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![]() | 【神】 Chiavica テオドロ「全く。逮捕状の請求を省けるなんて、 仕事が矢継ぎ早に回ってくると同義ではないですか」 立場を弁え、あくまで静かに受け止めて。 そうしようとして、我慢ならない分を好き放題言ってのける。 肝が据わっているもので、法自体に驚きは少なかった。 「魔女狩りなんてそれこそ前時代も甚だしい。 確たる証拠も無しに疑い合うなら勝手にどうぞ。 痛くない腹を探られるのも癪なので、 業務を割り振られたら従ってやりますけどね」 懇意にしているから異を唱える、なんて。 それらはただの建前にしか過ぎなくて、 実態はただ気に入らない者を牢に入れる理由を作っているだけに決まっている。本当にくだらない。 「善悪を左右するのは人…… ええ、お望みならば、そのように」 #警察署_朝礼 (G5) backador 2023/09/14(Thu) 22:06:05 |
![]() | 【人】 Chiavica テオドロ「今日はお料理教室の予定でもありましたか?」 いや、ない。警部補と学ぶ反語。 こういう時、無神経に口を開ける自分のことは、 そこそこ便利だと思っていて嫌いではなかった。 「法の番人が法を畏れてどうするっていうんですか。 発令した奴らと同じくいいように使ってやればいい」 後ろめたいことなんか当の署長代理にもあるくせに。 全く、威張り散らしてそれっぽいことを言うのも才能である。 言いづらいことにずけずけと踏み込んでは言い散らしていた。 #警察署 (8) backador 2023/09/14(Thu) 22:15:46 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「勧める側なのが彼らしいというかなんというか……」 向こうには二人の仲を裂こうとしていないのが不思議に思われていそうだが、とても言えた立場ではないのが事の次第。ここで咎めることができないんだものなあ。 「誰に恨まれても止まる気がないんだったら、 傍迷惑でありつつも好ましいとすら思いますね。 幸せを持ってくるという名目上なのがタチが悪い」 皮肉。嫌味。それに見せかけた純度の高い本音。 自分は迷惑だと言われればきっと止まってしまうだろうから。 「……俺から言うことは決まっています。 やっぱりあんたの生活は重々気を付けたほうが良さそうだ。 体調でも崩されたらどことも知れぬ誰かが連鎖的に不幸になるんだろうし。俺はその防波堤となりましょう」 なんていい上司なんでしょう。添える言葉はわざとらしい。 自己価値の顕示とか、幸福指数の全体最適とか、 押し付けがましいことはなるべく無しにしたいもので。 (-20) backador 2023/09/14(Thu) 22:32:43 |
![]() | 【人】 Chiavica テオドロ>>1:150 ダニエラ 「ああもう、一度に言われても困ります」 「少し興味を示したからといって一気に流し込むのは、知識屋特有の悪癖ですからね」 そこまで記憶容量を割きたくない。嫌でも覚えてしまうというのに。甘味を食べた直後だと特におかず系に頭が向く。サンドイッチにベーカリーか。 「軽視してたわけでは決してないですが、 趣味人の熱意というものは甘く見ていましたね……」 「全く、仕事に関してもそれくらい饒舌だといいんですが」 そうはならないことがあまりにも分かり切っているので、 苦言は最早本当に苦し紛れの一言にしか過ぎなかった。 コーンを齧って齧って、 いつも通り不機嫌そうな表情を見せつつ。 「お気楽さは少しくらい見習うべきなのかもしれませんね。 ご察しの通り近頃はいろいろ大変≠ネので。 間食の有用性については認めてやらんこともないです」 勤務中にしでかすのは問題な訳であって、 今でもちょっとした休憩時になら強く咎められはしないしな。 男なりに譲歩をしている、という発言であった。 (14) backador 2023/09/14(Thu) 22:53:08 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ「はは、まぁ……押し売り相手は二人いるけれど、どちらもすごく嫌がりそうなんだよね」 嫌がられた所で止まらないんだけど。 と、あなたとの違いはここにあることを互いに認識しながら頷く。 こんな風だから、親しくする相手なんて殆どいないが、それを気にするような性格だったなら今のように育ってはいないだろう。 「僕になにかあったら不幸になる誰かがいる? まさか、そんなの何処にだって居やしないさ」 幼馴染とは生きる場所が違う。 家族からはもう独り立ちしたし、悲しませることはあるかもしれないが特に不幸にはならないはず。 同僚たちだって、特にアリーチェには泣かれるかもしれないが、それくらいのものだ。 …………とはいえ。 「……目的を果たすまでに僕が死ねば確かに、ひとり幸せになれない人はいるかもしれないな」 と、ぽつり。 (-33) eve_1224 2023/09/14(Thu) 22:55:50 |
![]() | 【人】 Chiavica テオドロ>>11 アリーチェ 「残念ながら、冤罪上等のように見えますからね。 我々にできることは波風を立てないようにすることだけ。 ……どうもきな臭いとしても、 少なくとも署内で言うことではありません。 そう、いつまで職場で俺をテオと呼ぶつもりなんですか」 話題のごまかしついでに凄い曲がり方を見せる。 仕事とプライベートに強く線引きをしている男として、 呼ばれる度に眉をひくと動かしている。照れかもしれない。 「エルヴィーノ……いや、いいか…… 今日は二食食えそうですね、良かった良かった」 ここで怠惰に小言を言うのも、まさか白々しさの裏をつつくのもあまりにも野暮というもので、これまたわざとらしく乾いた笑いを出していた。 (18) backador 2023/09/14(Thu) 23:07:40 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ『非番、今日から明日にかけてなんですが』 『合うようだったら勝手に合わせてください。 この頃の治安のろくでもなさを気にしてなければですが』 施行された方をよそにメッセージか電話かを用いて、 男は以前の話に対する返事を律儀に伝えていた。 幾ら素性に敢えて触れてないとはいえ、起き得るリスクはあまりにも容易く想像できる。 とはいえやはり言い出しっぺが断るのもどうかと思ったので、断られたらそれでいい逆なら腹を括ろう、くらいの心構えでいた。 (-38) backador 2023/09/14(Thu) 23:15:20 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Chiavica テオドロ『お前……』 『 こんな時に休みとれたのか? 』空き時間電話に切り替え返事をした男は心底驚いた声であなたに返答した。 あと一ヶ月は無理だと思っていたと。 『勿論時間は取らせてくれ。 一人子猫ちゃんを置いていくんで泣かせそうだが何も罪悪感を抱えないで良い』 (-42) toumi_ 2023/09/14(Thu) 23:30:12 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「あのねえ。