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人狼物語 三日月国


77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】

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【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ





     森の中で薄く照る裏葉色の少女は
     美しいという形容が相応しかろう。




   主と容姿が瓜二つだからでは無い。
   それに、主の瞳は裏葉柳ではなくロベリアだ。



   何も知らないであろう少女は
   何物にも染まらない芯を感じさせるも
   何物にも染まりそうな魅力を持つ。


   不意に『ラサルハグ』は触れた頬を優しく撫で
   その髪を指先で梳いていく。
   『ソフィア』を指先に刻むがごとく、触れる。



   
(311) 2021/06/18(Fri) 11:36:53

【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ



       「―――お前は、麗しいな。」

(312) 2021/06/18(Fri) 11:40:15

【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ




   思わずそう吐息混じりの声で囁いた後。

   絡み合っていた視線を最初に解いたのは
   『ラサルハグ』だった。

   人間よりも鋭敏な五感はたとえ森の入口であっても
   人間達が森に立ち入ったことにはすぐに気づく。

   恐らくはソフィアを探しに来ているのだろう。
   そうだ。この少女には帰るべき場所がある。

   にも関わらず村の者達はこの場所に来る前に
   引き返していくのだ。

   それはつまり『神』を恐れたからで
   あの者達にとっては村娘よりも神の怒りが怖いと。
   『 大蛇 』にはそう思えてならない。



(313) 2021/06/18(Fri) 11:41:25

【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ




   『ラサルハグ』はソフィアに視線を戻し。


      「どうやらお前を探しに来た者がいる。
       しかしここには辿り着けないようだな。

       まったくもって...救いようのない連中だ。」


   『ラサルハグ』は呆れたようにため息をつく。
   もし少女が不安がるようならば必ず村に帰すと
   宥めることにするだろう。

   『 大蛇 』は立ち上がれば
   その片手をソフィアに差し出して。


      「こう夜が更けていては
       本当に蛇が子どもを攫いかねん。

       お前を村まで送り返してやろう。」


   そう、少女の答えを待つのだ。*


   
(314) 2021/06/18(Fri) 11:46:39

【人】 龍之介

 
[どきどきしながら見守っていると、
 また嬉しいお言葉が
 食べ終わったばかりの口元から飛び出してくる。>>292

 その表情が、反応が、>>291>>292
 とんでもなく可愛らしくて
 此方まで溶け落ちてしまいそうだ。


   (……もっと見たいな、)


 急くような気持ちに後押しされて
 次も差し出してみれば

 見つめている自分の方が
 幸せになれてしまうようなお顔とお声で、
 褒めてくださるものだから>>293
 どうしようもなく浮かれてしまう。

 こんなに、
”嬉しい”
だけで
 心が塗りつぶされたのは何時ぶりだろうか。
 思い出せないから、
 初めてのことかもしれない。]
 
(315) 2021/06/18(Fri) 11:47:24

【人】 龍之介

 
[咳払いがひとつ為され
 悪くはないと言い直されて>>294

 ハッ、とする。

 最高の賛辞をいただいたような気になって
 舞い上がっていたけれど、
 確かに、この程度で満足せずに
 研鑽を積むべきだろう。



   (もっともっと
    ミクマリ様を喜ばせられるように…!)



 お召し上がりになる速度に合わせ
 息を吹きかけながらお運びしていれば、
 ご用意した分、全て
 すっかり綺麗に無くなっていた。>>296
 
(316) 2021/06/18(Fri) 11:47:34

【人】 龍之介

 
[ともかく、合格点はいただけたようで
 追い返されることなく 
 寝床を教えていただけたことに>>296
 ほっ…と胸を撫で下ろす。



   (おやすみなさいませ、
        どうか、よい夢を…)



 両手を床に付き
 頭を下げてお見送りをしたら、

 明日の献立を
 あれこれ考えながら
 お膳を片付け、きゅっと絞った雑巾で
 部屋の中を拭き上げていく。]
 
(317) 2021/06/18(Fri) 11:47:43

【人】 龍之介

 
[そうしながら思い出すのは
 先程の幸せそうなお顔。



   (…あぁ、そうだ!

    ほんのり甘くした豆乳を
    寒天でぷるんと固めて、きな粉をまぶす。
    黒蜜を添えても良いかもしれない。)



 思いついたら
 居ても立っても居られなくて
 さっと掃除を終わらせ
 すぐ下ごしらえに取り掛かった。]
 
(318) 2021/06/18(Fri) 11:47:59

【人】 龍之介

 
[此処に来る前は
 弟が村で不自由なく暮らしていけるようっていう
 息苦しい使命感だけだったのに…

 あの御方に
 喜んでいただきたい、という
 ある意味、自分の欲のためにする努力は

 ────こんなにも楽しい。


 失敗すれば、
 追い出されてしまうかもしれないという
 不安と緊張もあるけれど

 それを上回る
 楽しみな気持ちを胸に沸き立たせながら
 水に浸した大豆を
 すり鉢で静かにすり潰した。]
 
