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人狼物語 三日月国


47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】

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視点:


[先程までの異装とは打って変わって、
共に見に馴染む浴衣に身を包み。

時の頃は宵の口なれば、
明かりはそれこそ背にした部屋の明かりと
ようやく輝きはじめた月と星くらいで。

後ろからゆるやかに抱き竦めながら
その胸元を筋肉質な男の腕が揉みしだけば。
自然、琴羽の浴衣の合わせも乱れ。

身を捩るその度に、
彼女の素足が湯を叩き
────ぴしゃりぴしゃり、と。
足湯らしからぬ濡れた水音が響いただろうか]

[だんだんと、互いの吐息には
湯の温度だけではない熱が籠もり。

何やら琴羽が言いたげに口を開く。

すわ調子に乗りすぎたかと。
下肢に押し当てられる硬いモノに
気付かれたかと、思ったのだが───…]

[まったくこの嫁は────…

三国一、俺を驚かせ喜ばせるのが得意らしい。


薄く掛かった靄の向こう。

さざ波広がる足湯の水面には
俺の膝の上に捕らえられた琴羽の姿が映っていて。


探り当てた片胸をまろび出させ、
その先端をきゅぅと摘んでみせようか]


 そう言えば、普段通りであるならば……


[そう。
普段どおりであるならば、
     ・・・・・・・・
浴衣の下に何も着けていないはずで]

[好奇心の赴くままに、
彼女の浴衣の帯の下を
右と左に割り開き。


上方から悪戯な指を忍び込ませた
まさにその時────…]

[

  
  
 "お食事の準備に参りました。"



]

[遠慮がちに、部屋の入口の襖を叩く音がして。

どうやら宿の仲居が夕飯を持って来てくれたらしい]


 ……ふむ。

 せっかく良い所だったのにな。
 どうしようか、琴羽?


[にっこりと。

実に愉しげに問いかける俺を見て
果たして彼女は何を思った事だろうか]



 まぁ、安心してくれ琴羽。
 そなたは俺に比べるとちっこいからな。

 この体勢であれば、部屋の中からは
 俺が一人で足湯に入っている様に見えるだろうよ。


[そう、小声で耳打ちすると。

背後の部屋へと振り返り]



 待ちかねていたぞ。

 準備を、頼む。



[呼びかければ、当然仲居は部屋の中へとやって来て。
話好きな性分らしく、料理の説明や
世間話などをしながら配膳をはじめたのだった]



 ──ほう。

 山菜は近くで採れたものなのか。
 この季節の旬のものというと、
 アケビやらマタタビかな?


[そんな世間話を交わしながら、
俺の指先は琴羽の肉の芽を摘み上げ。

岩清水ならぬ甘露の雫を滴らせようとしながらも]


 なかなかこの辺りについて詳しい者の様だな。

 故郷の話がしたければ、
 琴羽も仲居さんと話をしてみるか?


[と、こそり耳打ちをしてみたのだった。


───とはいえ当然、
指先を緩めるつもりはまったくもって、無いのだが*]


[ この都に住みそれぞれの研究を行う者の多くが、
 かつての背信者達の末裔だった。

 彼らは争いに疲れ、魔族と共に戦うことは無かったが
 教会の糾弾を含め、多くの協力をしてくれた。

 異端扱いされようとも技術を磨き、文明を発展させようとしていた者
 旧き時代の歴史を密やかに継いでいた家系……。

 人類側の遺跡の情報、見つかった機械の復元や資料の解読。
 この時代に至れども我々には傷一つ付けられないヤドリギ、
 それを倒す術を見つけられないかと思ってのことであったが
 思わぬ形で役に立ち、大変に大きなものを生んだのだ──── ]



[ その瞳の周囲から首を下り肩を通り、指先まで
 先程まで握っていた槍と似た真鍮色の結晶が覆っていた。 ]


[ 捕まえた手を引き、乱暴に距離を縮める。

 逃げぬように腕の中に囚えてしまえば、
 すんと鼻を鳴らし、自分を誘った甘い芳香の在り処を探す。
 触れ合う程に近いのだ、気づくまでにはそう時間は掛からなかった。

 首に唇を寄せ、彩る赤色を辿りその跡を消してゆく。
 やがてその流れてくる先へと到達すれば、
 味わうように舌がゆっくりとなぞった。 ]


[今のフォルクスの様子ではそうなると思っていた。
だから、転びかねないやり方で引っ張られても
拘束の腕により密着しても、驚きはしない。

ただ、肌を滑る感触には小さく肩が跳ねた。
努めて動かぬようにする。大人しく血を飲んでもらえたほうが楽だ。]


 
 ふッ、 く…… ぅ  


[当然自分には理性のない彼からでも簡単に逃れられる。
だが、そうしたくはない。
それは周囲に力の影響を出したくないという理由だけではない。

傷を舌になぞられると鋭く痛みが走り、声が漏れる。
それでも、何故か笑っていた。]


[ この姿勢では獲物の様子は見て取れない。
 何かが気になった気がしたけれど、分からない。
 感じるのは低い体温と何かを堪えるみたいな呼吸音。

 それより、もっとこの味が欲しかった。
 美味しいのだろうか?分からない。ただひたすらに欲している。

 尖らせた舌先で奥に溜まるものを引き出そうとしたけど、難しい。
 もどかしく歯を立て、また繰り返す。 ]




 
 い" っ……!

        
は、はは……そんなに美味しい、かな?


[傷を抉られるというのはどうもその跡を作られた時より堪えるらしい。
無様な声を上げないように、フォルクスの背に腕を回して爪を立てる。
いつもの軽口で誤魔化そうとしたけど、声が弱すぎた。

食べられているみたいだ。彼が我に返らないと本当にそうなるのかも。
何だったかな、ハロウィーンに参加する時定番の台詞があるらしい。
お菓子をあげるし悪戯もさせてあげる?違う気がする。
でももう、それでいいや。]


[ 夢中になっていた動きを止めたのは、弱い声と背の痛み。

 この人はいつもそう。求められている自分で在ろうとする。
 脆い部分は、隠さなければならないと思っている。
 俺達がそんな風にしてしまった。
             ……誰だっただろうか、この人は。

 顔を離して、視線を合わせた。
 この人は、夜明けのような色の目をしている。 ]


[口元を赤で汚したフォルクスが、顔を上げこちらを見る。

何を思っているのだろう。
未だに黙したまま、表情自体も結晶で分かりづらくなっていて。
でも、良い変化のように感じられたから。]

 いいんだよ、ほら……もっと飲むといい。
 君が満足するまで、好きにしていいんだ

[頭の後ろに手を回して、自分から彼の唇を首に持っていった。]


[ されるがままに動かされ、再び傷に噛み付いた。
 少しづつ溢れてくるものを逃さないよう、啜ってゆく。

 何か別の液体が、自分の目から流れてきていたけれど
 それは求めているものじゃ無いから、気にしなかった。 ]


[ やがて────音を立てて結晶が崩れ始める。

 殆どが落ち、砕けた後。
 気を失うように身体は傾き、相手に身を預け眠り始めた。

 空から、遠くの地から
 魔王の配下達が集まってきたのはそのすぐ後。 ]