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【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ「せっかくの美味しいパンですもんね…… でも、こんなのよほどの大食いじゃないと無理ですよ」 ころんとしたパンを凹まない程度につつく。 行儀が悪いとは分かっているが、きちんと後で食べるつもりなので安心してほしい。 「ぅ……ではあの、このふたつ、いやみっつを……」 案外健啖家であるらしい男は、チーズたっぷりのフォカッチャとカスタード入りのまるまるとしたパン、それとドライフルーツの練り込まれたものを貴方に差し出す。 また雑用をさせてしまっている気がするので、せめて運ぶくらいは自分でしようとするだろう。 (-10) 2023/09/14(Thu) 21:49:59 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 渡りに船 ロメオ/* こんばんは、おやすみ硫酸ナトリウムです! 二日目、始まってしまいましたね…… 共鳴窓についてなのですが、このまま会話継続でも問題なさそうでしょうか? 名前を伏せたりといったことが難しくなるため、覗き見役職に対しては公になってしまうのですが… (こちらは問題ありません!) この辺りの雰囲気掴めておらず一応といったところで確認させていただきました。 問題なければお返事そのまま続行いたします!よろしくお願いいたします。 (-52) 2023/09/14(Thu) 23:53:53 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ「私の気が済まないもの。 性分みたいなものよ。何かを貰ったら返したいなって思っちゃうの」 「だから、何かほしいものとかあったら聞いてあげる」 義務感などではなく、返したいから返すのだと。 良いものを貰ったのだから、何かを返さなきゃ収まらない!といった感情から来たものだ。 ね、美味しいわよね?とあなたの口から漏れた声に、くすりと笑ってみせる。 「全然凝ったものなんか求めないわ!ロメオがいつも食べてるようなものがいいの」 「じゃあ、作った時は教えてくれる?予定合わせるからっ」 ぱあっと歓喜に表情がまた明るくなって。 約束よ!なんて、無邪気に笑ってみせる。人を振り回すことばかり得意な女だ。 「お酒に魚にスイーツに……これ、全部満たせる場所あるのかしら?」 「アジトに、美味しいお店のテイクアウト品持ち寄った方がいい気もしてきたわね」 予約はしてくれるというから、最終的にはあなたに決めてもらうことになるんだろうけど。 とりあえずこの場ではこのお店!と決めきることはないだろう。 まさか、この後自分たちの身柄が脅かされる羽目になるなんて思わなかったのだし。 (-102) 2023/09/15(Fri) 3:15:25 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ「ほーんと好きっすね……オレも好きっすけど」 表の顔だけを知る人がこの光景を見ればどんな顔するだろうな、 と胸中独り言ちつつ。 「もっと面白そうな人は居るでしょ、多分。 オレにはそういう話は一生無いね」 そうやって言い切るまでした。つまらない男で上等。 ロメオの理想は現状維持。そういうのは御免なのだ。 「ええ?そうなんだ……何も知らない人からはモテそうすけどね。 三十路でも相手作る人は居ますけど、まあ……職業柄っつーかなぁ」 「オレも今更他ンとこ行く気ないですし。 どーせ行くとこもねえし」 「ハハ。これからもよろしくおねがいしまーす、センパイ」 貴方のグラスが空になったなら、 酒を注ごうとウイスキーのボトルを持った。 (-112) 2023/09/15(Fri) 7:38:42 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード「何日かかけねーと食べられないよな。 気前が良すぎんのも考えもんだよ」 なんて言って笑っている様子からは、 本当に困っている様子はないけれども。 「いいよ、好きなだけ。じゃあそれと……オレも食うかぁ」 そう言って自分の分も選び、運んでくれるのなら温めている間は皿やらバターを用意しよう。 