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人狼物語 三日月国


54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】

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視点:


【人】 きっと教育係 キネレト

[
ご神託により
自分で口走っておいてなんだが
この寒空に揃ってタンクトップはないな。狂人だなうん。
アノラックは登山ウェアらしいから問題ないのでは?
そう思って試しに袖を通そうとしてみるより先に止められた。
そうかぁ、残念だなぁと軽い調子で眉を下げる。

物心付く頃からそう在るようにと
教会で叩き込まれて育ってきたからだろうか。
与えられた試練は多少無理をしてでも全うし
気まぐれな神様の期待に応えきらねばならないと、
そう思い込んでいる節が僕にはある。

姿形や口調は勿論、時には性格まで平気で変えてしまう。
そういった自分でも気付いていない僕の危うさに、
君の方が余程危機感を覚えてくれているのかもしれない。]


 本当かい? 頼りにしているよ。
 僕だけではどうしても手が回りきらない部分があるからね、
 本当に助かったんだ。

 誰だって最初から完璧には出来ないし、
 僕もまだまだ未熟者だなぁと感じるよ。
 この先も毎年手伝ってくれるなら君は
 ゆくゆくはベテランサンタさんになるだろう。
 それに、君と準備を進めながら初めて知ったんだ。

 クリスマスの準備は一人でするより、
 大切な人と一緒にした方がずっと楽しい。
 
(12) 2020/12/31(Thu) 23:35:03

【人】 きっと教育係 キネレト

[そのうちに僕らの間に子供が生まれたら、
君には家でもサンタさんをお願いしないとな。
彼の複雑な心中は知らぬままに
僕の脳内には妄想の広大な花畑が広がっていた。]


 ふむ。確かに何も出来ないな……参ったね。
 食事もお布団もきっと準備せずとも用意されて、
 後片付けも宿の人がしてくれるんだろうか。

 う、……今月は自覚する程度に忙しかったから
 返す言葉がないなぁ。どうだろう、
 君も少しは淋しがってくれてたりしたんだろうか……?


[君と一緒に居られることを心から幸せに思う。
君は何もしなくていい。
ただ日々健康で、僕を傍に居させてくれたなら嬉しい。

自分はそう思っているのに、立場を反転させた途端僕は
自分に何らかの付加価値を付けなければ、
君の隣に居る資格が無いような気がしてしまう。

例えば掃除であったり。料理や裁縫であったり。
お節介なくらいに世話を焼こうとしてしまうのは、
君に必要とされる人間で居続けたいからだ。
幼い頃の古傷が無意識下で働かせる生存本能のようなもので
もう体に染みついてしまっているからそう苦でもない。]
(13) 2020/12/31(Thu) 23:35:39

【人】 きっと教育係 キネレト

[だからと言って休みたいと感じる時が全くない訳ではなく、
君とのんびり過ごしたくないのかと訊かれれば
のんびりしたいに決まっているのであって。

君は僕が本当に何もしなくても、
そんな僕に愛想を尽かしたりせず受け容れてくれるんだろう。
寧ろ喜びそうだとはこの一年で学んだ。でも本当に良いのかな。
そんな期待と不安を織り交ぜた自問自答の繰り返しも、
もしかすると君は見透かしているのかもしれない。]


 そうだね。温泉に先に行こうか。
 浴衣は……入浴の後で良いのではないかな。
 前だと折角着てもすぐに脱ぐことになってしまうしね。

 ところで、……大浴場と貸切れる温泉と
 客室にも露天風呂が付いているのかな。
 君はどの温泉に入りたい?

 どのお湯も魅力的だけれど出来れば僕は、
 ……君と一緒に浸かれるお湯が良いんだが。


[テーブル上に置かれた館内の案内図を眺め、
それから君へと窺うようにそろりと視線を向けた。

温泉を実際に訪れたのはここが初めてだったが
憧れて時々調べていたから、知識としては多少知っている。
君の感じた温泉への疑問点を、わかる範囲で解説していこう。]
(14) 2020/12/31(Thu) 23:35:59

【人】 きっと教育係 キネレト



 そうか、そうだな。
 気に入ったら、また来たら……
 ……ふふ、そうか。


[君に言われて初めて、
無意識にまた家事のことを考えていたのに気付く。
『なにもしない』をすぐに実現するのは難しいらしい。]


 だめなわけないだろう。
 僕も君と、いろんな場所に出かけてみたいよ。


[どこでも連れ出して欲しい。僕も連れ出すから。
君に請われたから、ではなくて
僕の意志で望んで本気でそう思っているのだと
信じて貰うにはどうすればいいんだろうね?

