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人狼物語 三日月国


81 【身内】三途病院連続殺人事件【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


一日目

村人:1名、骸糾問:1名、人形使い:1名、人魂:1名、凶狼:2名、恋未練:1名、連れ星:1名、宝玉:99名

【人】 技師 アユミ

「……」

女の表情は暗い。

残された食糧。汲み置きの水。
救助が来るまでの日数。
全員で生き延びることは不可能だ。

そう知っていながら、告げることができずにいた。
(0) 2021/06/27(Sun) 21:44:23
は、メモを貼った。
2021/06/27(Sun) 21:46:06

流転 タマオは、メモを貼った。
(t0) 2021/06/27(Sun) 21:59:24

流転 タマオは、メモを貼った。
(t1) 2021/06/27(Sun) 22:00:08

【見】 流転 タマオ

 工具を借り、雨戸の補強を行っている。
(@0) 2021/06/27(Sun) 22:03:58

【人】 温和 セナハラ

窓を叩く雨音が懐かしい。
以前はスコールの度に、よくこの音が聞こえたものだ。

「とりあえず、雨漏りしてた所は塞いで来ました。
 しばらく一緒に過ごすわけですし……、自己紹介でもしますか?
 村の子以外にも、お客さんがいるようですしね」

片手に工具を持ちながら、男がやってきた。
避難してきた人間も、医療従事者も、ひとまず同じ部屋に集められている。
(1) 2021/06/27(Sun) 22:07:10
商人 ミロクは、メモを貼った。
(a0) 2021/06/27(Sun) 22:08:49

タマオは、紹介の場に居ない。
(t2) 2021/06/27(Sun) 22:10:50

【見】 療育 クレイシ

「おぉい、おぉーい……」

雨音が途切れることのない建物の中を探し回っている。
インターン生の呼びかけにも応じず、パペットを時折暇そうに動かしては足を進める。
(@1) 2021/06/27(Sun) 22:12:21
クレイシは、紹介の場に居ない。
(t3) 2021/06/27(Sun) 22:12:42

かつて銃弾が飛び交う中を駆け抜けた。

あの日々に比べれば、大した状況でもない。
まだ飢えていないし、今の自分には知識がある。

全員で、死ぬくらいなら。
誰かが、生き延びた方がいい。

【人】 奔放 メイジ

メイジは人の輪からはずれて、部屋の中を
無意味にうろうろとしながら話に耳を傾けている。
時々、集められた人の顔色を
ひとりひとり、窺うようにちらちらと見た。

「結構人いるね」

そして、なんとなくがさごそと懐をあさる。
キャラメルの箱がでてきた。
振ってもからころと残りはあとわずかだった。

「オレは今はらぺこのメイジだよ。
 よく怪我でこの病院に通ってた」

木の枝が刺さったらしい怪我もそのまま。
服は泥だらけだし、ぽたぽたと髪から水滴を垂らしたままだ。
警官が配っていたタオルを受け取らずに上がり込んだから。
(2) 2021/06/27(Sun) 22:23:27
焦爛 フジノ(匿名)は、メモを貼った。
2021/06/27(Sun) 22:24:52

遊惰 ロク(匿名)は、メモを貼った。
2021/06/27(Sun) 22:27:49

商人 ミロク(匿名)は、メモを貼った。
2021/06/27(Sun) 22:33:24

は、メモを貼った。
2021/06/27(Sun) 22:33:28

は、メモを貼った。
2021/06/27(Sun) 22:35:08

温和 セナハラ(匿名)は、メモを貼った。
2021/06/27(Sun) 22:36:09

【人】 遊惰 ロク

(どォしたもんかね)

 湿気った髪を掻く。この手の席は第一印象が肝要。
 用途を果たさぬ儘湿り切ってしまったタオルを振るい、
 パシリと音を鳴らして。

「あァ、自己紹介。そいつはいい。
 はじめましての皆々様、“お客さん”とはおれのこと」

 視線が向けられればそれらにニカリと笑い返し、
 芝居がかった口調でそう、お道化てみせた。

「“ロク”とよんでくだせェ。
 名乗るほどの名は持たねェからさ」
(3) 2021/06/27(Sun) 22:36:39
奔放 メイジ(匿名)は、メモを貼った。
2021/06/27(Sun) 22:38:54

【人】 商人 ミロク

「『情報は知識にあらず。』
 先日逝去した理論物理学者の言葉です」

工具を持つ男を見ず、雨合羽を巻いていた鞄の無事を確認する。
黒髪から雫が落ちるのを手の甲ですくい上げながら、振り払う。
湿度、品質、変わらない。

顔を上げず、なめし革の中身を見つめながら口を動かした。

「求めるのは知識と価値だけですが、
 私のことはお話ししておきましょう。

 お初の方はお見知り置きを。
 当方商人としてミロクと名乗っている者です。
 食料は取引以外でお渡しできませんので、
 どうかお話は持ち込まないでください」
(4) 2021/06/27(Sun) 23:03:11

【人】 焦爛 フジノ

部屋の隅で服の裾を絞り、まだ顔に張り付く髪の隙間から周囲の人々を見回す。
知ってる顔、知らない顔。
濡れた髪も、服も、気分も重い。

「……フジノ。
村から出た事はないし、ここにはずっと、通っているから。
知っている人も、いると、思う」

ボソボソと言葉を紡ぎ、少しの間口を閉じたり開いたりして。
やがて小さく頭を下げた。自己紹介はこれで終わりのようだ。
(5) 2021/06/27(Sun) 23:14:21

【人】 温和 セナハラ

「……って、そういえば僕が紹介してませんでしたね」

張り詰めた空気も気にせず、柔和な男が口を開いた。

「セナハラと申します。何人か知ってる人もいますね。
 この病院に住んでる、ただの貧乏人です。
 白衣を着てますけどまだ医者ではありませんので、手術はできませんよ?」

冗談めかした口調で語る。
場の雰囲気を和らげようとしているのか、元々こういった性格なのかもしれない。
(6) 2021/06/27(Sun) 23:17:58

【見】 流転 タマオ

>>@0
 腕前 下手0←97→100上手
(@2) 2021/06/27(Sun) 23:47:59

【人】 遊惰 ロク

「ハハ、お上手。
 医者と、あァ、なんだったっけか。
 ま、なんとかは仕事がねェのがいいっつうでしょ」

 ケラケラと笑い、セナハラと名乗った医者に相槌を打つ。
 本当に言うのかは知らない。
 それらしいことを適当に述べただけなので。

「残念ながらサッソク仕事がありそうだがねェ。
 ……アーアー、これァハデにやっちまってねェか?」

 包帯の目立つ少年>>2にズイと近寄り、
 枝が刺さったと思しきその箇所を痛々しそうに眺めている。
(7) 2021/06/27(Sun) 23:49:05
タマオは、ドンガラガッシャーンと派手な音を立てたりもせず、淡々と作業をこなしているようだ。
(t4) 2021/06/27(Sun) 23:50:31

【人】 奔放 メイジ

「えっと、セナハラにー
 あとはロクとミロク。名前似てんね。間違えたらごめん
 銭もってないから取引はできないかもなー」

メイジはそんなに頭がよくない。ゆえに名を声に出して覚えた。
みんな……自分より大人に見える。多分。
それらの知らない人たちの顔をぼけーっと見た後
幾分年齢が近そうなフジノへと視線をやる。

