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【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「おう、考えとくよ。 こっちこそよろしくな。 多分○○時には終わると思うからよ。」 なんて言いながら その場の解散の流れには乗って。 各々の職場に戻っていくのだろう。 そうして終業時刻になれば 迎えに来てくれた貴方と共に家に向かう事になる。 向かう道中、手土産に、とワインを1本買うだろうか。 かくして、初めてのお宅訪問になるのだった。 /* ご連絡ありがとうございます、こんばんは。 匿名アイベックスです。 此方こそ、お誘いいただいてありがとうございます! お言葉に甘えさせていただきまして このまま描写を続けさせていただきました。 道中は此方は描写通り買い物を済ませた程度で お家に到着した体で大丈夫です。 引き続きお付き合いよろしくお願いいたします。 (-361) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 0:18:29 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ「なんていうか…… ……オレの家族の、大切なひとなんです」 「運悪く巻き込まれて。 マフィアが放った銃弾で、亡くなってしまったひと」 付け加えたそれの声量は小さい。 伸ばした指先は慈しむように、墓石を撫でた。 「だから今日はなんだかここに来て。 キミはどう思うって、尋ねたくて」 「……そうしたらせんぱいにも会えた。 来てよかったです」 (-371) mspn 2023/09/17(Sun) 0:41:51 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 陽光の元で ニーノ「……。」 貴方の言葉に黙り込む。 縁のある人の墓だとは想像は出来ていた。 けれど、マフィア関連と聞けば、今は思う事も多い。 「マフィアが原因で亡くなったのに マフィアを恨んでないんだな、ニーノは。」 運悪く、事故だったとしても。 何も感じない訳じゃないだろうに。 なぞる指を見つめながら、言葉が零れた。 (-375) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 0:55:02 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ貴方がそう思うのは無理のないことで。 けれど確かに指摘通り恨んではいなかった。 こくりと頷いた後に口を開き、語るのは。 「……オレ、その。 ちいさい頃はスラムで過ごしました。 生きるために誰かの加害者になることだってあった。 命こそ奪っていないけれど……法で言えば悪と同じ、です」 今は遠い過去の己の話。 細めた瞳はかつての景色を懐かしむように。 「だから、たまに思うんです。 ずっとあそこでそのままを過ごしていたら。 オレの立ち位置は向こう側だったかもしれない」 「じゃあその時のオレは。 ……"悪いことをしてやろう"と思って、 銃を握るんだろうかって」 己が仲を深めた誰かが。 例えば……今横に居る貴方が殺されたというのなら。 きっと抱く感情は違っただろうと分かっている。 こんな風に考えられるのは、墓の下に眠る人と言葉を交わしたことがないからに過ぎない。 でも現実は確かにそうだから、立てる予測の形はどうしても。 [1/2] (-384) mspn 2023/09/17(Sun) 1:23:58 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ「考えてみたら、そうじゃなかった。 そういうのじゃ、なくて」 「過酷な世界を何とか生き抜くために。 そんな世界から誰かを守るために。 覚悟を決めるんじゃないかって……思っちゃった」 恨んでいない──というよりは。 己の辿ってきた路を振り返れば、"恨めない"だけで。 その理由を示しながらも眉を下げて、笑う。 「警察……あんまり向いてないですよね、オレ」 [2/2] (-385) mspn 2023/09/17(Sun) 1:26:35 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ手土産なんて気にせずにと笑う男は、 適当な肴として惣菜等を籠に放り込んでお買い上げ。 本当に気にせずと考えているのか微妙なところではあるが、 どうせ君はそうは言ってもワインを購入するのだろうと、 そう考えてのことだった。 「もう少しで着くよ」 そうして家──マンションの下へと着けば、 カード式のキーを取り出し入口付近のセンサーに翳し。 中に入ればエレベーターで上へと向かって、 同様のカードキーで扉の解錠を行えば、 「どうぞ」と君を部屋へと招き入れるのだ。 