」 頼んでもいないことを聞いてやる義理はない。 ショートブーツが地を蹴って、低い姿勢であなたの横を走り抜ける。 大人から逃げることには慣れっこで。 路地裏は、自分達スラム育ちの庭だ。だから、あなたを撒くことは容易だなどと 思い上がっている 。逃げ込んだ路地で、携帯からメッセージを送ろうと画面をタップしている。ただでさえ文を考えるのは苦手なのに、焦ってうまく打てない。 (-426) otomizu 2023/09/25(Mon) 21:22:10 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ男は何も暴力を趣味にしているわけではない。 誰彼構わず当たり散らす野蛮な人間ではない。 だから、従順な態度を好ましく思ったはずだ。 貴方の足が揺れるのは気にならない。 それがこちらの脛を蹴り飛ばすのでなければ。 貴方が口を開かないのも気にしない。 わざわざ煽り飛ばしてくるより幾らもましだ。 「A.C.Aのメンバーに盗聴器を仕掛けたと。」 「事実か。」 とん。 紙面を叩く。叩くペン先はまだ引っ込められている。 貴方が何かを口にすれば、それを書きつけるつもり。 (-431) rik_kr 2023/09/25(Mon) 22:07:55 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → corposant ロメオ「それはお前たちの方だろう。」 「野蛮で。」 「横暴で。」 「低俗で。」 「自分たちの利権しか考えていない。」 かつん。かつん。 その音が嫌いだ。 この男は真面目で善良な警官である。 普段は、こうまで人に言葉の刃を向けることはない。 普段であれば。 「マフィアは抜け道を通るのが上手いからな。」 「正義はどうしても後手に回る。」 「必要な措置だよ。」 先回りのネズミ捕り。 虫が湧く前の除虫剤。 それと同じだ、と。 男は言う。 (-433) rik_kr 2023/09/25(Mon) 22:19:55 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → リヴィオ/* 諸々了解しました。ありがとうございます! では方向性としてはマフィアの内通者であることを聞き出そうとしている感じで。何もしていない人に拷問するのは……の点ですが、ご心配ありがとうございます。大丈夫です、全く気にせず完遂出来ますので見ていてください。 ダニエラちゃんのネイルについても承知しました! ご丁寧にありがとうございます。 ではリヴィオくんの体調や見た感じの雰囲気? 状態? についてもう少し知れると嬉しいので、お手数でなければそういう描写を交えた「取調室に向かうロール」を始めて頂ければと思います。難しそうなら伝えて頂ければこちらから開始します! (-435) rik_kr 2023/09/25(Mon) 22:24:54 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオさて確かに。 女はあなたの言葉に素直に従い静かになった。 それを 従順 と呼ぶならそれできっと正しい。「……。」 ぷら、ぷら。足を揺らして。 あなたの問いからほんの少し、たった頃。 「…あー。」 「もしかしてえ」 「もう、口を慎まなくてもいい時間ですう?」 へらりと笑った。 やはり変わらぬ、デスクの態度で。 「なら、こおいう堅苦しいの、ヤなんですよねえ。」 「…それより何で、イレネオさんは逮捕されたのに自由にしてるんですかあ?」 (-436) oO832mk 2023/09/25(Mon) 22:26:37 |
![]() | 【秘】 corposant ロメオ → 幕の中で イレネオ「え?オレ達が暴力振るいたいからマフィアやってるって? 非道い事を言うな……オレは嫌いだよ。 拷問とかももうやりたくないね。 好きな奴にやらせたらいいよ、ああいうの」 「それに相手の事を慮る事だってするんだぜ? あんた、固定観念に囚われるタイプ? それとも懐古的?」 べ、と舌を出してみせた。 野蛮で、横暴で、低俗な事を否定する気は無い。 だってそうなのだ。 だからどうした。 「正義……正義ねえ。病気だなあ……」 「正義だの悪だの言う奴は皆病気だよ。固執する奴は猶更。 重病だ。人類の課題だね。母親の臍の緒を通って 子から親に伝染すんだよ。救いようもない……」 かつん。 「遠いご先祖に変態が居たんだよ。 人の行い全てをカテゴライズして広めたプロバガンダ野郎。 それだよ。正義と悪って言い訳といちゃもんつけたい時に すげ〜便利だもんな。それが蔓延しちまった」 かつん。かつん。 「ま、それは治せねえ医者が悪いんだわ。気にすんな。 いつか気にならなくなる時が来るよ」 (-438) susuya 2023/09/25(Mon) 22:35:53 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ男が逡巡したのはその真面目さからだったのだろう。法や規則への従順さ。ここではそうすべきではない、という、暗黙の了解のようなもの。 だから、どうだろう。 やっぱり少し変な顔をしたかもしれない。だって、あんまり場違いだ。 欲にかまけて。 一度止まって。 けれど、貴方に許されて。 「大胆な人だな。」 半ば呆れるように、半ば感心するように、少し戸惑うように。 口から出たのはそんな言葉だ。目まで閉じてしまうのなら尚更。 ▽ (-441) rik_kr 2023/09/25(Mon) 22:38:10 |
