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人狼物語 三日月国


28 【恋愛RP】星降る宴の必然を【R15】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

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[自分の兄が先ほどの店で、
王室の人間としてあるまじき脅迫をしているとは、
露知らず。愛しの婚約者とふたりで、
街中デートを楽しんでいるフィオーレ。]

ムーティ……あぅ、ごめんなさい……

"今は、違うだろ?"


え、っと、……旦那様?

[いつもは、ここまで遠くなることはない。
離れていると、外野がうるさいから。
フィオーレは、少し恥ずかしそうに
まだ婚約者のはずの彼を"旦那様"と呼んだ。
恐らく、設定としては
商人と、その従者というところか。
ふたりは、一定の距離を保ったまま
横に並んで歩いている。]

"お、お姉ちゃん美人だね〜!どこからきたんだい?"


えっと、ヴェーネレから……!


"ヴェーネレにしては、服装がここだなぁ。
もしかして、隣の兄ちゃんに買ってもらったのかぁ?"


え、と、えと……

"悪いな、おじさん。うちの使用人は他人と話すことに
慣れてないんだ。なんか、用?"


[困っているフィオーレが、
このムーティジェンティーレの助太刀に
きゅんと来ているのは察しがつくとは思う。
さらっと、使用人と呼ぶことができる王子は、
役者向きでは?とフィオーレは思ってしまったようだが。]

"とりあえず、飯屋……"


あの、ありがとうございました……

"やっぱ、お嬢様って呼んでやったほうが
いいんじゃねぇの?"


だめですよ!私は、旦那様の従者です!

[いつもは、王女様、と呼ばれる側だからなのか。
ただただ、この設定を楽しんでいるようにしか見えない。
ムーティジェンティーレは、近くにパスタ屋を見つけて
入ろうか、と彼女に声をかけた。]

"みーつっけた!ご飯?ご飯?


[シュラーフェンがなんとか追いついたらしく。
ムーティジェンティーレたちは店の中に入る前に
捕まった。なので、3人で入ることにした。]

"あ、レッタだ。"


レッタ?まさか……

"ヴェーネレに軍事訓練で滞在してた時に
知り合ったこの国の騎士団に所属する騎士だよ。"


"へぇ。休みなんですかね"


[どうやら、スカーレット・アルジャンが
誰かと食事をしていた時間に3人も来ていたらしい。
妹に浮気を疑われた兄は、懸命に弁明をする。
彼の婚約者は、今回の遠征に不参加だったのだ。
故に、フィオーレが監視役のようなものをしている。

彼らのテーブルに来たウェイターにオススメを聞いて、
フィオーレは、カルボナーラ。
ムーティジェンティーレは、トマトのクリームパスタ。
そしてシュラーフェンは、ボンゴレ・ビアンコをオーダー。]

"賑わってるねぇ。"


シュネーヴェとは、また違うねぇ…
テールエールデは、どうでしょう?

"結構あるぜ、こういうところ。"

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

ー 2日目の朝、朝市の人混みにて ー

[ふぅ、と伸びをした腕が通行人に当たる。その度、彼は「失礼」と通行人一人一人に向き直って帽子の鍔を軽く下げお辞儀する。昨日職質を受ける前と変わらず、人通りが多い中をふらふらと歩いていた。装飾がその度またジャラジャラと音を発てて揺れる。]

[昨夜、満天の星空の下の出来事を思い出す。>>17ノアには目線も合わせず手を軽く振って見せたのが最後だ。その後はアルジャンの娘と景色を楽しむ事ができていたのだろう。アルジャンの娘の声色から気が緩んでいたのは感じた>>15。時の流れとは、儚いが、何故こうも美しさを鮮やかな景色と共に留めるのか。]
(33) 2020/05/16(Sat) 10:58:22

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[さて、昨夜アルジャンの娘はマッドの気配を察知しながら何事にも行動しなかった。であれば下々の騎士共にもそれが共通の認識となっているであろう(>>18 >>19)。で、あれば、彼はこの国より面倒な事も無く旅鳥の如く徒然なるままに抜け出す事ができるだろう。日が落ちる迄には姿を晦まそう。]

