情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[|<] [<<] [<] [1] [2] ... [>] [>>] [>|]
![]() | 【赤】 無敵の リヴィオふっと息を吐くように笑い声が零れたのは、 多分無意識だった。 「……嫌な予感ってやつは、当たるんだ」 最早懐の端末は不必要なもので。 唯一残るのが自分だということが、皮肉にも感じた。 さて、どうしたものか。 「………いや、何を言っても仕方がないな」 忘れ物として残されたものを暫し思い浮かべ、 しかし頼るのは明日が無事に訪れたらでいいかと 足を止めずに歩き続ける。 「──さて、仕事をしようか」 (*0) sinorit 2023/09/20(Wed) 21:47:07 |
リヴィオは、今日も変わらずいつも通りだ。 (a3) sinorit 2023/09/20(Wed) 21:47:32 |
![]() | 【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 無敵の リヴィオニコロが摘発されて、そう程なくして。 貴方の元に、小包が届いた。 ニコロから、貴方へ密かな贈り物。 月桂樹の葉がモチーフにあしらわれたブローチと その裏に嵌め込まれたメモが1枚。 『アリーチェ、テオドロは無関係。 別の摘発チームはそれ以外の誰か。 警部は恐らくシロ。』 貴方へ伝える最後の情報 (-13) ぴんじぃ 2023/09/20(Wed) 22:04:56 |
![]() | 【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 無敵の リヴィオ貴方は知っているだろうか。 指にはそれぞれ意味合いがあると言われ そこに施されるネイルもその意味を持つということ。 右手の薬指は『心の平穏を保つ』 不安や心配事があるときにつけるものだ。 「俺もそのくらいの覚悟はしてるさ。 反発が多い法案だ。それに理不尽でもある。 それでも俺は選んだ。」 「だから、落ちる先は何処まででも一緒だし。 破滅しても、石を投げられても、覚悟はあるつもりだ。 破滅願望があろうがなかろうが、変わらねえんだよ。」 触れた手で、軽く貴方の手を掴んだ。 (秘話重ね失礼します。こちらは前の返信です) (-14) ぴんじぃ 2023/09/20(Wed) 22:07:24 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の花 ニコロそれぞれの指にある意味合いくらいは どこかで耳にして、知識としていただろうが、 施されたネイルがその意味を持つことはきっと知らない。 君の指に施されたネイルが1箇所であるという事実に、 何かを思うような素振りはなかったのだから。 掴まれた手から感じる熱に、 温かさと、離れがたさを感じてしまう。 何かを得るための権利はあの日に捨てたというのに。 「………君は、ニコは強い人だね」 俺と違って。 一人で破滅する勇気がないから、きっかけを欲した。 そんな自分とは大違いだと思った。 「……俺は、真っ当にそういう感情を理解出来ないから、 君の思いへの応え方が分からないが、 それでもいいなら、好きにすればいい」 「俺が独りで落ちきるか、君が掴み離さずにいるか。 きっと未来にあるのはそのどちらかだ」 振り払えなかった。振り払うには惜しいと感じた。 それが答えだというにはまだ早いかもしれないが、 答えではないと言い切ることもまた、同様に。 (-37) sinorit 2023/09/20(Wed) 23:01:53 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の花 ニコロそうしてこれは、男の元に小包が届いた時のお話。 中を開いて見てみれば、ブローチがひとつ。 そして裏に嵌め込まれたメモが一枚。 メモは取り出し、暫く眺めた後、 他の誰の目にもつかないように処理をする。 何も言わない。 すべきことは決まっているからだ。 何も言わない、が。 決意するようにブローチへと口付けを落とす。 勿論、その行為を知るのは男のみ。 「……やっぱり、君は狡い人だ」 呟くように零した言葉さえ、誰かに届くものではない。 それでもせずにはいられなかったその2つに らしくないなと、男はひとり笑っていた。 (-45) sinorit 2023/09/20(Wed) 23:18:45 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → マスター エリカ/* 運営ちゃんへ ひとりぼっちになった狂った犬です。 最早狂いの意味が違ってきそうだけど狂った犬です。 苦しみながら襲撃先の連絡に参りました。 赤窓相談の流れから ルチアーノ よりによってピンポイントでマフィアの知り合いだ!ワッ!!…… 他のチームがどことか全く分からないよ ユルシテ ここが地獄なのかもしれない。 最後まで頑張ります。 くるいわんこより (-69) sinorit 2023/09/21(Thu) 0:19:00 |
![]() | 【秘】 マスター エリカ → 無敵の リヴィオ/* 襲撃先「ルチアーノ」把握しました! ピンポイントマフィアの知り合い〜〜〜〜〜!!! そして本当にひとりなってしまったな……おおよしよし。涙を流すでなくても泣きに来ていいからね。最後まで走り抜けていこう〜〜〜〜わんっ!! (-75) 66111 2023/09/21(Thu) 1:02:35 |
![]() | 【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 無敵の リヴィオ「強いのか、分かんねえよ。 全てを投げ出して覚悟を決めるのが強いっていうなら そうなのかもしれねえけどさ。」 覚悟を一人で決めたという点では 貴方と明確に違うところだろう。 ただそれは他者を頼れない弱さと思えば 決して強い、とも言えないのだけれど。 「構わねえよ。 絶対離さねえし、離してやらねえ。 何があっても、どうなったとしてもな。」 分からなくたっていい。 そんなもの、時間を掛けて過ごせば 自ずと見えてくるものだと、信じているから。 その為にも、男は貫き通すと誓う。 この手を絶対離さない、と。さらに少し、力を込めて。 (-79) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 1:11:18 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ/* こんばんは、夏に瓶ラムネです。 夜分遅くに失礼いたします。 運営ちゃんへの報告が済みましたので、 五臓六腑を墓まで様へのご連絡に参りました。 結論からお伝えしますと、 俺は狼なので次回の襲撃にルチアーノさんを選びました。 友人に法を振り翳す男になります……すみません。 また役職等でこちらへ何かある場合や、 こういう理由でしょっぴかれたい等ございましたら 是非ご教示いただければと思います。 ルチアーノさんからのありとあらゆる罵詈雑言や石も受け入れます。 お手隙の際にご確認いただければと思います。 よろしくお願いいたします……。 (-84) sinorit 2023/09/21(Thu) 1:29:43 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ/* こんばんは、五臓六腑を墓までです。 狼陣営をほぼ全員看破したのでもしかして残りのこいつまさかなぁと今日全力で最後の候補者であるリヴィオを占うつもりであった魔術師と申します。 今日調べきって襲撃に合いますので、確定で行きます。 実際に会って話ができたらなぁと思いますが、 罪状が多すぎて検挙内容に困らせてしまうかもしれません。 まず、ニコロ、アリーチェ、ここを執行役として波魔に陣営に売っています。 イレネオ、ヴィンセンツィオ等を調べるために警察の情報網に入り込んで泥棒しています。 あとお金はきれいですが、まあ、マフィアです。あと猫に凄く懐かれます。 シンプルにしょっ引いていただいても構いません、何が提案がありましたらよろしくお願いします。 (-91) toumi_ 2023/09/21(Thu) 1:48:20 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ/* お返事ありがとうございます。 そうです、 狼陣営がひとり、俺です。 もしかして狼スナイパーの方でしょうか? 占われるタイミングで襲撃……素晴らしくタイミングがいいですね。 調べ回っているらしいということで、命を受け参りましたが本当にその通りで。 実際にお会いするのはもちろん大丈夫です。 恐らくこちらも相手がルチアーノさんである以上、 正面から向かいますので、是非。 ロール自体もいつでも開始可能です。 そしてシンプルなしょっぴきでも問題なさそうで安心しました。 冤罪を押し付ける羽目になりかねませんでしたので……。 情報ありがとうございます。とても助かりました。 こちらも何かございましたら遠慮なく。 ではでは、よろしくお願いいたします。 (-99) sinorit 2023/09/21(Thu) 2:16:18 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ/* じゃあもうこれは、正面から電話していいですかね。お友達かな? 冤罪をつけてくれても構わんとまで言う可能性がありますが、 いくつかRPの中で注意事故と、お尋ねしたいことがあります。 ・執行役と勘付いているようなRPをしますが、多分ブラフです。 ・何か、後々知られたらまずいこととかあったら教えてください。 知りたいです。 ・このRPの時間の直後に執行されるか話の展開上わからないのですが、結局は連れて行かれる予定です。 格好つけたい演出などがあれば提案してください。 ・なにか知っておきたいことがあれば口を滑らせるので話せます、気軽にお尋ねください。 (-100) toumi_ 2023/09/21(Thu) 2:28:12 |
