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人狼物語 三日月国


164 夏の想いのひとかけら【R18】

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早乙女 珠梨「ひとなつ荘」スタッフ 一夏 万里

【独】 社会勉強 早乙女 珠梨

/*
おはよございま……ね、寝過ぎました。
お疲れ様です。るしさんおるが!

>>-10
お久しぶりです!夏に釣られてお邪魔してしまいました。クリープハイプを脳内に添えて。
(-18) 2022/08/06(Sat) 12:01:30

【独】 社会勉強 早乙女 珠梨

/*
>>-19
手練れとは……!
過剰な闇を抱えるなと己の魂に言い聞かせました(?)
しろはちゃんも大変にようござんした……ぐのさん強し。
(-20) 2022/08/06(Sat) 12:15:53

【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流

[余裕をなくした視界に映ったその顔は
 笑みを湛えていつになく不敵なものに見えた。
 些細な表情の変化にすら胸が鳴ってしまう。
 
 けれどわたしは子どもみたいにふるりと首を振っていた。
 追い詰められて、快感ばかりが押し寄せて
 何も考えられずにいたから。]


   ————ッ!


[最奥を突き上げられ、抱き留められた背を震わせて
 限界の果てに達するのがわかった。

 じんわりと甘い痺れが駆け巡って溶け出して
 声にならない声をあげる。その背に縋り付く。
 深々と繋がりあったまま、触れ合う熱と汗ばむ肌と
 互いの吐息を感じながら波の残滓に揺蕩った。]
(-25) 2022/08/06(Sat) 12:55:03

【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流

[それから甘くとろけるキスを交わした。
 繋がりあった感覚を失うことすら名残惜しくて
 わたしはいつまでも彼の温もりに縋ろうとして。]


  ……ううん、わたしも。

  いろんなこと、これからもしたいです。
  流さんと……あなたと一緒だったら
  ずっと幸せでいられる気がして。

  わたしも、好き。大好きです。


[受け取ったキスを未練がましく追いかける。
 だけど、それから並んで寝転ぶ頃には
 彼の手をわたしの両手で包み、頬へ押しつけて
 微睡がやってくるのを感じながら、薄く笑う。]
(-26) 2022/08/06(Sat) 12:55:53

【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流



  ……流くん。ずっと、一緒にいたいな。


[わたしを助けてくれる人。大切に想ってくれる人。
 そんな彼をずっと好きでいられるのなら
 それがわたしの幸せだと思えた。*]
(-27) 2022/08/06(Sat) 12:56:05

【独】 社会勉強 早乙女 珠梨

/*
>>-21
わぁい流くん!お疲れ様です。
こちらこそ引き続きよろしくお願いします〜〜〜

とりあえずお返事しましたがホテルはいつ出ちゃっても構いませんぜのお気持ちです。このあとね、がんばりましょうね……!
(-28) 2022/08/06(Sat) 12:59:11

【独】 社会勉強 早乙女 珠梨

/*
>>-24
はじめまして!サメ知識を見上げました。
姫ちゃんのどろどろしてるとこ大好物でした。
(-29) 2022/08/06(Sat) 13:00:41

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

気持ち良さの残滓に今少し心をとろかしながら、名残惜しそうに今一度キスを交わし、繋がりを解いて、一緒にベッドに横たわる。
本当に久しぶりの、人と触れ合っているという感覚。

心と肌同士の触れ合いは、こんなにもかというくらい、僕の中の乾いた部分に染み通ってきた。
寝そべりながら、両手を珠梨さんに包まれ、頬へ導かれる。

それだけで、心の敏感な部分を擽られる思いがした。

「うん。ずっと一緒にいたいよ。本当に、ずっと…」

ずっと。本当にそんなことできるだろうか。
僕の気持ちは本気でも、彼女の気持ちがそうでも。
そんな心によぎる微かな不安に今少し目をつぶり、二人して寄り添い合い、いつの間にか手を繋いだまま眠りに落ちていた。
(-33) 2022/08/06(Sat) 13:40:40

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

[翌朝]

「はっ。」

どうやら宿泊とは言いつつ、本当に眠っていたらしい。
目が覚めた瞬間、全てを思い出し、青ざめて枕元の時計を見た。
始業の一時間半前。

「珠梨さん!!起きて起きて!そろそろ仕事の時間!
えっと、朝食は…最悪ゼリー買ってこう!」

とまだ少し寝ぼけたまま叫ぶが、彼女はどこにいただろう。
ともかく二人して急いで部屋を出て、民泊に戻って身支度を整え直し、ひとなつ荘に仕事に向かう。

その日は慌ただしく終わり、何日か過ぎていっただろう。
(-35) 2022/08/06(Sat) 13:52:37

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

[その後数日]

