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人狼物語 三日月国


81 【身内】三途病院連続殺人事件【R18G】

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「親父、ずっと家に閉じこもってて、酒ばっか飲んでて
 なんかあるとすぐ怒鳴るし
 何考えてるのかわかんない人だったなー……」

この小さな村だ、近所によくない噂は伝わっていた。
戦争から帰って来てからずっとそうだった、と。

「母さんはね、昔は優しい人だったって言ってたけど
 オレにはそうは思えなかったな。
 そんな母さんは勝手にしんじゃったしさ
 オレにはなにも理解できない親父だったよ」

そして親父のことを過去の人間のように語った。

「セナさんはオレのこと心配してくれてるのかな。
 それとも情けない男だと思ってるかな。

 でも、きっと、オレのこと軽蔑しちゃうよ。
 オレ、そんないい子じゃないからね」

そう、これは腕の傷と直接関係ある話ではなかった
メイジは、まだ隠していることがある。

【人】 発熱 ニエカワ

>>57 ロク
「うん……!いつか行ってみたいんだ……
 もうすぐ新幹線ができるんでしょ?」

期待に満ちた目で相手を見つめている。
(59) 2021/06/29(Tue) 19:14:12
言葉にずっと耳を傾けていた。
荒んだ生活を送る帰還兵は珍しくない。
戦場が人の精神を削り、形を変えてしまうことをこの男は知っている。

「心配してるんですよ、勿論。
 情けないなんて、これっぽっちも思いません」

片膝を着き、貴方を見上げる。
もう父親がこの世にいないような話し方をすることに気付きつつ、口には出さなかった。

「……メイジくんの家は、戦場だったんですね」

「いい子のままじゃ、戦場は生き残れません。
 もし何か悪い事をしたとしても、それは生きる為にした事です」

まるで説得するような抑揚だった。
尤も、それは自分に言い聞かせていたのかもしれない。

「そう思わなければ、きっときみのお父さんのようになってしまう」

メイジは、ニエカワの病室にやってきた。二階って雨漏り大丈夫かな。
(a19) 2021/06/29(Tue) 19:33:17

【人】 焦爛 フジノ

>>53 アユミ
「なら、安心ですね。
……でも、」

母親がいなくて、ふと不安にならないだろうか?
友達も祖父母も、両親の代わりにはならないだろうに。
それらは言葉にできず、空いた手で自分の腹を撫でた。

子と共に安全な場所に居られたはずなのに。
避難所としてやや不安な此処に残った貴女への感情は、尊敬と疑問が入り混じって少し複雑だ。
たぶんフジノが理解する事はないだろう。

「……はしゃぎすぎて、寝不足にならないと、いいですね」

僅かに逡巡した後、続けた言葉は結局、そんな無難なものだった。
(60) 2021/06/29(Tue) 21:36:30

【人】 遊惰 ロク

>>59 ニエカワ
「あァ、“超特急”だっけか。
 秋にはうごくんだったかねェ」

 思い返すようにちらと上を見てからそう口にして。
 視線を戻せば、少年からの期待の眼差し。
 それに僅かにたじろぐ。

「アー、この辺になさそうなモンっつったら、
 それこそこれだな、き――……
 ――いンや、東京五輪だったか。めでてェよなァ」

 言いかけた何かを呑んで、話を続けた。
(61) 2021/06/29(Tue) 21:40:50

【人】 焦爛 フジノ

>>56 メイジ
「……そんなの覚えなきゃ、いけなかったの?」

呆れたようにも、そういう環境だったのかと問うようにも聞こえただろう。
一歩離れる貴方をバツの悪そうな顔で見て、歪な跡が残る手で腹を撫でた。

「……別に。びっくりしただけ。
それに貴方が特別、怖く見える訳じゃない。
他の人は皆、ちょっと怖く見えるもの、でしょ」

周囲を見渡す。皆どこか慌ただしい。
先生達はいつもどこからタオルを持ち出していただろう。
なにか無かったかと考え、思い出したようにスカートのポケットを探りハンカチを取り出した。