不幸になるかは知りませんが、 俺だってこう見えて薄情者ではないのですが」 自分のこれはそもそも今より下があるか分からない故のものだが。前の葬儀の与太話を指して俺だって≠ニ表現している。 自己評価の低さも似たり寄ったりだなと半目を向けて。 それから、呟かれた言葉には興味深そうに眼を丸くした。 「ああ安心した。居ること以上に、 自覚でもってあんたの口から語られたことが。 幸福の押し売りよりも不幸の置きっぱなしの方がよっぽどろくでもない行為であることは言わずもがなでしょうし。 Fidanzataでも何でもいいですが、意識はしておいてくださいね」 何でこんなことを。お節介にも程がある。 ノンストップで自嘲を重ねているが、言い出したならば止まらなかった。 (-45) backador 2023/09/14(Thu) 23:42:22 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ『丸一日働いた次の日は何人だろうと非番にされる』 『俺だって正直こんな時に休みが挟まるとは思わなかったよ』 法が足されたとして、元々ある制度には敵わない。 色々不安はあるが今変にごねて目立ちたくもなかった。 『粋な男である為にはあちらを立てればこちらが立ちませんね。 まあ、何かの義務じゃあるまいし。 此方として少しくらいは楽しむ準備でもしておきます』 (-48) backador 2023/09/14(Thu) 23:47:54 |
![]() | 【人】 Chiavica テオドロ>>21 エルヴィーノ 「しっっかたないですねえ」 幼馴染や同僚の困りなどお構いなしに勝手に食おうとしてはいたが、水を向けられればこれ見よがしに溜息を吐く。 三食がデフォルトな上、幼馴染のせいで間食の機会も多く。 クロスタータの一切れや二切れ、大した苦でもない。それ以上はどうだろう。昼の量を減らさねばなるまい。 「…… ……うん、 いやそりゃ……美味いですけど」 とっとと一つ手に取って齧って、投げやりな感想を漏らす。 食感がまず良いし、バターの風味がジャムとよく合っている。 ただイタリア人らしく色々褒め称えるにはあまりにも馴染みがありすぎる。今日も内心言い訳だらけだ。 (22) backador 2023/09/15(Fri) 0:01:08 |
![]() | 【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ全ての予定を白紙にして。 落ち着いた頃。昼よりも後の時間。 また、女が一人庭園に姿を見せていた。 先日とは違って、ライダースーツのような服にホットパンツ。足元は黒のエナメルショートブーツ姿。 あまりこの辺りではしない格好だ。殆ど仕事や夜遊びの時にしか着用しないもの。 「………」 不安げに揺れる瞳が辺りを見回して、いつものあなたの姿を探す。 今は可憐に咲き誇る花々を愛でる余裕も、ないのだった。 (-57) otomizu 2023/09/15(Fri) 0:01:45 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ「薄情とは思っていないさ。 悲しむことくらいはしてくれるだろう? キミは」 人が死んで悲しむ人間が居るのは当たり前の話だ。 いくら人付き合いを極力減らしてるとはいっても、こうして話をするくらいの相手は居るものだし。 ただ、自分が居ないからといって誰かが不幸になるなどとは、どうしても考えにくい。 「幸せになれないのと、不幸になるというのは別の話だよ。 もっとも……彼女は幸せか不幸かなんて考えることもできないかもしれないけど……」 婚約者だなんてとんでもない。 とっくの昔に振られた初恋の相手だよと、軽く笑った。 (-59) eve_1224 2023/09/15(Fri) 0:05:59 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Chiavica テオドロ『そういう仕組みなのか、警察ってやつは。 お休みはしっかり取れるいい職場だなあ』 事件もあって皮肉交じりに。 用件は伝えた、時間も有限だ、出掛けるのだから早めにするかと昼時から夕刻辺りまでの明るい時間を指定する。 夜間でも構わないが、流石に飲みにまで付き合わせてしまいそうだと思って。 『そうだなあ。大変だが立てたい方は俺が決めているし、邪魔されるつもりもないね。 それではまた後で、こちらこそ楽しみにしているよ』 現地集合で頼みたいと伝え、その後通話はきられるだろうか。 離れた地とはいえこの二人で隠れて会わないのもそこそこ珍しいことだ。 せっかくだし新しい服でも出すかと、男は約束の時間に間に合うようにたっぷりと時間を掛けて自室のクローゼットを漁ったそうな。 (-61) toumi_ 2023/09/15(Fri) 0:17:06 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「……」 違和感のある言い方に頭が警鐘を鳴らす。 気付くな。知らないフリをしろ、と。 それでも情報の咀嚼は行われてしまう。 「ほんっと」 話が繋がって、嫌悪するような哀しみに歪むような奇妙な表情を見せる。話を続けた方も続けた方だが、ヒントを出す方も出す方だと、他人の所為にもしたくなる。あんただってそうだろうに。 「俺は恵まれてるんでしょうね」 己の助けたかった相手は助けられなかったが五体満足で生きている。 そうでなければ、こちとら今以上に歪んでいるに決まってる。 気持ちの量も、事の重大さも、相手の方が深刻のように思えた。 「やはりこのまま死なれるのは寝覚が悪い、エルヴィーノ。 これこそ一番のお節介かもしれないが、 死神の口説きから暫くあんたを遠ざけてやらないとな」 (-67) backador 2023/09/15(Fri) 0:26:02 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「なんですか」 「焦らずとも秋の花はこれからが盛りですよ」 当たり前な事だが、今日はどこか落ち着きのない人影が多い。 いつも手玉に取ってくる女も例には漏れず。 ここまで来ると自分が異常なのかとさえ思う。 毎度の如くワインレッドのエプロンを纏っていて、 変わらず花の世話に従事しているところだった。 (-71) backador 2023/09/15(Fri) 0:33:26 |