ドンッ


[その様に考えていた矢先、かのアルジャンと同じ銀色の髪の『青年』とぶつかった。長身で締まった腕ではあるが何処か柔らか味もある。彼より少し高い長身に、マッドは帽子の鍔を少し上げ挨拶する。]

おっと、失礼。不注意でした。>>16

[青年……否、女性か?そして騎士団第二分隊の騎士装束。今は手配書に上がっていない状態だとは感じているが、あまり好んで関わっていきたい業種でも無い。そろりと目線を進行方向にズラし、何食わぬ顔で歩き出そうとした。*]
(34) 2020/05/16(Sat) 10:58:37
(a9) 2020/05/16(Sat) 11:12:18

[3人は、誰にも邪魔されずに食事を楽しんだ。
政治的な話でも、国の話でもなく、
ただただ、それぞれの近況報告のような。

食事を楽しんだ後は、また露店を見て回ろう]


旦那様!これは、……わぁ!!

”こら!はしゃぎすぎると、ぶつか……あぁ…”



[はしゃぎすぎてぶつかるという、王道の展開。
相手は騎士団の人間のようで、
フィオーレは、小さくごめんなさい、と呟いた。
相手は、フィオーレのことを認識しなかったようで、
大丈夫、と反応があった]

”悪いな、うちの従者が…”


“いや、こっちも見てなかったし……”

すみません……
初めてのおまつりで、胸が高鳴って……

“なら仕方ないね!気をつけるんだよ?”

……まぁ…

[騎士の彼は、フィオーレの頭をぽんぽんと撫でた。
流石のフィオーレも、彼の行動に驚きを隠せない。
シュラーフェンは、剣を持っていたなら
首を掻っ切ったかもしれない。
ムーティジェンティーレは、耐えた。
理由は”フィオーレのことを気付かれないようにするため”]

”よし、行くぜ。そろそろ時間になる。”


は、はい!旦那様!

”名前を聞かせてくれるかな?”


[怖い兄は持つものではない。
楽しんだ3人は、晩餐会に向けて王城へ戻ろうか]

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

ガシッ


[掴まれた瞬間、背筋が痙攣した。>>88
完全に予期していなかった事態では無いが、可能性は極低く考えていたのだ。自分より背丈も大きく鍛えられた腕力を持つ腕。それに掴まれ、彼女は尋ねる。「たこ焼き屋」という露天の場所を。]

たこ焼き……?東の外れの食物のですか?
嗚呼、屋台が……出ているのですね。
申し訳ないがぼくも"今日"来たばかりで。
言葉すら満足に話せないのですよ。

[とはいえ、慣れ親しんだ国の言語だ。気がつくとこの長いセリフを流暢に話していた。未だ女騎士に腕を掴まれている彼は帽子の鍔を少し下げ、なるべく顔を合わさない様に話した。しかし、直感、この会話は運命の分かれ道の如く選択になると兆しがあった。今でこそ一市民として接しているものの、意を害し、変に疑惑を持たれても……。思慮が綾玉の様に巡った。]

興味ありますね、『たこやき』。
残念ながら場所は存じ上げませんが……良ければその道のり、ご一緒させて頂いても宜しいでしょうか?
ぼくはマッド。旅の道化師です。

[胃を固め、長身の女騎士と目を合わす。新兵だろうか?まだ若々しさがある青葉の様な顔付きに裏表の無い目をしている。マッドは帽子の鍔を少し上げ、にこりと微笑んだ。*]
(100) 2020/05/16(Sat) 20:41:36
終わった…………

”お疲れ様、ユウェル。後は晩餐会だね”


そこが、最大の難関……

[彼が髪を撫で、ご褒美にと撫でた髪に口付けてくれた。
何年も望んでいたこの交わり。
恋い焦がれていた人間なら、当たり前。
王族ではあるが、誰にも見られていないのなら、
2人は手を繋ごう。
この後待ち構えている晩餐会という、
的に立ち向かうにはそれくらいさせてほしい]

”そういえば、兄さん達は街に行ったらしいよ”


なんですって?!
わたしもいきたい!!!

”ダーメ。……でも、陛下に聞いてみよう。
明日の夜なら、許されるかも。”


…………そう、よね。ごめん。

”だから、今日と明日の謁見まで頑張ろう?”