全てのパンが温まったころには、皿の上は何とも魅力的な光景になった。 「折角だからなんか飲みもんも……何飲む?」 自分は適当にインスタントコーヒーを淹れようと、珈琲の瓶を手に持つ。 すぐにこうやってお節介じみた事をするのだ。 (-113) 2023/09/15(Fri) 7:45:29 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 陽光の元で ニーノ/* どうも!とうとう始まりましたね…… こちらとしては継続でも全く問題ありません! 折角なので最後まで飲みたいな〜と思っています! 名前が公になる事も大丈夫かなと思います! そんな感じでこちらも続行していきたいです。 こちらこそよろしくお願いします! (-114) 2023/09/15(Fri) 7:48:33 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ「あー……性分なら仕方ねえやな」 そういう事なら、とようやく妙に素直に頷いた。 自分の性分にもその覚えがあったからだ。理解できる。 笑みにはいつもより幾分か柔らかい笑みを返した。 普段そんなに人には向けない表情だが、自覚はあまりない。 「食いつき良いな……」 「わかりましたよぉ。じゃあそん時はあんたの分も。 あんまり味に期待はしないでよ」 仕方ないなとでも言いたげに、約束の言葉にそう返す。 手作りの料理を食べたいと言われている辺り、 そういう信頼はされているんだろうと思う事にした。 ハナから薬も毒も盛る気は無いが。 「あ〜……あるある。そういうレストランのデカい部屋借りりゃ大丈夫でしょ。 持ち込みOKの所……」 「あ、それも良いな。せっかくだしそうしますか」 頭でいくつか候補を立てつつ、テイクアウトには賛同し。 ピザを食べ切れば手を拭いて携帯で店のページをブックマークした。 起こる波乱の事もまだ知らず。 呑気であるのか、それともそれだけ強引な法案であったか。 (-115) 2023/09/15(Fri) 8:03:54 |
【神】 渡りに船 ロメオ「あーはいはい。はいはいはいはい……」 朝からずっと端末とパソコンを傍らに、 アジトの隅で誰に言うでもない相槌を打っていた。 緊急連絡が回された後からずっとこうだ。 画面には『お手伝い』を依頼する文面が何件も並んでいる。 内容はどれも隠蔽や偽装を手伝えというものだ。 今回の件を受けて皆尻尾を出さないように必死なのだろう。 「馬鹿が権力持つとこーなんのね。いい勉強になったわ。 どうやったらあんな法案通るんだよ。 関係者全員脳味噌に蛭でも飼って常に啜られてないと無理だろ」 「ありえねーマジ……関わった奴早く剝製にされて 博物館に寄贈されて『稀代の馬鹿』ってタイトルで展示されねーかな。 コーラとチップス持って笑いながら見に行くのに……」 返事ついでに口からは呪詛じみた文句がずっと垂れ流されていた。 本人の様子としてはほぼいつも通りで動揺している様子はなく、 ただただ今回の件を不服に思っているだけ。 「オレが捕まったらどーすんだ?いや別にいいのか。 上の偉い奴が捕まるよりゃまあそらよっぽど」 貧乏揺すりを収めて、ノートパソコンを閉じ立ち上がる。 両耳に付けていたイヤホンを外せば、 アジトのざわついた空気を感じて億劫になった。 「ダル……」 #アジト (G29) 2023/09/15(Fri) 8:48:24 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 渡りに船 ロメオ/* ありがとうございます! 安心いたしました、それでは継続させていただきますね! どうぞ最後までよろしくお願いいたします! (-121) 2023/09/15(Fri) 9:27:09 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ「なさそうな奴ほど面白いってもんだろぉ。 お前だって後々俺が実はやっぱあいつが…って言い出したら めちゃくちゃ面白いと思うだろ、多分」 こちらも現状維持が理想、故に無い話を並べつつ。 あなたがボトルを持てば、 気が利くじゃねえのと言ってグラスを差し出した。 「行くとこも無いねえ。お前くらい器用なら、 何処行っても食い扶持はありそうなもんだが」 「理由は知らねえが拾われた口か?」 