![]() | 【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ「テオ」 ああ、良かった。会えた。 あなたを見つけた時の女の表情は、これまでにないほど安堵に満ちた笑み彩られている。 落ち着きのない様子といい、やはり普段とは違う様子を見せていた。 「そうね、これからもっと綺麗になっていくのでしょうね」 秋真っ盛りの庭園が今年もまた見たいと願う。 本当に、何事もなくあればいい。 「………」 少しばかりの空白。 はあ、と小さく息を吐く。 あなたの横にしゃがみ込み、低い位置の花に視線を向けるようにして。 口元は笑みを象ったまま、意を決して口を開く。 「ねえ、テオ」 「話があるの。…花の手入れが終わったら、少しだけ時間を貰ってもいい?」 (-83) otomizu 2023/09/15(Fri) 1:16:04 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ「喋りすぎたかな……」 全く、エリートは勘が良くて困ると肩をすくめた。 彼女は別に、死んでない。 今も廃人同様、施設に入れられているだけ。 助けるも助けないもなくて。 今のようになった現実は、あの時見て見ぬふりをしてしまった自分にも要因はある。 だから。 「別に、今もそういう感情があるわけではないよ。 ただ……人らしく生きる術を、押し付けたいだけさ…… まったく、なんで小言で守られなきゃならないんだか 」言葉はしはぶつぶつと、小声できっと聞き取りづらい。 これは多分、一つの罪滅ぼしというやつなんだろう。 (-88) eve_1224 2023/09/15(Fri) 1:36:45 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ『お休み以外にも余計な物が沢山降ってきますが』 『だからこそたまの休みくらい、 有意義に使ってやるべきなんでしょう』 連絡を終えれば、腹も括ったものだから後は早い。 服を直感に任せて選んでは早々に支度を終えて、 約束の時間より明々白々に前倒しで着くだろう男は、 何処かで時間を潰すでもなく、ただじっと待っているつもり。 「……ただ遊びの約束を入れるのは何時ぶりだろうな……」 薄い色のジャケットにラフなジーンズを合わせた秋らしい装い。 表立って出掛けるとなれば意外と飾り気が湧いてくるもので、 相手とつり合いがとれていればいいんだが、くらいは考えていた。 (-161) backador 2023/09/15(Fri) 15:37:17 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「本当に何ですか?あなたらしくもない。 ……本格的に忙しくなるのはもっと後でしょうし、 まだ差し上げられる時間はそれなりにありますよ」 軽口を交えて、こちらはやはり、 あくまでいつも通りで振舞おうとしている。 動揺をするのは決して自分の役目なんかじゃないから。 「手入れは前日に粗方済ませたので今からでも大丈夫です」 「それに一日くらい俺がサボっても文句は言われないでしょう」 話の続きが気になりはしたので、花の世話を早々に切り上げるつもりで。ここで早く本題を言えと宣うのも、あまり粋な男のそれではない気がしたし。 (-162) backador 2023/09/15(Fri) 15:46:05 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「その是非を重ねて語るのは、 やはり俺では無責任だから端から考えません」 「ただ、選択をするというのは、 いつだって確かな価値がある行動ですから。 それが罪に問われるものではない、 ならば少なくともある程度の便宜を図ってやるのが、 価値ある人間のすることでしょう、ねえ」 これは決して善意によるものではない。 己の価値を押し上げるための足掛かりに過ぎないのだと。 嘘ではない、丸っきりの本音でもない、 やはりいつもよりか、幾らか柔らかい態度で言う。 「……我々の人生の周囲にはどうも、 ろくでなしも、人がいい奴らも多いようで。 前者を縊り、後者を守る。 俺はあくまでその仕事を全うしているまでですから」 出来ればあなたもそう在りなさい。ケダモノだって。 正義感も誇りもなく。自己価値の顕示に従って動く男は、 何か満足の行くものを得たのか。薄い笑みを浮かべていた。 (-164) backador 2023/09/15(Fri) 16:17:24 |
![]() | 【人】 Chiavica テオドロ「寓話では天罰が降りる物言いですね」 大きいものを選り好む欲張りは、 大抵ろくでもない末路を辿っていたような気がする。 食える時に食っておくのが悪いことだとは思わないから、 これはただの軽口程度ではあるんだが。 「まさか。この程度で助けただなんて。 ハードルが低いにも程がありますよ、アリーチェ」 いつの間に一切れを胃に収めていたのか、 二切れ目に手を出している。甘めのフィリングが丁度良く腹に溜まっていい気分だ。 「ただ感謝は減るものでもないでしょうし、 有難く受け取っておきます。 いいですか。次は堂々と出してください」 この日さえ乗り越えてしまえば、 心理的ハードルはそれこそ低まっているだろうが。 終いに小言をつけないと気が済まない性分なのだ。 #警察署 (35) backador 2023/09/15(Fri) 16:25:32 |
![]() | 【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ「私だっていつも同じようにいるわけじゃないのよ、女っていうのはいろんな顔を使い分けるものなの」 あなたがいつも通りにしてくれるのなら、こちらも段々いつもの調子が戻ってくる。 軽口を返し、あなたが乗ってくれそうなのを感じて立ち上がる。 「テオはマメすぎるのよね」 「1日と言わずもっと人に任せたって良いのに」 だからこそ好感を持っているのだけど。 あなたが準備出来るのを待ってから、「人気の少ない場所に行きたい」と伝えて。 だから、今回向かうのはきっとカフェのようなところではなくて。 あなたから提案がなければ、海沿いの道を歩いたりするのだろう。提案があれば、そちらに乗るつもりでいるようだった。 (-171) otomizu 2023/09/15(Fri) 18:17:12 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Chiavica テオドロあなたを待たせて時間丁度にやってきたのは、 薄茶色のサングラスを掛け、秋の新作の細身のコートを纏った 控えめに見てもどこかの良いところの坊っちゃんだ。 軽薄そうな態度を取ればナンパ男に早変わりであろう絶妙な出で立ちだった。 「テオドロ、会いたかったぞ」 大衆の前では飾った言葉を使うが、飲みを交わしていれば貴方には忖度なく言いたいことは言う男だ。好感の態度を無理に作ってる様子は見えなかった。 「仕事や女はうまくやってるか? お前さんみたいなやつが身を固めたらこの国も安泰だと思うんだがなあ」 軽口を叩きながら、行くかと調子良さそうに人通りがある方を指した。 ここは金を払う方のビーチだったか、自分は気にしないが貴方が大衆の前で肌を見せたがらない生娘のような性格かは測りかねている。 (-174) toumi_ 2023/09/15(Fri) 18:37:36 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ彼女が外で生きることを望んでいるかなんてわからない。 意思の疎通が、今のところほぼ不可能だから。 だけど薬の影響は10年も経てばもう、大分抜けている。 未だに禁断症状に苦しむことはあるが、残りの精神疾患は事故にあった事による自己防衛本能だと、医者は言っていた。 このまま施設から放り出されたら、彼女はどうしたって生きられない。 「そうだねぇ、僕はろくでなしだよ。 生きることを押し付けようとしているんだから」 「でもまぁ、ろくでなしをどうにかするのは、同じろくでなしの仕事だと思わないかい?」 そうだよ、僕はケダモノで、ろくでなしだ。 正義感なんて、誇りなんて欠片もない。 これは、今の僕にできる、最大の我が侭なんだ。 (-177) eve_1224 2023/09/15(Fri) 18:41:37 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「はあ〜怖いことを聞いてしまった。 