分かったわ。お父様も、最後くらい許してくれるわね。

あなた達、わたしを置いて……

[着替えを済ませて、晩餐会の入り口に
待ち構えていた客人達にムッと表情を見せる。
案外、ユウェルはそういうところで子供っぽい。
まぁまぁ、と隣でシュテルンポレールが
そんな彼女を宥める。
2人の様子を見て、3人はくすっと揃って笑った]

もう……いい?明日の夜、
あなたたちも私たちと一緒に行くのよ。

”まだ、許可は下りていないけどね”


”じゃぁ、許可取り出来たら、行こうぜ”


[シュラーフェンは、別件があるから行けないと
先出しで言った。フィオーレが不思議そうに見つめると、
お仕事だから、と何も教えてくれなかった。
そうした和気藹々とした身内話も束の間、
この国の貴族たちが陛下をはじめ、
王族たちに挨拶をしてホールへ入っていく中、
アルジャン家の夫妻も、登城した。
スカーレット・アルジャンがいない。
お気に入りの彼女がいないことに、
ユウェルは、声をかけずにはいられなかった]

あら、スカーレットは?
……そう。あの人らしいわ。
明日は、連れていらして?

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

ー ?『俺』?やはり男か?>>107

[声のトーンからはどちらにも取れた。不思議に思うも表情を崩す事無く、紳士を取り繕った笑顔で自己紹介に応じる。人混みの中だが構わず立ち止まって向き直り、帽子を取ってイヴにお辞儀した。]

宜しくお願いしますね。
拝見させて頂きました処、この国に仕える騎士と御見受けします。"平和"な国というのは承知しておりますが少々心細く感じていた故……この様な頼れる方と一緒なら"安心"できます。

[彼はイヴに『安心』などしていなかった。如何に『平和』と云えど、この様な警戒心無き騎士がいるだろうか?只々不気味だ。何か狙いがあるのだろうか……。]
(110) 2020/05/16(Sat) 22:45:51

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

国税の給金なのに、ぼくの様な卑しい芸人の接待に使われるなんて勿体無いですよ〜。ですが、期待して店を探しますね。

[サッサと店を見つけてしまおう。彼は鼻に意識を集中させた。通行人が付ける香水や甘味処の茶菓子等、渦を巻いて溶け合う様に色々な場所に斑らとなり飛散している。『たこ焼き』を食べた事はある。味も匂いも覚えている。……見つけるのに時間は掛からなかった。]

んー。勘ですけど、あっちかな?たぶん。
良い匂いがすると思うんですよ。

[彼は朝一の奥の奥を指差してイヴを誘導した。腕は未だ掴まれたまま。彼女に笑顔で合図を送り、通行人を掻き分けて、目当ての匂いがする場所へ早足で向かった。]

そういえばイヴさんは今休憩ですか?
騎士装束で食べ歩き等、問題は無いのでしょうか。

[何気無い質問を装い、本心を確実に探ろうとしながら……。*]
(112) 2020/05/16(Sat) 22:47:13

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[どうしたものか>>115。御手並拝見のつもりで触れた程度の筈が急所に入ったかの様な練撃になってしまったらしい。薄らと心の声さえ聞こえてくるかの様だ。真に純粋無垢な『子供』なのだろう。猜疑心の風船に針が刺され、心配事が弾け飛んだ様な気の抜け方をした。]

貴女は、この国の出身では無いのですか?
失礼な話やも知れませんが、少し作法に慣れていない様子で。余所者のぼくには僅かながら共感出来る様な。

[足早に大通りを渡りながら話を振る。]

あと……やはり、お金は御心配無く。
財布には未だ余裕があります故に。

[意図せず抉ってしまったお詫びに、と。嗚呼、そろそろ昼になる。丁度小腹も空いてきた頃だ。悪くない時間帯である。*]
(118) 2020/05/16(Sat) 23:56:14

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[警戒はゼロに等しい程に落ちた。それ程、彼女の純朴な感情を感じた。この掴まれた腕を離してくれるのであれば、全ての疑心暗鬼を解除できるというのに。見方を変えれば逃げられない様にしているのに他ならない>>130。]

先程も言いましたが『共感』ですよ。
10年近く……といえど、異国から来て慣れないぼくと僅かに重なる部分があった故ですね。
勿論今は察するに、この国の奉仕人として立派に職務を果たしていると思っていますよ。