最初の第一歩にこの宿で君の手を引いて、
温泉へと歩を進めてみようか。]
(15) 2020/12/31(Thu) 23:37:12
 ―とある少年のXX―

[それからというもの
 それこそ親のように妹の面倒を見てきた。
 無論学生の身分であったので、
 都合のつかないこともあったけれど。
 時間と予定が許す限り、甲斐甲斐しく世話を焼いた。
 
 ――妹優先してて疲れない?
 
 そんな言葉を同級生にかけられることもあったけれど、
 寧ろ、浮かんだのは疑問だった。
 妹の面倒を見るのは兄の役目だし、当たり前のことだ。
 何故この人はそんな当たり前のことを聞くのだろう?
 どういった回答を求めていたのかは知らないが、
 思ったまま話すと何とも言えない顔をされたのを覚えている。

 今にして思えばわかる。
 彼らがゲームに漫画に、スポーツに、と遊んでいる間、
 "彼らたちがやりたいこと"の代わりに、
 妹の世話をしている自分は、親の都合でとんでもない
 我慢を強いられているように見えたのだろう。
 事実、得体のしれない何か、と思っていた頃は、
 学校で妹の話が出ても乗り気でなかったのだから仕方ない]

[毎日、できることが増えていく。
 話す言葉が増えていく。
 少し目を離した隙に迷子になったり、
 夜にトイレに起こされたり、遊びに行ったり、
 要求が通らないと腕の中から海老反りで逃げようとしてみたり
 かと思えば足元でもじもじしてみたりして、
 少しずつ成長していく様を見ているのは楽しかった。

 高校にあがってから、気の置けない友人たちもできた。
 学食のテーブルに写真を表示した携帯を置いて、
 一人は弟の、自分は妹の話をして、
 一人っ子の友人を、羨ましがらせるのが日常になった。]


 「いいなァ、妹。オレも妹か弟欲しい」
 「うちは弟だからあんまり気にしないが、
  女の子の扱いって難しくないか?」
 「それはオマエだけ、オマエがいっとうがさつなの」

 まあ、間違いなくうちの妹は鴨居に頭ぶつけたら泣くね。

 「で、泣いてないよ、っていうんだろ〜? 可愛いなァ」

 おまえは我が家には立入禁止やからね、絶対に。

[何でだよ!? と吠える友人を笑いながら、
 あることないことを理由にわざとらしく拒絶する。
 おれよりでかいからだとか、真顔が怖いからだとか、
 チャラいとか、女癖悪いとか、色々。
 本当は誰より真面目で誠実な男だと知っているけど。
 じゃあおれはいいよな! と朗らかに笑うもうひとりにも、
 おまえは弟を鴨居にぶつけるド級のがさつ野郎だから駄目と
 理由をつけてやれば、抗議の声は二倍になった。
 友人同士のとりとめもない話に当たり前に組み込む程、
 兄妹で過ごすことはそれこそ、彼女が成長するまでは、
 ――当たり前に続くものだと疑ってもいなかった]



 「お母さん離婚するから。
  真里花は連れてくけど、アンタは、来ないわよね」


[飲み物を取りに一階に降りたときだった。
 リビングに居た母は、なんでもないようにそう言った。
 返答に窮した息子をどう思ったのか、
 考えておいて、と話を切り上げて自室に引き上げる母を
 無言で見送り、そのまま暫く立ち尽くしていた。

 青天の霹靂とはまさにこういうことを言うのだろう。
 母の実家は飛行機の距離だ。恐らく実家に帰るのだろうし、
 そうなれば、滅多なことでは会えなくなる。

 流石に高校三年にもなれば、親の性格ぐらい把握できる。
 わざわざ来ないだろうと断定して問いかけるくらいだ、
 大きい息子が居ると邪魔なんだろう。
 此方としても、成人を目前に控えて、
 わざわざ母についていく理由はない。

 ――でも、妹は?]