秘密は女の魅力、明らかになった狡猾さは女の鈍器です」 そうと決まれば手早く片付けを終える。 もっと任せればという言葉には今更反応するまでもないので、親愛の気持ちを込めて無視をしていく。 「で、本題は?」 「まさか、ただ散歩がしたいというわけでもないでしょう」 歩き出して、すぐ堪えきれずに催促してしまう。 別に散歩がしたいからって文句は言ったりしないのだが。 (-182) backador 2023/09/15(Fri) 19:28:12 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ「ああ〜。そう来ますか」 聞きようによっては何だか失礼な物言い。 ギリギリで褒めてはいる。成程、サングラスときたか。 まあ並んで歩く分にはそこまで浮くこともあるまい。 「俺の方は……会いたいかどうかで言われれば、 そこまでだったかな」 口から出るあれこれの平均点が軒並み低い男の言うことなのであまり真に受けなくていい。会いたくなかったとは言わないだけそれなりに心を許してると言えよう。 「そんな馴れ馴れしい親戚みたいなことを…… 余計なお世話。俺はそこまで愛国心がないもんでね」 「縁があればいつか良い感じにはなるでしょうよ」 朴念仁というわけではないが、 意欲があるわけでもないので、返す言葉は投げやり気味。 この男は誠実で真面目に違いはない。 けれど案外若いところはあるし、堅物というほどでもない。 根っこの方にはイタリアの男らしい気風を持っているのだ。嫌味な性格がそれらを覆ってしまっているのだが。 (-186) backador 2023/09/15(Fri) 19:55:24 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「まあ俺もだいぶろくでなしの自覚があるから、 この仕事に向いてると思ったんですよねえ」 ろくでなしに向いている仕事と言えばもう一つあった気がするが、今はあまり冗談にもならないので閉口しておくが。 「何はともあれ呼び止めてよかった。 これらを知らないまま、これから先仕事を続けていたかもしれないと思うとぞっとしないですね」 言ってしまえば人の異常性。 己はあらゆるものをひっくるめて価値と呼んではいるが、把握しておいて損はない。不利益があったらそれはそれで構わない。 「改めて言っておきます。手前の命の使い道は自由ですが、 命を無駄にするようであればしっかり叱責しにくるので」 「どれだけ内臓がイカれてても一食はするように。 飢えが祟って動けなかったら本当にお話になりません」 生活に関する小うるさい有難い話の上に、 自分の、過去の因縁に纏わる話をひとつ付け足して。 今日の小言はこれで勘弁してやります、と嘆息した。 (-189) backador 2023/09/15(Fri) 20:06:14 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Chiavica テオドロ「……見惚れるなよ? ま、さっさと入って……何? 向こうにエステもあるな……。 テオドロ、美人に体を揉まれたい趣味はあるか?」 観光地に浮かれている男はこの場に既にノリノリだ。 雑談をはさみながら誠実を連れて自由気ままに道をゆく。 「なんだ……お前ら本当に女っ気がないな。 適齢期という言葉を知らんのか」 馴れ馴れしい親戚のムーブはこれっきりで息をひそめるが、 その返答や態度にはあまり期待はできないかとつまらなさそうにため息をついていた。 (-191) toumi_ 2023/09/15(Fri) 20:09:23 |
![]() | 【人】 Chiavica テオドロ>>40 イレネオ 「法の番人は神ではありませんからね。 一歩手前、裁きを下すのも我々の管轄ではないし」 軽口をちゃんとそれらしく受け止めてもらえると、 こちらも遠慮なく嫌味ったらしい笑みが浮かぶ。 「寓話が現実に活きるというのなら、 警察というものはもっと楽な仕事に決まってます。 ……これちょっと大きいですね」 全然小さいもので良かったのに。そんな困った瞳。 手を付けたものを戻すのもみっともないので食べてやるが。 「法もそうですが、後から都合のいいお話がついてくる物……いつだって得する側にいたいもんですね」 (44) backador 2023/09/15(Fri) 20:25:17 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ「全く無いとは言わないけど、 あんたを前にしてると微塵も無いような気がしてくる」 ここまで尻尾を振られていると、 来てやった甲斐があるようにも思えてくる。 こちらもどことなく気楽な様子で歩いて行って。 「誰も彼も女をとっ捕まえるのを生きがいにしてるわけじゃないんですよ。俺は基本、仕事をしている方が楽です」 期待してもらわないで結構。肩を竦めている。 「もっと言えばこういう人付き合いも楽ではありますがね。 勘違いされやすいですが、 遊びが嫌いだったりするわけじゃないんで」 (-196) backador 2023/09/15(Fri) 21:18:49 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Chiavica テオドロ「なんだ、俺のマッサージは高いぞ? だが子守唄か腕枕のオプションも付けてやらんこともない」 女の素肌にオイルを塗るのもお手の物、案外尽くすのに慣れているらしい。 「仕事一番かい、変わってなくて良いことだ。 思ったより冗談が通じると気付くのに時間を掛けちまったなあ。 見るからに神経質な男のそれに見えていたんだ許してくれ。 ……苦手なやつとか居たりしないのか。 普段からお気楽な奴とか、何度注意しても悪癖を直さないやつだとか」 入場をすれば慣れはしていないがある程度の案内と人の流れで作法はわかりそうだった。 サングラスを外しこの先は目立つ格好や行為だけは避けると決めた。今更かもしれないが。 (-199) toumi_ 2023/09/15(Fri) 21:46:42 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ「警察はろくでなしが向いてるのかい? 他の上司が聞いたら怒りだしそうなセリフだね」 あるいはイレネオあたりも怒るのではないだろうか。 正義を信じて刑事になった人間も、それなりにはいるのだから。 何にせよ、あなたの事はまだ善良な部類だと思っているのだが、本人は自分のことをろくでなしと思っているようだから、まぁ、何か抱えてることもあるんだろう。 少なくとも、子供の頃に危険な目にあった事は、アリーチェなどからやんわりと聞いたことはある。 勿論、詳しくは聞いてないから知らないのだが。 「こんな事がなければ一生言うつもりなんてなかったんだけど……。 そうだねぇ、まぁ倒れないくらいにはしておくよ。 そこまで行くと愚の骨頂だし……あぁ、誰か寝かしつけてくれれば忘れたりはしないんだろうけどね」 冗談まじりにそんなことを口にして、カバンを手にした。 小言が終わりなら、ここに居る理由はない。 夜勤でもないのに長々と居残るわけにはいかないだろう。 (-202) eve_1224 2023/09/15(Fri) 22:08:32 |