![]() |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ/* どうぞどうぞ、電話であれば こちらからよりもそちらからかかってきそうですね。 お友達かもしれません。お友達です。 ・ ブラフについて 了解しました、元気よく否定していきます。 ・ 知られたらまずいことについて 知られたらまずいことに該当するのか不明ですが、 「モブ先輩からマフィアからの押収品である銃を押し付けられ手にしている」 でしょうか。あとは表の性格は嘘ばかりで、 破滅願望がありますがそれは特にまずいことではないと思います。 ルチアーノさんが思うような男ではなく、全て演じています。 本来は過去が原因で色々な歪みのある人間です。 おまけ情報として記しておきます。 それ以外は残念ながら割とまともです。警察なので。 ・ RPの〜 :了解しました、残念ながら格好つけるのは難しそうです。まずは素直に着いてきてくれることを申し出た後、 断られた場合実力行使になると思います。 ・ 知っておきたいことについて 好きなパンはなんでしょうか。気になります。 ・ 意味のない情報 子猫の引っ掻き傷は順調に悪化しています。 発熱しながら気合いで動いているので優しくしてください。 優しくなくても大丈夫です。 こちらからは以上となります。 (-108) sinorit 2023/09/21(Thu) 2:56:51 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の花 ニコロ「……はは、それもそうか」 全てを投げ出すことが強いのかどうか。 確かに、その点をあげればそうだとも頷けないのかもしれない。 ただ、男にとっては君は"そう"見えた。 他の誰が何を思おうとも……それだけの話だ。 更に強くなる力に、ふっと息を吐くように笑って。 「…そうかい、分かったよ。 それじゃあ俺が逃げ切るか、君が掴み切るかの勝負だね。 せいぜい……お互いに頑張るとしよう」 臆病さは嘘じゃない。逃げたいと思う心もだ。 ただ、今回はそれだけの単純な話ではなくて。 君を想う幼馴染を思うと、 自分よりも……と考えてしまうだけだ。 だけどそれは、口にはしない。 「……後悔、しないといいね。ニコ」 (-111) sinorit 2023/09/21(Thu) 3:13:20 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「お」 ふと道を歩いていると、たった今焼きたてのロゼッタが並ぶのを見て思わず衝動買いをしてしまった。好きなパンだ。 ぼおっとしていたので何を言ったか忘れてしまったが、そこにあるパンは一つではない。 「……、今日もいい日になるといいなあ」 おまけを貰ったのに男の顔は晴れない。 手に持った電話を握りしめて一度目を伏せる、今日契約したばかりの最新機種だ。 「Pront、愛しのリヴィオ。――リヴィオ・アリオスト。 俺だ、ルチアーノだ。 後で会えんか? 新しい携帯に猫かお前の写真でも入れておきたいんでね」 男は特に猫が好きなわけではない。 (-125) toumi_ 2023/09/21(Thu) 6:25:58 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ後を思って、忙しなく動き続けていた中。 懐で震えた端末の存在に足を止め、 誰からの着信か。その表示を確認して耳に当てる。 あまりいい予感がないのは、 今日もまたろくな夢を見なかったからかもしれない。 夢ってのはいつだってろくでもないものばかりだが。 「──あぁ、ルチ。ルチアーノじゃないか。 電話をかけてくるなんて珍しい。 そんなに俺の声が聞きたかったのかい?」 猫か俺の写真が欲しいなんて、まだご利益が必要かい。 冗談めかすように笑って、そんな言葉を付け足す。 「……OK、夜は空いているよ。 愛しの君のためにどこにでも向かおうじゃないか。 俺も、ちょうど君に会いたくなったところだった」 (-133) sinorit 2023/09/21(Thu) 7:43:46 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「なんだ両想いか? お前の好きな店でもいいが――」 対面で会っていれば、食事に誘うところだっただろうか。 その上夜だ、繁華街のバーも客寄せをしてにぎやかになる時間。 輝かしい街中で共に歩くのも悪くはないはずで。 「……ちっと遠出しないか。 三日月島に行く船着き場の傍に屋台があってなあ。肉が美味い」 結局選んだのは女を口説くにはあまり甘くもない誘い文句。 そんな便利でもない静かな土地に男は貴方を呼び出した。 (-136) toumi_ 2023/09/21(Thu) 7:59:21 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ「どうやらそうらしい。 素敵な逢瀬になりそうだ。君もそう思うだろう?」 親しげに話す男の姿は、 誰が見ても気の許した友人と話しているように見えるだろう。 取締法さえなければ、実際にその通りだったのかもしれない。 「……もちろん、構わないよ。 最近どうにも仕事が忙しくてね。 そろそろ肉を食べたい気分だったんだ」 栄養食ばかりでは気も滅入ってしまう。 女には甘くもない誘い文句でも、 男にとってはとても素敵な誘い文句だった。 「夕方には仕事を終わらせて向かうよ。 日が暮れる前には辿り着くとしよう」 少し遅れても許してくれよと付け足して、 これ以上何もなければ電話を切ろうとするだろう。 その時はきっと、出会うのは約束通りの今日の夜。 (-146) sinorit 2023/09/21(Thu) 8:54:55 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ夜の海風が肌を撫ぜる。対岸の島には行きつけのバーがあった。 いつか貴方を誘って連れて行こうとしたが、すれ違い様に話すのが好きでほんの少しの時間だけでも満足してしまっていたのだ。 本当は語らう時間なぞいくらあっても足りはしない、この取締法が落ち着けばそんな日も来るのだろうか。 「ここの肉は味がちいと濃いんだがな、ロゼッタで挟むと丁度いいんだ。これを食べるのが好きでなー」 高い服を着る割に路地裏や屋台の店を知っているのはシマの把握の為に一軒一軒その足で見て回っているから。 仕事に悩む女性を喜ばせるための隠れ家的な店まで把握している男は、 どんな相手や場所や時間でも、 正直な言葉 ばかりを伝えていることを心掛けている。「ほれ、店が閉まる前に安くなってたパンを買い占めてきた。 好きな肉買ったら向こうで食うぞ」 そう言いパンの入った紙袋を持ち上げて。大人の贅沢をまねをする子供のようにあなたに笑いかけた。 (-149) toumi_ 2023/09/21(Thu) 9:26:46 |