(319) 2021/06/18(Fri) 11:48:03

【人】 龍之介

 
[全ての準備を整え終えたなら
 沐浴を済ませ
 教えていただいた自室で
 ことん、と
 電池が切れたように眠りに就く。


 待ち遠しい明日を
 駆け足で迎えに行くような気持ちで。]*
 
(320) 2021/06/18(Fri) 11:48:07

【人】 龍之介

 
[翌日だけでなく
 来る日も、来る日も…
 追い返されてしまわぬ限り、ずっと

 龍之介は
 喜んでいただきたい一心で
 嬉々として片付け、新しい献立を考案し
 ふぅふぅと息を吹きかけては
 にこやかに差し出して
 ミクマリ様に尽くし続けた。


 それは、もう
 ”生き甲斐”と言っても過言ではないくらいに
 活き活きとした瞳で。]**
 
(321) 2021/06/18(Fri) 11:48:15
村の設定が変更されました。

【人】 『ただの子供』 ソフィア

 

  村を守る代わりに贄を差し出せと言われ
  最初は男女ともに差し出していたが>>303

  いつからかそれが女性だけになったのは、
  神として崇められ始めたからか、
  大蛇が従っていたという医学の神に準えたのか、
  それとも……。

  思惑はどうであれ、成人した女を一人>>304
  毎年神へと嫁入りさせる習わしが村には出来ている。

  決して多くない村人の数を補うために
  遠くない親族同士で契りを交わす時もあるとか。
 
(322) 2021/06/18(Fri) 14:47:28

【人】 『ただの子供』 ソフィア

 
***


  顔を顰める様子を見れば>>306
  自分が怒られたかのように身体を震わせた。


   「 えと、ごめんなさい……?
     でも、色んなことを村にしてくれる
     すごい人なんでしょう? 」


  神様という言葉は人が呼ぶ敬称でしかない
  というのなら、自分から名乗っていないのは頷ける。

  顰めた顔がどういう理由からのものか
  よくわからず、オロオロと眉根を下げる。
 
(323) 2021/06/18(Fri) 14:48:15

【人】 『ただの子供』 ソフィア

 

  神様だとは信じても、人ではないだとか
  蛇だとかは、未だによくわかっていないもの>>307

  触れた手の冷たさに内心びっくりしながら
  先程までとは違うような、
  どこか冷ややかに感じる顔を見上げる>>308


   「 ……覚悟。 」


  神の元へと手伝いをしに行くには
  重い覚悟が必要なのだろうか。

  一体なにの手伝いをしているのか、
  それを聞いてもいいものだろうか。
  
  『ただの子供』はただの子供でしかなく
  深く疑うことを知らない。
  聡明というには遠く、見える世界しか語れないのだ。
 
(324) 2021/06/18(Fri) 14:48:41

【人】 『ただの子供』 ソフィア

 

   「 ……みんなは、元気? 」


  だから、生まれる問いかけは>>309
  話を信じた上でのもの。
  
  真実を知るか、なにも知らないまま生きるか。
  流れは『 大蛇 』に委ねられる。


── ▷ 大蛇と私  ──   

 
(325) 2021/06/18(Fri) 14:49:03

【人】 『ただの子供』 ソフィア



  話が途切れ、静寂が辺りを包み込むと>>310
  いつの間にか、手を当てている胸の鼓動が
  落ち着いていることに気がついた。

  今でも大きな存在として、重圧を感じるけれど、
  話している間にすっかりと慣れてしまった
  ということだろうか。

  彼の髪は燃えるように赤いのに
  瞳は湖面のように静かで>>311

  真逆な色合いを不思議そうに眺めていると
  頬に当てられていた手が白縹の髪を撫ぜていく。
 
(326) 2021/06/18(Fri) 14:49:23

【人】 『ただの子供』 ソフィア




   「 え? 」


  囁き声が一瞬理解できなくて>>312
  聞き返すように声を上げれば
  すい、と彼の目線が私から離れた>>313

  褒められたのかな、いや、気の所為かな。
  流れ星のように通り過ぎて行った言葉を
  なんだか雰囲気の硬くなった彼に聞けないでいる。
 
(327) 2021/06/18(Fri) 14:49:38

【人】 『ただの子供』 ソフィア



  どうしよう、そう思っている間に視線がまた
  こちらに帰ってきたけれど>>314
  その表情はどこか不機嫌そうに見えて
  やっぱり、聞く時ではないと感じた。


   「 人が来たの? 探しに来てくれたんだ。

     神様はそういうこともわかるのね
     すごい。 」


  安心したように息を吐けば漸く笑みを浮かべる。
  神様が優しい人だからといって、森の中で
  知っているものがいない状態は、やはり心細かったのだ。
 
(328) 2021/06/18(Fri) 14:49:58

【人】 『ただの子供』 ソフィア


  
   「 いいの? ……ありがとう! 」


  送ってくれると差し出してくれた手を
  そっと小さな手でとって。
  すっかりと打ち解けた気持ちの神様と帰路へつく。
  
  村で他の村人と顔を合わせたのなら
  こっぴどく怒られることだろう。*
 
(329) 2021/06/18(Fri) 14:50:07
『ただの子供』 ソフィアは、メモを貼った。
(a27) 2021/06/18(Fri) 15:02:55