![]() | 【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ「可愛くても大人なんだから、もっと気を付けて接してくれなくちゃね」 くすくすと笑う。楽しそうな姿はやはり、いつも通り…のようにも見える。 今日はあなたを自分の一歩後ろを歩かせるように、先を進んでいく。 「もうちょっと待って」 表情は見せないまま。 海風が頬を撫でる。日差しはまだ強い時間帯だから、静かと感じるほどでもない空気感。 車もほとんど通らないような道を進んで、不意に足を止める。 「今、街が賑やかじゃない?」 「……テオは、どう思ってるの?」 あなたが反社会組織の人間と関わりがあるなんて思わないけど、なんて言うのは茶番だけれど。 だって、目の前の彼女こそが。 (-203) otomizu 2023/09/15(Fri) 22:21:12 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ「そんなん俺が金を取る側じゃないんですか? 腕を疑うわけじゃないが、勿論憚りだってあります」 要らん事知った。子守唄歌えるほど繊細な奴だったとは。 「天地でもひっくり返らなきゃ早々変わりませんよ。 人がやりたがらないことをやってやる、価値の証明をする、 その軸があるだけで、結構柔軟……というのは言われなければわからないか」 「別に……苛立ちますが苦手とは思いません。 そもそも向こう側から苦手にされているでしょうしね。 強いて言うんだったら、お気楽以上に好き好んで仲良くしてくる奴のほうが苦手ですけど?」 わざと突き放す言葉を択んでいるだけで、 実際苦手なものは極端に少ないようだった。 嫌な顔をしたり、嫌味を言ったりしていても結局懐に入れてしまう。 「……飲み込みが早いですね。いいことです」 周りから作法を吸収する様子を横目で見つつ。 何度か出入りしている故にこっちは割と馴染んでいる。 (-217) backador 2023/09/15(Fri) 23:46:59 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ「ははは。勿論善い人≠煬いてると思いますよ。 ただ俺が警察を志した理由は、漠然とやれそうだったからで。 いつだって誰か真面目な人に聞かれたら怒られるものです」 暗に自分は善い人≠ナはないという。それだけは譲らない。 真面目で誠実だという側面は強ち間違いじゃないんだろうが、自覚がない部分も含めたとして自分の事を一番よく知ってるのは自分に他ならないのだから。 「色々と……思い通りにはいかないものです。 何せ一つの命には一人以上の人生が引っ掛かってることが多々ありますから」 「はあ。そんなことを言えてしまうのすら愚かだという自覚を持ってください。子守唄でも聞きたいですか?」 こちらも冗談半分。子守唄なんか歌えない。 「長々と引き留めてすみませんでしたね。 何かの予定に食い込んだとて責任は持てませんが」 (-223) backador 2023/09/16(Sat) 0:23:22 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ仕事柄、多少なりは警戒をしている。 風情を僅かに感じながらも、気を張って、 決して法の番人であることを怠らないように。 「腹立たしくは思いますが、 自分ひとり逆らったって何も変わりません。 幸い……動きたがりがいくらでもいるから、 俺のところにまで仕事が回ってくるようなことはなさそうですが」 元より警察やマフィアだのの肩書に拘りはなかったのだ。 仕事はしてやるが、道理がなっていないとも思っている。 「別に。俺は俺のやりたいようにやるまでですから。 捕まるんだったらそれまででしょうよ」 (-226) backador 2023/09/16(Sat) 0:45:04 |
テオドロは、そりゃあね。自分のことのような相槌。なので勿論食える。 (a10) backador 2023/09/16(Sat) 0:56:32 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ「はは、特に予定なんて入れてないから平気さ」 どこかの店にいって飲むだけだし、……とは言わず。 この男、夜は食べずに酒だけ入れてるようだが、言えば小言が再開するのがわかっているからそれを口にすることはない。 過去にもなかったし、これからもきっとない。 何らかの事情でバレでもしない限りは。 「何が悲しくて同期に子守唄歌ってもらいながら寝なくちゃならない……ってね。 自分で言っててなんだけど、確かに愚かだ」 「じゃあ、僕はそろそろ帰るよ」 軽く手を上げて、帰路へ。 配属された時からアリーチェとセットで変な二人だと思ってはいたけれど。 案外自分のことは自分が一番よくわかっていないのかもしれないなと、何故だかそんな事を考えてしまうのだった。 (-239) eve_1224 2023/09/16(Sat) 1:43:23 |
![]() | 【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ「……腹立たしくは、思ってくれるのね」 ほっとしたように息を吐いたような音。 これまで意識的に職業を尋ねたことも、自分の立場を話したこともなかった。 あなたは丁寧に花のお世話をしてくれる人で、自分は花を愛するただの女で。 だから、あなた個人が取締法に賛同するような姿勢を見せなかったことが救いだった。 「……やりたいようにやるのは、素敵なことよ」 「でも」 ▽ (-253) otomizu 2023/09/16(Sat) 4:44:09 |
![]() | 【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ振り返って、あなたの腕を掴む。 掴んだ腕ごと強く、抱き込んでしまおうとして。 「一人で、捕まってしまわないで」 「テオに会えなくなるのが、一番嫌なの」 そんなことに自分を擲つくらいなら。 どうしてもやりたいことをやるというのなら。 「私と、一緒にいて」 「私を、守って」 「……それがだめなら、せめて2人で捕まりたい」 お願い、と腕を背中に回すことが出来たのなら。彼女の手があなたの服を掴む。 その手が小さく震えているのが、つたわったかもしれない。 (-254) otomizu 2023/09/16(Sat) 4:56:04 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「はあ」 花の香がした気がする。路傍に咲くそれではない。 押し付けられた花束のような、意識を逸らせないもの。 「いいですけど」 拒めない。親しい人間を守れない、なんてことがあってはならない。今も己を蝕んでいる自己価値の証明。 喉元に切っ先が突きつけられたような感覚を、努めて呑み込んで、淡々とした言葉で返す。 目の前を見ているようで、 遠い何かのリフレインを感じている。 それだけ、根深い人生観を突き、穿り返されている。 「どうなっても知りませんよ」 「俺はあんたほど、この関係に思入れはないんだから」 無いとしても、守ろうとしてしまう。 全体の最適のために己を擲つ人間ならば当然のことだ。 (-262) backador 2023/09/16(Sat) 11:54:11 |