>>5 フジノ

「オレ、君のこと見たことあるかも!
 ああでも、最近まで村にいちねん?くらい
 いなかったから、君はオレのこと、覚えてないかもね」

突然馴れ馴れしく声を掛けてきて、びしょびしょのまま笑う。
あなたがおなじ小・中学校に通っていたなら、やんちゃな──主に怪我をしそうな遊びばかりしていた──メイジのことを知っているかもしれないが……。
(8) 2021/06/28(Mon) 0:19:49

【人】 奔放 メイジ

>>7 ロク
突然ずいと近寄られたものなので
跳ねるように数歩後ずさりをした。

「うえー? こう見えて……痛くないよ!
 舐めときゃ治るってヤツ? あいててて……」

枝が刺さったらしき腕を手で隠す。
そして触れたせいで痛くなり、呻いた。
傷に触られることが嫌な動物みたいだった。
(9) 2021/06/28(Mon) 0:22:10
「ひどい雨。今日はほんとうについてないな。
 もう沈んじゃったかなオレの実家
 流されちゃったかな、親父」

ぼそりと、近くにいる人間にしか
聞こえないような声量で呟いた。

メイジは戦後に生まれた子供だ。
戦地の恐ろしさを大して知らない。
父親は、なにも話してくれなかったから。
本当に今日はついてなかった。

【人】 焦爛 フジノ

>>8 メイジ
視線を一度泳がせ、頷く。

「……覚えてる。
 同じ学校だったでしょ。保健室で、何度か見た」

そして保健室に何度か運ばれてくるような、騒ぎをよく起こしていたという記憶がある。
自分の事は覚えていないのか、それとも気にかけていなかったのか。……これだけ怪我をするのだから、自分の火傷も特別変なものには見られなかったのかもしれない。

「……それより体。拭かなくていいの。
傷口も消毒、した方がいいよ」

破傷風になるよ、と真新しい怪我を見て呟くように口にした。
病院なんだから消毒する薬ぐらいはあるだろう。……たぶん。
(10) 2021/06/28(Mon) 1:28:49
焦爛 フジノは、メモを貼った。
(a1) 2021/06/28(Mon) 1:41:40

【人】 発熱 ニエカワ

自己紹介という流れでしぶしぶ口を開いた。

「俺はニエカワ リョウ……この病院に入院してる。
 あ、熱はあるけどコレ人にうつったりしないから……安心して」

壁にもたれて、髪先を手持ち無沙汰にいじっている。
(11) 2021/06/28(Mon) 2:00:02
発熱 ニエカワは、メモを貼った。
(a2) 2021/06/28(Mon) 2:04:45

発熱 ニエカワは、メモを貼った。
(a3) 2021/06/28(Mon) 2:05:02

発熱 ニエカワは、メモを貼った。
(a4) 2021/06/28(Mon) 2:05:38

【人】 奔放 メイジ

>>10 フジノ
「そうだったっけ? そうだったかも!
 木登りして木から落っこちた時は騒ぎになったかも」

いつだったか忘れたけど、なんでもない風にけらりと笑う。
この調子だ、火傷のことなんてさほど気にしていなかった。

「君はさ、いつも下向いてたよね。
 なんでかな〜ってなんとなく覚えてたのかもしんない。
 オレ、人の顔とか名前覚えんの苦手なんだよな」

俯くあなたの顔を、遠慮なしに覗き込む。
水滴がぽたりと床に染みを作った。
メイジはよくやんちゃはしていたが……
いや、していたからか、友達は少なかった。

「ほっときゃ乾くかと思って〜……へへ……。乾かなそう。
 気にしてくれんの? やさしーね!」

でもタオルのほうはもらっとけばよかったな、とぼやく。
受け取らなかったのにはそれなりに理由はあった。
傷は気にされはじめてから、手で隠している。
(12) 2021/06/28(Mon) 3:19:07
メイジは、全員の顔と名前を一致させようと、逐一指さし名を呼んでいた。
(a5) 2021/06/28(Mon) 4:01:47

メイジは、ニエカワもガッコー同じだったかも……と記憶を探っているが、なにも思い出せなかった。
(a6) 2021/06/28(Mon) 4:05:16

【人】 遊惰 ロク

>>9 メイジ
「アーアーアー……」

 仕方ねェ子だなァとでも続きそうな調子。
 傷から手を離させる為、触れる側の手首を握ろうとする。
 多少の抵抗は無視するけれども、
 酷く痛がる素振りなんかがあれば直ぐに手を引くだろう。

「おれがやってもいいが……
 ま、餅は餅屋、ケガは医者だな」

 そう呟き、視線を腕から顔へ動かして片目を見下ろす。

「さっさとお医者サンにみてもらいな。
 ほっといてもいいこたねェ、いつまでも痛ェだけだろうよ」
(13) 2021/06/28(Mon) 4:13:56
療育 クレイシは、メモを貼った。
(t5) 2021/06/28(Mon) 4:32:04

【人】 商人 ミロク

憂い顔の技師、怪我人、火傷を残す者、熱病患者。

男がまず覚えた者たちだ。

次に外を徘徊していた誰か、タオルを渡してきた警官。
次に取引相手の医療従事者、最後に名前がよく似た男。

「外から来た私達に、部屋はいただけるのですか?」

女子供も少数、これ以上脱いでも構わなかったが体温を奪われて過ぎては命に関わる。
上着を下ろし、皺を伸ばし折りたたむ。
垂れる雫を気にも留めず、誰にともなく問うた。
(14) 2021/06/28(Mon) 7:55:02

【人】 温和 セナハラ

>>14 ミロク

「空き部屋がありますから、そちらをどうぞ。
 扉の横に名札が下がっていない部屋なら、好きに使ってください。緊急時ですしね」

その言葉に顔を上げた。
勝手なことをしている自覚はあるが、災害時なのだから許されるだろう。

「検査着で良ければ、後で持っていきましょうか」

服を干している間、それを着ろということらしい。
(15) 2021/06/28(Mon) 9:24:28
「……メイジくん」

偶々近くにいた。
ただそれだけだが、聞こえてしまったのなら、この男の気質的に無視はできない。
貴方のことは主にカルテで知っている。

不自然な頻度で怪我をしている、家庭の事情がありそうな子供。
そう認識していた。

「そうですねぇ、集会所の方に避難していた人もいるみたいですし……。
 もしかすると、そちらにいらっしゃるかもしれませんね」

詳しい事情は知らない。
だから励ますようなことは言わず、予想だけを述べた。

ミロクは、メイジに、名前など覚えなくていいのにと思っている。
(a7) 2021/06/28(Mon) 10:23:15

ロクは、指差し名を呼ばれた際、「そこの兄サンと間違えねェでくれよ」とヒラリと手を振って応えた。
(a8) 2021/06/28(Mon) 10:28:39

タマオは、この後も部屋をもらいません。
(t6) 2021/06/28(Mon) 10:29:14

【人】 商人 ミロク

>>15 セナハラ

「大変ありがたい申し出です。
 ですがタダより高いものはありません。

 『自由とは責任を意味する。
 だから、たいていの人間は自由を恐れる。』

 返せる物は、労働か私個人からの金銭による御礼になります。
 この現状では、セナハラさんが責任者でよろしいですか?」

空き室、検査着すべて了承する。
後ほど分け与えられることになるのだろう。
だが当時でもまだ主流の物々交換の文化がある中で、この男は頑なに金銭でのやり取りを所望しているのが見受けられる。
(16) 2021/06/28(Mon) 10:34:44