何日か過ぎた。その間、珠梨さんとはずっと一緒に仕事して、仕事の後は毎日とはいかないにしても、会って過ごしたりしていた。
仕事の方は、付き合っているから甘くするなんてことはできなくて、むしろ今までよりちょっぴり厳しくなってしまったかもしれないけれど。
色々な話をして、一緒に過ごして。オフの日は約束どおり近辺の案内をすることもあって。

そうこうするうちに、あの時告げた誕生日は近づいてきて、それとともに、胸のうちにある思いが強くなっていくのを感じていた。
(きちんと言わないと。)
(-36) 2022/08/06(Sat) 14:00:01

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

不安はあるけれど、ひとなつで終わる関係でなく、ずっと一緒にいたいと言った以上、いつかは避けて通れない話。

「珠梨さん。えっと……今日、いいかな。話があるんだ。
言ってなかったこと。時間がかるし、か少し込み入ってるんだけど…」

そう告げたのは誕生日前のある日の夜。
彼女が希望するなら、場所は部屋でもどこかの店でもいい。

とにかく、いつになく改まって神妙に、そう声をかけた*
(-37) 2022/08/06(Sat) 14:00:20

【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流

[望んだものが手に入らないかもしれない未来なんて
 今は考えたくなかったから、目を逸らした。
 叶うことなら「いつまでも」を願いたくなるけれど
 ——せめて、せめて短い夏の間だけでも
 この恋に溺れていたかったから。

 微睡につられるまま幸せな夢を見た気がする。
 内容はまるで覚えていなかったけど
 彼の声でようやく目を覚ましたんだから
 深々と眠りについていたということ。

 寝起き一番、彼の顔はとても慌てていた。]


  ……あ。おはようございます。
  仕事……あ、そっか、お仕事でしたね。


[一方のわたしは暢気に寝ぼけ眼をこすり、身支度して
 時間ギリギリになって二人で部屋を出た。
 どうにか仕事には間に合ったことでしょう。きっと。]
(-43) 2022/08/06(Sat) 15:21:28

【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流

[それからは今までと変わりない日々が続いた
 たぶん傍目に見る限りでは。
 流さん、前より少し厳しくなった?気のせいかな。

 だけどわたしはそんなのお構いなしで
 目が合えばひらひらっと手を振り笑うの。
 ……前言撤回、他人の目にも察せられたかも。
 だってわたし、そういうの上手く隠せないもん。

 仕事が終われば民宿の裏手で待ち合わせてみたり
 夜な夜な部屋を訪れてコンビニへ誘い出してみたり
 二人で過ごす時間を重ねていった。

 そんな中でカレンダーの日付が進んでゆくと
 迫るのは流さんの誕生日と——それから
 やがて必ず訪れる、一夏の終わり。]
(-44) 2022/08/06(Sat) 15:21:42

【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流

[夏の終わりがお別れじゃない。それはわかってる。
 だけど胸の奥で騒めきが収まらないから
 誤魔化すようにプレゼント選びで夢中になった。
 
 近くで良い店を探して、
 オフの日は街中まで足を運んでみて
 ネットサーフィンのおすすめを読んで。

 日常の中へ逃げ続けていたある日になって
 話を切り出したのは彼の方だった。]


  流くん。どうしたの?
  ……、……うん、わかった。

  じゃあ、わたしの部屋にする?
  たぶん聞かれたくない話でしょう。


[二人の時にはいつの間にか抜け落ちた敬語。
 表情を見れば楽しい話じゃないことくらいはわかる。
 それでも言い出したんだから大切な話なんだと思う。
 
 不安がないかと言われれば、あるけど
 彼の話ならわたしは、しっかり受け止めたい。*]
(-45) 2022/08/06(Sat) 15:22:08

【独】 社会勉強 早乙女 珠梨

/*
男の子に産まれていたら姫の素顔を暴いてみたい中の人でした。そんな手腕があるかは知らない。

>>-30
いつも通り……なの……?
今回はマッスル控えめでしたね(?)

