[彼女が肌を晒せば、じっくりと目を這わせる。
足先から段々と上へと昇り、女性特有の丸みを帯びた腰つき、腹部でくびれて、胸部、そして顔。
彼女にも、こちらの目線の動きがわかるだろう。
さて、彼女のスタイルはどのようなものだったろう。
サダルのように、ほっそりと少女らしいものだったか。
イクリールのように、女性らしさに溢れたものであったろうか。
いずれにせよ、じっくりと観察させてもらう事に変わりはないけれど。]
――…恥ずかしいの?
己れは愉しいけど。
[わざと質問した。
先ほどの尻尾の件と言い、どうも彼女の様子は悪戯心をくすぐる。
けれど、彼女が望むならと、ふいっと背を向け視線をそらした。
どちらにせよ、こちらも準備をしたい。]