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【人】 きっと教育係 キネレトおや、そうだったんだ。初耳だな。 土足で生活する文化圏の人達にとっては 裸足は恥ずかしいものとして映るのか…… 普段他人に見せないものだからかな、おもしろいね。 幼い頃に染み付いた習慣って なかなか消えないものだよねぇ。 大人になってから身に付けた事柄より余程。 [なんとなく、彼が自分から話したがるのでなければ 過去について尋ねるのは躊躇われていた。 興味がないわけでは勿論ないし 寧ろ聴かせて貰えるなら何時間でも聴きたいが、 思い出したくない記憶もあるのかもしれないと思うと 自分からは訊けなかった。 だから、断片的にでも過去の話を聴くことの叶った喜びに 返す声は自然と弾んだ。 僕はと言えば──靴と靴下がまず貴重品だった。 裸足で過ごすのが幼い頃は普通だったから、 当然裸足を恥ずかしいと感じる文化は根付いていない。 ただ、まじまじと見つめられたら確かに恥ずかしくは感じそうだ。 決して綺麗な足とは言えないものだから。] (103) 2021/01/05(Tue) 22:05:08 |
【人】 きっと教育係 キネレト[然しながら胸元を恥ずかしいと感じる文化は根付いているので 君のお言葉に甘えてあひるちゃんを3匹預け、 残りのあひるちゃんたちで胸元を隠しながら 扉を全開にして突き刺すような外気に身を晒した。 残りのどうすることも出来ない部分は湯けむりが なんかうまいこと隠してくれると信じて。 色気もへったくれもない そこら中に響き渡る大声を上げてしまったことを 後悔するも後の祭り。君が笑ってくれたから良しとしようか。 ところで……君は平気なのか熱いお湯。 今度はこちらが信じられないものを見る目で 君を見つめる番だった。] だい、大丈、夫………… 熱いお湯は貴重だって、頭ではわかってるんだが ぬるいお湯に慣れてしまってるんだよな…… 長く浸かっていても逆上せにくいし。 [そうか。先に手で温度を確かめれば良かったのか。 君に倣って指先をお湯に浸して温度を確かめてから かたつむりに負けない遅さで湯船に沈んでいく。 丁寧な掛け湯の大切さを思い知った瞬間である。 なぁ、君の方が温泉慣れしてないか? 気のせいか? そういや眼鏡なしでちゃんと見えてるのかい??] (104) 2021/01/05(Tue) 22:05:13 |
【人】 きっと教育係 キネレトなんだよぉ! 何がおもしろいんだよ!! [抗議の声を上げてみるものの 客観相当面白いであろうことは自分でもわかる。 僕だって君みたくもっとスマートかつエレガントに 入浴を成し遂げてみせたかった。 故に、隣に入って来てくれた君ではなく 敢えてあひるちゃんと戯れる方に夢中になったのは、 照れ隠しでもあったのだ。 恥ずかしくて君の顔が正面から見れなかったから。 水面を揺らしてあひるちゃんを一列に泳がせ、 しんしんと降り続ける雪と白銀の小さな庭園を眺めて スノードームの底ってこんな気分かな、なんて 特に深い意味はなくぼんやり思ったときだった。 君が徐に隣から前へと移動していく。 やっぱり君も熱いんじゃないか、 そう勘違いしたのは一瞬のことだった。 波に翻弄されてくるくる回るあひるちゃんを(1)1d6匹 助けるように引き寄せて胸元に抱きしめながら…… 正面へ回って来た君に漸く目を合わせて、] (105) 2021/01/05(Tue) 22:05:18 |
【人】 きっと教育係 キネレトへ? 隊長? 僕のこと? 足? 勿論構わないが……何故だい? [言われるがままつま先を伸ばして素直に足を乗せた。 とろっとしていて濁っている温泉の湯質のせいで 足元はあまり良く見えず、 君のどの辺に乗っているのかもよくわからない。 膝とか太腿とか、その辺だろうか。 楽しそうに口ずさまれる鼻歌を聴いていると なんだか僕も釣られて歌ってみたくなってきて、 君の歌声に合わせて一緒に口ずさんでみる。 相変わらず良い声だなぁ、君。 歌詞は一部しかわからないからほとんど鼻歌になった。が。 足元のこそばゆさに小さく身を捩った。] (106) 2021/01/05(Tue) 22:05:27 |
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