>>-32
ありがとうございます!
実はwiki開いてキャラセット見て、どんなのだ〜?と一覧を眺めたところジュリエットかわいぇ!使いたい!となった次第であります

>>-38
ありがとう!ゆるゆる返します〜
(-46) 2022/08/06(Sat) 15:25:36

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

珠梨さんの方は、少なくともひとなつ荘での仕事中は、僕からは今までとあまり変わりないように見えた。

でも、目が合えば手を振り笑ってくれる。
僕の方もそっと手を上げて合図をしたから、結城さん以外の周りのバイト仲間達にも関係はわかってしまっていただろう。
少し気恥ずかしさが最初だけはあったけれど、すぐに新しい生活に慣れる。

こっそり民泊で待ち合わせたり、誘われてコンビニに行ったり、どちらかの部屋に行って過ごしたこともあったかな。スキンシップも、軽いものはきっと毎日のように触れ合っていたはず。
(-48) 2022/08/06(Sat) 15:52:24

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

そうしているうちにあっという間に10日近くは過ぎて、彼女がこっそりプレゼント選びに邁進している事もあまり意識しないうちに、少しずつ夏の終わりが近づいてきた頃切り出した話は、神妙だった事もあって、彼女もなんとなく察しているようだった。

「ありがとう、珠梨さん。そのほうが助かる。」

僕の方は、うまい言い方がなかったので、引き続き珠梨さんの事をさん付けで呼んでいた。なんとなく呼び捨てにはしたくなかった。

すでに訪れたこともある民泊の彼女の部屋に通してもらい、少しの沈黙の後口を開いた。
(-49) 2022/08/06(Sat) 15:52:54

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

「前に、テレビに出なくなった後のこと>>1:128、聞かれて答えたことあったよね。

…本当は、あのときの話、あれで全部じゃないんだ。

僕が子役引退して、しばらく腐ってたのは話したとおりだけど。
僕の両親は僕の事に随分力入れててさ。小さい頃から、劇団入れたり、演技指導のレッスンに通ったり…色々手配してくれてたんだ。

役をもらったり、テレビに出るようになってからはかなり厳しかったな…
日焼けして、痕が火膨れになったときなんか、ものすごく怒られたよ。友達のことにも、結構口挟んできてたし。

…まあ、仕事のことを考えれば当時はそれが正解だったんだろうけどさ。」
(-57) 2022/08/06(Sat) 18:09:59

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

「それはともかく、高校になって、子役のオファーがこなくなって引退してからさ。

無気力になってたのを見て、両親が喧嘩するようになったんだ。
僕の育て方が悪かったのはどっちのせいだとか。躾が悪いとか。

父親の仕事もあんまりうまくいってなくて、僕のギャラが生活費になってる時期も、最後の方はあったかな。

…それで、父親の方がいつの間にか家を出ていなくなって。
愛人だか作って、蒸発したらしいよ。

残った母親の方は、元々主婦だったし、パートなんかはしてたけど、再婚話とかも上手くいかなくて、酒浸りになって。

……一昨年、家に帰ったらバスタブの中で酒飲んでる途中に溺れて亡くなってた。」
(-58) 2022/08/06(Sat) 18:17:58

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

そこまでぽつりぽつりと語り、ようやく少し言葉を切って珠梨さんを見つめた。

「話してなかったことはこれだけ。
今は僕名義で残ってたマンションの家賃収入と、多少の貯金で暮らしてる。

万里に紹介されるまでバイトもしてなかってし、大学にも行ってない。
…子役の代わりになるものも、まだきちんと見つかってない。

そういう奴なんだ、僕は。
そのことだけは、珠梨さんには言っておかないといけないと思った。」

そう語り終えて、珠梨さんをうかがう目はきっと不安げだっただろう**
(-59) 2022/08/06(Sat) 18:21:48

【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流

[頷き、わたしの部屋に彼を通した。
 夏の間を過ごすためだけの六畳一間はとても簡素で
 ベッドに並んで腰掛けて、彼の話を聞く。]


  うん、前に話したね。


[そういえば、あったな。聞いたことも聞かれたことも。
 全部じゃないって話に驚きはしなかった。
 わたしだって言わなかった話があったから。

 流くんのパパとママが教育熱心だったこと。
 引退した後のこと、二人がいなくなってしまったこと。
 静かなあいづちだけを挟んで耳を傾けていた。
 視線はわざと彼を見ないようにして。]


  ……そっか、そんなことがあったんだ。


[彼の過去を聞けば一言だけを発して
 すぐに押し黙ってしまった。]
(-71) 2022/08/06(Sat) 20:19:30

【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流

[パパやママが自分のせいで喧嘩をするのも
 二人がいなくなることも想像がつかなかったから。
 絶望も苦しみも知らないわたしが
 簡単に同情して良いのかどうか分からなかった。