![]() | 【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 無敵の リヴィオ「ああ、勝負だな。絶対負けねえ。 後悔だってしてやらねえ。」 する訳がない。 弟妹に対する情と貴方に対する情は明確に異なる。 自分で選んで、そうしたいと願って。 その事柄に後悔することなどあり得ない。 握ったその手を引き寄せて 自らの額に押し当てるようにする事が許されるなら 暫くはそのままでいるだろう。 まるで、祈っているかのようだった。 (-159) ぴんじぃ 2023/09/21(Thu) 10:48:46 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ「へぇ、そんな食べ方があるのか。 知らなかったな、今度後輩達に食べさせてあげたいな」 その今度が来るかどうかは未来の話で。 ただの願望であるうちはきっと叶わないだろうし、 これはきっと、願望のまま終わる話だ。 君の行きつけのバーだって、きっと今知れば今の男には 「行けたらいいね」と約束の形には出来なかっただろう。 「はは、俺達二人だけじゃあ勿体ないくらいの贅沢だね」 君の笑顔につられるように、男も笑い返し、 スープの時と同じようにおすすめを問いかけた。 いつだって君の勧めるものに外れはないんだ。 だからつい、甘えるように問いかけてしまう。 そういう時間だけはずっと、本当の意味で楽しかった。 (-188) sinorit 2023/09/21(Thu) 12:57:12 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ生が良ければ、塩漬けの豚肉パンチェッタ。 焼いたのが良ければ牛のステーキ。 ソーセージのようなものが好みなら、サルシッチャ。 貴方は好きなものを横に半分に割られたロゼッタに挟むことが出来る。 中身が空洞であるその薔薇のパンはシンプルな味付けが故にどの肉と合わされてもそれに馴染むのだという。 それを持って貴方を導いたのは海を臨める広場の一角だ。 近くにベンチがあるのにも関わらず、海岸と分けられるように柵が続いた煉瓦路に向かえば、幼子には少し高いそれに肘をついた。 「……改めて、お勤めご苦労様。 このご時世だ、周りが辞めたりして仕事が忙しくなったんじゃないか? リヴィオがどんな部署かは知らんが、書類でも外回りでも人員不足はきついだろう。 お前も休みを取ったらどうだ、有給だとかな」 (-193) toumi_ 2023/09/21(Thu) 13:33:33 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノそれじゃあ焼いたもの──牛のステーキにしようか。 君からひとつロゼッタを受け取り、それへと挟み込む。 食欲がある状態であればそれはとても、 ご馳走に感じるのだろう。 君に導かれ、広場の一角へと向かう。 ベンチを通り過ぎる時、横目にそれを見やるが、 だからといってあそこに座ろうと口にする気はない。 「…あぁ、お気遣いありがとう。 お察しの通り人が減りすぎて仕事量で困っているよ。 だからといって挫けるわけじゃないけどね」 俺は無敵だからね。それくらいじゃ折れないんだ。 「休みは……そうだな。落ち着いたら取るとしよう。 今はまだなかなか難しそうだからね。 その時は有給を使い切る気で届けを叩きつけようかな」 (-199) sinorit 2023/09/21(Thu) 15:23:18 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「……そうかい、たまには俺と遊んでほしかったんだがなあ」 とってつけた放蕩息子らしく振る舞ってみながら一度目を伏せる。 思えば、本当に。あなたからは基本理想の言葉しか返ってこなかった。 だから疑いなんて一度もしていなくて、ただ何もしてないない証拠もなかっただけ。 その上で何か気になることがあったとしたら。 「なあリヴィオ、……お前無理してないかあ。 俺はお前に嫌われてはないと思ってるが、心を開かれてるとは思えん。 仲良くなれと言ってるんじゃない、その顔、いつもしてるんだろ。ちゃんと休ませてるか?」 そういうところが、自分とよく似ていた。 俺は作ってることまで正直に晒しているがな。 (-204) toumi_ 2023/09/21(Thu) 15:54:56 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ「…おや、君は俺に構って欲しかったのか。 それはすまない、愛しの君のラブコールに気付けなかったよ」 それなら君のためにも有給を取ろうかと、 冗談めかすような笑顔は張り付いたように浮かんでいて。 リヴィオは、リヴィオ・アリオストはいつだってそうだった。 こんな状況でさえ、"いつも通り"だった。 君に問われて尚、変わらない笑みを浮かべていた。 「……ふむ、何か心配事でもあったのかい? 無理をした覚えはないんだが、参ったね。 君にそんな心配をかけてしまうなんて不甲斐ない」 嫌われていない。心を開かれてるとは思えない。 そのどちらをも否定せずに言葉を並べ、 おどけるように肩を竦めてみせる。 きっとこれは、きっかけなんだと感じながら、それでも。 (-226) sinorit 2023/09/21(Thu) 18:29:50 |
リヴィオは、リヴィオ・アリオストは幸福な人間だ。 (a11) sinorit 2023/09/21(Thu) 18:30:04 |
リヴィオは、だから、いつだって笑顔なんだ。 (a12) sinorit 2023/09/21(Thu) 18:30:19 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「心配事……なあ」 ああ、構ってほしいのかもしれんな。とこれは冗談で。 今正直、嫌な予感が更に増した。 そして小さな賭けをしていた自分からすれば、もしその宣告があれば自分は、もう。 「俺は昔から喧嘩は強くないが勘と運だけはよくてなあ。 出歩けば落ちてくるものがあるから、 盗っていったらそれがうまい事色んなものと繋がっていくんだ。 だから、なんとなくなあ。 リヴィオが本当は過激で ちいとやんちゃな面をもってるんじゃねえかって。 いつもそれを我慢してるんじゃないかと思っちまった。 気のせいなら、それでいいんだ。ただのおせっかいだからな」 (-230) toumi_ 2023/09/21(Thu) 19:02:55 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ手に持つロゼッタはいまだひと齧りもせず、 ステーキの肉汁を吸い込み、生地を柔くしていく。 しかしどうにも、さっさと食べてしまおうと そんな気にはなれなかった。 「……ははっ、なるほど。やんちゃな俺か」 そういうのも悪くはないね。 だけどそれは、全く 真逆 と言っていいだろう。笑みを浮かべながら僅かに首を傾けて、 何かを考えるように海の向こうを眺め口を開く。 「…………残念ながら、それは気のせいだ。 ああ、しかしおせっかいは嬉しいものだね。 君が、俺のことを考えていてくれたってことだろう? 有難いことだね、君のような人に思われるってのは」 君にとっては破滅願望もやんちゃだろうか? 問う声はないが、薄らと浮かぶ笑みは少しだけ いつもと違うものにも見えてしまうのかもしれない。 君には一体、どう見えているんだろうな。 (-241) sinorit 2023/09/21(Thu) 19:55:43 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の花 ニコロ「……俺だって負けないさ」 君がどうしてそこまで己を想ってくれるのか。 君がどうしてこの手を握ってくれるのか。 明確に答えを得るとすれば、 やはりきっとまだ、未来があるなら遠い先の話で。 もどかしいと感じることはないが、 分からないってのはとても不便だ。 男は、額に押し当てるように引き寄せられる様子を 止めることもなく、ただ、眺めていたことだろう。 まるで祈るかのようなその様に どこか美しいなと感じたのは、本心で。 この夜がもう少しだけ続くといいなと そう感じたこともまた、確かな本心だった。 (-251) sinorit 2023/09/21(Thu) 20:37:33 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオある日の警察署。 あなたのデスクに近寄る女の姿がある。 「……リヴィオさあん。」 ゆるり。間延びした声に、周囲の空気が弛緩する。 思えば女の様子がおかしかったのは、あの日1度きり。 あとは変わらぬ気怠さとともに、毎日職務に向き合っていた。 (-281) oO832mk 2023/09/21(Thu) 23:36:34 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラいつもなら鏡を見てばかりの男も、 今日は書類に向き合って少しだけ忙しなく見える。 勿論、君の姿が見えたなら笑顔を見せて。 「…おや、ダニエラ君じゃないか。 丁度君に会いに行こうか悩んでいたところだった」 そう言いながら懐から取り出すのは、 近くのパン屋のフォカッチャ2つとお水。 飲み物は何が好きかを考えていたら迷い迷って。 結局、当たり障りのないものを選んでしまった。 押し付けるために差し出して、 受け取って貰えたなら満足そうに。 「……っと、すまない。 君の用件を先に確認すべきだったね」 (-287) sinorit 2023/09/22(Fri) 0:08:52 |