[帽子の鍔を少し下げ、にこりと笑いかける。
10年近く、となれば、彼と入れ替わりか、僅かに重なる程度か、その辺りか。彼女にも色々な事情があったのだろう。戯けた表情に負の感情が差し込んでいる。まるで月影の様に。余り踏み込むのも無礼か、と見て見ぬ振りをした。]

[購入時の料金に関しては、自腹で払うという提案をしたが棄却された。慌て蓋めいた態度で早々と財布を見せつけるイヴ。そんな彼女に笑顔を取り繕う。]

左様でございますか?
では、たこ焼きを楽しみにさせてもらいます。

ー 副ぎ……業?
国の血税で無い、収入という事か?
(138) 2020/05/17(Sun) 10:31:12

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[この国とは縁を切った筈が気になる。まさか不届きな違法を犯してでもいるのか?一昨日は疑惑ある美女を見逃したが、それは市民間の小さな問題であったからこそ。ユウェル姫……女王の国に対しての背信なら見過ごしてはおけなない。そう、熱が上がった。彼は騎士相手に逆に追求しようとした。]

『何をしに来たんだ?』

[先手を打たれたのは此方側だった。完全に彼の隙を突いた職務質問。道化師、と最初に言った筈だが、この感情の波がうねりを上げたタイミングを狙っての追撃。受け身が取れなかった。暫く、黙った上でマッドは答える。]

………………。
嗚呼、失敬。言ったでしょう。
私は『道化師』だと。タナバタという賑わいの風に誘われて、蜂が蜜を運ぶ様に、此処に引き寄せられました。

何なら証拠を……いや、後でで良いですね。

[第一に、また大通りで注目を集めつつ騎士の前から姿を晦ます事になる。第二に、腕が掴まれていて条件が不十分。第三に、彼女には尋ねなければならない事ができた。マッドは行き場を失った手をいつもの癖で帽子へ運び、鍔を軽く動かして見せた。]

嗚呼、そろそろですよ。たこ焼き。

[人混みを掻き分け、やっとこさ屋台の看板が見える位置まで来た。東方の言語で『タコヤキ』と書かれている。彼には読めるが、イヴにはおそらく読めないだろう。只、小麦と生姜の焼ける生物を垂涎させる香りは彼女にも届いているであろう。マッドは屋台を指差し合図を送った。*]
(139) 2020/05/17(Sun) 10:31:31

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[彼はイヴの顔に猜疑心が翳ったのを見逃さなかった>>144。動揺を見抜かれたか。しかし、たこ焼き屋を案内するとそんな表情が嘘だったかの様にカラっとした笑顔を見せた。相変わらず手を離さずに……。]

わかってますよ。おっ、とと。

[足が縺れてバランスを崩しそうになりながら屋台の前に引き摺り出された。屋台の受付に無邪気な顔で注文しているイヴ。やれやれ、と帽子を定位置に直し、彼女を見守った。]

…………。

[気配を感じる。見られている。監視か?>>145
イヴがたこ焼きを頼んでいる間にチラリと目線を右肩の後ろ、少し離れた場所へ移す。ガーネット色の瞳が彼女を見据える。どうやら騎士や政府の関係者では無い様子だ。質素な服装の少女……良家の使用人層か?惚けた様な表情。自由になっている方の手で帽子の鍔を摘み、にこりと微笑み、会釈して見せた。*]
(153) 2020/05/17(Sun) 11:51:40

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[会釈の御礼か、律儀に御辞儀をする少女>>163。服装こそ平民か、貧民にも近いものの、その姿勢や一礼の傾きに令嬢を思わせる様な気品を感じる。額から頬に流れる髪も聖糸のひとひらを思わせる。美しい。何より、彼女もまた、この国に奉仕していた時に戯れた子供の1人であった気がする。寡黙な少女だった。しかし、手品を見ていた彼女の顔は一際輝いていたのを覚えている。白い"あの花"の様な。]

ー 出来れば一声でも掛けたい処だけど、騎士様の御相手中なら此れが精一杯か。

[懐に手を入れ、フワリとその手を引き抜き彼女へと向ける。すると、彼の手から飛び出た遣いの白い精霊が彼女へと飛び立つ。パタパタと羽を広げ、彼女の肩へと停まる一羽の鳥……嘴には、白い"ガーデニア"の花が一輪咥えられており、彼女の掌にポトリと落とした。ガーデニアとは『クチナシ』とも呼ばれていて、"彼女と似ている"と思った。]