奥へと進めば、テーブルにベッド。それからタンス。 必要最低限のものだけが置かれたシンプルな部屋に辿り着く。 君の知る男にしては、少し物足りない印象を覚えるかもしれない。 ベッドに転がったクッションを2つテーブル付近に置いて、 そこへと座るよう促し、袋の中のものをテーブル上へ。 (-393) sinorit 2023/09/17(Sun) 1:48:19 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオこの男が購入したワインは 『アリアニコ』というブドウを使ったもので フルボディのしっかりした味わいの赤ワインだった。 「確かに、職場からそんなに離れてないな。 へえ、此処がリヴィオの家か。」 貴方の言っていた通りの場所にあるマンションを見上げて そして貴方について上がらせて貰うのだろう。 招き入れられた部屋がシンプルな内装であるのには 意外そうに目を瞬かせる。 「…意外だな。 かわいいもんとか自分磨きの道具とか そういうの置いてそうなイメージだったぞ。」 お邪魔します、と声を掛けながらクッションのうち1つ 促された方へと座るだろうか。 (-395) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 1:59:04 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 陽光の元で ニーノ「…そうか。 いや、良く話してくれたな。」 如何に仕方ない事だったとはいえ 自らの行いを告白する事は勇気の要る事だ。 それを素直に褒めながら、ふむ、と考える。 「そもそも警察に向いてる人間って どんな人間の事を指すと思う?」 その表情は楽しそうに笑んでいて。 (-396) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 2:08:38 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ意外そうだと語るその表情に、 凡その反応を予想していた男は微かに笑みが浮かべて。 「人を呼ぶことがなかったからね。 部屋までらしくする必要はないかと思って」 それ故、家に人を呼ぶことはなかった。 らしさを見せる部屋は実家にあるし、 わざわざ1人の場でもそうある必要はないだろうから。 キッチンへと向かいワイングラスを2つ手に取って、 テーブルの上に置いた後にようやく、 男もまた空いたもう1つのクッションへと座る。 「それで?聞きたいことは決まったかな? …あぁ、テーブルの上のものは好きに食べてくれ」 カプレーゼにブルスケッタ、それからドライトマト。 ラザニア、ポルペッテと本当に適当に選んだらしい食材が テーブルの上に並んでいる。 (-397) sinorit 2023/09/17(Sun) 2:26:19 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「それはそれで意外だが まあ、飾らないでいる空間も必要だよな。」 普段は人嫌いという様相でもないから 人が招かれた事が無いと言う事にも少し驚きつつも それが全て“演技”なのであれば納得も出来るというもの。 コルク抜きをコルクへ刺し込みながら んー、と間の抜けた声を出す。 「幾つかは見繕ってきた、かな。 まずはそう、もう少し掘り下げようかな、と。 どうしてそこまで素の自分を隠したがるのか。 何というかしっくりこねぇって言うかさ。」 「その、建て前の自分を演じてきたのに 疲れたから自己破滅を望むっていう落差っつうのかな。 もっと深い理由があるんだろうとは思ってるが。」 ぐり、ぐり、とまわしていけば 太いネジは徐々にコルクに食い込んでいく。 (-420) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 9:40:00 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ「ううん。 ……誰かに聞いてほしかった、んだと思います。 だからせんぱいが聞いてくれてうれしい」 つまりは告白はこちらの弱さでもあるのだと示しながら。 続く問いには瞬き、首を傾げ、それからうーんと悩む様子を見せた。 「…………」 「……悪いことは悪いことだって、割り切れて。 揺らがない信念のもとに動ける……ひと?」 それは己がそうあっていたい、と願う憧れも含んだ言葉ではあったが。 ひとまずは答え、どうかな……と貴方を窺い見た。 (-430) mspn 2023/09/17(Sun) 9:58:15 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 陽光の元で ニーノ貴方の答えを聞きながら 窺い見る目の前で、人差し指を揺らした。 