独身貴族万歳、と戯けて乾杯の所作をしながら。 そういえば所属した理由までは聞いていなかったな、と。 所詮は酒を片手にだらだらとしているだけの話だ。 適当にはぐらかしても何ら問題は無い。 (-188) 2023/09/15(Fri) 20:05:40 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ「それだけ可愛がられているということでは? ……なんて。皆、人に食べ物をあげるのが好きですよね」 よく餌付けされている男が言うのだから間違いない。 そして今、貴方からお裾分けをもらっている事がそのまま言っている状況に当てはまることには気付いていなかった。 「では珈琲をお願いできますか? 牛乳と砂糖は持ってきます」 先輩にやってもらうなんてとんでもない、とあたふたしていたのはいつぞやのこと。 今は勝手に貴方のしてくれた事に対して先回りをするようになった。 もちろん、貴方がブラック派であれば無用なのだが。 (-205) 2023/09/15(Fri) 22:43:58 |
【鳴】 渡りに船 ロメオ「普通のビールで5〜7度くらいだから」 「もっとだな。ワインくらいかそれよか強い」 かな……とぼんやり、そこら辺の知識は自分もはっきりしておらず。 とりあえず強いという事を主張しておいた。 「そ?じゃあそうするよ。色々」 マスターの手際は良く、伝えてすぐ準備が始まる。 その手付きを眺めながら「ん? んん……」と生返事をして。 「菫のシロップが入ってる。スッキリしてて飲みやすいんだけど」 「あんまり人前で頼むなよって酒だな。青いから」 ……その言葉に合わせたかのように、一品目が頼んだつまみと共に届くだろう。 こちらにはブルームーン。 カクテルグラスに薄い青紫のアルコールが揺蕩い、 照明の光をキラキラと返した。 「飲むか?」 (=1) 2023/09/16(Sat) 17:24:09 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ「正直それはちょっと面白いす。 本当にそうなったら眺めますね」 無い話に無い想像をしながら、 ウイスキーをショットグラスに注ぐ。 ついでにオイルサーディンももう一缶出しておいた。 食べるかどうかはさておいて。 「あー。そんな感じすね」 「食いぶち減らしで売られかけて……」 くつくつ笑いながらこちらも乾杯を。 それから質問には全然深刻そうじゃない語り口でそう返して、 父親が血迷っちゃったんすねー、とさっぱり付け足した。 「一回教会に拾ってもらったんすけど、オレ教会嫌いで…… あそこなんか気持ち悪くないですか?」 「そっからも逃げて最終的にここです。 神は居ないけどマフィアは居ましたねー…… 「センパイはなんでここに? や、嫌なら言わなくていいすけど」 (-278) 2023/09/16(Sat) 17:37:23 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード「アハハ……本当にな。オレも好きだよ」 無論、ロメオも貴方を可愛がっているという事だ。 それについてはっきりと貴方に告げることは無かったので、 それに貴方が気が付くかは、さて。 「うーす。頼むわ」 それじゃあGrazieと伝えて、 二人分の珈琲を用意しよう。 コトリ、と音を立ててカップを二つ並べる。 牛乳と砂糖を持って来てもらったらお好みで入れて、 息抜きの軽食としよう。 * 「……最近困ってることとかない? なんか怖い人居るとか……」 フォカッチャのチーズを伸ばしながら、 なんとなく途中尋ねてみる。 (-279) 2023/09/16(Sat) 17:48:55 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ「だろぉ?見せてやんないけどな」 グラスを傾けつつ、オイルサーディンをもう一切れ。 そこでちょうど一缶空いて、 新たに出された分のプルタブを起こした。 「ふうん。ま、裏の仕事やってるような奴には よくある話だな。残念ながら」 あっけらかんとした声色には同じだけのものを返して。 本人が気にしていない事を大袈裟に扱う必要は無い。 それが既に過ぎた事であるのならなおのこと。 「教会が気持ち悪いねえ。 