［会場が暗くなるとざわめきが広がった。
いよいよだ。
緞帳があがる、曲がかかる、スポットライトが舞台を照らす。許可を取って履いているローファー(ちゃんと底は拭いた)で定位置につき、曲に合わせて踊り出す。

どちらかと言えばドンくさくて、キレは出せないけども。
振りの1つ1つ、指先まで意識を集中させて。
自分が持っているものを全て出す勢いで。
—たまに、『アイドル』と呼ばれる自分を思い切り出す。
こんな大事な場所で本気を出さないなど出来ない。］

［意外と舞台から観客の顔はよく見えた。
見知った顔を見て笑いかけるのは勿論なのだが。

その中に、よく知っている茶色の髪と凛とした目元を確認すれば。
ひときわとろけた顔になったのは、分かった。
フォーメーションの関係で自分が前に行ったり、ソロのような状態になれば、観客を指したり、特徴的な歌詞の部分で狙い打ちする。
『絶対に踊っている間に【ファン】を見つけて、とびきりのファンサをしてみせる』—己に課した目標だった。］

［数曲あったセトリもラストまであっという間。
振りも間違えることなく、十二分に満足する形でフィナーレを迎えた。］

ありがとうございました！！！！

［クラス全員でスカートの裾を持ち、深々と頭を下げる。

顔をあげて歓声と拍手を見送りにいただきながら、手を振ったり、クラスメイトの中には投げキッスしながら。

舞台を、去った。］

…………こんなすぐ終わっちゃうんだ……。

［舞台裏に引っ込んだら代わりに涙が止まらなくなってしまった。
頑張ってきたものを全部出せたことが嬉しくて、でも、終わってほしくなくて。
何人かに涙を移してしまったけどもそれは許してもらおう。
ぐすぐす泣きながら着替えに戻ったものの、しばらく教室で余韻に浸ることになりそうだ。］

[どうせ後始末で合わない予算の帳尻合わせに奔走することになるのだから、今くらい休ませてやろう。
そう伝えて来る副会長の瞳が早晩出荷される仔牛を見るそれであろうと、休憩を貰ったのは確かである。言葉に甘え、文化祭へと繰り出すことにした。

何か大事が起きたら呼び出されることもあるかもしれない。
そう考えると、同室者の担当するクラスに真っ先に足が向くのは当然のことだった。]

(最後までフケれないよう釘刺してくるとこ、優しいけど優しくねえんだよな〜〜)
[内心でひとりごちりながら、ドアに手をかける。
元教室・現カジノルームはなかなかの盛況を見せており、中は客の姿で賑わっていた。]

…今いんのかにゃー。確か今日もシフトあるっつってたけど。

>>0:121>>1

…はい、俺の勝ちですね
残念でした、良ければまた挑戦しにいらしてください

次の方、お待たせしまし…

[客からチップを巻き上げにこやかに見送り、次の客へと意識を向ける。
その先に居たのは、少しくたびれた顔の同室者>>91]

(うわ…わぁ、イチゴちゃん来てくれた！何か顔がしんなりしてる！わー今更緊張してきた大丈夫か、俺ー？！)

[にわかに騒がしくなる脳内とは裏腹に、かれこれ2日ディーラーを務めている体は自然に動く。
揃えた指先で椅子ポーカーチェアへ案内する。]

三五様、ようこそいらっしゃいました
こちらへどうぞ

[何度となく繰り返した言葉と動作だが、やはりさすがに相手が相手なだけに冷静ではないようで、耳が熱い気がするがそれについては今は知らないふりをする]

[バイトの賄いを自分で作って、待っているメグルの元へ走る]

咄嗟に取った食材：12
出来栄え：91

[慌てて掴んだ食材は……カエル肉だった
見た目がまるまるゲテモノでハズレに分類されるそれは
調理すれば意外にもタンパクで美味しいものだ

骨に苦労しつつもなんとか普通に食べれるように調理をして駆けると。明らかにヤバいものを食べている彼がいた>>80>>a38>>a39]

だ……大丈夫か！？

[思わず心配で声をかける]

>>73ハリヤマ
いやいやいや、ネクロマンサーってことにしといて！監督とか雰囲気壊れるし。
いい動きしてたぞ！[サムズアップ]

>>76カナモリ
こっちも誘ってくれてあんがとな！すっげー楽しかったわ。
あ、そうだ。写メ今で送っとこ[ぴろりん]
うん、いい絵じゃん♪おかげで良い思い出が出来たな！カナモリくんが居なきゃホシノくんもハリヤマくんも一緒に回ってなかっただろうからなー。サンキュな！

ホシノくんもお疲れさん！
良い悲鳴の提供ありがとう[ぴっと敬礼]
お、そろそろ時間か？ステージがんばってな！

[各々に挨拶しつつ、さて、次はどこを見て回ろうかと歩き始めた]

[ふらりと歩いて気づいたように調理室へと入っていく]