答えはNo.であるらしい。 「まあ一般的には正義感がある人間、って思えるよな。 悪人を捕まえて、住民の平和を守るのが俺たちの仕事だから。 だが“正義”ってのは結局個人の物差しでしかない。」 「ニーノにとって悪い事でも 他の人にとってはそうじゃない、なんてザラだ。 俺が思うに警察官に向いてる人間ってのは “他人を思いやり、疑う事が出来る人間”だよ。」 あくまで、ニコロの考え方だ。 警察学校で教わった事などとは違うかもしれない。 ただ、この男はそう思っている。 凝り固まった正義感が生んだ結果こそが 今のこの、法律の施行と言っても過言ではないから。 (-437) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 10:21:30 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ揺らされた指を視線で追う。 貴方が伝えてくれた答えには瞬き、そうして。 「正義は、個人の物差し……」 教えてもらえた考えを繰り返した。 数拍の空白を開ける間は瞬きを。 じきに動いた唇はひとつの疑問をあなたへと投げかける。 「……誰かを。 思いやりながらも、疑うんですか?」 この男は幼いころから、他人を信じ続けてきた。 疑いを持つよりも信じて裏切られた方がいい気がして、だから。 貴方の言葉の意味を少しでも飲み込めるようにと、問いの理由はそんなところ。 (-444) mspn 2023/09/17(Sun) 10:48:05 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 陽光の元で ニーノ「そう。 人の為を想い、幸いへと出来る限り向かえるように。 ただ、それには鵜呑みにしない事も大事なんだよ。」 「法律はある程度の社会の秩序を担保してくれるもんだが いつ何時だってそれが正しい訳じゃない。」 混乱が起きないように 律を布くのが法律で、従う事で人々は穏やかに生活が出来る。 その法を下に裁くのが、警察官の職務だけれど。 「本当にそれでいいのか? その言葉は、誤ったものではないのか? もっといい方法があるんじゃないか?」 法を振りかざして人を顧みないのはどうなのだろう。 「それを常に疑い続けなきゃ 俺たちはただの独裁者になっちまう。 勿論、信じる事も大事だけどな。」 (-448) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 11:00:03 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ男は黙って、真剣な表情を浮かべ、貴方の言葉に耳を傾けていた。 聞き落とさぬように、聞き零さぬように。 その内容は今の自分に足りないものを示してくれている、と思ったから。 「……だから。 思いやれて疑える人が、警察に向いている」 貴方の説明に唱えたい異はなかった。 聞き終えた頃には心から納得して、腑に落ちていた。 「独裁者には、なりたくないです。 今みたいなのはいやだって」 「でもオレ、割となんでも信じがちで。 ……今からでもせんぱいが言うみたいな。 向いているひとには、なれるのかな。 疑い続けるのが癖になったら、今度は信じるのができなくなりそうで……」 弱音ばっかり吐いていてよくないな、とは思うのだけれど。 つい落ちてしまった、情けないなとは頭の片隅に。 (-464) mspn 2023/09/17(Sun) 12:35:02 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 陽光の元で ニーノ「そうだなぁ。 ニーノならなれるさ。」 落ちてしまった貴方の肩をポンポンと叩く。 大丈夫だ、と元気づけるように。 「たくさんの言葉を聞けばいい。 俺の言葉だってほんの一意見に過ぎない。 別の奴の意見で見える事もあるしな。」 貴方の姿は、ニコロにとっては眩しいもの。 真っ直ぐに、警察官としての道を悩みながら それでも正しさを探そうとする純粋なものに見えたから。 「信じられるのはある意味では美徳だよ。 誰かの救いになる事だってある。 その感性はきっと、お前を助けてくれる筈さ。」 (-467) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 12:48:56 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ「変わり者へ関わりたくない人間は多い。 仕事上の関係で終わらせる方が楽だしね」 まともに話が出来ると感じているのは一部だろう。 今まで積み上げた"リヴィオ・アリオスト"という人間が、 他者にそうさせてしまっていた。 「どうして、か。保てなかったからだろうか。 