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【人】 渡りに船 ロメオ「…………は」 「いや、…………。」 伝達された情報は一介のソルジャーにも届く。 文面で簡単に告げられた文字列に、 自分の耳も相手の正気も疑ったのは無理もないと思いたい。 「い、や。だってあいつ、別に」 「悪くなくない?絶対おかしいだろ」 視線の先には自分よりも年下の、あの子の名前がある。 こんな馬鹿げた法の餌食になろうはずもないと思って、 「………………」 オレとつるんでたから?だとか。 「………あー」 「ボケが……」 (1) 2023/09/17(Sun) 22:09:37 |
フィオレは、しばらくの間、アジトに顔を出せなかった。連絡は通じたり通じなかったりするだろう。 (a0) 2023/09/17(Sun) 22:16:38 |
【人】 月桂樹の下で ニコロ (2) 2023/09/17(Sun) 22:33:50 |
ルチアーノは、店を出る前にフィオナは、と呟いて。『無事か』とだけ連絡を入れた。 (a1) 2023/09/17(Sun) 23:15:33 |
【人】 門を潜り ダヴィード「はっ、は、……」 息を吸って、吐く。 それだけのことがどうしてこんなに苦しいのか。 端末に届けられた知らせを何度読んでも、意味が理解できなかった。 いや、理解はできた。納得が何もできなかった。 喉の奥から苦い味がして、いやな汗がどっと噴き出る。 「……なんで…………?」 息を吸っているのにずっと酸素が足りない。 アレ。俺の敬愛する人。これには何か理由があって、考えがあって、俺になんかは話せないことで。 そうじゃなかったら? ちかちかと端末は繰り返し通知を発している。 警察にも逮捕者が出たようだ、と。 奇しくも知り合いと同じ名前だったそれをなぞろうとして、ぼたぼたと涙が零れ落ちた。 落ち着かないといけない。何もなかった顔をするのが一番だ。 結局、その日の昼過ぎまで男はアジトへ顔を出さなかった。 (3) 2023/09/17(Sun) 23:17:41 |
フィオレは、ルチアーノに少しだけ間を空けて。『だいじょうぶ』とだけ、返事を送った。 (a3) 2023/09/17(Sun) 23:20:34 |
イレネオは、牢の中にいる。 (c0) 2023/09/18(Mon) 0:52:40 |
黒眼鏡は、寝ている。 (c1) 2023/09/18(Mon) 7:29:50 |
ニーノは、嵌められた手錠を見下ろした。 (c2) 2023/09/18(Mon) 9:52:22 |
ニーノは、頬を打つ雨が冷たい。 (c3) 2023/09/18(Mon) 9:52:32 |
ニーノは、────。 (c4) 2023/09/18(Mon) 9:53:08 |
フィオレは、教会で祈りを捧げた。これ以上、自分の大切な人達が奪われてしまわないように。 (a4) 2023/09/18(Mon) 10:28:45 |
【人】 うたかたの ダニエラ朝のルーチン。2日に1度のサンドイッチ。 いつもと同じメニューを頼む。 「ありがとおございまあす。」 レシートを受けとり、馴染みの店主に手を振って。 齧りながら通勤の道を歩いた。 街は今日も、取締法のせいかどこか縮こまったような様子。 それを横目に眺めながら、小さく、溜め息を落とした。 (6) 2023/09/18(Mon) 11:56:40 |
【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ>>1:153 テオドロ 0日目 いくらか、答えに対して返る視線があった。幼いものを見るような、柔らかな目だ。 小言もこれまでとしたからには、今は言葉で伝えるものはない。 そして、それは自分だけの役割であるわけではない、今説かねばならないことではない。 ただ、今は曖昧な納得だけを返すように、長い睫をそっと伏せて笑った。 男がいくら言葉を弄そうが、今の貴方は"そう"なのだ。 「取り調べの時も、完璧な服装では出向くなと教える人もいた。 目標や被害者に話をしにいくのに、わざとネクタイを緩めたりカフェオレをこぼしたり、 隙のある人間であるように見せることで、相手の話したくないことを聞き出す術らしい。 