イレネオは、悪いことをする人間が、嫌いだ。 (c31) rik_kr 2023/09/25(Mon) 22:38:21 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノそれでも。 貴方のそれは嫌じゃなかった。 欲にかまけるように。 許しに従うように。 貴方の唇に、上から重ね合わせて。 二度、三度。角度を変えては食むようにする。 一度許せば欲深いのを、貴方は知っているはずだ。 右手が、貴方の手の甲を柔らかく撫でた。 (-443) rik_kr 2023/09/25(Mon) 22:39:34 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロその瞳を男は好んだ。 最早視線で射貫く以外の手段を持たない弱さを好んだ。 これ程近くにいるのに反撃ひとつ出来ないのが愉快だった。 自分が正義の側に立ったのだと勘違いした時。 踏みつけていい悪をその目に映した時。 人はどこまでも傲慢になる。 触れられたところから増幅する快感が。 上がった体温に比して低い男の手指が。 奥の奥まで浚おうとする金色の双眸が。 貴方の羞恥心をより一層誘うだろうか。 その羞恥が感覚を増幅させるだろうか。 「熱いな。」 「脱がせてあげましょうか。」 悪趣味な発言はずっと、貴方を辱めるためだけに。 男の手が、貴方の襟首から浅く入り込んだ。 (-444) rik_kr 2023/09/25(Mon) 22:50:54 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 路地の花 フィオレ己の脇を姿勢を低くして駆け抜ける女。 金の瞳が正面から逸れて姿を追う。ぐるり。瞳と身体が同じに動いた。 小さなあなたの背を追ってこれも走り出す。 狩りの時間だ。 路地裏に逃げ込むことは名案に思えただろう。 そこは実際貴方にとって馴染みのある場所だったろう。 それくらい男にも分かっている。 分かっていれば手を打つ手段はいくらでもある。 この辺りは男の見回りの順路。 そこで見つけた悪人を逃がすわけにはいかない。 そのために、男は覚えていた。 路地裏の入り組んだ構造を、道のひとつひとつを、しっかりと頭に入れていた。 ────貴方がこの男を舐めてかかっていなければ。 警察如きと思いあがっていなければ、逃げ切れたかもしれない。 画面を見つめている間。 後ろからの足音が消えたのに、気づいていただろうか。 (-445) rik_kr 2023/09/25(Mon) 23:02:56 |
![]() | 【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「必要、無いだろ…っう…!」 じとり、と汗ばんだ肌に手が触れる。 熱を帯びた体はそれだけでも敏感に反応を返してしまう。 堪えれば堪えるほど、感覚が研ぎ澄まされる気がして。 「やめ、ろって…言って……!」 ガタン、と机が揺れて音を立てる。 身を捩って、逃げようとして。 貴方の腕を掴んで止めようとするだろう。 けれど動けば動くほど、薬はより回るものだから。 ぐら、と視界が揺れて、そちらへ体を預けそうになる。 (-446) ぴんじぃ 2023/09/25(Mon) 23:03:57 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラとん。 とん。とん。 とん。 繰り返される単調な音。 貧乏ゆすりに似た一定の速度。 「無駄口を叩くのはやめろ。ダニエラ・エーコ。」 「お前に許可されているのは、俺の質問に答えることだけだ。」 この男は何を勘違いしているのだか、そんなことを言う。 自分が何か権力を持ってでもいるように言う。 貴方はこの態度を嘲っても構わない。その疑問は、まったく正しい。 (-447) rik_kr 2023/09/25(Mon) 23:08:46 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ「さぁ……でも」 「元気、出るだろう?」 血の気のない顔に、少しだけでも色が戻るならそれでいいじゃないかと思う。 男は別に真面目な男ではない。 