「……来る時に濡れちゃったけど、洗濯はして、まだ使ってないから。
嫌じゃないなら、他のものが見つかるまで、使って」

そう言って、ハンカチを差し出す。少し絞れば軽く拭くことにも、傷を抑えることにも使えるだろう。
(62) 2021/06/29(Tue) 21:55:01

【人】 遊惰 ロク

 受付カウンターの上、工具をガチャリと置いて。
 これを回収に来る筈の駐在警官を待っている。
(63) 2021/06/29(Tue) 22:18:01
「…………そう……」

見開かれたままの片目が、色のわからない細い目を見下ろす。
説得するような声色からは、あなたの今までの経験を
物語っているように思えた。

「そっか、生きる為、か」

生きる為なら何をしてもいいんだろうか。
脳裏を過った言葉は声にはならなかった。

「本当の戦場のことなんて表面上でしか知らないけど……
 親父みたいにだけはなりたくないって思ってるんだ」

──父親のようには絶対なりたくない。
それは何かの呪いのように、ずっと己の影につき纏っている。

「……心配してくれてありがとう、セナさん。
 こんな話、はじめて人にしちゃったな〜……あはは……」

表情は相変わらず薄笑いを浮かべている。
まだすこし濡れたままの髪から、水滴が落ちた。

タマオは、受付に足を運んでいた。
(t19) 2021/06/29(Tue) 22:44:30

メイジは、病院の一室からこっそり救急箱を拝借した。
(a20) 2021/06/29(Tue) 23:28:50

ロクは、救急箱を受け取った。
(a21) 2021/06/29(Tue) 23:58:59

【人】 奔放 メイジ

>>63 フジノ
今まで聞かれることがよくあったのだろう
まあね、と薄笑いを浮かべて軽く流した。
あなたの仕草に、ぱちぱちと瞬きして首を傾げた。
お腹いたいのかなー…と思っている。

「……え、ああ、そっか……そうだね。
 オレは怖くないよ〜って言ってもどうにもならないか」

どこか納得したように静かに同意して

「え、いいの? ありがと! 助かるよ」

差し出されたハンカチを遠慮なく受け取った。
一瞬傷を拭こうとして、なにかを思い……やめた。
濡れた髪とか、手とかそのあたりをすこし拭う。
(64) 2021/06/30(Wed) 0:29:03

【見】 流転 タマオ

「あ」

 見回り中、間の抜けた声が漏れた。この状況ですっかり忘れていたが、日付が変われば己はその日の主役として扱われる。そんな文化が広まり出したのも、比較的記憶に新しい。

 この片田舎では広まり切っている文化ではなく、加えて現状としては全くもってそんな場合ではない故、知っている村民でも忘れていてくれることが望ましいのだが。

「……自業自得ではあるが、ううむ」

 少し困ったことが思い浮かんだ。先の答えの出ていない考え事にも関連する内容だ。
(@7) 2021/06/30(Wed) 2:20:11
タマオは、考え事をしている。答えはまだ出ない。
(t20) 2021/06/30(Wed) 2:20:22