抵抗の有る言い方かもしれないけれど、人を頼るというのも同じことだ。 もしも曖昧な感情や関係性に信を置けないのなら、そういう作用を見るといい。 ……別にこれも、計算ばかりの話ではないんだ。 安心して心を開いてほしい、無理強いしたくないというのは捜査官として不自然無い動機だ。 罪を犯していたとしたって、相手が市民であることはいつだって変わらない」 0と1ばかりの世界の話ではない。傾いた夕日が映す街のシルエットを見据えて男は言う。 ひととして生きるにあたって地続きの公と私を交えながらに、声の調子が変わったのを見て振り向く。 連れ立って商店街のついてきた足は、まだ方向を変える様子はない。 「うん? ……ふふ、そうだな。 私の買い物に一つ付き合わせる代わりに、私も君の買い物の様子を見せてもらおうかな。 ちょっと古い友人に会いに行こうと思ってね、手土産を探していたところなんだ」 言葉で差し出された順番は、実際の買い物の順番とは逆行するだろう。 自然と言い換えてしまって、己の責が先行しているかのように足を進める。 #街中 (8) 2023/09/18(Mon) 17:07:21 |
カンターミネは、部下の愚痴を聞いた後、お散歩に出かけた。 (a5) 2023/09/18(Mon) 18:02:43 |
【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ時刻は昼前、と言った所か。 この時間、子供は学校なんかでいないから、平和なものだ。 ピリついた空気と人の少なさ以外はいつも通りの、 少し暑気を纏った光度的にも明るい港街。 「……平和だねえ……」 心にもない事を呟きながら、散歩している。 口くらいはリフレッシュしていないと、 全身が腐りそうだ、なんて考えながら。 適当な屋台で買ったチリソース入りのサンドイッチに うへえと舌をひりつかせて、ぶらぶら……。 「あ〜〜〜〜〜あ。冷たい珈琲も飲めねえし、 考える事は多いし、暑いし、だるいし。 三日月島にでもバカンスに行きてえ〜……」 欲望を口から垂れ流しながら、歩き続ける……。 #街中 (9) 2023/09/18(Mon) 18:11:33 |
【人】 うたかたの ダニエラ>>9 カンターミネ 「……あーーー」 見回りの途中。丁度休憩にさしかかろうという頃。 遠目にそのライムグリーンを見つけた女は、間の抜けた声を上げた。 てってと後ろから近寄ると、食べ歩きのさなかであることも加味ひとつせずにその片腕に絡みついた。 「ミネだあーーー。」 「なにたべてるのお?おいしそお。」 笑顔をへらり、向けている。 #街中 (10) 2023/09/18(Mon) 19:16:27 |
【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ>>1:155 ロメオ 1日目 「ああ、そうだったんだね。憧れの職場、みたいなものなのかな。 目標を達成できることは、……いいことだ」 相手の風体を見る。自分よりかは当然、重ねてかなり年若くは見える。 ティーンエイジャーの残り香がやっと解けてきた頃……と思えば、よい目標だ。 嗄れたり衰えたふうには見えないまでも、男の目元には年数の積み重ねがある。 どうしたって、まるで目下のもののように見てしまうのは仕方のないことかも知れない。 「いい特技だ。客商売に向いているだろう。 叶うなら私の職場にも欲しいくらいだ、なんて言ったら店主に申し訳ないかな」 ――無為の問いかけではない。多少の、そうした意図はあった。 とはいえ、貴方だけを疑っているわけでもない。相手取っているものが相手であるから。 街に溶け込む"貴方がた"を追う以上、街の全てを疑う必要がある。 そしてそれらは、疑う相手である街を守るためでもあるのだ、だから。 この問いかけは決して敵対的なものではない。 付け加えるなら、引き抜きたいのだって少しくらいは本心だ。 「また来るよ。 次もおすすめを教えてくれたら、嬉しいな」 勘定をすませたなら、小麦の匂いのする袋を持ち上げる。 少なくともこれで男は貴方の顔を覚えたし、貴方も男の顔を覚えただろう。 いつまでも客と店員であれるのが、一番だ。 (11) 2023/09/18(Mon) 19:17:52 |