単に居づらいとかか?それとも無神論ゆえかね」 「俺は爺さんの代からずっとこっちの人間だからな。 そういう家系なのよ」 またグラスを傾ける。 「正確には、爺さんはアルバの人間だったらしいが」 (-283) 2023/09/16(Sat) 18:25:20 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペケチー、とわざとらしく拗ねたような声を出した。 子供っぽい戯れだ。 「そーそー。こんくらい悲劇のひの字にも入らねえす。 別に自分の事可哀想だとも思って無いし……」 頬をカリカリと掻いて、グラスを傾ける。 「う〜ん……無神論なんすかね。 居るか居ないかわかんないのも怖いし……。 その為に作られた建物でその為に祈ったりしてるのが」 「なんかヤで……よくわかんなくて」 わからないから、嫌。 簡単に言えばそういう事で、 ロメオは困ったように眉根を下げていたけれど。 「アルバ……って言ったら、ウン十年前の? このファミリーと一緒になったってとこすよね」 アルバ、と聞けば興味深げにそちらを見た。 昔の話はあんまり聞いた事が無かったので。 (-294) 2023/09/16(Sat) 19:23:12 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ「今こうやって酒とつまみにありつけるくらいには そこそこの暮らししてやがるしなぁ?」 冗談めかしてそう言って。 あなたの抓んでいたチーズをひとかけ掠め取った。 「なるほどねえ。 お前からしたらオカルティックで苦手ってわけだ」 オカルト。超自然的な、目に見えないもの。 それと比べれば、裏社会というものは大層わかりやすいだろう。 損と得があって、それを天秤に掛けて動くだけ。 上はともかく、下は言われた事をこなしてさえいればいい。 「そ。ウン十年前にノッテと抗争になって まー色々あって統合されたとこ。」 「爺さんはそんときの抗争で死んだらしい」 あっけらかんと。 あなたの語り口と、同じ温度感で。 「よくある事だ。そうだろ?」 にっと笑って、これでおあいことでも言わんばかり。 (-297) 2023/09/16(Sat) 19:45:23 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ「大きくなったら皆そうなるんですかねえ。 確かにちびどもにおやつあげるのは楽しいですけど……」 なんともちぐはぐで分かっているのか分かっていないのか。 ただ、貴方が齎してくれるものは好意の形のひとつとして受け取っていることは間違いない。 冷えた牛乳と砂糖を持ってきて注ぎ、自分の分は殆どカフェオレにしてしまった。 * 「困ってること……うーん。 逆に何にもなくて困ってるくらいですね。 仕事も上手くいってるし、ご飯は美味しいし」 そういうロメオさんはどうなんです。また何かお仕事が増えたりして、めちゃくちゃになったりしてませんか。 カスタード入りのパンを一口サイズにむしりながら、貴方に問う。 (-300) 2023/09/16(Sat) 20:00:45 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ「それはまあ確かに……あ」 「もー」 貴方の指に抓まれて行ってしまったチーズを目で追って、 まあいいか、と思いつつ少し下唇を出した。とられたな。 「そゆことす。 だからって入れないって訳でもないすけど」 実際バイト先のおつかいでパンを持っていくことだってある。 ロメオは嫌ということもやる。嫌なだけだから。 祈るより動く方が性に合っているし不安にならない。 神を信じるくらいなら、自分と身の回りの人間を信じる。 目に映るものだけは確かだから、それがいい。 映らないものは怖い。 「──はあ。成程」 「そっか。抗争……デカかったんすもんね。 上下関係無く死んだなら、そーか」 「よくある話すね。残念ながら」 なんでもなさそうな口振り。そこにある確かな肉親の死。 過去の事で、よくある事で、それは事実で。 やっぱりちょっと困った顔で、 それでも同じようににっと笑った。 (-312) 2023/09/16(Sat) 21:09:58 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード「ないの。