[なんとか自分の部屋まで戻って、携帯を開く。
 返事をしそびれていたメールを眺めて、少し、躊躇ってから。
 そっと、通話ボタンを押した。

 コール音の後に、聞き慣れた声がする。
 深夜に差し掛かる頃にも関わらず、声音は平常だった。]


 ……おや、が、
  『うん、』

  親が、離婚する、って、妹連れて、出てく、って

  『――うん、』

  アンタは来ないだろ、って、そんなの、
  そんなの……、すぐ決められることじゃないのに、

[支離滅裂で、要領を得ない言葉の数々にも、
 丁寧に相槌を打ちながら聞いてくれる声は暖かかった。

 言葉がつかえて、沈黙した自分に代わり、
 こんがらがった思考を解すように、ひとつひとつ、
 丁寧に現状と今後を並べる声音に耳を傾けて、目を閉じる。
 どうしてこんな選択を強いられるのだろうか。

 尊敬してずっと習いたかった先生と――自分の夢か、
 自分に懐いて、何かあれば両親より先に自分を頼る妹か、

 そのどちらを選ぶのか、或いは選ばないのか、なんて。]


 『まあ、考えるだけなら選択肢はたくさんあるよな。
  迅はさ、どうしたい?』

 ……おれ、は、 …………、

 『まずさ、たしかにオマエの話を聞く限り、
  妹ちゃんは母親よりオマエな感じだし、
  離れたらすごく寂しがるだろうし悲しいだろうけど、
  でもそれで責められるべきはオマエじゃなくて親だよな?』

 ――そう、かな。

 『いやそうだよ、そもそも親の都合で離れるワケだし。
  だから、オマエの母親が、妹ちゃんにしっかりと
  誠意を尽くしてこういう事情だったんだゴメンなって
  やんなきゃいけないの!
  オマエに責任があるとしたらそれからの話だって。

  向こうに進学してちょいちょい顔を見せてやるのか、
  こっちに残って連絡取ったり会いに行ったりしてやるのか、
  そこでも親御さんはさ、オマエがやりたいことをそれこそ
  全力で応援する義務があるだろ』


[義務、と鸚鵡返しにして、数拍。
 先程閊えて出てこなかった言葉が、漸く形を得た。]

 ……まず、相談してほしかった、
 『うん、』

 妹、の、真里花の、面倒みるのは嫌じゃないし、
 好きだけど、……あの人に、言い訳にされるのは嫌で、

 ……マリの、ことも、真里花がどうしたいかとか、
 あの人聞いてないし、聞くつもりもないし、

 『……うん、そーだな』 

 真里花だって、考えてるのに、ちゃんと言えばわかるのに、
 確かに小さいけど、こまい頭で考えとるのに、

 なんも聞かんで、勝手すぎるやろ……

 『うん、それ、そのまま言いなよ。
  アンタは自分勝手すぎる、ってさ。
  妹ちゃんの代わりに、迅が戦ってやりな』

[うなずく。言葉にも音にも出来なかったそれは、
 正しく伝わったらしい。小さな笑い声混じりの吐息が落ちて、
 がんばりな、と友人がそっと背を押してくれた]



 ……おれはついていかない。こっちで進学する。

[一晩経って、腹は括った。
 洗い物をしていた母は振り向きもせず、水を止めもせず、
 ああそう、と短く応じただけだった]

 ただ、真里花にはちゃんと話して。
 言えばちゃんとわかる年齢だよ。

 どうして離れ離れになって、一緒に暮らせないのかぐらい――

 「わかったわかった。アンタも早く準備しなさい、遅れるよ」

[結局最後まで此方を見もしないままで。]

【人】 きっと教育係 キネレト

[『愛されることより愛することを。
  理解されることより理解することを。』
そう語った偉人がかつて居たらしい。

僕は君を愛しているつもりでいるけれど
君がくれる愛に応えられているかは日々自問してしまう。
君という人間を真に理解できているかと問われれば、
まだまだ全然足りていないと思う。

『あいしている』と言葉にしなければ伝わらなくて
ただ言葉にするだけでも伝えられないような気がする。

僕が身を寄せ唇を重ねようと試みることを
君が拒むことはないのだと思い知りながら、
それでも独りよがりになっていないか不安になってしまう。

君は、
僕のありもしない神力を欲して僕を望んだ訳じゃない。
家政婦や介助者が欲しくて僕を望んだ訳でもない。
僕を僕個人として尊重して大切にしてくれている。

君に惹かれて主義さえ改めるような人は沢山居て
僕よりも機転の効く美しい人も世の中には大勢居て、
そんな中から僕を選んでくれた君に何が出来るんだろう。
僕にとって君の存在が
何よりかけがえのない大切な存在だと、
どうすれば君に伝えられるんだろう。