>>0テツヤ
そーいや今回のお題はなんだっけか。
カフェにおけそうなメニューだったらいいｎ……は？なにこれ？
これ、誰が考えたんだよ……食える食えない以前に誰が手を出したいと思うんだ？

……まあ、作るだけ作ってみるか……。っつーかテツヤくん、その熊の手はどっから？やっぱり七不思議に出来るんじゃね？この調理室の冷蔵庫。

[出来たものは石狩鍋^food]

■時を戻して、2-はライブ■

[音楽ライブはたまに動画配信サイトで見たりはするが、どちらかと言えばジャンルはポップスやロック方面であり、アイドル系にはとんと疎い。
それでも曲だけならTVで流れているのを聞いたことがあり、それを友人がステージの上で振り付けしながら歌っているのを見るのは何とも不思議な感覚である]

おー、キラキラしてるねぇ

[照明や衣装の装飾がではなく、演者の表情そのもの。
2-はの裏方担当だろうか？それらが最前列でサイリウムを振っているので、そういう意味でもまぁキラキラしてはいるのだが。

男が女性物のアイドル衣装を纏っているのは賛否両論あるかも知れないが、「アイドル」という言葉が「偶像」「皆の憧れの的」を指すことを考えれば、「皆のイメージするそれであろう」としている演者達は間違いなくアイドルなのだろう]

エンターテイメントだねぇ、すごいすごい！

[知った顔であるホシノの動きには若干ハラハラしてしまうものの、決めポーズで曲が終わった時には盛大な拍手を送るのであった]

[鍋を食しつつ、流石に満腹になってしまったんでユミノイくんとこに行けねーなーと思いながら手元のチラシを眺めればアニカワのクラスのメイド喫茶が目に入る]

…………そーいやそんなもんもあったな。冷やかしに行ってみるか？

[と、思ったのが運の尽きだった。どうやっても野太い声で『いらっしゃいませー♡』だの『にゃんにゃん♡』だの聞こえてきて辛い。
アニカワを指名しつつ居るなら]

おい、これは誰が考え出した空間なんだ？客、ほんとに来てんのかよ。

[などと問いかけているのだが、他校の女子が嬉々として写メを撮ってるのを見ると意外にも需要があるのだろうか。その子らが同人誌なるもののデッサンや見本に使ってるなど知る由もないのだが]

[LINEの返信が来てないかとスマホを取り出してみたが、未読のままのようだ。
そして、表示された時間を見て、先程のホシノさんを思い出す。]

そういやもうすぐって言ってたな。
…せっかくだし、ステージ見に行ってくるか。

[周囲を見回してもテツヤの姿がないのを確認し、手近にいた奴に、声を掛ける。]

テツヤが戻ったら、後でまた顔出すって言っといてくれ。

おっと、そろそろホシノくんとこのライブか？っと、その前に、ハリヤマくんとこのアップルパイを持っていかねーと。
ハリヤマくーん、どう？ちゃんとまた脅かせてる？これ、さっき言ってたアップルパイ！案内の礼なんで気にせず食べてくれ！

[と、ハリヤマの所にアップルパイを持っていく。当然2切れ入っている。一つじゃ足りねーだろうからな]

[会場に向かう途中、自分の教室の近くに差し掛かった時、ちょうどサトミさんに声を掛けられる。(>>100)]

あ、さっき言ってたアップルパイっスね。わざわざ教室まですいません。

2つ…？あ、テツヤの分っスか？
ありがとうございます。

これからホシノさんとこのライブ観に行くつもりなんで、後で頂くっス。

>>87>>89
[高校の舞台さながら、演出はしっかりと歌番組と同じようなライトの動きにフォーメーション]

はー、どんだけ練習したんだよ。

[などと感嘆してしまう。おっとりしているホシノですら付いていっているのだからどうしても声は漏れる]

なーんで高校って３年しかねーんだろーなー。

[どの後輩もどのクラスもどの部活もどの委員会も、盛り上げるためのベストを尽くしてくれている。関わるにはあまりにも短すぎる年数だ]

はー、楽しかったな！また平日考えるとうんざりするけど、残り時間楽しむか！

[舞台が捌けていく様子を見て立ち上がると伸びをして、その場を後にした]

[会場に入った頃にはもう既にライブは始まっていた。
ホシノさんの着ていた衣装と同じに見えるので、間違いなく2年は組の番だろう。

ライブというものを見たことがないので比較のしようはないが、これだけの歌詞と踊りの振り付けを覚えるだけでも大変だっただろうとは想像に難くない。]

…スゲーな。

[ぽつりと呟いて、一生懸命踊っているのが遠目にもわかるホシノさんを心の中で応援した。

やがて全ての曲が終わった時、先輩達の努力と、その成果に対する敬意を表して、手を叩いた。]