 彼がわたしに目を向けるまでのその間、
 流れたのは沈黙だけだった。
 
 それから今のくらしについても聞かせてくれた。
 窺いの眼差しがこちらを向いていた。
 わたしはゆっくりと瞬きをして、少し考えて
 ためらいがちに彼の頭へ手を伸ばした。]


  ……がんばったね、流くん。
  

[掛けた言葉が正解だったかどうかはわからない。
 けれど労いの言葉は自然と口をついていて
 彼が拒みさえしなければ、頭を撫でていた。]
(-72) 2022/08/06(Sat) 20:20:18

【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流



  教えてくれてありがとう。
  わたし……何が出来るかなって考えて
  えっと、正直今はわかんないけど。

  ……でも、わたしは流くんに出会えて
  好きになって良かったって思ってるよ。

  
[言葉を探しても、解決するには足りないだろうから
 わたしの想いをそのまま伝えることにした。]
(-73) 2022/08/06(Sat) 20:21:08

【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流



  代わりになるもの一緒に探そうって言ったときね、
  流くんがわたしと居ることを楽しいって言ってくれたの
  本当に嬉しかったんだよ。
  わたし、人の役に立てたことあんまりなかったから
  こんな風に思ってくれる人がいるんだなって。
  
  わたしのこと真っ直ぐ見てくれる流くんが好き。
  だからね、わたしが流くんの「楽しい」になれるなら
  わたしはずっと一緒に居たいよ。


[静かな口調で、けれど安心させるように
 見つめてくれるその視線にわたしを重ねて
 ただ静かに微笑んでみせる。*]
(-74) 2022/08/06(Sat) 20:21:17

【独】 社会勉強 早乙女 珠梨

/*
せっかくの休日にお買い物行って力尽きて爆睡かましたのはわたしです。どうしてもう夜なの。
(-75) 2022/08/06(Sat) 20:22:04

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

ベッドに腰掛けて、話し終わり、じっと黙っていた。
一言だけ発して黙った珠梨さんの方に視線を向けて、伏し目がちに見つめて。

長い長い時間が経ったような気がした後、柔らかな手が頭を撫でてくれていた。

「頑張った… そう、頑張ったんだ。
きっと、本当は演技自体は別にどうでもよかった。
父さんのことも母さんのことも好きだったから、喜んでほしくて頑張って…それがたまたま演技だったたけなんだと思う。」

拳を握りしめながら俯いて声を絞り出す。
でも、珠梨さんが『ありがとう』と言ってくれたのを聞いて、彼女の方をはたと見つめた。
(-87) 2022/08/06(Sat) 22:35:04

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

彼女が語ってくれたのは、僕への好意と、僕の言葉が嬉しかったという事。
そして、一緒にいたいと言ってくれた。
それは確かに本音だと理解できた。
微笑む彼女を見ていて、目から一筋雫が落ちた。

「ありがとう……珠梨さん。

僕がそう思ってるのは、今も変わらないよ。
何日か、珠梨さんと過ごして、本当に毎日楽しかった。
話をして、一緒に出かけて…楽しくて、珠梨さんに触れたら幸せで、もっと好きになっちゃってた。
(-88) 2022/08/06(Sat) 22:42:42

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

「代わりになるものはまだ見つかってないけど…
ちょっとだけわかったかもしれない。

両親の時にそうだったみたいに、好きな人のためだったら、もしかしたら頑張れるかもしれない。
…珠梨さんのためなら、努力でどうにかできる事なら、ひょっとしたらどれだけでも頑張れるかもしれない。

そんな気がしてきたんだ。…そんな上手くいけば苦労はないって話かもしれないけど。
だから…一緒にいたい。いてほしい。ずっと…
そのためになら、何でもする……
多分、僕は間違いなくだし、珠梨さんにも苦労かけちゃうかもだけど…」
(-90) 2022/08/06(Sat) 22:50:03

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

頭に浮かぶのは、前に聞いた、優秀なお姉さんがもういないという言葉。

話していて、涙腺が緩んでくる。
男らしくないかな、と思いながら、珠梨さんの胸に頭を預け、しがみつくように抱きしめた。

「ごめん。少しだけ、こうしててもいいかな……」

そう話す声はきっと嗚咽の入った声になってしまっていただろう。両親がいなくなってから、誰の前でも泣いたことはなかったのに。彼女が受け入れてくれるなら、しばらくはそうしていたはずだ**
(-91) 2022/08/06(Sat) 22:51:45