![]() | 【人】 Chiavica テオドロ別に食いさしが良ければくれてやりますけど。 軽い逆上と苦笑が織り交ざった奇妙な口角の上げ方をして。 「警察の犬に徹することができるなら、 この状況下では寧ろ良いことなのではありませんか?」 「何か業務に支障が出たら即刻叱責の用意をしますが…… そうでないのならいちいち目くじらは立てません。 非効率的な真似をしなければ大体は些事ですので」 こちらもこちらで、敢えて嫌味な言葉を選ぶものの、 存外根っからの狭量というわけではないのである。 苺のクロスタータ片手に講釈垂れる様は、 どことなくギャップがあって僅かに滑稽にすら見える。 #警察署 (57) backador 2023/09/16(Sat) 15:49:19 |
![]() | 【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ「ああ、」 「よかった!」 ぱ、と密着していた身体を離して。 ヒールでいつもよりも近い位置にある顔を見上げる。満面の笑み。 そう言ってくれるだろうと分かっていたかのような。 背に回していた腕は、後ろ手に。 手の中に隠した小さな注射器は、ポケットにするりと仕舞われた。 「どうなったっていいわ。あなたがいなくならないのなら」 「"あなたが何しようと勝手に喜んでる女"で、変わらず物好きなんだから」 目を細め、口元がにまと弧を描いた。 女は色んな顔を使い分けるもの。 傍に寄せたが最後、蔦を絡みつかせて逃がさないように。 「それでね、私にも守りたいものがあるの」 「テオが私を守ってくれるなら、安心して意識を向けてあげられるわ」 自分よりも立場の弱い、小さな命。 この町にはたくさんの、恵まれない子供たちが暮らしている。 もし、養っている大人が捕まるような事があったら…と思うと気が気ではないのだ。 「加えてより安心を取るなら、出来る限り一緒に生活できたほうがいいんだけど……」 新しく用意した方がいいかしら、なんて唇に指を当てて。うーんと声を上げている。 あなたの事情を置いて、話がどんどん進んでいく。止めた方がいいだろう。 (-272) otomizu 2023/09/16(Sat) 16:27:39 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「……ああ」 今見せた、害意とも言い難い何かの気配に、 首筋を這うかのような鈍い警鐘がした。 ほんの僅かでも不自然な動きの名残を見せたならば、周囲にも、勿論あなたにも警戒していた男は、何をしようとしていたかはともかくつぶさに感じ取って。 そして余計な衝突のないように黙って──線を引きなおす。 今度は、外側に。 「今俺にリードを付けておくのは良い判断じゃないですか。 俺にも……変に自分の命を使い潰さなくて済むという点で、しっかりと利がある」 不可解には思わない。証拠に今自分は笑っている。女であれ男であれ、水面下で駆け引きをするのは当然で、嫌いではなかったから。 男は時には知らぬふりをしてでも相手を悦ばせてやるべきだ。 枯れるまで面倒を見てやる。それが甲斐性というもの。 「住所でも教えてやりましょうか? 来たけりゃ来ればいい。何もありませんけどね」 ただ好かれるよりも、価値を見出されるほうが、 こちらにとってはよっぽど上等に思えた。 (-274) backador 2023/09/16(Sat) 16:49:49 |
![]() | 【独】 Chiavica テオドロ/* 2日目は前日にいろいろちょっかいかけられたこともあって、これでも結構上機嫌らしい(テオドロ㊙情報) (-275) backador 2023/09/16(Sat) 16:58:02 |
![]() | 【人】 Chiavica テオドロ「あなたの胃が縮んでしまってるんでしょうが。 ……差し引いて俺も良く食う方なのは認めますが」 誰のせいなんだか。幼馴染の方を見遣る。 「内臓の慣れ≠ニいうものはありますからね。 無理して物を詰め込めとは言いませんが、 何か機会を設けて少しでも食わせるべきか……」 話半分ではあるが、誰かが乗り気なら行動に移すくらいの気概はある。同期より一足早く出世する秘訣だ。 「取締法には従うっていうんです、 多少の無礼くらい多めに見てもらわなければね」 ……もしかすれば少し機嫌がいいのかもしれない。 法の施行以上に、細々とした要因が転がっていた。 #警察署 (61) backador 2023/09/16(Sat) 17:10:13 |
![]() | 【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロあなたの警戒に気付いていたのか、いなかったのか。 何事もなかったかのように、笑ってみせている。 ただきっと、この行動で。 あなたからの評価が変わったのだろうことは分かる。今まで、何度も引き直させたものだ。 否、それを承知の上での行動だったのかもしれないが。 「そうね、放っておいて…あなたが知らぬ間に壊れたりしてもコトだし。 四六時中とは言わずとも、目の届くところにいてほしいわ」 「いっそ私好みの首輪を選んで、着けてあげるのもいいかもしれないわね……」 思いの外前向きな態度が返ってくるものだから、いつもの調子で言葉を続ける。 今度は、一般論ではなく。エゴのようなものだ。 「あら、嬉しい」 「何かあった時、面倒にさえならないのなら歓迎だわ。テオの家にはいつか行ってみたいと思っていたし!」 案内してくれてもいいのよ?とは言うけれど。 状況が状況でもあるし、今日のところは断ってもすぐに引き下がるだろう。 住所が分かればいつでもいけるのだし。 「それなら私は、いざというとき逃げ込む場所を用意しておくことにするわ。 仕事の上司が私に甘くて、別荘を用意してくれるって言ってたのよ」 (-296) otomizu 2023/09/16(Sat) 19:32:01 |
![]() | 【秘】 pasticciona アリーチェ → Chiavica テオドロそうしてそんな会話の最中、 合間と隙を見計らって貴方に耳打ちを一つ。 「こんな時に言うのもあれなんだけど、あのね。 今度作ろうと思ってた新作の材料があるから、 もしよかったら味見して欲しいの」 悪法が施行されようと休日は平等に回ってくる。 そんな時に頭を抱えて過ごすよりはいつも通りお菓子作りを行いたくて、そしてそのお誘いだ。 「おいしくできるか不安だからテオにしか言えなくて……」 (-307) poru 2023/09/16(Sat) 20:47:56 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「片腹痛いですね。あなたに俺の飼い主が務まるとは到底思えません。なんならあんたより俺のが飼い主向きだと思いますよ、お嬢さん」 こちらとて調子が戻ってきたのか、売り言葉に買い言葉。 本気にしたわけでもないが、さりとて冗談でも引きはしない。 「隠れられる場所があるなら用意しておくべきでしょうね。 ……別荘の用意ができる上司か。豪胆だな。 俺ならば持て余しそうではあるが、にしたってだ」 花壇置き場にしかならないだろうし、 いざ自分が逃げ込むとなったらどこぞのホテルで十分だろうが。 そういう仕事ってやっぱり常識に囚われていないなあ。 「話が上手い事纏まってよかった。 もし、万が一フィオレさんを怒らせるようなことがあったら、 埋め合わせはただでは済みそうにないですし」 (-315) backador 2023/09/16(Sat) 21:26:25 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → pasticciona アリーチェ「俺はお世辞は言わないってのに、 あんたって意外と怖いもの知らずだよな……」 素に近い口調で、その妙な心配性をつつく。 この俺に出せるんだったら誰でも行けないか。 気を遣われないのが楽ってんなら構いやしないが。 「別に……いいですけど。予定があるわけじゃなし。 仕事もすぐに忙しくなるわけでもないだろう」 一瞥くれただけで、その視線はすぐに正面に戻される。 まず最初に一度断っていない時点でそれほど面倒がってはいないらしい。幼馴染であるあなたなら分かるはずだ。 (-317) backador 2023/09/16(Sat) 21:32:48 |