![]() | 【独】 無敵の リヴィオ/* どの面過ぎて墓下に会いに行けなくてぇ でも本当は話したくてぇ どうしたらいいか分からなくてぇ… 死ぬしかない 隠し持ったチャカで ころしてくれって毎日言ってるのに ころしてくれって言う度に死ぬのは狼と知り合い どうしたらいい?狼連日死ぬんじゃないの?俺は? 置いていかれると子犬のように鳴くしかないよ 入村まで既知0だったのにどうしてこうなったんだ ゆるふわするって言ったのにゆるふわじゃない 狼窓でちょっと悪いことしてさっさと落ちるつもりだったんです 掴まれ…ッ 頼む 幼馴染幸せになってくれ 1期も相まって幼馴染には弱いんだよ (-294) sinorit 2023/09/22(Fri) 1:33:06 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ「ええ?あたしにい?」 「どうかしましたかあ。」 小首をこてん。 ややあって、取り出されたものにわあと表情を輝かせた。 「いーんですかあ?やったあ」 戴けるものは戴く主義だ。 それは嬉しそうにお礼を言って、へらりと笑いかけている。 「あたしい。…あー。」 「あたしの要件はあ……」 「…んー」 本当は、とある人からあなたを『調べる』よう言われここに来た。 用意してきたのは犬のヘアピン。…正確には小さなヘアクリップ。 それと、もうひとつ。 仕込み のされた、銀のヘアピン。いつものように、それを渡すだけでいい。いいの、だけれど。 「…せっかくですからあ」 「ここで食べても、いいですかあ。」 「リヴィオさんも食べましょお。」 「2個、ありますしい。」 そう言うと、自分のデスクから椅子をからころ引き摺って。 ちょこんと座った。返答を待つより前のことである。 (-303) oO832mk 2023/09/22(Fri) 3:23:49 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ君の表情を見て、君の言葉を聞いて。 変わらず笑顔を浮かべ、その目元が少しだけ緩まった。 「…あぁ、君の分だ。受け取ってくれると嬉しいよ」 そのままフォカッチャ入りの紙袋と水の入った袋を渡し、 いつものように"君との日常"が始まるんだろうと そう考えていた男は、少し予想外だったのか 目を瞬かせ、それでも笑顔で頷いた。 きっとその間に君はデスクから椅子を引き摺って、 それで隣に、いるんだろうけど。 「あぁ、こんな事ならさっき食べるんじゃなかったな。 君との食事を満足に楽しめないのが残念だが、 嬉しいものだね。こうしてご一緒出来るのは」 こんな事なら忙しくなる前に誘えば良かったね。 そう言いながら、机の上を軽く整理し、 君の方へと体を向ける。 (-308) sinorit 2023/09/22(Fri) 6:50:50 |
![]() | 【独】 無敵の リヴィオ/* 幼馴染幸せになってくれって言ったけど 後輩にもなって欲しいんですよね ていうか俺以外幸せになってくれ 俺は死ぬほどどうしようもないことをした訳じゃないけど 警察にはいられないなぁという感じなので とおいどこかへいくしかない 育ての親には貯金諸々全て渡しておこうな 引き取ってくれた恩と謝罪と (-309) sinorit 2023/09/22(Fri) 7:06:22 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ椅子を引き摺りながら、頷く姿にまたへらり。 着席すると、紙袋を開いてフォカッチャを取り出す。 ひとつあなたに差し出して、手を合わせた。 「あははー。リヴィオさんてばあ」 口が上手いなあ。でも悪い気は別にしないのだ。 無理して食べなくてもいいですよおとは声掛けて、自分のフォカッチャを少し齧る。 「…やっぱり、人が減ったしわ寄せとか…ですかあ?」 その瞳はぼんやりと、あなたの仕事の跡を見つめた。 ものの1週間ほどで、瞬く間に警察署の人間が逮捕されていった。 警部補に上級警部まで逮捕されて、署内はきっとどこもてんやわんやだ。 (-316) oO832mk 2023/09/22(Fri) 7:50:06 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ差し出されたフォカッチャ1つを受け取り、 取り出したティッシュの上に。 フォカッチャは男が好んで買うパンではあるが、 食べたあとで食欲がないのか直ぐには手をつけようとしない。 無理をしている訳ではないから、 ゆっくり食べるよと君に言葉を返して。 「…あぁ、引き継ぎする間もなく人が減った分、 こうして残る人員に回ってくるものだね」 端に寄せた書類に手を置き、 髪を整える暇もないんだと冗談まじりに笑った。 少し乱れた髪も今はそのままだ。 「それに、戻ってきた時に残っているものが多いと困るだろう。 少しでも減らしておけばきっと楽になるから」 そのためにもいつも通りに、 いつも以上に頑張る必要性があった。 (-336) sinorit 2023/09/22(Fri) 10:12:26 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ「なるほどお…。」 フォカッチャを口元に寄せたまま、静かに感心の声。 …みんなが戻ってくる日は、来るだろうか。 そのとき、自分の居場所はもうないだろうけど。 「…【A.C.A】って、警察の人…ですよねえ。」 「どうしてこんなに、警察のことも摘発していくんでしょお」 きっとその殆どが冤罪だろうに。 そう、ぽつりと言ちる。 まるで、自分のことじゃないみたいに。 (-359) oO832mk 2023/09/22(Fri) 13:21:26 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「そうだなあ、かなり割と。 いつだって顔を見れるだけでいい日になると思うぐらいにお前のことは考えてる」 「なあ……本当にありがたいと思ってくれているんなら」 「俺の頼みを聞かないか。 いや……俺の提案に乗らないか、リヴィオ・アリオスト」 頼まれてしまったんだ、そして、俺は任されてもいるんだ。 それが地獄の果てであろうと、何処までも歩かなくちゃいけない。 誰かの光になんてなるつもりはない、だけどお前は、俺の。 「俺が お前の 、お前たちの望みを叶えてやる」 (-363) toumi_ 2023/09/22(Fri) 14:24:02 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ皆が戻ってくる日があるか。 それは未来で、明確に答えにするのは難しい。 しかし、戻らないと断定することも、また。 君の問いに、首を傾け、悩むような仕草。 「……上の考えることは分からないし、 俺個人として知ろうとは思わないが」 「摘発する側はそうせざるを得ないのかもしれないね。 恐らく上からの命令で、それって圧力だろう? 止まりたくても止まれないとか」 どうだろう、真実は当人に問うまで分からない。 お上は警察とマフィアに等しく法を執行することで、 従順な軍隊でも作ろうとしているのか。 「何にせよ、答えは俺には出せないし、 話が聞けるなら聞きたいところだね」 それは上にではなく、そうせざるを得ない者に。 (-401) sinorit 2023/09/22(Fri) 18:36:53 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ「…はは、そうかい。それはとても光栄だ。 君に口説かれる日が来るとは思わなかったよ」 一体何が欲しいんだ?甘いスイーツかな? それとも刺激のあるご馳走かな? 話し続ける君の表情を眺めながら、 男はほんの一瞬動きを止め、しかし笑顔は崩れない。 あぁ、本当に熱烈な口説き文句だ。 「随分と突然すぎるが、心配事の他に悩みでもあるのかな。 それに君からの提案ってのは一体なんだろう」 「 俺の 、俺達 の望みってのもよく分からないな。突然すぎて、俺には理解しかねるよ……ルチ」 鈍感なbambinaやdonnaじゃあ、 怪しい勧誘と勘違いして訳も分からず逃げてしまう。 「詳しく聞かせてくれるかい──愛しの君」 (-408) sinorit 2023/09/22(Fri) 19:19:41 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ「あはー。なるほどお。」 頷く。暢気なものだ。 またフォカッチャを、ひとつ齧る。 「でもお、それじゃあー」 「もし。…もし、お話を聞けたとしてですよお?」 「 そういうの じゃなくって、ほんとおに悪うい人だったらあ」「リヴィオさんは、どおしますかあ?」 「…やっぱり、逮捕、しちゃいますう?」 こてり、と。首を傾げて、ミントブルーがあなたを窺う。 流れるのは、ただの雑談の延長だと嘯くような、日常的で、穏やかな空気。 (-414) oO832mk 2023/09/22(Fri) 19:59:24 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「……他の人間の話は少しだけ今は横に置いておこう。 