12:18:06

人狼物語 三日月国


73 【誰歓突発RP】私設圖書館 うつぎ 其漆【R18】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 絵描き ルナリア



  空は快晴。お日様が頬を照らす時間。
  動かしていた筆をふと止めて
  顔を横に向ければ、そこにはじっと
  私を見つめる彼がいた。


   「 ずっとそうしてて、飽きない? 」


  すい、と首を動かし、
  再びキャンバスに向き合いながら
  私は思ったことを口に出す。

  いつからこうしていたんだったか。
  覚えていないのは、それほど昔だった
  というわけではなく
  単純に興味がないから。
(1) 2021/05/19(Wed) 10:04:23

【人】 絵描き ルナリア



  横目に、彼がこくりと頷いたのがわかる。
  飽きないのなら、まあ。
  それでいいのだろう、知らないけれど。

  動く筆はいつものように。
  私の表情も、いつもの如く。

  それらを眺めていて楽しいなんて
  奇特なものだと、私は思った。**
 
(2) 2021/05/19(Wed) 10:04:32

【人】 絵描き ルナリア

 

  来る日も来る日も、彼は私の顔を見に来る。
  何がそんなに楽しいのか、私にはわからない。

  でもきっと、私が絵を描く理由だって
  彼にはわからないのだろうから
  お互い様というものなのかもしれない。
 
(18) 2021/05/20(Thu) 12:34:54

【人】 絵描き ルナリア



   「 食事? ……奢りなら。 」


  とある日、一段落、というように
  息を吐いて筆を置いた時。
  彼が口を開くと、食事に行かないか、なんて。
  そんなふうに誘いの言葉をかけられる。

  私は普段、あまり食事に頓着せず
  多くを食べないものだから、もしかしたら
  そんな生活を気にしていたのかもしれない。
 
(19) 2021/05/20(Thu) 12:35:26

【人】 絵描き ルナリア



  服はいつものように華美なものでなく
  多少絵の具の汚れがついているもの。
  それでも彼は文句を言わず、
  顔を向けた私に微笑みかける。

  ぱちり、と琥珀の目を瞬いた私は
  漸く、疑問の言葉を心の内、浮かべたけれど。
  形にすることをしないままに
  彼と共に、街の中を歩くのだ。**
 
(20) 2021/05/20(Thu) 12:35:34

【人】 絵描き ルナリア

 

  時間は穏やかに進んでいく。
  その空間には、私だけが存在している、
  わけではなく。
  いつの間にか、彼がそこにいるから
  それが当たり前のようになっていって。

  注いでくれたお茶を飲んだり。
  誘ってもらって食事をしたり。
  毎日の生活が、彼に侵食されているのだ
  気が付かぬうちに。
 
(39) 2021/05/21(Fri) 21:29:01

【人】 絵描き ルナリア


  気がついたのは、
  いつものように絵を描いている時のこと。
  ふと隣を見て、いつもいた存在がいなかったから。

  そういえば、お腹がすいた。
  そういえば、喉が渇いた。

  最近は感じていなかったように思うこと。
  久方ぶりに感じてしまい、
  琥珀の目をぱちぱちと瞬いた。
 
(40) 2021/05/21(Fri) 21:30:20

【人】 絵描き ルナリア



  どうしてこうなっているのか?
  その疑問がまず浮かぶのは、人からしたら
  鈍臭いと言われるものかもしれない。

  でも、私はこうだから
  ひとつひとつ、考えるしかないのだ。

  絵を描いていたから、とか。
  食べたり飲んだりしてないから、とか。
  …… 彼がいないから、とか。
 
(41) 2021/05/21(Fri) 21:30:39

【人】 絵描き ルナリア



  頭の中で糸を繋ぎ合わせていって
  また、目を瞬いて、現状を理解する。
  
  そう、彼がいない。
  改めて横を見て、いないことを確認して。


   「 なんで? 」


  あの時言えなかった疑問の言葉を>>20
  やっと、口に出したのだ。**
 
(42) 2021/05/21(Fri) 21:31:29