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人狼物語 三日月国


80 【身内】とある天使の温泉旅行【R18】

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視点:人


【人】 櫛田三四子

[―――ガタリ、と扉の外で物音がした。]


っ……!?


[一瞬びくっと身体を強張らせ
無言で彼と顔を見合わせれば
どうやら給仕さんが夕食を運んで来てくれたようだった。

もうそんな時間だったっけか。
彼の読みは正しかったと言える。]

………、

[彼が応対してくれているし、
ここは黙っていた方がいいだろうな。

そう判断して一旦息を顰め、
カチャカチャと鳴る食器の音を聞きながら
暫く身を潜めていることにしたのだけれど。]
(1) 2021/07/07(Wed) 22:58:24

【人】 櫛田三四子

[給仕さんが終わったと声をかけてくれたのは
それからどれくらいだったろうか。>>2
恐らくは十分程度だったろうが、
体感では随分長い時間のように思えた。

やっと終わった、―――と
ほっと口元を緩めたのもつかの間。]


…!?


[何を思ってか呼び止める彼にぎょっとする。
確かに浴衣の替えは欲しいと思ってたけれど、]
(4) 2021/07/08(Thu) 16:20:22

【人】 櫛田三四子


………あ、あのっ…………!

入口、の、とこに、
置いといて、 
はぁぁ
 いただければ……っ 
はぁ、

だいじょうぶ、です、からっ……


[多少震える声ではあったが、
そこまで不自然に思われるようなことは
なかったと思いたい。**]
(5) 2021/07/08(Thu) 16:23:46

【人】 櫛田三四子

[ちなみに玄関のすぐ入った所には
さっき頼んだ新しい浴衣が置いてあって。

いつ届けに来てくれたのか
気付かなかったな…って若干思ったけど
深くは考えないことにしておいた。
以後給仕さんの顔をまともに見れなくなりそうで。


ちなみに料理の方は
ちょっと冷めてしまったかもしれないけど
問題なく美味しく頂いたことだろう。
運動して程よくお腹もすいていたしね。**]
(6) 2021/07/10(Sat) 0:11:16

【人】 櫛田三四子

[抱き合いながら腹を鳴らす彼に
少し笑ってしまったけれど
確かに自分も空腹感を感じていた。

改めて新しい浴衣に袖を通し、
手を合わせて御膳に口をつける。

汁物や漬物から始まって
刺身や天ぷら、鍋物なんかがついた
それなりに豪勢な宿の料理。
自分には少し量が多かったので
食べきれない分は彼に譲った。

満腹になったあたりで少し帯を緩め、
のんびりしていると彼がお猪口を差し出してきて]

はー、お腹いっぱい……
地酒?呑む呑む。

[受け取り、注いだ杯をカチッと合わせて
くぴりと一口飲み下す。]
(9) 2021/07/10(Sat) 21:13:30

【人】 櫛田三四子


あ、ほんとだ、飲みやすい。


[何て言いながらちびちび杯を傾ければ
アルコールの熱が程よく体に回っていく]

ふふ。懐かしいね。
あのお見合いからもう1年か。
思えば遠くへ来たものだよ。

[お互い縁が結ばれたら
祝杯をあげよう、なんて話もしたっけ。

懐かしそうに目を細める彼を見ながらしみじみと。
ほんの1年前のことなのに、
随分と前のような気もして
くすくすと擽ったそうに笑いを零しながら]
(10) 2021/07/10(Sat) 21:14:03

【人】 櫛田三四子


……あの頃の私はさ。

頭でばっかあれこれ考えて、
それで却ってよく分からなくなってさ。
現状を変えたくてお見合いしに来たけど。

宙があそこに来てなかったら
今こうしてる幸せはなかったんだなって思うと
何だか不思議な感じだよね。


[恋天使は人の心を結ぶ。
だから偶然よりは必然って感覚が強いけど
タイミング一つで色んなことが変わるのを思えば
確かに恋は"縁"だなって。]
(11) 2021/07/10(Sat) 21:15:15

【人】 櫛田三四子


わ、悪かったなあー。
仕方ないじゃん、だって自炊する習慣なかったし。

[少し拗ねたように唇を尖らせる。
同棲はじめた頃の料理の腕は酷いもので、
目玉焼きひとつまともに作れなかった。
彼にはたびたび失敗料理を
食べさせる羽目になったりしたので、
言われても仕方がないところではある。

今でも得意とまでは言えないかもしれないが、
彼に教えて貰った成果もあり、
普通に食べられるものを作れるようにはなった。]

挨拶いったときのことも懐かしいな。
おじさん元気にしてるといいけど。

[彼の親代わりらしい叔父のことを思い出してくすりと笑う。
なかなか気さくな人物で、
あっさり意気投合していろいろと
面白い話を聞かせて貰ったんだったっけ。
(宙のこどものころの話なんかも嬉々として聞きたがったが、教えて貰えたかどうかはわからない)

しみじみと思い出話をしながら目を細める。]
(14) 2021/07/11(Sun) 20:47:30

【人】 櫛田三四子


ぶ。
あははは。そう言えばそんなことも聞いたね。

だって先生が同じコテージで泊まるなんていうからさ。
当時の私としては純善たる疑問だったけど、
今にして考えればちょっと悪かったなって思うよ。


[性欲云々についての話を出されれば思わず噴き出した。
あの時は大真面目だったわけだが、
性欲が普通にあるのだと知った今では
まあまあ困る問いだっただろうなって。

…でも、彼相手なら許されるかなと思っていたことは覚えている。
友人として付き合っていた高校時代も、
恋ではなくても気を許していた異性だったから。]
(15) 2021/07/11(Sun) 21:01:59

【人】 櫛田三四子

ふふ。うん。不思議だね。

でもなんだろ、
宙とこうなったのは自然…って言うか、
そんな感じもあるんだ。
側にいるのが楽しくて、居心地よくて、素でいられるっていうのかな。

LoveじゃなくてLikeでも、
私はずっときみのこと好きだったし。

もしも私が恋天使じゃなかったら
高校の頃からきみに恋をしていたんじゃないかな。
…あ、でもそしたら振られてたか。

[女性を遠ざけていた過去を思い出して。
穏やかに笑いながら杯を傾ける。]
(16) 2021/07/11(Sun) 21:05:00