そうなんだ」 「いい事だな。なんかあったら手伝おうかと思ったよ」 よかったよかった、と頷きながら チーズが未だ伸びるフォカッチャを口に詰め込む。 「お前そう聞くとすげえ幸せモンみたいに聞こえるな……」 「オレもな、無いよ。特に無い、いつも通り。 やや忙しいくらいが丁度いいよ……人間暇な方が堪えるから」 ロメオ自身は問題ないようで、 仕事振りも気楽そうなものだった。 やっている事自体は気楽にやってはいけないものなのだが。 「なんかあったら言えよ、マジで。 あとこれ美味いから食え」 そう言ってフォカッチャを一欠押し付けた。 この男はいつもこんな感じなのである。 (-314) 2023/09/16(Sat) 21:18:28 |
【人】 渡りに船 ロメオ「困ったな」 困っている事、その一。 今回の騒ぎで怖がっていないかと思い、 非番であるがバイト先を尋ねた。 怖い事ァ何もねえと袋いっぱいのパンの耳を持たされた。 困っている事、その二。 先程から足に黒猫が纏わりついて離れない。 公園。 徒歩で用足しついで、疲れたので 花壇脇のベンチに座っていた。 時はそろそろ日も落ちてこようかという頃。 こんな騒ぎがあってもマア子供は元気に遊ぶし、 秋の花は咲いているし、鳥は鳴いている。 あんな法律これらにはあんまり関係なくて、 それを感じたくてぶらりと立ち寄ったのに。 「マジ……」「なにがそんなに気に入ったわけ」 変に懐かれてしまったから、変に動けなくなってしまった。 流石に蹴り飛ばして歩いていく訳にもあるまいし。 ナアナア鳴いている野良猫を眺めながら、 パンの耳の処遇についてぼんやり考えていた。 #公園 (66) 2023/09/16(Sat) 21:47:25 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオわかりやすく上がった不服の声。 してやったり、と笑ってチーズを口に放り込んだ。 「そうそう、まあ結局 陰で糸引いてやがったのは余所者だったそうだが。 だからってもないが、俺ぁノッテの事を恨んじゃいないけどな」 「俺と同じような奴もいくらでも居るだろうし、 結局んとこ、ガキの頃から世話になってる人も居れば 同期の連中も居る。俺にとってはノッテも家みたいなもんだ」 遠くの神より近くの人、それは同じことらしく。 ぐ、とまたグラスを傾ける。 そろそろ水も飲めと怒られる頃だろうか。 「結局のとこ、昔の話より今の身内だ。 目に見える範囲がいつも通りならそれでよし。 それが一番ってやつだよなあ」 あんま昇進はしたくないもんだが、とぼやきつつ。 とはいえそれもこれも酒片手の他愛ない話といった調子で。 (-324) 2023/09/16(Sat) 21:51:55 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ「そうなんですよね。 こんな仕事しておいて何だって話なんですけど」 これは内緒ですよ、と少しだけ声を潜めて。 「実は今、めちゃくちゃ幸せなんです。 尊敬できる人も、面倒見のいい先輩もいてくれるので」 そうして悪戯っ子のように笑った。 今はペネロペと名乗り少女のように振舞っているメイドマンと、黒眼鏡と呼ばれるカポ・レジームを一心に慕っていることは、以前話したことはあっただろうか。 面倒見のいい先輩、というのはもちろん貴方のこと。 気軽にやってはいけないことを日々の糧にしている者同士だ。 何か困ったら助け合う、そんな当たり前の善意は持っているのに、不思議なものである。 「ロメオさんも何かあったら言ってくださいよ。 あとこれ、交換ですね」 そんな貴方の行動もいつものこと。 手元にあったパンのカスタードたっぷりの部分とフォカッチャの一欠が無事に交換された。 (-341) 2023/09/16(Sat) 23:23:40 |