【人】 口に金貨を ルチアーノ>>2:94 リヴィオ 貴方の言い分は最もだ。 どれほど多忙でも食事や身なりには気を使っている男は、一度でもそのルーティーンを崩すと生活水準が崩壊する。全てに対して。 ここ5年はその様子を見せていないのでなんとか保ちたい。つまりは格好つけたままで生きていたい。 「お気遣い心染み入るね。 ……はあ、……最高に美味いな……」 ストレスが来ていたか、貴方の顔が眩しいからかその味はここ数年で最高の味に感じる。 多分気の所為だが、気の持ちようというものを少しは信じていいかと思い始めた。占いとやらにもはまれそうだ。 「怪我、それ以上酷くなっていたらちゃんと医者に行けよお。 子猫を舐めてると足元をすくわれるからな」 そうして完食したカップを見やればタイムリミット迫っていた。 この先の用も大事なのだ、別れを憂う気持ちはないが時間が無限に欲しくなる。 「さて、すまんが先に失礼する。 帰り道は車の音を頼りにするのが一番だ。 またな、リヴィオ」 されど一言をかけるのは忘れずに、貴方いわく猫のエキスパートは裏路地から去っていくだろう。 来たときとは違う道を随分と慣れた足取りで大通りへと向かっていった。 #路地裏 (12) 2023/09/18(Mon) 20:04:09 |
【墓】 暗雲の陰に ニーノ──取調室にて、マフィアとの関わりを詰められた男は否定も肯定もしなかった。 どころか事情聴取の間、殆ど口を開かずに黙秘を続けるばかり。 何も語ろうとはしない態度に怒声を浴びせられても、その視線は己の手を拘束する手錠に向けるだけ。 室内にいる警官が異常に気付いたのは、そんな時間がしばらく過ぎた後のことだ。 ただ座っているだけの男の呼吸は常と比べれば荒く、頬は赤らんでいる。 雨が降る夜、濡れ鼠のままに連れてこられたその身体は随分と冷え切っていて。 些細なことで高熱を発症する奇病のトリガーとしては十分だった。 結果、この状態でまともに話を続けるのは不可能と判断され取調べは一時中断。 男は一度、檻の奥へと戻された。 #取調室 (+0) 2023/09/18(Mon) 20:06:08 |
【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ>>10 ダニエラ どんな距離からでもライムグリーンの髪は良く目立つ。 日頃の子供だってそうだ、この色を見て先生だ!と叫ぶ。 叫ぶから即座に反応出来るのであって、 叫びがなくただ駆け寄るだけなら気付けるはずもなく。 「うーんからい……いやでも美味い…… いややっぱから…… いっ!? 」あわやチリサンドが落下寸前までいった。 辛うじて掴んで、ピューゥと口笛。 「……エーコぉ……久々に会ってそれかあぁ〜? トラメッツィーノだよ、から〜い奴。食うか?」 目の前で落下しかけたサンドイッチを軽く振る。 薄い食パンにレタスとチキン、そして それぞれに赤いチリソースがたっぷり。 顔の傍に寄せれば刺激的な香り。 ドリンクなしでは少々厳しいような。 (13) 2023/09/18(Mon) 20:47:30 |
ルチアーノは、命の危機を感じている。 (a6) 2023/09/18(Mon) 21:42:03 |
【置】 徒花 テオドロ気づきたくなかった、ずっと、気づきたくはなかった。 自分が羨むような、より優れた人間がいることを。 自分なんかを疎むような劣った人間がいることを。 凡庸を受け入れられればよかったがそれはプライドが許さない。かといえヒーロー足り得ない自覚は残酷にも刻み付けられている。 ひとつ。誰も懐に入れぬよう、幾つもの棘を背負った。 ふたつ。向いてるからと警察を選び、公務の為の鎧を纏った。 みっつ。本心を悟られないように、嫌味な笑顔の仮面をした。 本当は、結果的に周りに嘘をつき続けている。 俺はこんな人間ではない。ただ背伸びが上手いだけの、 部分的に、周りに比べて秀でた、秀でてしまっただけの男だ。 光を放つかのような、己の志を持つ者が羨ましかった。 その近くにいれば、眩さを保つように図ってやれれば、自分もまた照らされて、同じく輝かしい人間になると信じていた。 背中にはずっと──影が伸びていることからは、目を逸らし続けていた。 誰かを守れなかったときから。 誰かに自分の不出来を見せてしまったときから。 職に迷いを見出してしまった、そのときから。 自分に人々に誇れるような価値が無いことを畏れてしまった。 (L0) 2023/09/18(Mon) 21:43:58 公開: 2023/09/18(Mon) 22:00:00 |