ロクは、満足気に笑って口にする。「『道路工事』」
(a22) 2021/06/30(Wed) 3:07:31

タマオは、淡々と返す。「『事故』」
(t21) 2021/06/30(Wed) 3:08:54

ロクは、クツリと笑う。「『ども』」
(a23) 2021/06/30(Wed) 3:11:04

ロクは、間違い!「『こども』」
(a24) 2021/06/30(Wed) 3:11:30

タマオは、一瞬、どもってなんだ…?と考えたが聞き逃しただけだった。「『門戸』」
(t22) 2021/06/30(Wed) 3:18:24

ロクは、お前そういうことするンだ…という目でタマオを見た。噛んだのは気にすンな。「『腰紐』」
(a25) 2021/06/30(Wed) 3:21:14

タマオは、「  ?  」。「『モダンガァル』」
(t23) 2021/06/30(Wed) 3:24:08

【人】 発熱 ニエカワ

>>61 ロク

「乗ってみたい……新幹線に乗って旅行とか……」

幼少から体の弱い少年にとっては旅行は憧れだ。
貴方が言い淀んだことに対しては軽く首をかしげたが、続く話に言い間違いでもしたのだろうと流して。

「東京五輪……いいなぁ
 ロクは見に行くの?」
(65) 2021/06/30(Wed) 11:30:46

【憑】 技師 アユミ

>>60 フジノ

困った様に笑ってみせた。
優しい貴方はきっと、心配している気がしたから。

「母さんも父さんも、孫には甘いからそこが心配ね〜……。
 まあ、少しの辛抱よ。みんなでね」

髪を編み直そうかと言いかけた、その時だった。
白衣の男を視界の端に映る。食べ物を探すと言っていたらしいが……。

「また後でね、フジノちゃん。
 櫛を持っていくから、その時髪を整えましょうか」
(66) 2021/06/30(Wed) 12:23:47
薄く笑う貴方の頭を撫でようとして、やめた。
そんな資格、自分には微塵も無い。

「……そう思っているなら、大丈夫ですよ。
 では、この事は内密にしますね」

立ち上がると、深く息を吐いた。
覚悟を決めるかのように。

「大まかに解体して来ます。
 用意ができたら呼びに行きますけど、今日使う部屋は決めてますか?」

「……うん」

じっとあなたの一挙一動を見ていた。

「部屋は、決めてないな。
 使っていい部屋知ってる? そこにいるよ」

「使って良い部屋は幾つかあるんですが、
 一階の空き部屋だと助かります。宿直室が近いですから」

手術室へ向かいやすい、とは言わずに一階を勧めた。
貴方が手伝っていることを、極力知られたくないからだ。

「あと、できればこの手伝いの件は内密にお願いします。
 食べ物があるとわかると、その……、
 揉め事が起こるかもしれませんから」

そう言い残せば、手術室へ歩き出す。

【人】 遊惰 ロク

>>65 ニエカワ
「ン? そうだなァ、見物にいくのも悪かねェかもなァ」

 悪くないと言いつつ、余り行く気の無さそうな声。

「お前サン、うちの外にも出れねェんだったか?
 だとすりゃアそいつは退屈だよなァ」
(67) 2021/06/30(Wed) 15:14:03
あなたのお願いに素直に頷けば、

「ねえ、セナさん」

その背を一度呼び止めた。
あなたがどう反応しようとも言葉を続ける。

「今度、セナさんの話も聞かせてね」

それはなんでもない身の上話かもしれないし
親父に教えてもらえなかった戦時中の話かもしれない

そしてまた後でね。と笑った。
やがてメイジも言われた通り、一階の部屋へと向かう。
……妙な胸騒ぎと違和感を覚えながら。

【人】 発熱 ニエカワ

>>67 ロク
「いけるなら絶対行った方がいいと思う」

真剣な面持ちだ。

「うん……村の広場に散歩すら行かせてもらえないからね
 監禁だよ、こんなの」

体のためを思っての処置だとわかっていても不満そうだ。
(68) 2021/06/30(Wed) 16:26:28
ぴたり、一瞬足を止める。

「……ええ、勿論」

小さく呟き、再び歩き出す。
手術室へ入れば、手術台を見て眉を顰めた。

メスを用意する。
容器を運ぶ。
思い出す。

 
 
「父さん」


   
「母さん」


      
「どうか、許してください」

 
 