ー ねぇ、知っていますか?
クチナシの花言葉は『清潔』『幸せを運ぶ』だって。
貴女の清く正しい笑顔は今日も幸せを運ぶでしょう。

[『胸に秘めた愛』、等という花言葉もあるが、それは無闇に披露するべき知識でも無いか。彼は一輪の花が彼女の掌に渡ったのを見届けてから、人差し指を唇に当て、にこりと不適に笑んだ。*]
(176) 2020/05/17(Sun) 14:29:40

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[イヴが寡黙な少女と目を合わせていた彼に気を遣ったのは容易に察せられた>>174。彼女はたこ焼きを押し付ける様に渡し、早々とこの場を離れようとしていた。それは予定と違う。未だ彼女の『副業』の事を聞いていない。]

あっ……待ってください、イヴさん。
このたこ焼きの御礼が出来ていません。
何処かで腰を据えませんか?

[自由になった方の手を反射的に彼女へと伸ばす。掴む事は出来なかったが。少し大きめの声を出した故に、聞こえてはいるだろう。反応を待つ。一方で、寡黙な少女と会話をしたかったのも事実だ。二つ分のたこ焼きを持ったまま、少女の方に姿勢を向け、しっかりと両目の視線を合わせて発声した。]

貴女も、お時間あれば如何ですか?>>163

[発声と同時に、彼女の肩に停まっている鳥に軽く頬を突かせて合図を送った。*]
(182) 2020/05/17(Sun) 14:51:47

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[指の隙間から溢れ出るかの様にイヴは抜け出した>>184。『花街』という騎士に不釣り合いなキーワードを残して。勝手な女だ。察している様で察し切れていない。不完全燃焼感が残ってしまったものの、最後は帽子の鍔を少し下げて会釈した。]

ー 前向きに考えれば、騎士から何事も無く離れられたのだ。結果悪くは無い。

[一息吐き、たこ焼きを1つ頬張る。……熱い。舌の感覚を一瞬失った。只、一度口に入れた物を吐き出すのも、発狂した様に走り回るのも、そんな醜態を晒したくはない。肩と口元を震わせる。涙目を隠す為、帽子の鍔をギュッと下に引っ張った後、口元に手を当てて空気を送り込んだ。*]
(190) 2020/05/17(Sun) 16:30:34
(a58) 2020/05/17(Sun) 17:26:00

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[気が付くと、器に入った水が差し出されていた>>199。先程声を掛けた寡黙な少女からだ。器の水面に映った彼の顔は涙でメイクが乱れていた。しかし、そんな顔に気を払っている間も無く、兎に角と、彼女の手から器を受け取り水を口内に流し込んだ。感覚が麻痺した舌の上にジワッと冷たい水が染み渡った。これにも涙が出てくる。顔が完全に炎上するのは免れたが……。]

嗚呼……、助かり、ましたよ。
ありがとう、御嬢さん。

[ふーっ、ふーっ、と暫く息を荒くするマッド。彼女の声は小さく、自分の事に手一杯な彼には聴こえなかった。只、水をくれたという、その行為には御礼を言った。]

どうぞ誤解はしないで頂きたい。
この食べ物、『たこ焼き』は大変美味しい。不味くは無いし、勿論毒等も入っていません。
只、少しゆっくりと食べた方が良さそうです。
お時間あれば、如何でしょうか?

おっと。

[涙でメイクが乱れている事を察する。マッドは、帽子の鍔を摘み、顎の辺りまでギュッと下げる。3秒後、もう一度前髪の上辺り迄帽子を引き上げた。すると、たった今メイクが施されたかの様に、真新しい顔が其処には合った。彼はにっこりと笑う。]

申し遅れました、優しい御嬢さん。
ぼくは旅の道化師でマッドといいます。
この様に簡単な『手品』も嗜んでおりますよ。
命を救って頂いた恩もありますし、是非御礼を。

[帽子を取り一礼する。もう片方の手に焼き立てのたこ焼きがあるのが少々アンバランスではあるが、誠意は伝わったと信じたいものだ。*]
(202) 2020/05/17(Sun) 19:35:46
[長い1日が終わった。
晩餐会も無事に終わり、湯浴みを済ませて、
女子会というものをしよう。
ユウェルは薄い翡翠のワンピース、
フィオーレは薄桃色のワンピースを着て、
ユウェルのためのサロンで3人で。]

ねぇフィオーレ様?