![]() | 【秘】 マスター エリカ → Chiavica テオドロ/* 御機嫌よう運営です! 能力行使周りの確認に参りました。 本日の能力行使は「パス」になるかしら? 特に何もなければそう考えておきますね。 以降、更新前に変えたくなった場合には、なるべく早くにお知らせください。 この初回はほとんど問題ないけど、以降の日付になってくると場合によっては毒殺能力の方はストップをお願いすることもあるので。 (蘇生能力に関してはストップがかかることは大よそありません) …というお知らせでした。そんなで引き続きおたのしみくださいませ〜Ciao! (-321) 66111 2023/09/16(Sat) 21:40:59 |
![]() | 【秘】 pasticciona アリーチェ → Chiavica テオドロ「もう。テオ相手だから怖いはないわよ。 お世辞、言わないのもあるけど一番は安心できるから」 優しい、優しくないは各人色々差はあるけれど。 同い年で恐怖も共有した大切な幼馴染に勝る安心度はない。 例えお世辞の有無にかかわらず、貴方であればそう。 「本当?よかった! それじゃあ、今度のお休みに作って待ってるね」 相手が面倒臭がっていても多少押す気は満々だったのだが、今回は割と乗り気の部類らしい。 下手な事をやってその気を逸らしてはいけないからと、その場は大人しく元通りに正面に向きなおした。 (-326) poru 2023/09/16(Sat) 22:12:29 |
![]() | 【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ「じゃあそれでもいいけど」 「あなたの持つリードを思い切り引っ張って、振り回しちゃってもいいのね?飼い主さん」 首輪がついたって大人しくしてあげないんだから! 悪戯を思いついた子供のような顔で笑ってみせて。 来た道を、あなたの腕にくっついて戻ろうとするのだろう。振りほどいたっていい。 「逃げられる場所はいくつか用意しとけって言われてたからね。 私の部屋と、あなたの部屋と…もう一つあれば足りるかしら」 「私も殆ど夜は人の家かホテルかだし。別荘どころか自分の部屋だって、殆ど使ってないんだけど」 殆ど荷物置き場だ。 とはいえ、この状況では仕事もまともにできないだろうから。 しばらくはあなたの家に転がり込んだりしているのだろうが。 「私、そんな怖い女に見える?」 「精々、あなたが床の上で駄々こねるまでねちっこく口説き落とそうとしてやるくらいよ」 悪い女。 「むしろ、すぐに前向きな返事がもらえて良かったわ。 もっと違う手段を取らなきゃいけないかもって色々考えていたものだから」 (-342) otomizu 2023/09/16(Sat) 23:37:37 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Chiavica テオドロ「安心しろ、俺の隣で寝る女はいつもぐっすりだ。 試してみるかあ? 金よりも現物支給で渡す主義でして」 それこそ歌でも娯楽でも与えましょうとも、おどけるように言って貴方の突き放す言葉には笑って返した。 「へえ、……そういうのはあまり聞いてこなかったな。 やりたくないことも、ねえ。とてもご立派で尊敬する」 「成程……? 中々勘違いしている輩が多そうだ。 俺はお前の言葉が愛情の裏返しってわかっているから問題は無いが、不器用な性格をしてるぜ」 人通りを見つつ、更衣室の方へ向かえば手際よく荷物を預け準備を整えていく。 衣類に手をかけたところで、体をしならせ貴方を見つめれば、目を細めて口を開いた。 「また聞いて悪いが、付き合ってる奴はいないな? なに、俺もいない。 ただ他人に時間の使い方をデートって言った方が楽でね。 誰かに勘違いされたくないってんなら気遣うからいまのうちに言ってくれ」 (-405) toumi_ 2023/09/17(Sun) 4:29:15 |
テオドロは、アリーチェに「用意ができたら呼べ」と連絡を入れた。 (a21) backador 2023/09/17(Sun) 12:47:16 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「あんたの伝手で助けを得るの、 いよいよもって法令に喧嘩売ってる気がするなあ」 迂闊な真似をするな、と𠮟りつけながら、 ここで漸く抵抗の意志を見せて振り払う。 あんまりにも遅すぎる抵抗な気がしなくもなかった。 「俺にとっては恐怖の象徴ですよ。 以前言った通り。一番ろくでもない手合い。 ……重ねて言っておくが、あんた自体にはそこまで思入れは無いからな」 これはただ突き放す言葉というよりかは、 線引きを明確に示している、切実なところからの発言。 勘違いしないでよねというツンデレ的なものではおそらくない。 「いい度胸ですね……首輪じゃなくて手錠のがいいか? 曲がりなりにも現職の警察なんだから、 度を超えたら普通にしょっ引きますからね。お忘れなく」 (-470) backador 2023/09/17(Sun) 13:24:37 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ「ああ言えばこう言う…… それは現物が金と等価な時に通用する話ですよ」 本気で、心の底から嫌悪してはいないのか、こちらも苦笑交じりで答える。 「お世辞はいい。価値ある行動だという自負はあるが」 「勘違いされるならそれに任せておけばいいでしょう。 気づくまで好きに言わせておけばよくって…… 事の仔細を掴まずにレッテル貼る相手、普通に願い下げだし」 性格に対しても、デートに対しても同じこと。 あるいはもっと大枠の、出自に関する話にも触れているのかもしれない。 職業に大まかな当たりをつけているというのに、 法に触れても、未だに関係を持つ。気を許しているその所以を。 「俺に付き合っている奴がいないのはいいとして、 あんたって本命がいたらちゃんと身を落ち着けるタイプだったりしますか?もしそうなら1セント単位で見直してやります」 脱いだジャケットを丁寧に畳みながら。 意外でもないが、それなりに偏見はあったもので。 (-479) backador 2023/09/17(Sun) 14:07:39 |