【置】 徒花 テオドロその暗い部分は誰にだって見せたくはないのだ。 だから俺はもう二度と失敗してはならない。 もっと価値のある人間にならなくてはならない。 善良でも有能でもなんでもない俺が警察として胸を張って生きていくためには、こんな努力ではまったく足りないのだ。 その努力も見せる気にはならない。自分の足りない部分は、とてもじゃないが人には見せられない。 だからこの心の内を誰も覗かないように祈っている。 こじ開けられないように心の奥底にしまっておく。 この荷物を何かの気の迷いで預けてしまうことすらできないように。 変に救われてしまって、自分と向き合うことをやめてしまったら、いつか──一人で立てなくなってしまうじゃないか。 その時、真の意味で、自分の価値が一つもなくなってしまう気がして心の底から怖かった。 (L1) 2023/09/18(Mon) 21:46:15 公開: 2023/09/18(Mon) 22:00:00 |
【置】 徒花 テオドロ警部補であるなら大抵の留置担当者よりも階級は上だ。多少無理は利く。 何かろくでもないことがあったらこの手で誰かを助けてやろうと、そうして漸く誰かの役に立てるのだと。 あの日見たマフィアのように誰かを助けられたら、 少しでもこの心の慰みになると、そう思っていたのに。 今の俺にはもう無理は働けない。 もう、理解しているつもりだ。此れだけ棘のある振る舞いをしておいて、誰かから反感を買っていないわけがない。 半端に人の心に敏く、分を弁えることを知ったせいで、 こういうとき無謀な行動に出る方法も忘れてしまった。 そうしてまた自分の首を絞めるのだ。 理由はもう分かっている。見栄えがどれだけよかろうと、 皆の為ですらない、自分の為に動いてきたから。 (L2) 2023/09/18(Mon) 21:48:27 公開: 2023/09/18(Mon) 22:10:00 |
テオドロは、「───じゃあ、今の自分には何ができる?」 (a7) 2023/09/18(Mon) 21:48:52 |
【置】 徒花 テオドロ希望や夢は最初から持っているわけもない。 この身体にはまだ、ほんの少しだけの自由が残っている。 何かを成し遂げることは難しくても、 みっともなく足掻いてやることは、できるはずだ。 できるはずなんだよ、なあ。 (L3) 2023/09/18(Mon) 21:49:36 公開: 2023/09/18(Mon) 22:30:00 |
カンターミネは、この二日ぐっすり寝たおかげで、誤らずに済んだ。 (a8) 2023/09/18(Mon) 22:01:50 |
【人】 うたかたの ダニエラ>>13 カンターミネ 「んふふー。ごめんなさあい。」 ぺろりと小さく舌を出す。 そんな中、鼻先に刺激的な香り。…辛いんだあ。これ。 ちらりとあなたを窺う。少しだけ、悩む素振り。 結局ぱくりと食いついた。 ひん。口の中が痛くて熱い。涙目だ。 「からいぃ……。」 「ミネー、こんな辛いの、よく食べれるねえ…。」 女は子供舌だった。 さっきと違う意味で、また舌を出す。 #街中 (14) 2023/09/18(Mon) 22:18:03 |
イレネオは、牢の中にいる。しかし、自分のいるべきはここではない。 (c5) 2023/09/18(Mon) 22:20:42 |
【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ>>14 ダニエラ 「謝れてえらい。」 子供を相手にするような発言だ。 実際の所は身長も年齢もあなたの方が上だけど。 「お、チャレンジャー。……まあそうなるよな。 そりゃあ刺激物満載のが脳にキくからなあぁ〜。 ……いやまあ、俺でも普通に辛いんだけどさ」 多少慣れていてもカプサイシンは平等だ。 一緒になって舌を出し、ヒイヒイ言いながら ドリンクの屋台でも探そうか。 程なく見つけた屋台でアイスコーヒーをご注文。 エーコは?と奢る構えを見せた。 (15) 2023/09/18(Mon) 22:32:16 |
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