”どうされました?


ムーティ様とご結婚は?

”次の春に……!
ドレスを、調整しておりまして……”


”すっごく可愛いんだから!
フィオーレの美人度をさらにあげちゃうわ”


”ビ、ビアンカさん!


あら、具現化を敬称つけて呼ぶなんて……
本当腰が低いのね…

”ほぉんと、不思議な子よねぇ……”


[他愛もない話で盛り上がる。
お菓子と紅茶を摘んで、恋に服に食べ物に。
話題は尽きない。
なのに、時間は来てしまう]

”マイプリンセス、おやすみの時間だよ?”


まぁ……

”フィオーレ、俺らも寝るぞー”


“はぁい!”

[ユウェルとフィオーレの反応は
真逆というほどではないが、差があるように見えた。
ユウェルは駄々をこねるように、
“まだダメ?”とシュテルンポレールに尋ね、
フィオーレは擦り寄るように、
“明日は何をしましょう?”とムーティジェンティーレに尋ねた]
”ダーメ。
兄さんたちも寝なきゃいけないから、
僕らも……ね?”


”明日は顔見せがあるだろ。
それが終わったら、ユウェルとシュー待ち。
で、夜は街に行く。”


“はいっ!陛下も、許してくださって良かったですね!”

確かにぃ。お父様とお母様も、快くよ!
珍しすぎるわ!!!

”僕らがいるからだよ?”


”抜け出したりしなきゃ、簡単に許されただろ”

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

ー 私は、こんな笑顔が見たかったから。>>208

[たった2日間だというのに、この街で多くの人に逢い、色々な笑顔を見てきた。裏表無く笑う店主、男を魅了する様に笑みを作る美女、それから、余所者にも友好的に接しようと笑顔になる設計士、恋する様に慎ましく笑う踊子、また、護るべき者を安心させる様に笑う令嬢騎士、甘えと困惑を兼ねたの笑み謙虚な女、先程逢った、童子の様に悪戯に笑う女騎士も……色のある良き笑顔ではある。でも違う。彼が本当に欲しかったのは『只、自分を見て、面白いと笑ってくれる』そんな人の笑顔だ。
別に彼女が特別ではない。それが彼、『道化師』の存在理由なのだから……。]

[笑い出す前の彼女が小さく言った言葉は聴こえていた。彼女もこの丸く小さい灼熱の食物の被害者だと言う。今迄どれ程の人々を魅了し焼いてきたのだろうか。そう小難しく考えるが、不意にマッドも釣られて笑った。]

これは、醜態をお見せしてしまいましたね。
恥ずかしい話です。内緒ですよ?
ユンカー家のジゼルさん、宜しく。
(228) 2020/05/17(Sun) 23:02:20

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[嗚呼、そうだ。彼女と逢った最後の日を思い出した。その笑顔を見て。……10年前のタナバタの出来事だ。その時の"星の飾り"は西の国の魔女から寄贈された、魔力の込められた『ガーネット』の宝石が使われていた。当時、手品の延長で魔法にも興味を持っていた『マシュー』は……その魅力に抗う事が出来ず"星の飾り"を盗み出してしまった。]

ー少しだけ、少しの間だけ借りて……ユウェル姫に『魔法』を見せてあげたかった……。

[しかし、『魔法』はニワカな手品を学んだ程度のマシューに扱える物では無かった。ガーネットの宝石は彼の黒い瞳を焼き、乗り移った。その後どんな手段を使っても、瞳の中から取り出す事は叶わなかった。]
(229) 2020/05/17(Sun) 23:03:15

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[その日より、騎士団参謀総長の任に就いていた彼は2人に分かれた。"国宝泥棒の逆賊マシュー・ド・リヒテンシュタイン"と"異国の道化師"。ただし、前者はその日に自分自身で殺した事にした。後者の彼は、タナバタに招かれていた南国のサーカス団に混じり、間一髪で国を出る事が出来た。]