俺はなあ、リヴィオ。 ここに来る間で、お友達にお前のことを聞いたんだ」 さて何処まで、一体いつから本当にお前の中身を知っていたと思う。 それとも全部この口はハッタリを言っていると思うだろうか? 狡い正直者は言わないこともあるが口に出したことは大体本当なんだ。 だけど実際、眼の前に 本物 がいるのに、他人の口コミを鵜呑みにするなんてナンセンスだろう?「……俺は見ためと態度を一番重んじていてなあ。 情報や噂は二の次だ。だから、お前がそう望むってんなら。 全部なかったことにして ここにある面だけを見てやってもいい」▼ (-415) toumi_ 2023/09/22(Fri) 20:05:36 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「だがなあ、どんな答えが返ってこようと俺はお前をこれから調べ尽くすぞ。 お前が自分から見せんのだから、おれは見に行くんだ。 自撮りから猫の写真から家族や、職場の状況にその怪我の経過。 俺が知らんと満足しない部分まで調べてその面剥いでやる」 「端から俺は、初めてあった日からお前を疑っていた」 信じていたから、疑い続けていた。 あなたが悪者ではないといいと夢見ていた。 ここでの悪者、という意味がどんなものになるか 貴方にわかる日は来るのだろうか。 孤独の猫はそれでも前に進み続け、暴き続ける。 貴方は己にとっての裏切り者にたりうるか? ▼ (-416) toumi_ 2023/09/22(Fri) 20:09:46 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「今日は俺を捕まえろ」 「その代わり、提案を受けるってんなら お前から俺たちに会いに来て牢屋にぶち込まれろ」 「中でも外でも全部面倒見てやるよ」 (-417) toumi_ 2023/09/22(Fri) 20:19:25 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ男の机上、置かれたフォカッチャは まだ歯型もなく欠けもない。 問いかけにまた首を傾げ、指先で顎を撫でる。 「そうだね、もしも悪い人だったら。 そうだったら……いや、逮捕よりも皆の解放を願うかな」 「一人を逮捕しても何も変わらないだろう? だったらそう願う方が現状を変えられそうだ。 最も、俺のこれは願いや望みってやつなんだろう」 希望論でしかないもしもだが、 だったら同じ目に合わせようというのは堂々巡りでしかない。 リヴィオ・アリオストは、そう考えている。 「……君なら。君ならどうする?ダニエラ君」 それじゃあ君は、問う君はどうだろう。 同じように雑談の延長線、その続きを君と続けよう。 (-418) sinorit 2023/09/22(Fri) 20:21:54 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ「…あたし、ですかあ。」 問い返され、女は僅かに眉を下げる。 口元の笑みは変わらぬまま。少し、困った様子。 「リヴィオさんみたいに、人ができてないのでえ」 「捕まっちゃえって、思いますねえ」 「…だって、 許せません からあ。」ニーノくん。イレネオさん。 テオドロさん。ニコロさん。ヴィンセンツィオさん。 …実際に悪事を働いていたとされる上級警部を差し引いても、 きっと罪のない仲間たちが4人も牢へと送られた。 「私刑…って言っちゃえば、そおかもしれませんけどお」 「悪いことした人を裁くために、法ってあるんじゃないですかあ」 そんな理想を、語る。許されざる悪人が捕まって。そして。 「…それにい、もしかしたらあ」 「その人に逮捕された人も、釈放とかされるかもしれませんしい?」 罪なき人が元の生活に戻る、大団円。 本当にそうなったら困るのは自分だというのに。 どこかで口に出して消化してしまいたかった。…これも、紛れのない本心。 「…なあんて。流石に出来すぎますよ、ねえー。」 けらけらと、女は自分の言葉を控えめに笑い飛ばす。 どんなときでも本心を隠して笑えるのは、女の特技だった。 (-429) oO832mk 2023/09/22(Fri) 21:10:31 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ男は、君が語り終えるまで、 いつも通りの様子で全てを聞いて。 緩い瞬きを繰り返し、やがて海の向こうへ視線を送る。 「…君の言っていることは、よく分からないが」 「こう見えて自撮りはしないタイプで、 猫の写真はフォルダにない。俺は撮らない。 家族は生みの親とは別に育ての両親とその実子である弟が一人。 職場では至って真面目に生きてるさ、俺はね。 怪我は……心配してくれているのかな? まだ 平気だよ」「これくらいのこと、わざわざ調べる必要はない。 君が聞きたきゃいくらでもくれてやる」 聞きたいのはこの言葉ではないのだろう。 それでも、今崩せばこの先もまともに息が出来ないと。 最後まではやり切ることを決めたからこそ、 傷による症状を無視して、笑顔を浮かべ続ける。 緩い瞬きを繰り返す。 その額に滲む汗は、決して動揺からのものではない。 ▼ (-487) sinorit 2023/09/23(Sat) 0:42:36 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ要らない。こんなもの、要らない。 気持ち悪い、死ね。死んじゃえ。 殺す勇気もないくせに、汚い言葉で ソレ を罵り続ける、馬鹿な女の夢を、繰り返し、見続けていた。 だから俺は、あの日からずっと、要らないものだ。 俺は、無敵な人間であることが己を守る術で。 嘘ばかりの仮面は臆病さを、劣等感を隠すため。 自分を守るための仮面だったというのに、 "嘘"に抱かれる憧れや期待、優しい眼差しが怖かった。 引き取ってくれた両親は優しい人達だった。 実子が生まれるとわかるその日までは、 多分、きっと──愛されていた、はずだった。 俺は、本物には、なれない。 ずっと、人を、愛する方法が分からない。 全てに疲れてしまった。壊して、消し去ってしまいたかった。 無敵な人間であることも、嘘ばかりの俺も。 本当の俺は誰かにとって、必要とされる人間ではないのだと。 【A.C.A】になることで、終わらせようとしたんだ。 この道を誰かに理解されようとは、思わない。 ▼ (-489) sinorit 2023/09/23(Sat) 0:44:58 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ「……なかったことにする必要もないさ。 それを判断するのは君で、俺じゃない」 「………君を捕まえる利点も、分からないな。 何故、そんな提案をするんだ? 答えてくれよ、ルチアーノ。何がしたいんだ?」 「君はなぜ俺に、それを望む」 【A.C.A】であるとは、口にしない。 しかしそうではないとも、口にはしない。 君が知っているか知らないか。 そんなことよりも、 君の 利点になるとは思えない提案をその提案を今ここで、告げる理由が知りたかった。 だって俺は、君の全てを知らない。 (-490) sinorit 2023/09/23(Sat) 0:45:27 |
リヴィオは、" "な人間だ。 (a18) sinorit 2023/09/23(Sat) 0:47:02 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ「………そうかい」 頷いて、けれど変わらない笑顔で君を見つめる。 男のこれは出来ている訳ではなく、 リヴィオ・アリオストの模範的解答と言えるのだろう。 最も、君にそんなことが伝わるはずもないのだが。 「……そうかも、しれないね。 逮捕した人間が悪いやつなら、そうなるかもしれない」 罪のない人間は、暖かな部屋に帰るべきだ。 あんなに狭く、冷たい空間にいるべきではないのだろう。 君の答えはとても正しい。 綺麗事よりも、とても正しかった。 「だから、ないとは言えないかもしれないね。 …未来ってのは、分からないものだ」 その 出来すぎた 未来が訪れないとは、決して、言い切れるわけもない。 君の本心は、奥深くまでは理解出来ないが、 君を見つめる男の表情はいつもよりもずっと、 柔らかで、少し、苦しげにも見えたかもしれない。 (-497) sinorit 2023/09/23(Sat) 1:15:52 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「たとえだよ、たとえ。 ――だが漸く得心いった。それがお前の源流か。 ……ああすまん、手の怪我は適当に言った。 お前もしかして怪我をこじらせたな? ちゃんと今のうちに行けよ、病院」 ほの暗い過去を持ち隠す人間はごまんといる。 それの一つが、自分と同じような仮面を作る人間だ。 その点においては圧倒的にお前の方がエキスパートだったのだろう。 