そう真剣に考えて行動しようとすることが
君を愛するってことに繋がると思っていた。]
(56) 2021/01/02(Sat) 17:50:41

【人】 きっと教育係 キネレト

[君にだって大変な時はある筈だ。
何でも話せる間柄になりたいと伝えてはいても
知らないうちに我慢してくれていることだって、
飲み込んでくれている不満だってある筈だ。

君の喜ぶ顔が見たいと、
いつだって心地好く幸せで居て欲しいと
力を尽くす程にどうやら君を落ち込ませてしまうらしいと
学んだのはごく最近のことだ。

君の身の回りの世話全てをこなしてしまうことが
必ずしも君の為にはならないと知っている。
まして君自身がそれを望んでいないのだから
それでも行おうとするのは僕のエゴに他ならない。

『与えようとばかりして、貰おうとしなかった。
 ただ相手に与えるだけではいけない。
 相手からも貰わなくては。』
そう語った昔の偉人も居たらしい。

何も貰っていないどころか貰いすぎている気でいるのに、
僕は知らず知らずのうちに君を
爪弾きにされている気分にしてしまってるんだろうか。]
(57) 2021/01/02(Sat) 17:50:46

【人】 きっと教育係 キネレト



 君は十分すぎるくらいに役立ってくれているよ。
 君を頼れないのは決して
 君を頼りにしていないんじゃなくて、
 ただ、何をどうお願いすればいいのか
 わからないだけなんだ。


[子供たちにならあれをこれをと手伝いを割り振れるのに、
君の前ではどうしても格好付けたがってしまうのもある。

食事の買い出しや調理や後片付けも、
部屋の掃除や洗濯も半分以上が自己満足だ。
自分の行いで喜ぶ君の姿が見たいからなんて下心も満載で、
教会で普段行なっているような崇高な奉仕の精神は殆どない。

第一、春頃に比べれば
随分と楽させてもらっているつもりでいたんだが。
君の基準ではどうやらまだ物足りないらしいと知る。]


 僕には君が必要だよ。いつだって。
 僕は君のことが好きなんだから。

 君にしか出来ないことが沢山あるよ。
 例えば、僕と一緒に眠ってくれることとかね。

 
(58) 2021/01/02(Sat) 17:50:51

【人】 きっと教育係 キネレト

[お手伝いがなくたって
君は生きてくれているだけで僕の心の支えだし、
きっと君が思っている以上に
僕は君を必要としているんだよ……?

……という答えが君の求めるものではないことを
今の僕はそれなりに理解している。

君も僕に何かしたいと思ってくれている。
なかなか素直に受け取ろうとしない僕を、
もどかしく感じてくれている。
いい加減それを自覚しないほど強情ではないし
そうだと確信が持てる程度に君に愛されてきた。

僕が受け取ってくれる君に喜びを感じるように
君も受け取る僕に喜びを感じてくれるのなら、
僕は君の喜ぶ機会を奪っていることになるんだろう。

いつかきっとそのうちに、なんて言っていたら
計画性にも決断力にも甚だ乏しい僕は
恐らくいつまで経っても実現出来ないままだ。
尤も、君がそんないつかの日まで隣に居てくれることを
無意識に当然と思うようになっているからこそ、
ずるずると先延ばしにしてしまう面は否めない。]
(59) 2021/01/02(Sat) 17:51:10

【人】 きっと教育係 キネレト

[だから、今日、今この時から。
いっそそう決めてしまって
考えを改めてゆくべきなのだろう。けれど、]


 君も僕をもっと頼って、
 必要としてくれたら嬉しいな。
 我儘言って困らせてくれたっていいんだ。


[君は君であまり僕を頼ろうとしてはくれないから
僕では役不足だろうかと淋しく感じることもある。
なんとなく子ども扱いされているような負い目があるから
余計に不甲斐なく感じてしまうのかもしれない。

ひょっとすると君が僕に対して感じている歯痒さも
似たようなものなんだろうか。
ならば猶更、僕はもっと君を頼るべきなんだろうね。

自分の心の中だけでは永遠に答えの出ない問いと向き合い
自分を見つめ直すきっかけをくれる君と、
これから先もずっと。

心の奥底に君が灯してくれたあたたかな灯火を、
いつまでも絶やさずに居られるように。

──なんて大真面目に何時間も考え込んでしまう
そんな時間も楽しく感じてしまう。
得体の知れない淋しさも叫びたくなるような喜びも、
君とともに過ごすようになって初めて知った。]
(60) 2021/01/02(Sat) 17:51:20