【人】 温和 セナハラ

>>16

「普段の僕なら金銭を望んだ所ですけど……
 こんな状況でお金を受け取ったら、院長先生に怒られちゃいますからね」

つまり労働で、ということだろう。
勿論、備蓄の食糧事情を知っているが故の言葉でもある。
そんな貴方の様子に苦笑するも、責任者かと問われれば首を捻った。

「責任者……うーん、どうします?アユミさん」

下の名前を呼んだので親しげに見えるが、実際はこの村に同じ苗字が多い為である。
(17) 2021/06/28(Mon) 11:05:51

【憑】 技師 アユミ

>>17 セナハラ、ミロク

忙しなく動いていた女が立ち止まる。
セナハラを見た後、ミロクに視線を移す。

「責任の所在が必要なら、私にしてください。
 彼、まだインターン中ですので」

周囲を見やる。子供達に聞かれないような声量で呟いた。

「あまり対価は気になさらないでください。
 小さな村の病院ですから、印象が大事なんですよ。
 ……こういう時に気前の良さを出さないと、たちまち噂になってしまいますから」


そう言い残すと、幾つかの薬を抱えて二人の元を離れた。
(18) 2021/06/28(Mon) 11:07:38

【憑】 技師 アユミ

>> フジノ

「フジノちゃん、ちょっと良いかしら」

貴方が一人になったタイミングを見計らい、声をかける。
手には痒み止めや消毒液がある。
それらを渡せば微笑んだ。

「湿気が多いし、かぶれるかもしれないわ。
 その前にこれを使ってちょうだい。
 ……もし背中の方に塗りたい時は、私を呼んでね」

避難してきた人間も男が多い。
唯一の成人女性として、医者として、貴方を気遣っている。
(19) 2021/06/28(Mon) 11:15:03
警官 ハルカゼは、メモを貼った。
(a9) 2021/06/28(Mon) 11:26:05

温和 セナハラは、メモを貼った。
(a10) 2021/06/28(Mon) 11:27:28

警官 ハルカゼは、メモを貼った。
(a11) 2021/06/28(Mon) 11:31:39

ロクは、トンカントンカン。腕前の程は(58)1d100
(a12) 2021/06/28(Mon) 11:42:08

ロクは、釘打つ音がちょいと乱れる。トンカン、ト、トン、カン。
(a13) 2021/06/28(Mon) 11:42:38

【人】 遊惰 ロク

>>11 ニエカワ
「坊チャン、熱あンのかァ?」

 壁際、左隣に似たように凭れて。
 少年を見下ろし声を掛けた。
(20) 2021/06/28(Mon) 12:06:31
タマオは、手際よく作業を続けている。ほどなくして目立った場所の補強は終えられるものだろう。
(t7) 2021/06/28(Mon) 12:18:58

【人】 発熱 ニエカワ

>>20 ロク
「熱……あるけど、こんなのはいつもだから」

隣に来た貴方を軽く見上げては視線を床へと戻した。

「ロク…さん?だよね。この辺の人じゃないっぽいけど……外の人?」
(21) 2021/06/28(Mon) 12:19:01

【人】 遊惰 ロク

>>セナハラ もしくはアユミ

「お医者サン、ちっといいか?」

 自己紹介の場を終え、恐らくそれなりの時間が経ってから。
 白衣を認め、軽快に呼び止める。

「空いてる部屋を使っていいと聞いたモンで。
 場所を伝えとこうかと思ってさァ」

 問題無いかの確認と、居場所を把握できた方が安心だろうと。
 余所者なりの気遣いから声を掛けた。
(22) 2021/06/28(Mon) 12:21:35

【人】 発熱 ニエカワ

>>アユミ

「先生……疲れてる?」

アユミ先生に近寄ってくる熱っぽい少年。
よく入院する少年はきっと貴方とか顔見知りだ。
解熱剤はきいてないらしく顔は赤い。
でもいつもこんな感じなので熱に関して緊急性はないだろう。
(23) 2021/06/28(Mon) 12:30:16

【人】 奔放 メイジ

>>13 ロク
「ひ」

手首を掴まれると、あからさまに肩が跳ねた。
傷から手は離れたが、口元だけの笑みを貼り付けたまま
見るからに、顔が真っ青になった。

「───、な……」


なにかを呟いた。かすれていてほとんど聞こえない。
大きく開かれた瞳があなたを見据えたまま。手を振り払う。

「あ……ごめん、なさ……。
 驚いちゃって……あはは……はー……」

ふらりふらりと後ずさりして、背が壁に当たり
そのままずるずると座り込んだ。
突然触れられることが、苦手のようだった。
(24) 2021/06/28(Mon) 12:41:45
「…………そっか!」

軽い調子で相づちを打った。
安心したようにも、どうでもよさそうにも見えるような。

「セナさん……だっけ
 病院のひとだからオレよりはわかるよね」

メイジはあなたのことは、知らなかった。
ここ数年は都会にいたからだ。

「オレたちってどうなるかな?」

助けは来るのかな。
食料の蓄えのことをはっきりとは知らないが
アユミの様子を見て、察せれないほど鈍感でもなかった。

【人】 温和 セナハラ

>>22 ロク

貴方から部屋の位置を聞けば、短い鉛筆で手帳に書き込んだ。

「お気遣いありがとうございます。
 もし必要な物があれば仰ってください。
 洗濯紐とか、まだ余ってますので」

食事に関しては言及しなかった。
そんな様子から、備蓄の事情を察することができるかもしれない。
(25) 2021/06/28(Mon) 13:04:35
メイジは、全員の名前を覚えた、はずだ。ロクとミロクはちょっと怪しい。
(a14) 2021/06/28(Mon) 13:07:51

【憑】 技師 アユミ

>>23 ニエカワ

貴方に心配させてしまったことに気付き、顔を上げる。

「ごめんね、大丈夫よ。気を遣わせちゃったわね」

慣れた手つきで首元に触れる。
ただの触診だ。しかしその手は、いつもより冷たい。

「ん、急な変化は無し。
 何か変わったことがあったら、私やセナハラさんに言ってね?
 些細なことでもいいから」

この環境で容態が急変すれば、まず助からない。
それを危惧していた。
(26) 2021/06/28(Mon) 13:11:00
奔放 メイジは、メモを貼った。
(a15) 2021/06/28(Mon) 13:12:00

【人】 発熱 ニエカワ

>>26 アユミ
「気を使ってるとかじゃないし……
 大体、先生が無理してここに人をかくまわなくたっていいんだし……」

変に意地を張りながら触診を受け入れる。
首元に触れられるのはくすぐったくていつも慣れないが、じっとしている。

「うん……おなか減ってること以外は特にないよ。
 胸もいたくないし……」

病状自体は今は良好のようだ。
(27) 2021/06/28(Mon) 13:23:32
「どうなるかは……僕も含め皆さん次第、ですかね。
 実を言うと、贅沢できる程の食糧はありません。
 争わず助けを待てれば、良いんですけど」