シエスタを好むし、面倒そうに仕事をするし、自堕落だ。 それでもやるべき仕事はダメ出しを貰わない程度にこなす器用さはあるから、あなたの教育係になったのだが。 それがどうして、ここまで好かれることになったのかは、正直分からない。 自分が傷つくことくらいはどうとも思わない上、目的のために手段はあまり選ばないタイプだから、下手をすれば嫌われるくらいの人間だというのに。 だけど不思議なことにそれを嫌だとは思わないから、こうして近づかれることを、許したのだ。 ▼ (-449) eve_1224 2023/09/25(Mon) 23:20:17 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ唇を受け入れて、二度、三度。 こうして唇を食べられてしまうのもまぁ、悪くない。 元々自分は、大事な人に幸を与える事を目的にして生きてきたから。 今更認めないなんて言えないし、 あなたはとっくに、自分にとっても内側の人間だった。 だからまぁ、欲深いのくらいは許せるよ。 撫でられればくすぐったそうに笑って、その手を繋ぐ。 黒眼鏡に調教師と呼ばれた男は、決して無理をさせぬよう……その手綱をしっかりと握った。 (-450) eve_1224 2023/09/25(Mon) 23:21:13 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → corposant ロメオそら見たことか。お前たちはそういう生き物だ。 「はは。」 「したくないことは人に押し付ける。救えない。」 「奉仕の精神って知ってるか?」 この男が人を見上げることになることはそう多くない。 珍しく視線を上げ、顎を上げて。は、と嘲ったように笑う。 つらつらと淀みなく吐き出される言葉はこちらに向いているとすら思えない。何を言っているのかわからない。 頭の病気なのか? 最早哀れだとすら思う。嘲った口の形を元に戻して、今度は尖らせるようにして目を眇めた。 「熱でもあるのか? お前。」 「目障りだ。消えろ。そろそろうるさい。」 「ああ、名前だけ置いていけ。調書を取る時に面倒だからな。」 (-451) rik_kr 2023/09/25(Mon) 23:22:52 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオぱた。 ぱた。ぱた。 ぱた。 真似をして、音もなく足が床を叩く。 「えー。やあですよお。」 けらけらと、女は控えめに笑った。 「なあんであたしだけ答えないといけないんですかあ?」 「イレネオさんだって、逮捕されたんですよねえ?」 「おんなじ警察でえ。逮捕されてえ。」 「あたしと何が違うんですかあ?」 気怠げな声。こてりとまた小首を傾げる。 (-453) oO832mk 2023/09/25(Mon) 23:28:10 |
![]() | 【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオ「……はあ」 「何だったのかしら、あれ……」 画面を叩きつつ、足音から離れるように路地裏を歩き回っている。 街へ向かうルートだって分かっているから、そちらの方へと足を運んでいた。 探るような瞳。通話内容に言及する様子。 昨今の情勢を考えれば、敵対している組織の人間か……あるいは、ノッテとやりあっている警察連中の人間か。 いずれにせよ、捕まってファミリーに泥を塗るわけにはいかない。 上手くやってこられたのだから。 「……?」 足音が消えたように思えて、足を止める。 足を止めてしまった 。 (-454) otomizu 2023/09/25(Mon) 23:28:21 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ「あはは。」 遂に男は声をあげた。 テレビでも見ているような浅い笑い。日常の中にあるような平静な笑いだ。 「嫌だな。親切心じゃないですか。……おっと。」 がたん。バランスを崩した貴方の身体が倒れそうになる。 掴む手はむしろ縋ったようになったかもしれない。その熱さにまた喉から笑いが漏れた。 自由な手で背をしっかりと支えてやれば、先程より距離は余計に近づいて。 手を掴んだ力は如何程だろう。 振りほどくことができるなら、これはそんなもの意に介さない。 くく、と喉元で笑いを転がす。転がしては無遠慮に貴方の頬を撫で。 「誘ってるんですか。」 片手で掴んで、こちらを向かせたりもする。 勿論冗談だ。男には少しも、その気はない。 (-458) rik_kr 2023/09/25(Mon) 23:41:02 |