【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ




   たとえば『ソフィア』が見える世界だけを語り、
   深く疑うことを知らなかったとして。>>324

          
犠牲

   だとすれば、この話を知るにはまだ早いのだろうか。
   今教え伝えることが正しいのか否か。
   『ラサルハグ』はその答えを知らずにいる。


      「いや...謝るな。お前じゃない。
       少しばかり昔を思い出しただけだ。」


   すごい人
(蛇だが)
なんて大層な存在ではないと
   ここで否定したところで意味はなく。
   『ラサルハグ』はソフィアの質問には答えず
   ただ狼狽える小さな身体を宥める。>>323


   
(330) 2021/06/18(Fri) 16:32:30

【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ




   「覚悟」の本当の意味
即ち、死

   恐らくソフィアはまだ知らないだろう。>>324

   本来ならば教えなければならないのだ。
   「覚悟」と犠牲が皆の平和を作っていると。
   知らぬことこそが『 大蛇 』の逆鱗。

   知らねば、知らしめる他ないのだから。



(331) 2021/06/18(Fri) 16:34:17

【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ




   しかし『ラサルハグ』は少女に残酷な仕打ちを
   しようなどとは毛ほども思えない。

   彼女が犠牲となった者を忘れていないから。>>325
   『ラサルハグ』が望む在り方を少女は実現している。

   『 大蛇 』が牙を向く道理も残酷な
   事実を突きつけることも、この少女に対しては不要。

   ともなれば『ラサルハグ』が取る行動は
   厚情に満ちたものとなっていく。




(332) 2021/06/18(Fri) 16:35:57

【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ




    (世界がお前のような人間で溢れていれば
     私もあんな過ちは犯さなかったかもしれない。

          お前のような子を、私はずっと.....。)




(333) 2021/06/18(Fri) 16:39:51

【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ




         ――― ―――



(334) 2021/06/18(Fri) 16:41:08

【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ




      「あぁ。元気だ。恐らくはな。
       今は違う村に住ませているせいで
       正確な事までは私にも分からぬ。」


   他の村へと送った後のことは『 大蛇 』にも
   正確には辿ることが出来ない。
   とはいえ訃報はすぐに届くはずなのだから
   つまり皆不幸の道はまだ辿ってはいないのだろう。

   だがこの小さな子どもに真実を全て打ち明けるには
   幾許かの時を要する。


      「いつかまたお前と会う時があるとして
       お前が今よりも大きく育っているならば
       その時は.........お前に全てを話そう。」


   つまりはまだ幼子に話せることでは無いのだと
   ソフィアは納得してくれるだろうか。

   そのVまたVを数奇な巡り合わせが連れてくると、
   それは『ラサルハグ』にとっても誤算に違いない。


(335) 2021/06/18(Fri) 16:42:03

【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ



 ***


   戸惑いを声に漏らすソフィアがこちらの機嫌を気遣い
   口を噤んでくれているとなどとは気づきもせず、
   横槍は結局『ラサルハグ』の呟きを曖昧に溶かす。


      「便利なことばかりじゃない。
       聞きたくなくても耳を塞げぬのは
       時として拷問に近しいものだ。」


   安堵に微笑む少女に『ラサルハグ』も苦笑が浮かぶ。
   たとえ少女に対する厚情はあれど村に情はない。

   もしも己の険しい表情がその身を竦めさせていたと
   知らされたとしたら。
   『ラサルハグ』は密かに反省をすることになるだろう。


   
(336) 2021/06/18(Fri) 16:46:02

【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ




   この少女を前にすると妙に調子が狂うのは、
   己の考えている人間の枠組みから外れた少女が
   『ラサルハグ』の知る常識を覆していくからか。

   少女の手を引いて村を目指す間
   『ラサルハグ』の放つ雰囲気は幾分も柔らかく。
   さしずめ少女の陽気に当てられたというべきか。




(337) 2021/06/18(Fri) 16:47:47

【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ




   しばし歩み続けた先。
   森をぬけて村の入口が見えるところまで来れば
   『 大蛇 』はソフィアの手を離す。


      「私のことは他の者には言うな。
       言えば混乱を招きかねん。」


   村人達のことをよく知らない『 大蛇 』は
   神様を知っているという理由でソフィアが
   奇異の目に晒されることを危惧していた。

   少女の反応を伺いつつも
   ソフィアから離れるように一歩後ろに後退り。


(338) 2021/06/18(Fri) 16:50:29

【人】 『 大蛇 』 ラサルハグ




      「これに懲りたら...もう森には近づくな。
       さもなくば、今度はお前を攫うぞ。」



   ソフィアにそう言い残して
   『 大蛇 』は少女に背を向ける。

   『ただの子ども』はこの日を境に
   『神の招待を知る子』であり
   世界でただ一人の『蛇に魅入られた娘』となる。


            ── ▷ 蛇と花嫁  ──**   
(339) 2021/06/18(Fri) 16:51:53