贅沢どころか、全員で生き延びることも難しい。
その事実を子供に対して言える程、人でなしでもなかった。

「メイジくんにも我慢をさせてしまうでしょう。
 なるべく僕も頑張りますが、ね」

ちら、とアユミの後ろ姿を見やる。

【人】 遊惰 ロク

>>21 ニエカワ
「いつもそンなに顔赤くしてんのか。
 そいつは心配だなァ、ここに出てくんのも一仕事だったろ。
 おれが口出すモンでもなかろうが……」

 旋毛を見下ろし乍ら会話を続ける。

「お、覚えてくれたか。そうそ、外モン。
 そんなお前サンは“この辺”のニエカワリョウクン。正解か?」
(28) 2021/06/28(Mon) 13:58:53

【人】 遊惰 ロク

>>24 メイジ
 振り払われた手をジ、と見てから。
 しゃがみ込んで目線をなるたけ合わせ、笑いかける。

「メイジクンだっけか。
 謝るこたねェさ、おれこそおどろかせちまって悪いね」

 腕は膝の上、両手を仕舞い込むように組んでいる。
(29) 2021/06/28(Mon) 14:01:42

【憑】 技師 アユミ

>>27 ニエカワ

「……病院だもの。ここは人を助ける場所だわ。
 それに、無理なんてしてないのよ」

防空壕はいつも人でいっぱいだった。
入りきれず、外で焼け死んだ遺体を見たこともある。
自分たち家族は優先的に入れた為、そんなことにはならなかったが。

「私はお医者さまだもの。人を助けるのが役目よ?」

安心させるように、小さく微笑みかけた。
もうあんな時代ではない。
本当は、ただそう信じたいだけだ。
(30) 2021/06/28(Mon) 14:07:57

【見】 流転 タマオ

 一階のどこかの廊下。(9)1n12時の方角から強い風。雨水をこれでもかと打ち付けている音がする。

「……」

 何か違和感を覚えたのか、天井に可能な限り顔を近づけ、首を捻った。
(@3) 2021/06/28(Mon) 14:14:46
タマオは、ガシャンッ! 工具箱を落とした。
(t8) 2021/06/28(Mon) 14:17:01

【見】 流転 タマオ

「あ」

 うっかりしていた。反省するようにひとつ頷き、工具箱を拾えば二階へと向かって行った。
(@4) 2021/06/28(Mon) 14:19:28

【人】 発熱 ニエカワ

>>30 アユミ
「…………」

反論しようと思ったが、大人の意思を曲げさせるようなセリフが思いつくわけもなく、ただ黙り込んだ。

「先生はお医者さんだけど、アトムじゃない……
 誰彼構わず助けなくたって……」
(31) 2021/06/28(Mon) 14:32:06

【人】 遊惰 ロク

>>25 セナハラ
「あァ、洗濯紐。余ってんなら借りてェな。
 なにせこの雨、風呂敷ごとやられちまった」

 濡れた儘放置していた手荷物を思い出してそう返す。
 ……食料への言及が無いことに触れはしない。
 気づいているのかそうでないのかも、露わにはしなかった。

 それから、申し出る。
 女のお医者サンにも言っといてくれ、と言い添えつつ。

「掃除でもなンでも、仕事がありゃァ言ってくれ。
 厄介になるからには役に立ちてェからさ」
(32) 2021/06/28(Mon) 14:37:44

【人】 発熱 ニエカワ

>>28 ロク
「ううん、歩くぐらいなら……平気」

といっても健康な状態であったことがほとんどなく、こっちが日常であるため慣れてしまっているようだ。

「そう。よく名前覚えてたね……
 "この辺"っていっても、俺の場合この病院と家ぐらいだけどねよく知ってるの」
(33) 2021/06/28(Mon) 14:43:08

【人】 奔放 メイジ

>>29 ロク

しばらく膝を抱えたまま、じ、とあなたを見ていた。
さながら蛇に睨まれた蛙のように。

「…………ううん。大丈夫! へへ……
 急だったからびっくりしただけ」

落ち着いたように、小さく息を吐く。

「暇そうな時にお医者さんに診てもらうよ
 気にしてくれてありがとー……」

きょろりと周囲を見渡す。なんとなく
この状況では忙しいのではないかと言い出し辛いらしかった。
(34) 2021/06/28(Mon) 14:52:09

【憑】 技師 アユミ

>>30 ニエカワ

目を細めて笑う。
貴方程大きくはないが、実家で暮らす息子と娘を思い出した。

「……ふふ。そうね、私アトムみたいになりたいの」

自己犠牲も厭わない、優しい正義の味方。
もう怯えるだけの子供ではない。守る立場になれたのだ。

「もう背は抜かれちゃったけど、
 これでもリョウくんより大人だもの。安心して?」
(35) 2021/06/28(Mon) 14:59:31

【人】 発熱 ニエカワ

>>35 アユミ
「……アトムは直してくれる博士がいるけど、先生は直す人が先生なんだから……どっちかっていうとお茶の水博士目指した方がいいんじゃないの?」

そういう問題でもない気がする。
しかし子供の見る番組のはなしでも否定せず乗ってくれる優しい先生を、姉や母のように感じているらしく、憎まれ口のようなことを言いながらも心配しているようだ。
(36) 2021/06/28(Mon) 15:08:58

【人】 温和 セナハラ

>>32 ロク

「では、後ほど部屋に運んでおきます。
 検査着も持って行きますよ。
 服が乾くまでの間だけでもどうぞ」

申し出を聞けば、すぐに口を開いた。
考えるまでもなく、手が足りないことがあったようだ。

「実は直しても直らない雨漏りが幾つかありまして。
 バケツとかタライを下に置いてるんですけど、
 それが満杯だったら中身を捨てて欲しいんです」

構造上、雨漏り箇所は殆どが二階であるらしい。
近付けば音でどこにあるか気付けるだろう。
(37) 2021/06/28(Mon) 15:36:19

【憑】 技師 アユミ

>>36 ニエカワ

「確かにそうねぇ、ふふ……」

貴方の言うことはもっともだ。
しかしそれを指摘されても、どこか楽しそうに笑う。
強張っている肩の力が抜けた気がした。

「ありがとう、リョウくん。何だか元気出ちゃった」
(38) 2021/06/28(Mon) 15:45:25
「……そっか。結構人いるもんね。
 オレは争いは、やだなあ。早く助けがきてほしい」

ガタガタと揺れる窓の外、吹き荒れる風景の
ずっと遠くを見ている。灯りは見えない。

「我慢するのは慣れてるよ。
 ちょっとお腹減ったくらいならまだヘーキだし」

決して家は裕福ではなかったから。
けれど頑張ったらどうにかなるものなのかと逡巡して

「じゃあオレは、いい子にしてるよ。
 手伝えることがあるなら、手伝います」

脅かされなければ、苦しめられなければ
メイジはまだ大丈夫だ。

「……では、…………」

言葉は続かない。
悩んでいた。子供を加担させるべきか否か。
この先、生存者を出していくには、避けられないのだから。

「…………メイジくん、包丁を扱ったことはありますか?
 実は流されてきた猿を数匹見つけたんです。
 ある程度は僕が解体しますから、
 細かく切る作業をお願いしたいんです」