心も、体も……俺は案外劣等感の塊らしいからね」 背後のベッドへ背を預け、コルクが抜かれていく様子を眺める。 その表情はいつも通りとは違う、素の"リヴィオ"だ。 「君には話したことがないとは思うが、 俺は親に捨てられて児童養護施設に引き取られたんだ」 「だからね、昔は大人しくて暗い人間だったよ。 …ただ、捨てられた人間だと。要らない人間だと。 そう思う度に生きているのが苦しくてね、 生きるために俺は、そうするしかなかったんだよ」 そのおかげで、今の家に引き取ってもらえた。 要らない人間じゃないって、思えた……はずだった。 「…でも、俺がどれだけ努力しても"本物"には叶わない。 嘘のリヴィオが誰かの目に憧れとか、 そういうものを抱かれる度に俺は……苦しくなったんだ。 生きるために嘘で描いて、その結果苦しむなんて」 馬鹿だろう?男は自嘲するように笑い、視線を落としていく。 (-478) sinorit 2023/09/17(Sun) 14:02:38 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ「ニコロせんぱい……」 ぽんぽんと肩を叩かれながらも貴方の瞳を見つめる。 自分ではなれるかどうかなんて、全然想像がつかない。 それでもせんぱいはそうやって言葉にしてくれるから。 「……はい」 例え未来が上手く見えなくても、教えてもらえたこと。 貴方の言う通りたくさんの言葉を聞く必要があるのだと。 その行為を通して見えてくるものはきっとたくさんあるのだ。 今教えてもらえたみたいに。 「ありがとうございます。 ……へへ、なんかそういわれるとちょっと照れるかも」 「今日はニコロせんぱいに色々話聞いてもらっちゃった。 すみません、折角の休憩中なのに。 でもオレ、話せてよかったです! なんかちょっと、すっきりしたっていうか」 いつか貴方みたいに、己も誰かにアドバイスできる日が来るだろうか。 来たらいいなと思う、だから今はその為に一生懸命を尽くすしかないのだろう。 「そろそろ時間終わりですよね? ……途中まで着いていってもいいですか?」 (-482) mspn 2023/09/17(Sun) 14:22:37 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「そういうことか。 やっとしっくりきた。 だから疲れて自棄になってたんだな。」 貴方の生い立ち、過去を聞いて ようやっとその点と点が繋がってきた心地になる。 「今も、誰にも必要とされてない不要な人間だと そう思っているのか。苦しかったな、それは。」 ぐり、ぐり、と更にコルクにねじ込んでいく。 「だったら俺はお前を縛っちまうのかもな。 俺にとっては、リヴィオは必要な存在だから。」 (-490) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 14:48:55 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 陽光の元で ニーノ千草色の瞳は貴方を見返せば 僅かに細められて、笑う様子を見せる。 「気にすんなって。 こっちこそ色々と聞かせて貰ったんだしな。 スッキリしたなら良かったぜ。」 貴方に時間を言われれば、ゲ、という表情に変わるのだから 人懐こい犬のようにくるくると目まぐるしい。 「やっべ、もうそんな時間か。 おう、いいぜ。途中までな。 そっちは見回り再開か?」 (-498) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 15:32:03 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ己の息を呑む音が聞こえて、 落ちた視線も勢いよく持ち上がった。 それはどちらも無意識で、君の言葉を聞いたが故に。 「……………は、君ってやつは。 俺を口説いたところで何も渡せないぜ」 僅かな間の後、ようやく引き出した言葉は冗談めかすもので。 少し崩れた笑みが君の瞳に浮かぶのかもしれない。 「…それに君に必要なのは、君の幼馴染達だ。 あまり多くに手を伸ばすなよ、掴めるのには限度がある。 そうやって沢山口説いてると後が大変だよ」 なんでもないように言い切って、 けれど深いため息が男の口から零れていく。 そのまま持ち上がった手が自身の髪を乱して、 複雑な感情の中、もう一度下手な笑みを作った。 (-500) sinorit 2023/09/17(Sun) 15:34:54 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ返される笑みにこれまでの会話が貴方にとって重荷になっていないと知り、安堵した。 最後にもう一度墓石を撫でてから立ち上がり、変わる表情には肩を揺らし笑って。 