だが一体俺が何人の厄介な事情を抱えた女を見てきたと思っている。 お前のお墨付きだぞ、子猫ちゃんを見る目に関しては。 あと、まあ。俺は都合のいい仲良しがいるんでね。 ▼ (-533) toumi_ 2023/09/23(Sat) 5:32:01 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「俺を捕まえる利点? そんなの簡単だ。 俺が捕まったらお前に 視線 が行くように仕組んである」「すると遠くない未来でお前達を狙っていた一人の女、 ダニエラ・エコーが動き出す」 正直者は漸く此処で初めて一人の女の名前を出した。 もう隠す必要もない、そしてあなた達は会う必要がある。そう判断して。 「これまでもニコロ、上手くいけばアリーチェ・チェステが連れて行かれる。 摘発チームは3人編成らしいなあ」 「あとひとり。後にリヴィオは何らかの罪状で検挙される。 これで執行は終わって、つかの間の平穏が訪れる。 お前と俺には罰が食らって大変な事になる」 「ついでにダニエラも連れて行かれちまえばいいんだ。頼めんか? 何人もムショにぶち込んでよお、休みたいだろあいつも。 お嬢さん一人でずっと戦ってたんだ、なにか自棄を起こす前に座らせてやりたい」 そうしたらこの町の執行役が全員いなくなれば、平和だと思わないか。 綺麗事のように掌にある情報を告げる男はそう笑った。 ▼ (-534) toumi_ 2023/09/23(Sat) 5:32:44 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「……と、ここまではただの俺の想像で」 全て上手くいって欲しいだなんて思わない。 けれどもう俺が用意した舞台はほぼ整っている。 常に周りを疑ってばかりの男が信用した人間達の物語。 「そんなのがどうでも良いほど。 俺はお前が好きだからだよ、リヴィオ」 男はただの正直者で、貴方にとっては猫のエキスパートだ。 「 物好き らしいな。お揃い じゃないか。お好みの地獄に落としてやってもいいが、俺はタダでは落としてやらん。 それを管理するのも、好きに引っ張り出すのもこの俺だ。 まあー牢に居る期間はしらんけどな、此処が長いと次のデートが遠そうだ」 (-535) toumi_ 2023/09/23(Sat) 5:41:57 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ「…そおですねえ」 こんな話題のお供でも、フォカッチャはすぐに減る。 ダニエラ・エーコという巡査の、1番正しい挙動をなぞる。 「来るといいなあ、そんな未来」 来てはいけない、そんな未来は。 普段と遜色なく女は笑う。 こうなる前の、普段と。 温かい日差しの中で、まどろむようだったあの日々と。 「あ、そおだ。リヴィオさん。」 フォカッチャもあと欠片と差し掛かったところ。 お口直しと水を1口、口の内を、潤して。 「…犬と猫」 「前、 最近は 猫が好きって、言ってましたけどお」「今は、どおです?」 「今も猫の方が、好きでしょおかあ?」 ことん。ボトルを置いて、小首を傾げる。 (-538) oO832mk 2023/09/23(Sat) 6:29:12 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ君に語ったのは、"今更"だったから。 本当は、君が提案せずとも"君だった"んだから。 理由?…そんなの決まってる。 "仲間"が名を挙げた一人。それが君だった。 俺は、誰でも良かったんだ、命令さえあれば。 誰でも良かったんだ。……だけど。 俺がそうする相手は知らない誰かじゃなくて、 こうして語れる君で安心したのは誰にも教えてやらない。 勿論、同時に苦しくなったこともね。 誰でも良かった、というのは少しの嘘。 それは自分を納得させるための、嘘だ。 誰でもいい訳がない。 でも、そうするしかなかったんだ。 もう後戻り出来ない先で、そうせざるを得なかった。 ただ、それだけの話だ。 だって断れば俺の可愛い後輩に声をかけるだなんてさ、 そんなこと、言われてしまったら俺は、 選ばざるを得ないだろう? その上で丁度いい機会だと考えたんだ。 仲間にも言わなかった、内緒の話。 ▼ (-548) sinorit 2023/09/23(Sat) 8:50:50 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ「…はは、生憎本当に仕事が忙しいんだ。 今穴を開けるのは難しい、せめて来週かな」 リヴィオ・アリオストは署内で可笑しな人間。 そんな評価を受けてはいるだろうが、 昇進の話が渡されるほど、真面目な一面もあった。 勿論、これ以上上になんてお断りだけどね。 「全く、上の人使いの荒さには困ったものだよ。 無敵ってのは完璧とは違うんだからね。 俺が何でも出来る訳がないだろう」 だけど、帰ってくる人間のためにも。 その可能性を残したい、 一人の人間 としても。すべきことを。 いや……出来ることを。 ──最後まで、成したかった。 ▼ (-549) sinorit 2023/09/23(Sat) 8:51:46 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノすっかり冷えきった 牛のステーキが挟み込まれたロゼッタを一瞥する。 ここ最近ずっと、腹が減らなかったせいか、 まともな食事を取っていなかったんだが、 やはり食べる気にはなれないな。 君に押し付けるように渡してから、 仲が良い友人のように、肩を組もうとする。 その体が異様に熱いのは多分、君にも伝わる。 右手にだけ嵌めた黒手袋は、傷を隠すためだった。 「……いいよ、分かった。君の提案に乗ってやる。 彼女、様子がおかしいから気になっていたんだ。 俺の目に狂いはないようで安心したよ」 「罰が欲しいって訳じゃあないが、 彼女が動かざるを得ない状況になる方が 話がしやすくて、良さそうだしね」 座らせてやりたいってのは同意だ。 あの小さな体に背負う物を、 俺はきっと理解しきれないんだろうが、それでも。 囁くように潜めた声で君に告げながら、 男は、翠眼を細めて笑い返した。 リヴィオ・アリオストは嘘吐きだが、 その言葉たちに本音がない訳じゃあなかった。 ▼ (-550) sinorit 2023/09/23(Sat) 8:52:30 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ「…あぁ、しかしニコロはともかく、 アリーチェ君の名前が出た理由が分からないがまぁいいか」 彼女にも何か隠されているのか。 暴くには、どうにも時間も体も足りなさそうだ。 それに、ニコが彼女を白だと言った以上、 手を出そうとは、思わない。 君が肩を組むことを受け入れて、 その身を寄せられていたのなら、そっと離れて。 「…はは、君も 物好き だったか。俺を好きなんて変わっているよ、本当にね」 好きだとか、嫌いだとか。愛だとか、恋だとか。 真っ当な愛情を受けられなかった男には理解し難いものだ。 だけど悪くないなって思うのは多分、 未来を惜しいと感じてしまったからなんだろうな。 俺にはもう、今更だというのに。 「……全部終わったら、酒が飲みたい気分だ」 そう口にする男の表情は、リヴィオ・アリオストではなく、 君と友人になりたかった "リヴィオ"としての柔らかな笑顔が浮かんでいた。 (-551) sinorit 2023/09/23(Sat) 8:53:52 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ「来るといいね、そんな未来」 君と同じような言葉を繰り返す。 変わらない笑顔で君と笑い合う。 そこだけはまるで、法が発表される前のようで、 "いつも通り"の二人のようだった。 男の机に置かれたフォカッチャは、 やはり満腹なのか手を出さないまま。 君のそれが欠けていくのを少し眺めて。 「そうだね、今は……同じくらいかな」 最近見た子犬がとても可愛くてね。 あの可愛さには流石に無敵も眩みかけたよ。 笑いながらそう付け足して、 傾げられた首に合わせるように首を傾ける。 それから「君は?」と問いかけて、 反応とその答えを待った。 (-557) sinorit 2023/09/23(Sat) 9:20:58 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ「えー。いいなあ。」 「あたし、犬の方はまだ会ってなくてえ。」 最後の欠片も、ぱくり。 咀嚼し飲み込むと、また水を1口、流し込む。 「でも猫は、触りましたあ。」 「…ぐーぜんですけどお。」 猫カフェも調べてたのになあ。 そうからころ笑って。 どっちが好きかは、犬も触ってから決めまあすなんて。 指先をナプキンで拭いて手を合わせる。 「ごちそうさまでしたあ。」 「ふふ。結局リヴィオさん、食べませんでしたねえ。」 (-569) oO832mk 2023/09/23(Sat) 10:06:20 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ「おや、まだ会えていなかったか。 ……それじゃあ」 「それじゃあ、今度一緒に犬カフェに行こうか」 犬カフェ、君とならきっと楽しいから。 リヴィオ・アリオストは落ち着いたら行こうと、 未来の話を君にする。 それから、手を合わせる君に頷いて。 「はは、君との話に夢中になってつい、ね。 どうせまだまだ業務は残っているし、 きっとお腹も空くだろう。後で食べるよ」 元々君にと買ってきたものだが。 分け合うってのも素敵なものだ。 このままいただいていくとしよう。 (-573) sinorit 2023/09/23(Sat) 10:23:31 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ「ええー。いいんですかあ?」 間延びした口調のまま、そのトーンだけが微かに持ち上がる。 嬉しそうに女はへらりと笑った。 この笑顔は決して嘘ではなかった。 「んー。そおですかあ?」 「お疲れ様ですねえ…。あ」 思い出した、とでもさも言いたげに立ち上がる。 懐には2つの小物。 犬の小さなヘアクリップと、銀色の大人びたヘアピン。 犬のヘアクリップはごく普通の購入品。 だがヘアピンの方には仕込みがされている。 「リヴィオさあん。」 「ちょおっと、じっとしててくださいねえ」 あなたに近寄り、手を伸ばす。 女にはあなたを調べねばならない理由が2つあった。 だから、迷う必要なんてどこにもない。 そうして、ふたつの中からひとつ。 女はその手の中に、選び取る。 (-586) oO832mk 2023/09/23(Sat) 11:16:02 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ…そうしてそれを、あなたの前髪に。丁寧に。 「ふふー。お手伝い、でえす。」 「…本当に、お忙しそうですからあ。」 満足げに、微笑みかける。 そしてあなたから離れる刹那、衣服のポケットへ銀のヘアピンを滑り落とした。 それまでの人生、受け取ってばかりだった女は、 あなたが贈り物のヘアピンを大事にしてくれるのが本当に嬉しかった。 …だからこそ、この銀のヘアピンをあなたへの贈り物にはしたくなかった。 今までの贈り物と、同列にしたくなかったのだ。 (-587) oO832mk 2023/09/23(Sat) 11:17:03 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 無敵の リヴィオ「先輩」 その日の夕暮れ時。 そろそろ日勤の者たちの職務時間が終わりを告げるころ。 署内のどこかであなたの姿をみつけて声をかけた。 「……少し、協力してほしいことがあるんですが」 警察内でも誰が信用できるのかわからない今、相談できるのはあなたくらいしかいない。 (-594) eve_1224 2023/09/23(Sat) 11:38:57 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ「勿論、実は俺も気になってたんだ」 今まで一度も足を運んだことがない動物カフェ。 一度どんなものなのかをこの目で見てみたかった。 それに、君が笑顔になれたらいいなと考えたんだ。 流石にそれは内緒のままだが。 立ち上がり、手を伸ばす君を眺める。 何かを口にすることもなく、 君が施してくれる様子をただ黙って見ていた。 ▼ (-627) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:34:21 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラもしも、君が少しでも男の額や頬に触れたのなら、 異様に熱を持っていると感じられるかもしれない。 勿論、普段触れることがなければ、 男の体温が高いだけの可能性はあるだろうが。 ──だって男は、"いつも通り"だ。 きっと、気のせいだった。 ▼ (-628) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:34:45 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ満足げに微笑みながら離れる君を確認した後、 飾られた犬のヘアクリップを見るために、 机上の鏡へと手を伸ばす。 「……今日も素敵だね。 本当に、いつもありがとう」 そうしてそれを目にした途端、緩やかな笑みを浮かべ、 噛み締めるように君に、改めての感謝を告げる。 こんな時だからこそより丁寧に、 その日常への思いを伝えたかったからこそ。 いつだって、君からの贈り物は嬉しいものだった。 (-629) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:35:18 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 花浅葱 エルヴィーノ夕暮れ時、それまで忙しなく働き続けていた男は、 壁に飾られた時計を確認して席を立つ。 そんな男の姿を見つけるのは部署内か、あるいは廊下か。 どちらだとしても、 君の姿を確認すれば手を振って軽い挨拶。 ただ、君の意中の人物が自身だとは考えなかったのか。 呼び止められれば目を丸くして、首を傾げる。 「…ふむ、何か大切な用かな。 勿論、俺で良ければ力になろう」 君の思いを伝えてごらん。 力になれることなら、力になろう。 (-632) sinorit 2023/09/23(Sat) 14:48:28 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ「ふふー。」 「今回も気に入ってもらえて、良かったですう。」 はにかみ笑んで、明るい声。 ありがとうなんて、本当はこっちが言いたかった。 それにしても。 そうして落ちた瞳であなたの額に触れた手の平を見つめる。 まあいいやと割り切れてしまえる女ならばよかったのだが。 「…リヴィオさん。」 また徐に手を伸ばす。 前髪揺れる額ではなく、目指したのはその頬だった。 別に無理にと言いはしないから、拒否をされれば触れることは叶わない。 それでももしまた触れることができたなら、その熱を確信して問うはずだ。 「熱いですよお。具合悪いんですかあ?」って。 (-639) oO832mk 2023/09/23(Sat) 15:44:00 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ君に礼を告げて、今日も「また明日」の約束をする。 きっと今日の終わりもそうなるのだろうと考えていたからか、 再び伸ばされる君の手にほんの少し驚いて。 でもだから払い除けるなんてことはない。 君の手を、払い除けるはずがなかった。 頬に触れる手に左手を重ね、緩く微笑む。 「…少し、働きすぎたのかもしれないね。 あぁ、しかし君のおかげで楽になったよ。 だから平気さ、心配ありがとう」 揺れる髪の下で滲む汗も気の所為だと感じられるほど、 いつも通りに笑う男は、問題ないと口にする。 その笑顔には確かに、不安がる要素なんて欠片もない。 男は、重ねた手を直ぐに外して、君の手を自由にする。 (-644) sinorit 2023/09/23(Sat) 16:10:57 |
![]() | 【独】 無敵の リヴィオ/* 緩い既知と狼窓から様々が起きすぎて ずっとキレてるかイヤだよーーー!!してたな 4日目も怒涛の勢いでドラマしてた あとクロスカウンター襲撃になりそうなの こんな展開…あるんだなぁ……と思ってたら 運営チャンからの開示請求で何でぇ!?になるし エル、協力求めながら開示請求するなよ ルチはなんか…なんか提案してくるし なんか、なんか……なんなんだ? 覚悟を決めて墓下の牢屋に声掛けに行くけど もー…最後走りきるしかないな…… どの面で?になるのが本当にイヤ この面です (-647) sinorit 2023/09/23(Sat) 16:38:52 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ「……。」 いつも通り。変わらない笑顔。 嘘みたいに笑う。自分の不調も、苦痛も。 女にはその姿に、覚えがあった。 いってきますと声がする。 さみしいな。もっといっしょにいたいのに。 だけど、それをいったら困るから、いい子のかおで、わらって。 「いってらっしゃい」…あたしさえがまんすれば、いいことだから。 「…リヴィオさん。」 そうして笑ったあとはいつだって孤独だった。 誰も自分の不調にも苦痛にも気付かない。 それで不調や苦痛が、なくなってしまうわけじゃないのに。 あなたもそうだとは、言いきれないけれど。 