この村で育ったなら知っているはずだ。
……
この近辺の山に、猿はいない。

けれど、もしかしたら。
遠くから流されてくることだって、あるかもしれない。

【人】 発熱 ニエカワ

>>38 アユミ
「……。先生が元気出たなら、いいけど……」

ぷい、と顔をそむけた。
気恥ずかしいのかもしれない。

「そうだ、セナハラさんが食べるもの探してきてくれるって言ってたよ」
(39) 2021/06/28(Mon) 17:01:28

【人】 遊惰 ロク

>>33 ニエカワ
「そうかい、しんどくなったらすぐ言いな」

 早めに切り上げて部屋に戻した方が良いだろうか。
 ……本人は慣れっこの様だが。そう考えつつ口を動かす。

「覚えるのは苦手じゃねェんだ。
 家と病院……あァ、その熱でか。風邪とはちげェのかい」
(40) 2021/06/28(Mon) 17:04:13

【人】 遊惰 ロク

>>34 メイジ
 「そうかい」と姿勢を崩さぬまま柔やかに相槌を打って。
 唐突に顔を伏せて小さく呻いた。

 それから、殊更に声を顰めて話の続き。▼
(41) 2021/06/28(Mon) 17:06:47

【人】 遊惰 ロク

>>37 セナハラ
「服まで貸してくれンのかい。
 いよいよ張り切って働かねェとだなァ」

 手伝う内容を聞いて、雨の溜まった容器を思い浮かべる。
 空き部屋を探した際に幾つか見たような気もする。

「はいよ、雨漏りね。
 捨てンのは適当に外でも――と、」

 ふと何か気づいた様に言葉を止め、くいと指先を動かす。
 『耳を貸せ』の動き。
(42) 2021/06/28(Mon) 17:30:57
遊惰 ロクは、メモを貼った。
(a16) 2021/06/28(Mon) 17:59:40

遊惰 ロクは、メモを貼った。
(a17) 2021/06/28(Mon) 17:59:55

「猿?」

メイジは、小さな頃はよく山に遊びに行って
傷を作って帰ってきたものだ。
当然猿なんて一匹も見たことはない。

……ないが、特に深く考えることはせず、笑う。

「切るくらいならできるよ。まかせてー
 オレ鉛筆削るのとか得意だし。わりと器用」

それが猿以外である可能性には思い至らない。

「セナさんも解体できるなんて、すごいね。
 山で暮らしてたこととかあるの?」

【憑】 技師 アユミ

>>39 ニエカワ

微笑ましく見つめている。
息子も大きくなれば、貴方のようになるだろうか。
そんな胸中に、一滴の水が滴った。

「……食べ物を?」

食糧の在庫は二人で確認した。
今更探した所で、徒労に終わることは知っているはずだ。

「教えてくれてありがとう、リョウくん。
 ……私もひと段落着いたら、一緒に探してくるわ」
(43) 2021/06/28(Mon) 20:07:22

【人】 温和 セナハラ

>>42 ロク

貴方とは大して親しいわけでもない。
内容に全く心当たりがなかった。

「……うん?どうされました」

その仕草に、距離を一歩詰める。
二人の背丈はあまり変わらない。苦労せず耳打ちできるだろう。
(44) 2021/06/28(Mon) 20:08:38

【見】 流転 タマオ

「……」

 二階。直しても直らない雨漏り箇所の修復に試行錯誤を重ねていたが、タマオの腕をもってしても雨漏りは直らなかった……。
(@5) 2021/06/28(Mon) 20:11:04
タマオは、(´・ω・`)
(t9) 2021/06/28(Mon) 20:11:22

ロクは、セナハラに耳打ちした。
(a18) 2021/06/28(Mon) 20:17:15

【人】 発熱 ニエカワ

>>40 ロク
「うん、ありがと……
 でもこの熱は……持病みたいなものだから
 一人で部屋にいるのも暇だし」

高熱というほどでもないから平気だと小さく笑って見せる。
不安な状況だからか、多少熱があったとしてもここに居たいようだ。

「ロクはなんでこの村に?」
(45) 2021/06/28(Mon) 20:20:02
悟られなかったことが幸いなのか、災いなのか。
今の男には、理解できなかった。

「山というよりは、密林のような場所で育ちました。
 外地の生まれなんです、僕。
 戦況が悪化して、皆何でも食べてましたから……」

虫から木の根まで、
食べられそうな物は全て喰らった。

それは墓の下まで持っていく筈の秘密で、
二度と侵さないと決めた領域だ。

「鶏とかいれば、絞め方を教えられたんですけどね。
 猿はどうしても、見た目が人間に近いですし」

【人】 発熱 ニエカワ

>>43 アユミ
「うん……二人で運ぶのがもし大変だったら
 俺も手伝うよ
 たくさんの缶詰を運ぶのは時間がかかりそうだし」

入院が続くこの非力な体で力仕事は到底手伝えそうにないが、それでも本人は手伝うつもりでいるようだ。
(46) 2021/06/28(Mon) 20:43:41

【人】 焦爛 フジノ

>>12 メイジ
「そうだよ。……周りが騒いでる中で、本人だけ、ケロッとしてたから。
私も、それで覚えてた、のかも…… な、なに」

びくりと身を引く。隅にいたのだ。背中はすぐ壁に当たる。
うろうろと視線を彷徨わせ、直に観念したように重い前髪越しに覗き込む貴方を見た。

「……や、優しい、とかじゃない。
そりゃ、そうでしょ?そんなに、濡れてるんだし。
今からでも、貰ったら?タオル。拭くのと、傷を、抑えるの。
……ここ、病院なんだから。血で汚れるのぐらい、いつもの事だよ」

隠している箇所をちらりと見る。
フジノが持っているタオルは既にすっかり濡れてしまっているし、自分の使ったものなんて使いたくないだろう。
(47) 2021/06/28(Mon) 23:10:19
タマオは、雨漏りが増えていないか点検をして回っている。
(t10) 2021/06/29(Tue) 0:52:08

タマオは、ひとり呟いた。「痛そうだな……」
(t11) 2021/06/29(Tue) 0:59:50

【人】 焦爛 フジノ

>>19 アユミ
「なん、ですか?」

馴染みのある声だ。呼び止められればすぐ止まり……渡された品々をやや戸惑いながら受け取る。以前にも渡されたものが、ちらほら。

「……気遣ってもらって、ありがとう、ございます。
今はまだ、平気、だけど……後でお願い、しに行きます。
先生も、必要なら、呼んでいいです、から」

顔見知りで、厭う様な目で自分を見ない同性の大人。
そんな存在がいるだけで、幾分気が楽になる。

「……先生の、家は。大丈夫?お子さん、とか」

たしかまだ幼いと聞いた、気がする。そして此処に幼い子供の姿は見えない。
あの立派な家なら沈んだりはしないだろうけど……貴方も子供も暫く離れる事になって大丈夫だろうかと、気になった。
(48) 2021/06/29(Tue) 1:09:10

【人】 商人 ミロク

>>17 >>18 セナハラ アユミ

「ふむ、そうですか……わかりました。
 相応の労働を依頼するのはあなたたちからでお願いします。
 夜の見回り、男手が必要な場合は呼んでください」

アユミの言葉に深く頷き、了承。
見送った後セナハラへと視線を移す。

「当面の間、お世話になります。
 以前の管理者が"前払い"で請け負っていた"薬"の書面などあれば声をかけてください。
 もっとも、重傷者が出た際の治療薬などは所持していません。
 必要であると、あなたが目的を持つ時に探すといいでしょう」
(49) 2021/06/29(Tue) 6:17:33

【人】 遊惰 ロク

>>45 ニエカワ
「ンならもうちっとこうしてても問題ねェか」

 納得した様にそう言って、ニカリと笑い返す。

「ン、おれかい。
 おれァ風の吹くまま気の向くまま。一人旅の途中だよ」
(50) 2021/06/29(Tue) 9:46:33
タマオは、どこかの部屋に入った。
(t12) 2021/06/29(Tue) 11:23:25

【見】 流転 タマオ

「……入ってはいけない場所のような気がする」

 なんか……色々大事なものがありそうな場所(曖昧)に入ってしまった。それはそれとして天井に水が染みていてこのあと雨漏りしそう。
(@6) 2021/06/29(Tue) 11:27:18
タマオは、天井を見上げている。
(t13) 2021/06/29(Tue) 11:27:59