![]() | 【秘】 corposant ロメオ → 幕の中で イレネオ「え? 適材適所って知らないの? 作業効率とかもあんでしょ? やりたくない奴が無理やりやるより やりたい奴が生き生きと喜んでやった方が良くね? 警察ってそうなの? 労働環境大丈夫? 拷問やりたい奴は頭おかしいと思うけどさ」 おかしいなあ、と口をへの字に曲げた。 批判したいばっかりで論理的じゃないな。 物事を公平に見るのが警察なんじゃあないのか。 「健康体だよ。お陰様でね。ゴミなのは認めるけど。 別に名乗る程でもないガラクタだし 名前なんか抑えなくても良いんじゃないか?」 嘲笑に眉一つ動かさない。視線のブレすらない。 癇に障る様子も、何もなかった。 「でもあんたの『目障り』になれてよかったよ。 あんたの嫌な思い出になれてよかった」 そう言ってようやく金属音は止まる。 ▷ (-460) susuya 2023/09/25(Mon) 23:44:30 |
![]() | 【秘】 corposant ロメオ → 幕の中で イレネオ「オレの事、早く忘れな」 ──鉄格子に爪を立てた。力を入れる。下に引く。 キ イ、ィ、 イ、イ イ、ィ。「アハ!」 「そろそろ帰るよ。覚えときな。 正義と悪はこの世にはないが、道理と因果が代わりにある」 ……そうしてやっと、この男は牢の前から動いた。 重たい足音が、聖歌のハミングと共に離れて行く。 勿論名前なんて残していかなかった。 引き留めなければ直ぐに去る。 今の時間は、ただの悪い夢になるだろう。 (-461) susuya 2023/09/25(Mon) 23:45:05 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノそれは男にとっても同じだった。 どうしてここまで近づいてしまったのか。 けれど貴方とは違って、この男はそういったことを深く考えるたちではなかった。 だからただあるようにある。だからただしたいように、させたいように、されたいように。 そうしたいから近づいて。 そうしたいから、許しに肯った。 最後にぺろ、と貴方の唇を舐め上げる。 それでもやっぱり至近にあるままだ。繋がれた指の先で微かに貴方の手のひらを撫ぜて、男は視線を右、左。 口を小さく開いて、閉じて。開いて、閉じて。 もう一度、開いた。 ▽ (-464) rik_kr 2023/09/25(Mon) 23:54:21 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ「レオって呼んでほしいな。」 それは、やや小さな声。 「ご褒美。いい子にしてたら。」 それは“イレネオ”の愛称ではない。 彼の手帳にも、プロフィールにも、書いていない呼び名。 (-465) rik_kr 2023/09/25(Mon) 23:57:17 |
![]() | 【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「余計な世話、なんだよ…」 かろうじて絞り出す声。 手を掴んだ力は徐々に抜けていって ぐら、ぐら、ぐら、と熱に思考が蝕まれていく。 「お前なんか誘う訳ないだろ、馬鹿が…」 ハッ、と弱弱しく鼻で笑う。お断りだ、と。 けれどその瞳は潤み、顔は真っ赤に上気して 下腹部も酷く、熱く感じるだろう。 我慢は限界に近く 相手が貴方でなければ、より縋っていたかもしれない。 この男の自我は、それなりに強固なようだ。 (-466) ぴんじぃ 2023/09/26(Tue) 0:00:12 |
![]() | 【秘】 リヴィオ → 幕の中で イレネオそれまで死んだように眠っていた男は、 看守に揺られ、叩かれ、気だるそうに体を起こす。 実際、動くのはまだ辛くて堪らないが、 傷も熱も癒えやしないが、それでも立ち上がって、 お望み通り取調室に向かうとしようか。 無理は慣れている。痛みも慣れている。 隠すのは昔から得意だった、それは、今も変わらず。 ただ、いつも以上に隠すのには疲れたから、 足取りの重さは隠さないし、時折ふらつくのも隠さない。 勿論、流れる汗だって隠せるはずもなかった。 「…そう急かさないでくれ」 看守に背を押され、笑い混じりにそう告げる。 あんまり分からないだろうが、頭も痛いんだ。 もう少し優しく扱ってくれると嬉しいね。 人が減ってから結構頑張って働いていたんだけどな。 どうやらそれは上手く伝わっていないらしい。 まぁ、褒められたい訳じゃないんだが。 それでも案外、腹は立つものだね。 出来ればあの先輩も同じ目にあっていてくれと願った。 案外考える余裕があるほどの元気があることに 男はふっと笑って、目的の場所に向かうため、歩き続ける。 (-468) sinorit 2023/09/26(Tue) 0:06:10 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ男は貴方を従順と思っていた。 男は貴方を扱いやすいと思っていた。 それらはどうやら思い違いだったようだ。面倒な、とわかりやすく男の顔が歪んだ。 「全く違う。」 とん。 「お前は犯罪者で俺は警察だ。」 とん、とん。 「立場を弁えろ。」 とん。