![]() | 【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ「?」 「どうして法令に喧嘩を売ることになるの?」 あなたに自分の立場を話したことはないから、きょとんとした顔。 そもそも逃げ場を作る時点で後ろめたいものがあると言われたら、言い返すことは出来ないのだが。 叱られたのなら素直に手を離す。 何もないよりはカップルにでも見せかけたほうが誤魔化しが効くのではないかとも思うのだが。 「もう、あんまり言われると私でも傷つくわ。……なんてね」 「いいもの、これから嫌でも気になるようにしてみせればいいんだから」 初めからあなたからの感情に期待なんてしていない。きっとそんな余裕もなかったのだろうと勝手に想像して、それなら積み重ねていくしかないのだし。それ自体は苦でもないのだから。 それに、今すぐに新たな線引きをさせることばかりが大事なわけではないし。 「手錠をかけて家に閉じ込めちゃう? でも、お留守番は苦手なのよね。そうなると嫌だから大人しくしてることにするわ」 肩をすくめる。 「って」 「え? テオ、警察の人だったの? 」初耳だ。まあ、と手を口に当ててぱちぱち瞬きを繰り返した。 (-480) otomizu 2023/09/17(Sun) 14:17:32 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「まさか花屋でもやってると思ってましたか?」 ボランティアとは言っていたから、 まさか勘違いされてるとは思っていないが。 「むしろ、今日それだけ不安がるあたり、 気づいているものだと思っていたが…… ……思えばだいぶ余計なことを言ってしまったな」 警察がここまで気を許しているのって、 結構な弱みになるんじゃないかと思わんでもない。 事の善悪は肩書ではなく人を見るべきだと思っているから、 その道理が通らなかった次点で付き合う気もないが。 「後ろめたいことがあって、 逃げるんだったら今の内ですよ?」 (-485) backador 2023/09/17(Sun) 14:27:09 |
![]() | 【人】 Chiavica テオドロ「慌ただしいですねえ、街も。 こうしてみると効果があるんだかないんだか」 警部補たるもの、たまの見回りも仕事の内。 そんなこんなで街を眺めていると普段と比べて、身を縮めてそそくさと歩く人間たちが多い気がする。 警察の目が怖いなら猶更堂々としているべきだというのに。 叩く気になれば埃やそれ以外がいくらでも出てきそうだ。 (こんなので手柄上げて、 あの署長代理に取り入りたいわけでもないしな……) 自分にとっての価値と、誰かにとっての価値は、 いつだって違うものだとはわかっているが、にしたって。 今日も諸々の未然防止のために、 皮肉屋の警部補は程々に目を光らせている。 #街中 (74) backador 2023/09/17(Sun) 15:34:33 |
![]() | 【人】 Chiavica テオドロ「あなたは何をしている」 これは巡回に行っていない方の時間軸。 書類を纏めていたら良い匂いがすると出所を探ってみたら何故か隅の方で縮こまっているのが居るときた。 幼馴染もやっていた、今警察署内でブームが来ている挙動なのかもしれないな。漠然と脳内で茶化していた。 #警察署 (77) backador 2023/09/17(Sun) 16:51:29 |
![]() | 【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ「お花屋さんだとは流石に思ってないけど……」 「意外ってこともないわね、よく似合ってるわ。聞けば納得。 同時に、あなたがあれだけ難儀だなんだって言ってたのもわかる気がするわ」 ボランティアだからこそ、仕事のことを忘れて話したいこともあるだろうと。あえて詮索を避けていたのだ。 「不安だったのは、立場に関わらず連れて行かれるかもしれないと思ったからよ。一般人でもいつ難癖つけられるか分かったもんじゃないじゃない」 「警察だからじゃなくて、テオだから心配だったし不安だったの」 こちらはこちらで、またあなたの事が知れちゃったなと上機嫌。 一向に離れるつもりも、敵意を向けるつもりもない。いつも通りの女がそこにいる。 肩書きを気にして生活するような人間なら、ここまで何も聞かずにいるわけもなく。 「逃げないわよ、住所教えてもらうんだから」 「今さらそんなこと言ったって離れてあげないわよ?」 (-516) otomizu 2023/09/17(Sun) 17:24:59 |
![]() | 【人】 Chiavica テオドロ「挙句さらっと巻き込まれたし。 昼の用意はあるんですが……」 それはそれとして内容物を見る。 中々美味しそうではないですか。この付近で言うとダニエラの言っていたベーカリーの物でしょうか? 案外挙動が素直な警部補は既に一つ手に取っている。 #警察署 (85) backador 2023/09/17(Sun) 18:09:49 |
![]() | 【秘】 pasticciona アリーチェ → Chiavica テオドロそんなわけで後日。二人の休日が被った日。 丁度焼き上がるタイミングを逆算して、あなたにいつ頃に来て欲しいと連絡を入れた日の事。 1LDKの広さのする小さな部屋は、玄関の外でもお菓子の甘さが少しだけ漏れ出ている。 鍵はいつも通り連絡した後には開けてあるから、小奇麗に……少々靴がなさ過ぎる玄関を開ければ、キッチンでちょうどトルタアルリモーネを焼き上げた所だった。 「いらっしゃい、テオ!お腹、空かせてきてくれたかな」 そういってリビングの机にまずは一切れ、とばかりに皿に取り分けてその正面に座る。 勿論、円状のこれを全て食べろと言っているわけではない。 もし貴方が満腹できたとしても、その一切れの一口さえ食べてくれれば本人は満足する事だろう。 「……お菓子はいつも通り焼けたのに、外は大変なことになってるんだね。今も。……マフィアの人たちも、きっと大騒ぎなくらい。……大丈夫かな」 ここはいつも通りに、随分と質素な部屋だ。 アリーチェが母と暮らしていた頃は物が比較的雑然と置いてあったものだが、教会に引き取られ就職し独り立ちをした後のこの部屋では最低限の家具が置かれているだけで少々寂しいほどだ。辛うじて机にかけられたテーブルマットのレースが女っ気を醸し出しているくらいである。 (-524) poru 2023/09/17(Sun) 18:12:48 |
![]() | 【秘】 Chiavica テオドロ → pasticciona アリーチェ待ち合わせにはいつだって早く着くようにしているが、人の家に上がる場合はそうともういかない。 代わりに時間ぴったりに扉が開くという几帳面さを見せたところで、職場で見るよりいくらか険の少ない顔つきの男が現れる。 「……別に、いつも通りだよ。 今日だって食べたいもの食べて生きてます」 少ない手荷物を適当な場所に置いてから、向き合うように座って。 いただきます、と一声かけてから早速手を付け始める。 本題だからさっさと食っておきたい。そんな気持ちの表れ。 「大丈夫かどうかと言われたら…… 多分、大丈夫ではない。強引なやり口の代理が来てしまったもんだ」 「だからといって俺たちにできることはない。 精々目を付けられないように祈ることしかできないでしょう」 他人の心配よりも自分たちの心配をするべき。 そうでも言いたげに、深々と溜息を吐いてからトルタを一口。 目が覚めるようなレモンの香りがして、うん、と頷く。 自分の家もまた、必要なもの以外は置かれていない故に、 飾り気のない部屋は寧ろ落ち着くとさえ思えた。 (-546) backador 2023/09/17(Sun) 19:50:55 |
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