【人】 発熱 ニエカワ

>>50 ロク

「一人旅……」

その言葉を聞いた途端貴方の方へ向ける視線に光が宿る。

「今までどんなところにいったの?トウキョウとかいったことある?」
(51) 2021/06/29(Tue) 12:13:13

【憑】 技師 アユミ

>>46 ニエカワ

「嬉しいけど、まずは熱を下げなきゃ。
 ちゃんと治ったらお願いするわね」

貴方の額に手の甲を当てる。平熱でないことは明らかだ。
そうして僅かな違和感を抱きながら、どこかへ歩き出した。
(52) 2021/06/29(Tue) 12:17:14

【憑】 技師 アユミ

>>48 フジノ

「ふふ、ありがと。
 子供は二人とも実家にいるから大丈夫よ。
 あの家なら位置的に沈むことはないし、何なら近くの人が避難しに行くもの」

どんな外見であろうと、親からすれば愛しい我が子だ。
その視点を持っているが故に、貴方へ向けられる周囲の眼差しに憤りさえ覚えたこともある。

「それに、あの子達からすればおじいちゃんもおばあちゃんも、近所の子たちも側にいる。
 今頃はしゃいでいるかもしれないわね」

まだ災害というものを理解できているか、微妙な年頃だ。
特に下の子は、友達と寝泊まりできて喜んでいるだろう。
(53) 2021/06/29(Tue) 12:28:11

【人】 発熱 ニエカワ

>>52 アユミ
「熱が下がった事なんてあんまりないし、これが俺の平熱なんだよきっと」

だから平気、と顔を横に振った。
貴方が歩きだすと自分も歩を進めるも、自分の相手をしている暇はないのだろうと気づきついていくのをやめた。
少しつまらなそうな顔をして人のいる場所へと戻っていくだろう。
(54) 2021/06/29(Tue) 12:46:06

【人】 温和 セナハラ

>>49 ミロク

「お互いさまですよ、こんなときですから。
 男手は常に足りてませんし、
 部屋に品を持っていった時、何か頼むと思います」

商売人という人種と接したことは少ない。
幼い頃は商いなど成り立たない時勢と場所であったし、本土に来てからは勉強ばかりだった。
しかし、貸し借りの世界であることは聞き及んでいる。

「……あまり無理はなさらないでくださいね」

最後に付け加えれば、各部屋へ運ぶ品を取りに向かう。
(55) 2021/06/29(Tue) 13:18:55
タマオは、鍵のかかった部屋の前にバケツを置いた。
(t14) 2021/06/29(Tue) 13:44:05

メイジは驚いたようにぱちぱちと瞬きをした。

「……そうなんだ。なんでも食べなきゃ
 いけないくらい苦しかったの?」

戦争って大変だね。口ではそう言うが、深くまでは知らない。
なんでも。虫とか、草とか、その辺りまでは想像できる。
メイジはそこまで飢えに苦しんだ経験はないから。

「人間に近いと何かまずいことでもあるかな。
 オレそれくらい平気だよ、セナさん。だって猿なんでしょ」

未成年だから、気を使ってくれているのだろうか。
でも、人間に近いだけで、人間ではない。

……ふと、真新しい自分の腕の傷を見つめた。

【人】 奔放 メイジ

>>47 フジノ
「あ、それ高いとこから落ちても、突き飛ばされても
 痛くない受け身の取り方! みたいなの会得した日かも。

 っと、ごめん……もしかしてオレのこと怖い?」

そおっと一歩離れた。
気持ちがわからないでもなかったゆえ。

「タオル配ってた警官さんもうどっか行っちゃったね。
 じゃあ、君のやつ貸して。あ、でも女の子使ったヤツ
 男に使われんのやだかなーあはは!」

きょろきょろと辺りを見回した後、笑った。
(56) 2021/06/29(Tue) 15:00:21

【人】 遊惰 ロク

>>51 ニエカワ
「ン? まァ、ある。
 坊チャン、都会に興味があンのかい」

 あるもなにも、男は東京に住んでいた。
 その事実は伏せた儘、
 「知ってることでよけりゃァ話してやるが」と言い添える。
(57) 2021/06/29(Tue) 15:07:29
発熱 ニエカワ(匿名)は、メモを貼った。
2021/06/29(Tue) 15:11:55

発熱 ニエカワ(匿名)は、メモを貼った。
2021/06/29(Tue) 15:13:53

温和 セナハラ(匿名)は、メモを貼った。
2021/06/29(Tue) 15:22:26

クレイシは、避難してきた者たちを内心快く思っていない。
(t15) 2021/06/29(Tue) 15:32:21

クレイシは、焦りを募らせる。その感情に棘が芽生え始めている事に気がついていない。
(t16) 2021/06/29(Tue) 15:33:17

「動物の解体って、大丈夫だと思ってても案外辛くなるんです。
 医学校の実習で人を開く授業があったんですけど、
 必ず何人か吐く人がいます」

嘘ではないが、本音でもない。
どこまで加担させるべきか、未だ悩んでいた。

「だから先ずは、バラバラにした段階から。
 大丈夫であれば、一緒に始めから解体しましょうか」

タマオは、何も焦っていない。今の彼の内心が顔に表れたとしても、その表情は普段となんら変わらなかっただろう。
(t17) 2021/06/29(Tue) 15:43:53

「……これはね。
 メイジくんが話したくなかったら、話さなくて良いんですけど」

そんな様子を見つめ、口を開く。
手を汚させるなら、せめて何か報われてほしい。
贖罪にも似た心地だった。

「転んだりぶつけたりすると、怪我をしますよね。
 そういった傷は、肘とか膝といった関節にできます。
 ……言い返せば、」


「それら以外の場所にある怪我は、大抵意図的なものです」
 

タマオは、考え事をしている。答えはまだ出ない。
(t18) 2021/06/29(Tue) 17:43:54

【人】 遊惰 ロク

>>セナハラ
>>44,>>a18


「そンじゃ、これにて。
 おれは二階に行ってこようかね」

 潜めていた声を戻して。
 ヒラリと手を振って件の雨漏りを確認しに向かった。
(58) 2021/06/29(Tue) 18:17:38
今度は、瞬きも忘れて数拍、動きが止まった。

「……あはは……」


気の抜けた笑いが出た。そりゃあ、バレるよね。
さすがお医者さん目指してる人だ、と零す。

「……たぶん、セナさんが考えてるとおりで
 合ってると思うけど……」

視線を逸らし、あなたの首元。
手持無沙汰にくるくると自分のくせ毛をいじりながら
躊躇いがちに、ぽつり、ぽつりと話し始める。
ここまで言われてるなら、もういっか、と思った。

「………オレさ、」
「小さい頃から親父に暴力振るわれてたんだ」

「……情けないから、自分でつけた傷ってことにして……
 ごまかしてたんだけど、むずかしいね」→

「親父、ずっと家に閉じこもってて、酒ばっか飲んでて
 なんかあるとすぐ怒鳴るし
 何考えてるのかわかんない人だったなー……」

この小さな村だ、近所によくない噂は伝わっていた。
戦争から帰って来てからずっとそうだった、と。

「母さんはね、昔は優しい人だったって言ってたけど
 オレにはそうは思えなかったな。
 そんな母さんは勝手にしんじゃったしさ
 オレにはなにも理解できない親父だったよ」