と、とん。 響いているのは単調な音。 早まり連続するのは苛立ちの証拠。 「現に俺はこちらに座っていて」 「お前はそちらに座っている。」 「答えろ。盗聴器を仕掛けたのは事実か。」 とん。とん。とん。とん。 (-470) rik_kr 2023/09/26(Tue) 0:08:35 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 路地の花 フィオレ撒いたのだと確信してさっさと離れていればよかったのだろうか。 否。 それとも気づかないままに走り続けていればよかったのだろうか。 否。 或いはそもそもここに逃げ込まなければよかったのか? それが、最善。 足を止めた貴方は振り向いただろうか。 背後の様子を確認しようと首を回しただろうか。 であれば、そうして意識の外になった前。 そちらから、 ────ぐ、 と。 何かが、貴方の腕を掴み。 ずる、と。強く引いた。 街へ向かうルートは分かっている。 最善を通るだろうということも。 であれば。 待ち伏せることくらいは簡単だ。 (-471) rik_kr 2023/09/26(Tue) 0:14:47 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 法の下に イレネオ「ええ?そおですう?」 ぱた。 「でもお、イレネオさんも逮捕されましたしい」 ぱた、ぱた。 「犯罪者…はおんなじですよねえ?」 ぱた、た。ぱた。 小さな子供が遊んでいる。 あなたを真似て、揚げ足をとって、そうしてへらりと笑うのだ。 頭のおかしい愉快犯。それが、今の、あたしの設定。 「――あ。」 「もしかしてえ、これが噂に聞く」 「賄賂って、やつですかあ?悪いんだあ」 けらけらけら。また、控えめな笑い声。 そうやって、女があなたのその立場を探っているのもまた事実。 痺れを切らして答えてしまえば棚ぼただ。それくらいの、淡い狙い。 (-475) oO832mk 2023/09/26(Tue) 0:26:41 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ動く視線を追って、見つめる。 何かソワソワしてるのはわかる、きっと何か言いたいのだと、黙ったまま。 「……レオ?」 きょとんとした顔で、こてりと首を傾げた。 あなたがそんな風に呼ばれているのは、聞いたことがない。 昔呼ばれた愛称なのかもしれないが、そういう話も聞いたことはなかった。 けれども思い入れがあるのか、それとも誰も呼ばぬ名で呼んでほしいのか理由はわからないが、あなたはそう呼んでほしいらしい。 それなら、断る理由はなくて。 「……わかった。じゃあここでいい子に待てたらね」 本当は今すぐだって呼んで構わないのだけど、それじゃご褒美の意味がない。 無事にここから出ることができたら、その時は呼ぼう。 約束するよと頷く。 「また痛み止め持っては来るけど……、 仕事に戻らないとだから、僕はそろそろ行くよ」 何度だって、いつだって。 生きてさえいれば呼んであげるよ。――レオ。 「またね」 (-476) eve_1224 2023/09/26(Tue) 0:28:40 |
![]() | 【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオ最善を選んだつもりだった。自分でも。 街にさえ出られれば、この時間でも多少の人通りがある。 人目につくようなことは避けるだろうと思ったから。 だから、街に向かってると分かった時点で"深追いはしない"と、そう思い込んだ。 思い込まされていた。 だから、想定通りであったことを確認するために。 足を止めて、振り向いたのだ。 「―――っ、あ……!?」 意識の外であれば、油断していたのとそう変わりはなく。 強く引かれた身体は、そちらへと引き寄せられる。 勢い任せにぶつかってしまっただろうか。あるいは、バランスを崩して。寄せられた先でたたらを踏んでしまっているのだろう。 (-477) otomizu 2023/09/26(Tue) 0:30:24 |
![]() | 【秘】 幕の中で イレネオ → corposant ロメオ耳障りな音。音。音。 それに加えて悪趣味な言葉! 男は口を開いただろう。きっと何か言おうとした。しかし、その前に。 ──── キイ 、ィ 、イ、イ イ、ィ。あんまりに、 耳障りな音! 男は思い切り顔を顰めた。そうして去る後ろ姿から早々に視線を外し、大きく舌打ちをひとつ。 それだけ。 男は全く真面目な警官だ。 仕事の時間になればきっと、全てが切り替わる。 貴方の言葉は、毒にも薬にもならない。 名前は、次の仕事ででも聞きだせばいい。 (-478) rik_kr 2023/09/26(Tue) 0:32:33 |
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