【人】 遊惰 ロク

>>68 ニエカワ
「ハハ、ンなら行くかァ」

 やっぱりそんなに行く気は無さそうな声でそう言って。
 不満そうな姿に、無責任に同意する。

「カンキンかァ。お前サンからしたらちがいねェわな。
 ちっとの散歩くれェよさそうなモンだがねェ。

 ……と、もうこンな時間かい」

 不意に腕を上げ、何も付けていない手首をチラリと見る。
 時計を確認する様な仕草。話を切り上げる為の道化だ。

「悪いね坊チャン、今日はこれにて。また話そうや」
(69) 2021/06/30(Wed) 17:10:21

【憑】 技師 アユミ

「……セナハラくん、ちょっといい?」

白衣の背中を呼び止める。
ニエカワから聞いた食糧について、どうしても尋ねたかったのだ。

「さっきあなたが食糧を探してるって聞いたの。
 もうあれ以上は無い筈よ?」
(70) 2021/06/30(Wed) 17:48:48

【人】 温和 セナハラ

>>70

囁かれると、男は僅かに糸目を開いた。

「あぁ、あれは……その。彼を安心させたくて、ですね」


小さな嘘を指摘されれば、申し訳なさそうに笑う。
その表情はどこか硬い。
しかし長い付き合いでも無ければ、心中を読み取るのは難しい。
(71) 2021/06/30(Wed) 17:50:34

【憑】 技師 アユミ

>>71

「ま、良いわ。予定通り準備しに行きましょう。
 非常事態だもの、いざとなったら貴方が執刀するのよ?」


踵を返し、手術室へ向かう。
いつでも手術ができるように、支度をしに行くのである。
その背中を癖毛の男が追いかけた。



「本当に僕なんですか…?」

「麻酔はやってあげるから、観念なさい」

 
…………

 
……
(72) 2021/06/30(Wed) 17:52:36

【人】 発熱 ニエカワ

>>69 ロク

「あ、話し込んじゃってごめん」

あまり拘束していては悪いと気づき、軽く会釈した。

「また明日……トウキョウの話とか聞かせてほしいな」
(73) 2021/06/30(Wed) 18:54:00
温和 セナハラは、メモを貼った。
(a26) 2021/06/30(Wed) 20:03:30

【人】 遊惰 ロク

>>73 ニエカワ
「ハハ、ガキが一丁前に気ィつかわねェで結構」

 軽く下げられた頭をクシャリと撫でる。

「はいよ、次は腰すえて話してやらァ。
 ――あァそうだ、集まってカードあそびなンかも楽しかろ。
 どうせ明日も明後日もやるこたねェンだ、
 ちっとばかし愉快に過ごそうや」

 壁から背を離してそう言い残し、少年の左隣は空になった。
(74) 2021/06/30(Wed) 20:10:15

【人】 焦爛 フジノ

>>66 アユミ
「……そう。
先生のところ、優しい人がたくさんいて、良かった」

そしてその優しさは、フジノが抱いた事のないものだ。
きっと。
―――貴女の視線の先に気付いたのだろう。
かけられた言葉に頷く。

「……うん。先生の髪も、ね。
その時に……話を。ちょっと聞かせてもらえると、嬉しい、です」

きちんと手入れがされている、とは言い難い髪を指で弄り。
フジノは去っていく貴女を見送っただろう。
(75) 2021/06/30(Wed) 20:48:44

【人】 被虐 メイジ

風のうなる音、ガタガタと雨戸が震えている音にすら
メイジは時々恐怖を覚えることがあった。
罵声、怒声、物を投げる音、壊れる音。
いろいろなことを思い出す。

「……オレ、帰れるかな」

ひとり呟いた言葉は雨音にかき消えた。
(76) 2021/06/30(Wed) 20:50:49

【人】 焦爛 フジノ

>>64 メイジ
そう、と軽く返された言葉に一言だけ返す。
仕草は無意識に行っているようだ。視線に気付くとぴたりと手を止め、隠すように腹の前で手を弄る。

「……そういう、事。
私の顔見て、逃げるような子達にだって。何言っても、無駄なのと、同じ。

うん。返したりとか、そういうの、考えなくていいから。必要なとこに、使って」

そっちに汚れ付いたままだよ。などと指で示したりしていただろう。
(77) 2021/06/30(Wed) 20:56:22