そして親父のことを過去の人間のように語った。

「セナさんはオレのこと心配してくれてるのかな。
 それとも情けない男だと思ってるかな。

 でも、きっと、オレのこと軽蔑しちゃうよ。
 オレ、そんないい子じゃないからね」

そう、これは腕の傷と直接関係ある話ではなかった
メイジは、まだ隠していることがある。

【人】 発熱 ニエカワ

>>57 ロク
「うん……!いつか行ってみたいんだ……
 もうすぐ新幹線ができるんでしょ?」

期待に満ちた目で相手を見つめている。
(59) 2021/06/29(Tue) 19:14:12
言葉にずっと耳を傾けていた。
荒んだ生活を送る帰還兵は珍しくない。
戦場が人の精神を削り、形を変えてしまうことをこの男は知っている。

「心配してるんですよ、勿論。
 情けないなんて、これっぽっちも思いません」

片膝を着き、貴方を見上げる。
もう父親がこの世にいないような話し方をすることに気付きつつ、口には出さなかった。

「……メイジくんの家は、戦場だったんですね」

「いい子のままじゃ、戦場は生き残れません。
 もし何か悪い事をしたとしても、それは生きる為にした事です」

まるで説得するような抑揚だった。
尤も、それは自分に言い聞かせていたのかもしれない。

「そう思わなければ、きっときみのお父さんのようになってしまう」

メイジは、ニエカワの病室にやってきた。二階って雨漏り大丈夫かな。
(a19) 2021/06/29(Tue) 19:33:17

【人】 焦爛 フジノ

>>53 アユミ
「なら、安心ですね。
……でも、」

母親がいなくて、ふと不安にならないだろうか?
友達も祖父母も、両親の代わりにはならないだろうに。
それらは言葉にできず、空いた手で自分の腹を撫でた。

子と共に安全な場所に居られたはずなのに。
避難所としてやや不安な此処に残った貴女への感情は、尊敬と疑問が入り混じって少し複雑だ。
たぶんフジノが理解する事はないだろう。

「……はしゃぎすぎて、寝不足にならないと、いいですね」

僅かに逡巡した後、続けた言葉は結局、そんな無難なものだった。
(60) 2021/06/29(Tue) 21:36:30

【人】 遊惰 ロク

>>59 ニエカワ
「あァ、“超特急”だっけか。
 秋にはうごくんだったかねェ」

 思い返すようにちらと上を見てからそう口にして。
 視線を戻せば、少年からの期待の眼差し。
 それに僅かにたじろぐ。

「アー、この辺になさそうなモンっつったら、
 それこそこれだな、き――……
 ――いンや、東京五輪だったか。めでてェよなァ」

 言いかけた何かを呑んで、話を続けた。
(61) 2021/06/29(Tue) 21:40:50

【人】 焦爛 フジノ

>>56 メイジ
「……そんなの覚えなきゃ、いけなかったの?」

呆れたようにも、そういう環境だったのかと問うようにも聞こえただろう。
一歩離れる貴方をバツの悪そうな顔で見て、歪な跡が残る手で腹を撫でた。

「……別に。びっくりしただけ。
それに貴方が特別、怖く見える訳じゃない。
他の人は皆、ちょっと怖く見えるもの、でしょ」

周囲を見渡す。皆どこか慌ただしい。
先生達はいつもどこからタオルを持ち出していただろう。
なにか無かったかと考え、思い出したようにスカートのポケットを探りハンカチを取り出した。

「……来る時に濡れちゃったけど、洗濯はして、まだ使ってないから。
嫌じゃないなら、他のものが見つかるまで、使って」

そう言って、ハンカチを差し出す。少し絞れば軽く拭くことにも、傷を抑えることにも使えるだろう。
(62) 2021/06/29(Tue) 21:55:01

【人】 遊惰 ロク

 受付カウンターの上、工具をガチャリと置いて。
 これを回収に来る筈の駐在警官を待っている。
(63) 2021/06/29(Tue) 22:18:01
「…………そう……」

見開かれたままの片目が、色のわからない細い目を見下ろす。
説得するような声色からは、あなたの今までの経験を
物語っているように思えた。

「そっか、生きる為、か」

生きる為なら何をしてもいいんだろうか。
脳裏を過った言葉は声にはならなかった。

「本当の戦場のことなんて表面上でしか知らないけど……
 親父みたいにだけはなりたくないって思ってるんだ」

──父親のようには絶対なりたくない。
それは何かの呪いのように、ずっと己の影につき纏っている。

「……心配してくれてありがとう、セナさん。
 こんな話、はじめて人にしちゃったな〜……あはは……」

表情は相変わらず薄笑いを浮かべている。
まだすこし濡れたままの髪から、水滴が落ちた。

タマオは、受付に足を運んでいた。
(t19) 2021/06/29(Tue) 22:44:30

メイジは、病院の一室からこっそり救急箱を拝借した。
(a20) 2021/06/29(Tue) 23:28:50

ロクは、救急箱を受け取った。
(a21) 2021/06/29(Tue) 23:58:59

【人】 奔放 メイジ

>>63 フジノ
今まで聞かれることがよくあったのだろう
まあね、と薄笑いを浮かべて軽く流した。
あなたの仕草に、ぱちぱちと瞬きして首を傾げた。
お腹いたいのかなー…と思っている。

「……え、ああ、そっか……そうだね。
 オレは怖くないよ〜って言ってもどうにもならないか」

どこか納得したように静かに同意して

「え、いいの? ありがと! 助かるよ」

差し出されたハンカチを遠慮なく受け取った。
一瞬傷を拭こうとして、なにかを思い……やめた。
濡れた髪とか、手とかそのあたりをすこし拭う。
(64) 2021/06/30(Wed) 0:29:03

【見】 流転 タマオ

「あ」

 見回り中、間の抜けた声が漏れた。この状況ですっかり忘れていたが、日付が変われば己はその日の主役として扱われる。そんな文化が広まり出したのも、比較的記憶に新しい。

 この片田舎では広まり切っている文化ではなく、加えて現状としては全くもってそんな場合ではない故、知っている村民でも忘れていてくれることが望ましいのだが。

「……自業自得ではあるが、ううむ」

 少し困ったことが思い浮かんだ。先の答えの出ていない考え事にも関連する内容だ。
(@7) 2021/06/30(Wed) 2:20:11
タマオは、考え事をしている。答えはまだ出ない。
(t20) 2021/06/30(Wed) 2:20:22

ロクは、満足気に笑って口にする。「『道路工事』」
(a22) 2021/06/30(Wed) 3:07:31

タマオは、淡々と返す。「『事故』」
(t21) 2021/06/30(Wed) 3:08:54

ロクは、クツリと笑う。「『ども』」
(a23) 2021/06/30(Wed) 3:11:04

ロクは、間違い!「『こども』」
(a24) 2021/06/30(Wed) 3:11:30

タマオは、一瞬、どもってなんだ…?と考えたが聞き逃しただけだった。「『門戸』」
(t22) 2021/06/30(Wed) 3:18:24

ロクは、お前そういうことするンだ…という目でタマオを見た。噛んだのは気にすンな。「『腰紐』」
(a25) 2021/06/30(Wed) 3:21:14

タマオは、「  ?  」。「『モダンガァル』」
(t23) 2021/06/30(Wed) 3:24:08

【人】 発熱 ニエカワ

>>61 ロク

「乗ってみたい……新幹線に乗って旅行とか……」

幼少から体の弱い少年にとっては旅行は憧れだ。
貴方が言い淀んだことに対しては軽く首をかしげたが、続く話に言い間違いでもしたのだろうと流して。

「東京五輪……いいなぁ
 ロクは見に行くの?」
(65) 2021/06/30(Wed) 11:30:46

【憑】 技師 アユミ

>>60 フジノ

困った様に笑ってみせた。
優しい貴方はきっと、心配している気がしたから。

「母さんも父さんも、孫には甘いからそこが心配ね〜……。
 まあ、少しの辛抱よ。みんなでね」

髪を編み直そうかと言いかけた、その時だった。
白衣の男を視界の端に映る。食べ物を探すと言っていたらしいが……。

「また後でね、フジノちゃん。
 櫛を持っていくから、その時髪を整えましょうか」
(66) 2021/06/30(Wed) 12:23:47
薄く笑う貴方の頭を撫でようとして、やめた。
そんな資格、自分には微塵も無い。