そんな自分とあなたを重ねずいるのは、どうしても女には難しそうだ。 (-654) oO832mk 2023/09/23(Sat) 17:09:40 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ「無理は、だめですよお。」 そのときばかりは、女の顔に、笑顔はなく。 心のままに、眉を下げた。 「ほらあ、倒れたら元も子もありませんしい。」 「リヴィオさんまで倒れたら、あたしもお仕事増えて困っちゃいますしい。」 そんなダニエラ・エーコらしい理由も交ぜて。 …どこまで言っていいのか、分からないけれど。 「今日は、早退にしましょうよお。」 「……なんてえ、だめ…ですかねえ…?」 首を傾げて、そこでようやくふにゃりと笑う。 本当に何でもなかったとき、その方がきっと、断りやすいから。 (-655) oO832mk 2023/09/23(Sat) 17:10:20 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ笑顔が消えた君を見て、 同じように男の表情からもいつもの笑顔が消える。 代わりに浮かぶのは、 リヴィオ・アリオストという無敵で幸福な男とは違う、 どこか弱々しくも見える一人の男の笑顔だ。 しかしそれもほんの一瞬のこと。 きっと気のせいだと思えるくらいの間だった。 「……ありがとう、ダニエラ君。 君の仕事が増えてしまうのは困るから」 「………明日、明日の午後に休みを取らせてもらうよ」 動揺と混乱の続くこの署内で、 まともに仕事に手をつけている人間は少数で。 明日が来るとも分からない今、 今日に頑張る必要があった。 誰がその行いを誉める訳ではないと、知っていて尚。 「辛くなったらその時は早めに早退する。 だから、大丈夫だ。心配をかけてすまないね」 (-670) sinorit 2023/09/23(Sat) 18:13:48 |
リヴィオは、「これじゃあ無敵失格だね」といつも通りに笑う。 (a25) sinorit 2023/09/23(Sat) 18:15:07 |
![]() | 【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ女は人を、よく見る方だ。 いや、人をよく見なければならなかった。 だからきっと、その一瞬の変化だって。 「…よかったあ。」 そうして安心したように笑ったその顔が、一体何に所以したかなんてあなたに知れるはずもなく。 ただこの笑顔は本物だった。 偽物と本物の堺境なんて、意図して笑おうとした時でない限り女にとって曖昧になっていたが、それでも。 「絶対ですよお?」 「明日もこの時間にお仕事してたらあ、あたしが連れて帰りますからあ。」 しかしその言葉の根幹にあるのは、本当にただ心配な気持ちだけではなかったのかもしれない。 あなたがこんなに仕事をしなければならないのも、元を辿れば自分に大いに原因がある。 だから。 「んふふー。いいんですよお。」 「…そのぶん、早く体調、治してくださいねえ」 続いた言葉につい浮かんだのは、 「無敵になんて拘らなくてもいいのに」なんて言葉だったが。 今は、言わない。 これ以上、あなたの手を止めてしまうのも悪いと思うから。 (-677) oO832mk 2023/09/23(Sat) 19:40:14 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 無敵の リヴィオ「先輩は……どう、思いますか? この法案と、今の現状」 「いくらなんでも、強引すぎる逮捕は治安の向上どころか、悪い影響ばかりがでてきている気がします」 今日は忙しかったみたいですね、と申し訳無さそうに眉を下げて。 ひそり、と語りだす。 あまり周りには、聞こえないように。 「あの。協力、してくれませんか」 失敗すれば、警察を辞めなければならないかも、しれない。 もしかすると自分も逮捕する候補に入れられるかもしれない。 それでも逮捕された無実の人を思うと、やってやれないことはないと思っている。 それくらいは、意志を固めていた。 「わかったんです。 どう調べても尻尾が掴めなかったアリソン・カンパネッロの、正体」 「それを白日の下に晒して、所長代理を告発しようと思います」 力の限り、叫んでやることを決めていた。 (-680) eve_1224 2023/09/23(Sat) 20:15:50 |
![]() | 【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ「…あぁ、絶対だ。君に約束をしよう。 明日は必ず、午後からは帰らせてもらうよ」 君のその奥底までの感情を理解するには、 語り合うには今この場では時間が足りない。 男が気付いていたかさえも分からない。 ただ、君にいつものように笑いかけるだけだ。 「勿論、早く治して元気に働くとするよ。 半日休めば仕事の疲れもぱっと取れるさ」 「…よし、それじゃあ明日のためにも 仕事の続きに向き合おうかな。 話が出来て良かったよ。 犬カフェの件もまた後日話そう」 楽しみにしているよ。 そう付け足しながら端に避けた書類を元に戻し、 フォカッチャは空の紙袋へと仕舞って鞄の中に。 君が立ち去るようであれば手を振って、 その姿を見送り、業務の続きへと戻るのだろう。 (-686) sinorit 2023/09/23(Sat) 20:33:15 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオさて昨日は美人か色男で選ばれたのは美人だったんだったか。 かなり前から知っていたんだぞ? 朝からそれを聞かされていた俺の気持ちを考えてみろ。 よくもまあマフィアの情報網を二人も抜こうとできたな。 なんて。俺はずっと気楽だ、何も気分が変わらん。 この程度、知ってしまったら嘘にも裏切りにもならないんだよ。 「だーから休ませてやるといってる。 警察の連中は好きだが、お前達の職場環境は今回の取締法で悪くなるばっかだろ」 そんな強引な罰などどんな物好きでもいらないだろうが。 「俺の幼馴染も寝不足でなあ……。 いやーあいつを牢屋にぶち込めばよかったか? そこまでお嬢さんにさせられんよなあ」 ▼ (-689) toumi_ 2023/09/23(Sat) 20:40:04 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ「アリーチェはニコロが変な言い方したんでな。 白だよなあ、やっぱり。まあいいか……。 任されたが俺が世話できるのは牢の中でになるんだし。 それにしてもやっぱあのボヤ野郎。 あいつ……俺が立ち寄った直後に店を燃やしてよ、証拠全部消してやがったんだ……建て直すのに無駄な金がかかる。 経費で落ちると思ってんのか?」 声に出すと色々聞けるもんだな、と何かを正してくれる貴方に苦笑いをした。 そのまま渡されたロゼッタを咥えてあっという間に飲み込んでいく。 自分も食欲があるかと問われれば別であったが、貴方に与えられた食事を食べないわけにはいかないから。 口についたソースをぬぐいながらだったが、肩を組まれるのを拒むはずもなかった。 さっと手早く携帯を操作する、さてそろそろこの新品ともお別れの時間か。 たった一日で使えなくなるとはこいつも思わなかっただろうな。 ▼ (-691) toumi_ 2023/09/23(Sat) 20:43:22 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ名残惜しいと感じているのは自分だけじゃないといい。 離れた熱を、その手を想いながら目を伏せた。 全て終わったらこの友達ごっこ一日ぐらいならやめてもいい。 その時の俺はお前より見るに耐えかねない自信がある。 牢屋に遊びに来てくれたら見せられるかもしれないが、 仕事は増やしてしまったから期待はしないで留守番をしよう。 「しばらく全貌は明かせなさそうだがー……まあ大方。 こうしてお前を引っ掛けられた時間が出来たと考えよう」 好きだとか嫌いだとか、愛だとか、恋だとか。 真っ当ではなくとも不器用で雑なものを受けてきてしまった分、妙にひねくれて理解をした。 それが永劫に続くことではないことを知っている。 自分も持てるわけではないことを知っている。 どんな感情もいつまで続くかなんて信じられない、いつだって信じられるのは己だけ。 「勿論一緒に行くぞ、三日月島に俺の好きな店がある」 だから何でもやりたいように好きなことをする。 不信も疑いも全て含め真実を知った上で、 信じていた時と振る舞いを変えないこの面が。 あなたの友人……になろうとしている、 ルチアーノ・ガッティ・マンチーニの本当の姿だ。 (-692) toumi_ 2023/09/23(Sat) 20:53:17 |
[|<] [<<] [<] [1] [2] ... [>] [>>] [>|]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新