あぁ……なんかすっごい、ピーク超えちゃった感があるなぁ……。

［張り詰めていた糸が切れた、そんな感じだ。
制服に戻って校内を歩き、ようやっとの腹ごしらえ。

くうくう鳴るお腹を抑えながら剣道部のスペースへ。
ユミノイには会えるだろうか。］

おー……制服があるってのは知ってたけど、カナくんめっちゃ似合ってんね。>>92

[前髪を固めて上げている姿が新鮮で、思わずまじまじと眺める。
こんな機会でもなければ高校生では着なかろうディーラーの衣装は、糊のきいたシャツにピッタリとしたベスト。
テーブルにより足元は見えないが、靴まで一揃えだと先日サカクラが言っていた覚えがある。]

(普段のカナくんだったら「そーいうの俺のキャラじゃなくない？」とか「知り合いに見られるのは何か気まずい」とか言って俺に着せたがりそーだな)

[目の前にいる相手のいつもの調子の副音声を頭が勝手に再生してみせる。妙に愉快な心地になり、人知れず笑みを深めた。

見つめすぎたせいか、澄ました態度に対し、心なしかカナモリの耳は赤く染まっていた。]

…褒めちぎるのは後でゆっくりさせてもらうとするかにゃー。

とりあえず参加費とー、あ。ドリンクあるじゃん。オレコーラ飲みたい。

[ウェイター役の生徒からドリンクチケットを貰いつつ、カナモリの前に陣取る。
飲み物とチップが尽きるまでは、休憩がてら彼の時間を貰うことにした。]

>>a64 ユミノイ
やほー！
木蓮、来たよ！

どんなのが出るかなぁ？

10

さーて、もっかい肩慣らしでもしてこっかね。
ああ、景品はいーよ。ちょっと遊んでいくだけだから。っつーか、景品ほぼ俺んちじゃん。頼むからはけさせてくれよ？

22
67
81

[結果がどうであれ、後輩に「後は任せた」と声をかけてその場を立ち去るのだろう。制服に着替えて、弓道部を引退した一学生として回るつもり**]

[めちゃくちゃ視線が刺さっている>>105気がする。
そうでなくても目の前にイチゴが居るだけで基本的に浮き足立ってしまうのだ。
ここ暫くはイチゴの帰りが遅く、寝る前に軽く喋る程度だったこともあり、本来ならば澄ました顔をしているどころではなく喋りたい話題は山ほどある]

(いや、それは落ち着いたらいつでも出来るから、今ここでは俺もエンターテイナーになるべし！)

はい、ではこちらチップをどうぞ

[「褒めちぎる」とか聞こえた気がするが、今そこに意識を向けたらトランプが飛び散ってしまう為、敢えて聞こえてないことにする。
参加費と引き換えにチップを渡し、トランプを切り始める]

たんぽぽ>>107

あの あのね それを出されると俺も困るんだ………

[ 該当の材料である ポンテギ を用意しつつ ]

いざ……94

[机の上ではなく、手に持った状態で行なう空中リフルシャッフル。
すっかり手に馴染んだトランプは、2つに分けられた山札が小気味よい音と共に交互に噛み合わさり、持つ手を緩めればシャーっという音を立てて一つに纏まった。
1日目に盛大にばら蒔いてしまったりもしたが、どうにか見せたかった相手の前で成功出来たようだ。

僅かにホッとした気持ちで口元を緩ませ、カードを配りながらコーラのグラスに口をつける彼に尋ねる]

賭けチップは何枚にされますか？

[ ポンテギは蚕のさなぎだ
一見するとゲテモノだが、実のところ干した桜海老のような味がするものだ

それに合わせて、塩味っぽくかつシーフードに合わせて調理していく
見た目はかなりえげつないが、味見をすると特に問題がない ]

はい、できました！どうぞ！！
見た目はやばいですが、食べられますよ。

>>110 木蓮

オレまた弄ばれてるじゃん()

うわぁ…………。

［用意された食材の名を聞いてスマホで調べれば「なかなか」な正体だった。］

>>112 木蓮

［出来上がった焼きそばにごくりと喉を鳴らす。
匂いは異国情緒満載だが、美味しそうだ。］

あ、ありがとう。
いただきます。

［席に座って、いざ、実食。
ポンテギと麺を。
一緒に食べた。］

！！！！
………………おぃし…………。

［木蓮は神様だった。
感謝しながら完食した。］

>>114 たんぽぽ

[「おいしい」
この一言で肩の荷が降りた気分になった。

そのまま、まぐまぐと完食するたんぽぽを微笑みつつ見守る ]

>>115 木蓮

ごちそうさまー！
美味しかったよー！

［焼きそばの礼を改めて告げて校内を歩き、茶道部を覗いてみる。

茶を点てるセロの姿を見られれば語彙力の蒸発は必至。
一挙一動だけでとても満足できてしまいそうで。

休憩中であったとしてもまた来ればいいか、と、軽い気持ち。

お茶も、茶菓子も堪能して。
見様見真似の作法で礼をする。

足は、なんとか無事か、痺れ始めくらい。
本人の感度ではあるが。］