「……そう思っているなら、大丈夫ですよ。
 では、この事は内密にしますね」

立ち上がると、深く息を吐いた。
覚悟を決めるかのように。

「大まかに解体して来ます。
 用意ができたら呼びに行きますけど、今日使う部屋は決めてますか?」

「……うん」

じっとあなたの一挙一動を見ていた。

「部屋は、決めてないな。
 使っていい部屋知ってる? そこにいるよ」

「使って良い部屋は幾つかあるんですが、
 一階の空き部屋だと助かります。宿直室が近いですから」

手術室へ向かいやすい、とは言わずに一階を勧めた。
貴方が手伝っていることを、極力知られたくないからだ。

「あと、できればこの手伝いの件は内密にお願いします。
 食べ物があるとわかると、その……、
 揉め事が起こるかもしれませんから」

そう言い残せば、手術室へ歩き出す。

【人】 遊惰 ロク

>>65 ニエカワ
「ン? そうだなァ、見物にいくのも悪かねェかもなァ」

 悪くないと言いつつ、余り行く気の無さそうな声。

「お前サン、うちの外にも出れねェんだったか?
 だとすりゃアそいつは退屈だよなァ」
(67) 2021/06/30(Wed) 15:14:03
あなたのお願いに素直に頷けば、

「ねえ、セナさん」

その背を一度呼び止めた。
あなたがどう反応しようとも言葉を続ける。

「今度、セナさんの話も聞かせてね」

それはなんでもない身の上話かもしれないし
親父に教えてもらえなかった戦時中の話かもしれない

そしてまた後でね。と笑った。
やがてメイジも言われた通り、一階の部屋へと向かう。
……妙な胸騒ぎと違和感を覚えながら。

【人】 発熱 ニエカワ

>>67 ロク
「いけるなら絶対行った方がいいと思う」

真剣な面持ちだ。

「うん……村の広場に散歩すら行かせてもらえないからね
 監禁だよ、こんなの」

体のためを思っての処置だとわかっていても不満そうだ。
(68) 2021/06/30(Wed) 16:26:28
ぴたり、一瞬足を止める。

「……ええ、勿論」

小さく呟き、再び歩き出す。
手術室へ入れば、手術台を見て眉を顰めた。

メスを用意する。
容器を運ぶ。
思い出す。

 
 
「父さん」


   
「母さん」


      
「どうか、許してください」

 
 

【人】 遊惰 ロク

>>68 ニエカワ
「ハハ、ンなら行くかァ」

 やっぱりそんなに行く気は無さそうな声でそう言って。
 不満そうな姿に、無責任に同意する。

「カンキンかァ。お前サンからしたらちがいねェわな。
 ちっとの散歩くれェよさそうなモンだがねェ。

 ……と、もうこンな時間かい」

 不意に腕を上げ、何も付けていない手首をチラリと見る。
 時計を確認する様な仕草。話を切り上げる為の道化だ。

「悪いね坊チャン、今日はこれにて。また話そうや」
(69) 2021/06/30(Wed) 17:10:21

【憑】 技師 アユミ

「……セナハラくん、ちょっといい?」

白衣の背中を呼び止める。
ニエカワから聞いた食糧について、どうしても尋ねたかったのだ。

「さっきあなたが食糧を探してるって聞いたの。
 もうあれ以上は無い筈よ?」
(70) 2021/06/30(Wed) 17:48:48

【人】 温和 セナハラ

>>70

囁かれると、男は僅かに糸目を開いた。

「あぁ、あれは……その。彼を安心させたくて、ですね」


小さな嘘を指摘されれば、申し訳なさそうに笑う。
その表情はどこか硬い。
しかし長い付き合いでも無ければ、心中を読み取るのは難しい。
(71) 2021/06/30(Wed) 17:50:34

【憑】 技師 アユミ

>>71

「ま、良いわ。予定通り準備しに行きましょう。
 非常事態だもの、いざとなったら貴方が執刀するのよ?」


踵を返し、手術室へ向かう。
いつでも手術ができるように、支度をしに行くのである。
その背中を癖毛の男が追いかけた。



「本当に僕なんですか…?」

「麻酔はやってあげるから、観念なさい」

 
…………

 
……
(72) 2021/06/30(Wed) 17:52:36

【人】 発熱 ニエカワ

>>69 ロク

「あ、話し込んじゃってごめん」

あまり拘束していては悪いと気づき、軽く会釈した。

「また明日……トウキョウの話とか聞かせてほしいな」
(73) 2021/06/30(Wed) 18:54:00
温和 セナハラは、メモを貼った。
(a26) 2021/06/30(Wed) 20:03:30

【人】 遊惰 ロク

>>73 ニエカワ
「ハハ、ガキが一丁前に気ィつかわねェで結構」

 軽く下げられた頭をクシャリと撫でる。

「はいよ、次は腰すえて話してやらァ。
 ――あァそうだ、集まってカードあそびなンかも楽しかろ。
 どうせ明日も明後日もやるこたねェンだ、
 ちっとばかし愉快に過ごそうや」

 壁から背を離してそう言い残し、少年の左隣は空になった。
(74) 2021/06/30(Wed) 20:10:15

【人】 焦爛 フジノ

>>66 アユミ
「……そう。
先生のところ、優しい人がたくさんいて、良かった」

そしてその優しさは、フジノが抱いた事のないものだ。
きっと。
―――貴女の視線の先に気付いたのだろう。
かけられた言葉に頷く。

「……うん。先生の髪も、ね。
その時に……話を。ちょっと聞かせてもらえると、嬉しい、です」

きちんと手入れがされている、とは言い難い髪を指で弄り。
フジノは去っていく貴女を見送っただろう。
(75) 2021/06/30(Wed) 20:48:44

【人】 被虐 メイジ

風のうなる音、ガタガタと雨戸が震えている音にすら
メイジは時々恐怖を覚えることがあった。
罵声、怒声、物を投げる音、壊れる音。
いろいろなことを思い出す。

「……オレ、帰れるかな」

ひとり呟いた言葉は雨音にかき消えた。
(76) 2021/06/30(Wed) 20:50:49

【人】 焦爛 フジノ

>>64 メイジ
そう、と軽く返された言葉に一言だけ返す。
仕草は無意識に行っているようだ。視線に気付くとぴたりと手を止め、隠すように腹の前で手を弄る。

「……そういう、事。
私の顔見て、逃げるような子達にだって。何言っても、無駄なのと、同じ。

うん。返したりとか、そういうの、考えなくていいから。必要なとこに、使って」

そっちに汚れ付いたままだよ。などと指で示したりしていただろう。
(77) 2021/06/30(Wed) 20:56:22