[国を出る直前、姫への謁見は叶わずとも街の子供達には顔を見せた。勿論、今と同じ様な姿をした"異国の道化師"として。未だこんなにも若い姿では無かったが。そして、手品を披露した。今迄全く出来なかった発想・方法のものも含めて……。]

『それは魔法なの?』

[綺麗な目をした少女に尋ねられた。その子の髪に、クチナシの白い花を飾りながら答える。勿論『魔法』だよ。凄いでしょう。嗚呼……そんな笑顔が見たかった。年端の近いユウェル姫からも。せめて、この少女に笑顔を与えられただけでも良しとしよう。唯一のミスは馬鹿正直にも咄嗟に『マシュー』と名乗ってしまった事だが。]

[その日、国から出る為の検問所で彼が初めて騙った名前が、"マッド・リヒター"であった。]
(230) 2020/05/17(Sun) 23:03:33

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

ー あの時の、少女。大きくなったなぁ。>>208

[……鮮やかな懐かしい思い出と自分の傲慢さが招いた事態への後悔で目頭が熱くなる。笑っていた筈だが、細めた目からは涙が流れそうになっていた。]

ぼくの手には2食分のたこ焼きがありまして。
どうぞ、手伝って頂ければ光栄なのです。

[溢れそうになる涙を察し、帽子の鍔を目と同列くらいには下げて、もう片方の手に持ったたこ焼きをジゼルへ差し出した。*]
(231) 2020/05/17(Sun) 23:04:50
マッド・リヒターは、>>231のアンカ訂正。>>208>>213
(a69) 2020/05/17(Sun) 23:07:09

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

>>238

……その名で、呼ばないで下さい。

ー 覚えていてくれて、ありがとう。

"ぼく"は異国から来た道化師のマッドです。

ー "私"はマシュー。ブーヨプスキュリテの騎士だ。

[手に余るたこ焼きを受け取って貰えただけだ。何処に、お涙頂戴がある?手が軽くなったと同時に、何か、鎖に繋がれた重りの様な鉛臭い物が身体から外れ落ちた感覚がした。感覚?有りもしないのに。そんな感覚だけで、こうも、涙が溢れ出てしまうものなのだろうか。既に目は帽子でスッポリと隠れてしまっていたが、流れ出る涙を隠す事は出来なかった。]

『また会えて嬉しいわ』

[優しく笑いかける彼女に、最後に見送ってくれた少女の顔が確かに重なった。]
(269) 2020/05/18(Mon) 1:19:00

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

ー 嗚呼……やはり、此処は私の国なんだ。

["国宝泥棒の逆賊"が、そう易々と時効になる訳がない。只、少しだけ、"彼"の止まった時間を動かしたい。一瞬で良い。見逃しては頂けないだろうか?罰なら後で受けるから……。彼は袖で顔中に飛散した水分を拭った。そして、彼女に向き直り、微笑む。]

"ただいま。ジゼル。"

[折角アルジャーノン店主に頂いたのに、新調だという事も忘れ、つい、礼服の袖を使ってしまった。袖は水分を含んだ白粉ですっかり汚れてしまっていた。だが、ジゼルと再び顔を合わせた彼の顔は、"この国の騎士"、"マシュー・ド・リヒテンシュタイン"に帰って来ていた様であった。]

[そして……、タナバタの夜へと時は進む。*]
(270) 2020/05/18(Mon) 1:19:14
[夜になり、やっと落ち着いた王族は、
素直に寝ると言ったり、
湯浴みとマッサージを所望したり、
着替えを急いでと頼んだり。
三者三様だった。

その様子を見ていたフィオーレとムーティジェンティーレは、
本当に街に降りるのか、なんてシュテルンポレールに聞いたとか。]

“大丈夫。僕が飛びっきりの魔法かけてあげるよ”

”お前そういや…変化魔法お得意だったな”


そうなのですか?知らなかった…

“とりあえず、フィオーレの近くにいるなら
私が守ってあげるわ”


”まぁ、俺らが剣持ってると怪しまれるし…
そうなっても仕方ない。
フィオーレと、ユウェルはお互い側にいろよ”


分かりました!ビアンカさん、よろしくお願いします。

”可愛いフィオーレの頼みなら喜んで♡“

(a80) 2020/05/18(Mon) 1:32:00