【人】 きっと教育係 キネレト

 

 手伝ってはいけないのかい?そうか……
 僕? 僕は平気だよ。この通りぴんぴんしてる。


[何せ狼の襲撃にも耐えうる鋼鉄の肉体を
二重に持っていたらしいからな。

その割に耐えうらなかった僕の軟弱さを君は知っているから
余計に心配してしまうのかもしれない。

自分なりに気を付けてはいたつもりだったし
別段自分を蔑ろにしているつもりもない。
無茶をしているつもりも自分ではないのだけれど……

そっか、君は心配してくれるんだ。
優しい君ならそう思うよなとすとんと納得出来るのに
君に直接言われるまで愚かな僕は気付けない。]


 傍目から見ても心配になる程度には
 憔悴して見えていたのかな……ごめんね、
 心配してくれてありがとう。

 それを僕に頼む……と、いうことは
 君も当然君自身を大切にしてくれるね?
 どうせキスするなら床や机じゃなく僕にしてくれ。
 僕の大切な君もまた、
 一番大切に出来るのは君なのだからね。
 
(61) 2021/01/02(Sat) 17:51:26

【人】 きっと教育係 キネレト

[ところで。いまさりげなく
『わたしにとって大切なきみ』って言われた気がする。
あまりにも自然すぎて流すところだった。もう一回言ってくれ。
いやもう一回と言わず何度でも言ってくれ。
既にわかりきったことであっても、
改めて口にされると嬉しいものだ。

今日の君がそう思ってくれていても
明日の君も同じように思ってくれる保証はどこにもないと
最初の内は密かに怯えていたけれど気付けば一年経った。
今は、傲慢ながらこの先もずっと
君は僕と一緒に居てくれるものと信じて疑わない。

君が定期的に口にしてくれるなら、
僕も多少は自分の価値を見直せる気がする。]



 だよね。僕もそう思ってたところだ。
 泳げるくらいに広いお風呂に入りたいなら、
 きっと大浴場が良いのだろうけれどね。
 折角一緒に来て君と別々は僕は嫌だな。

 ぬ、脱がしたくなってしまった時は……
 
 
(62) 2021/01/02(Sat) 17:51:34

【人】 きっと教育係 キネレト

[頬を赤らめた僕を見て楽しんでいそうな君に
消え入りそうな声で続けかけてはたと気付く。

確か──旅館では、食事が客室に用意されたり
お布団を仲居さんが引きに来てくれたりする、と。
即ち部屋に誰かが入って来る可能性がまだあるということだ。

もし万が一鉢合わせになれば
お互いに気まずいことこの上なかろうし、
僕だって君の肢体を僕以外の誰かに晒したくない。

ふむ。と顎に手を添えて
差し当たり意識をマッサージの方に全集中させることにした。]
(63) 2021/01/02(Sat) 17:51:52

【人】 きっと教育係 キネレト

[不意打ちで唇を寄せられた指先がぴくりと微かに震えた。
何もなかったみたいにすっと立ち上がる君を見て、
本当に効いたんだなと胸を撫で下ろすとともに
なんだか後ろめたい気持ちになった。

君が何事もなかったように振る舞うなら、僕もそれに倣おうか。
脈を落ち着けるように小さく息を吐いて、]


 温泉宿巡り……良いなぁ、楽しそうだ。
 春や夏や秋の温泉も乙なものだろうし、
 君と一緒に居られるなら温泉に限らず
 僕はどこにでも行きたいけれどね。

 君だっていそがしいだろう?
 一大イベントが無事に終わったからね、
 僕は暫くは落ち着けるはずだ。

 
[バスタオルと浴衣セットを二人分手に取って
片手で持ち、もう片方の手で君の手を引こうとして……
ふと、気付く。これも君にとっては世話焼きに入るか?
こういう小さなことから変えていくべきなんだろうか。]
(64) 2021/01/02(Sat) 18:04:54

【人】 きっと教育係 キネレト

[ならば、と君にバスタオルと浴衣セットを押し付けて
旅行鞄を開き、ごそごそと漁り出す。
ええと確かこの辺に……ああ、いたいた。

君と温泉旅行に行くことになったときに
連れて行こうと密かに準備していた
あひるちゃん(6)1d10匹セットを手に、
改めて君の手を握り直した。

さ、行こうか露天風呂。]
(65) 2021/01/02(Sat) 18:06:32