【秘】 黒眼鏡 → 渡りに船 ロメオメールがきている。 『忙しいので食事会不参加』 『うちの店から珈琲を持っていけ』 『お駄賃ありマス』 行くなら店に持ち運び用にキチンとバッグに入れられた珈琲のポット(複数)と、『おだちん』と書かれた現金の入った封筒がある。 行かないなら行かないで特に何も言われない。 いつものやつだ。 (-410) 2023/09/17(Sun) 8:37:32 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペお返しにオイルサーディンを一つ奪ってやろうかと 思ったけれど……思っただけだ。 「へえ……そうだったんすか。迷惑な話すね…… よそモンが勝手に縄張り荒らしてったのか」 「……センパイの言う通りっすわ。 オレたちの代は抗争なんかなきゃいいですねー。 世知辛い世界なのは知ってますけど、 オレセンパイたちに居なくなられるのは嫌す」 水のボトルは相も変わらず寂しそうに 端の方で佇んでいて、やっぱりまだ封は切られていない。 とはいえロメオもまあまあ飲んだのだし、 そろそろ人の事も言えなくなって来たか。 「まあ」 「オレもうっかり居なくなるかもしれないすけど。 その前にオレの事いいように沢山使ってください」 (-523) 2023/09/17(Sun) 18:12:20 |
【人】 渡りに船 ロメオ>>69 ダニエラ 「あ?」 「ん? ……あ。あー。朝客の」 足元の猫にやっていた視線は、 聞き慣れた声を聞いて上を向く。 その先にあったのは貴女の顔だった。 見慣れたはずの顔と記憶を一致させるのにやや時間がかかったのは、いつも見ない場所に居るからだろう。 「こんちは。今日もお日柄よく」 「オレねー……困ってんの」 なー、と足元に。ナア、と返ってくる。 「野良猫に懐かれて動けなくなっちまった。 コイツずっとオレの足元に居るんすもん。 動いても纏わりついて蹴りそうになるし」 「持って帰るわけにも行かねーし……」 「あんたは何してたんすか」 (89) 2023/09/17(Sun) 18:18:42 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード「…………」 「マフィアにゃもったいねーなぁ。お前」 こんな悪党どもの巣窟に居ていい奴かね、なんて内心笑った。 実際悪党どもの巣窟に居る訳だし、 他所に行ってほしいわけでもないのだけれども。 随分まっすぐで素直に見えたものだから。 ロメオは貴方を『善人』だと思っている。 行いの正邪ではなく、人としての形が。 「うーす。いつも頼りにしてます……あ」 「なんだよ。あげようと思ったのに交換になった」 言葉こそ不服そうだが緩んだ顔でそれを受け取って、 カスタードの零れそうなパンの欠片を口の中に放り込む。 「……はあ。ずっとこんな感じだといいんだがね」 (-527) 2023/09/17(Sun) 18:27:51 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 黒眼鏡通知が来ればすぐに端末を開き、 文面に目を通して。 「……そりゃそうだよな〜〜。すっげ忙しそうだったし」 ふう、と息を吐いた。 朝からアジトでの姿を見かけていたので。 そんな事を言いながら店まで足を運び、 中に入れば聞いた通りの荷物、あとおだちん。 『お疲れさまです。今持ってきます』 『わざわざ用意してくださってすみませんね。 なんかあったらすぐ呼びつけて下さーい』 ……そんな文面と一緒に、 おだちん袋の前でピースサインをしている写真も送り付けた。 いい迷惑。 そんな感じで、貴方の用意した珈琲は つつがなく無事に送り届けられただろう。 (-528) 2023/09/17(Sun) 18:35:00 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ奪取を敢行されなかったオイルサーディンは、 何事もなくオリーブオイルの中で揺蕩っている。 「なに、やけに素直じゃねえの。 後輩からたいそう好かれてて先輩としちゃ身に余る光栄ってね」 或いは、元からだったかもしれないが。 何にしても、見知った顔に居なくなってほしくないと思うのは きっとあなただけではないのだ。 「そんじゃたーくさん役に立ってもらう為に お前にゃしぶとい奴で居てもらわなきゃなあ」 俺が隠居できるくらいまでな。 そんな無理難題を言いながら、またグラスを傾ける。 そろそろ良い時間になってきた頃だろうか。 グラスとつまみが空になれば、自然と解散となる頃合い。 (-529) 2023/09/17(Sun) 18:43:27 |
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