「はい、オレもすっかり忘れちゃうところだったけど。 見回り再開します、今日の仕事はそれだから」 「せんぱいのお陰でさっきよりもちゃんと、皆のこと見て歩けそう」 だからと感謝をもう一度伝え、そうして貴方と共に歩きだすことだろう。 伝えた通りに道の途中までは一緒に、道中は他愛ない会話を添えて。 別れるときはまたハーモニカ聴かせてくださいね、なんてねだってから駆け出していく。 遠ざかる背がしゃんと伸びているのは、貴方がくれた元気のお陰だった。 (-502) mspn 2023/09/17(Sun) 15:53:24 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「欲しいなら欲しいって言えば良いだろ。」 絞り出すような言葉に静かに返す。 「確かにテオとアリーは大事だが アイツらは自棄を起こすほどじゃないし 俺が勝手に守ってるだけだ。」 「俺が居なくても上手くやれるのは ようく知ってるよ。だが、お前はそうじゃない。」 ようやく差し込み終えた栓抜きを 緩く引っ張り始めた。 「必要っつったら必要なんだよ。 今の俺の本音を知ってるのは、署じゃお前くらいなんだから。」 (-503) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 15:57:33 |
【人】 月桂樹の下で ニコロ (78) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 17:14:49 |
【人】 月桂樹の下で ニコロ (82) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 17:48:06 |
【人】 月桂樹の下で ニコロ (88) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 18:15:29 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ「…………君ってモテるだろ」 もう一度深いため息を吐き出して、 君の表情を伺うように翠眼が揺れた。 「俺がそんな人間に見える?くらい言えたら良かったんだが、 ここまで話して言えることはないな……困ったな」 断言された内容が本当にその通りで、 今更否定したところでなんの意味もない。 諦めたように一度肩を落として、 何を言えばいいかと言葉を探す。 「……そんなこと言われると、惜しくなるだろ」 自棄になって破滅を望み進んだ先で、 欲しかった言葉が真っ直ぐに向けられて、 描こうとした終わりに、ほんの少し未来が欲しくなった。 本当の自分としての未来を。 「君ってやつは本当に、お人好しだな……」 (-532) sinorit 2023/09/17(Sun) 19:06:42 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「さてね。少なくとも恋人が出来たことはないな。」 きゅぽん、と音を立ててコルクが抜ける。 芳醇な香りが漂うかもしれない。 「お人好しで結構。 惜しくなったなら迷わず掴めよ。 後悔するぜ。この先マジで何が起こるか分かんねえぞ。」 貴方のグラスに赤ワインを注ごうと寄せる。 (-541) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 19:32:17 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ「…そうかい」 それは君が幼馴染に夢中だったからかもね。 漂う香りとともに余計な言葉は飲み込んで思うだけに留める。 「………分かっているさ、分かっているよ。 しかし今更覚悟をするってのは案外勇気がいるものなんだ」 それは、これまでして来なかったことだ。 嘘で身を固めて、掴もうとしなかったものだ。 注がれるワインを眺めながら躊躇うように手を伸ばして、 触れる直前で指先を握りしめた。 (-561) sinorit 2023/09/17(Sun) 20:41:37 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「…大丈夫だ。怖がらなくていい。」 注ぎ終えたワインボトルを一度置いて。 躊躇いを見せる貴方をじっと見つめる。 自分が掴むことは容易いけれど、これはきっと。 貴方が自分で掴むことに意味がある、と思ったから。 「全部受け入れるから。」 貴方がどういう思いを持っていたとしても 惜しくなってくれたのならば、拒みはしない。 穏やかな笑みを浮かべたまま、見守るだろう。 (-565) ぴんじぃ 2023/09/17(Sun) 20:54:43 |
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