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![]() | 【赤】 マシロ[ 狼さんは思惑通り煽られてくれたらしい。 鏡越しの顔でそれを察し、いたずらっぽく笑う──前に。 ] ………ぇ、と……。 [ …それは冗談なのか本気なのか。>>*115 今一つ掴み切れなくてまごついている間に、 両手で自分を支えたまま彼が先に立ち上がった。 次いで腰を抱かれながら、導かれるように自分も立ち 強く吸われた唇の快感に「んぅ、」と小さく喘いで。 ] おんせん、……。 [ 思考は完全に戻ってきていない。 内風呂に備え付けられている浴槽のことか、と考えて ────露天風呂の存在がすっかり頭から抜けていた。 甘えるように両腕を伸ばした。 両脚も腰も、力が抜けて思うように歩けないので。 ……なんてのは、半分くらい建前で。 ] (*119) 2023/04/02(Sun) 10:15:06 |
![]() | 【赤】 マシロ……だっこして、つれてって。 [ 出来る限り貴方とくっついていたいから。 運びやすい体勢があるなら、その通りにする。 なるべく負担をかけないように頑張るから、抱っこしてと 今までなら言い出せなかったような我儘を。 温泉の中で温まって部屋で続きをするつもりなのだと、 ……そんな風に思ってもいたものだから、なおさら。 きっと彼の思惑を知っても、結局自分は "彼の言うことを聞きたい"と思ってしまっているので 顔を赤くしながら、熱を慾してしまうのだろうけど。* ] (*120) 2023/04/02(Sun) 10:15:10 |
![]() | 【赤】 マシロ[ 狼さんの思惑通り、白うさぎは安堵をしただけで 潮を噴くことへの恐れや嫌悪を抱くことにはならなかった。 もうあの頭を焼くような快楽を憶えてしまった以上は、 きっと、言外の意も 叶う未来になるのだろう。 ──幕間でさえ気を抜かせてくれない狡い一面さえ すき、に変わってしまうのだから、どうしようもない。 穏やかなピロートークめいた会話は文字通り言葉だけ、 伴う行動は慾を互いに煽ろうとするものばかり。 ] ……ん。 わたしも、ずっとナカ、いてほしい……。 [ なるべく長く、というのをゆっくりとした交わりと解釈し 三回くらいは──なんて言葉が まさかそれ以上の可能性も孕んでいるとは思いもしない。 だから、微笑みに揺蕩うような咲みで返して、 甘えたな子どものように腕を伸ばした。 ] (*126) 2023/04/02(Sun) 12:34:46 |
![]() | 【赤】 マシロ[ せりあがる何かを堪えるような咳払いが聞こえて、 小首を傾ぎ、「はやく」と目で訴える。 想いを交わした最初の頃なんて、 「手を繋ぎたい」とお願いするのも少し怯えていたのに。 今ではすっかり彼限定で甘やかされ、甘え慣れたおかげか おねだりは受け入れられるものと思い込んでいる。 ──だって彼は、いつだって自分のことを "可愛い"と言ってくれるから。 ] ……やわたさん、だっこ。 [ とはいえ今は少しの時間も惜しいので。 駄目押しのようにもう一度、今度は名前を呼びながら 「ん!」と腕を掲げれば、彼の両手が伸びてきて 脇へ差し込まれ、身体を持ち上げてくれる。 白うさぎは、へにゃ、とご満悦の笑みを浮かべた。 ] (*127) 2023/04/02(Sun) 12:35:05 |
![]() | 【赤】 マシロえ、と……こう……? [ 爪先がマットの際で宙を掻いた弾みで、 太腿を細筋の白濁が伝い ぽたりと落ちる。 溢れないようにきゅう、と下腹部へ力を込めるけれど 足を開いて正面から抱き着く格好では思うようにいかない。 彼の首へ腕を回し、指示される通りに四肢を動かして。 体重を預ければ望んだ通り、抱っこで移動の完成だ。 ふにゅんと彼と自分の間で柔く形を変える胸も、 ────…歩く間にどうしても擦れる秘芽への刺激も。 彼の肩口に頭を凭れ掛からせて、必死に声を殺し バレないようにしようと ──したのだけれど。 ] (*128) 2023/04/02(Sun) 12:35:11 |
![]() | 【赤】 マシロっひゃぅ、 ンッ……! [ 不意に訪った秘部を探るような指先の刺激へ、 押し殺せていたはずの声が溢れ出た。 びくん、と身体が揺れれば 胸の先端と秘芽は彼の肌と擦れ、痺れるような快感を生む。 確かめるまでもなく、少し触れればきっと 白濁と、それ以上に秘部を潤す蜜が分かるはず。 ] ……ッや、こぼしちゃう、から……っ [ 頑張って膣を締めて、どうにか奥に溜まる慾が これ以上出て行かないようにしているというのに。 抱っこをねだってこの体勢になった以上、 抵抗は言葉だけでしか出来ない。 不埒な指の悪戯を咎める声さえ甘い色。 ──……頭が茹って、ばかになったみたいで。 ] (*129) 2023/04/02(Sun) 12:35:15 |
![]() | 【赤】 マシロ…………それ、に、 さわられるだけで、きもちいいから ……だめ、 [ ──今は、まだ。 だって、触れ合うだけの二箇所さえ快感を奔らせるのに。 意図的に弄られたらすぐまたイってしまう、と 掠れた声で訴えて、ぎゅうとしがみついた。* ] (*130) 2023/04/02(Sun) 12:35:32 |
![]() | 【赤】 マシロ[ 抱っこのおねだりをした記憶は、過去一度もない。 頭を撫でてといったり、手を繋いでといったことも。 全部全部、彼が初めてのことだらけ。 ────彼なら、甘えることを許してくれるから。 そうして自分にもまた、"甘えられる"ことへの 嬉しさをいつも教えてくれる。 二人でしか作れない、幸せの掛け算。 ] おふろ、 [ はた、と気付く。 零れた呟きは、こつんと頭を合わせに来てくれた 彼の耳にもよく届いただろう。 またすぐに飲ませてくれると言って、 でも内風呂の浴槽は通り過ぎていく。 ──そこでようやく、露天風呂の存在を思い出した。 ……いやまさか、まさかそんなことはない。きっと。 過った考えを否定し、じれったい微かな快感を耐え、 「だめ」の意図を汲んでくれた狼に身を預ける。 ] (*135) 2023/04/02(Sun) 16:57:56 |
![]() | 【赤】 マシロ[ 引き戸を開ける音は重々しく、日暮れの寒さが肌へ触れた。 夜の帳はまだ降りず、昼と夜の合間、 どっちつかずの昼夜が混ざり合った空へ微かに細い月。 照明が無くても地面や少し遠くのものなら目視できる。 家族連れを想定しているのか、 肩口から頭を離し振り返れば、大きな露天風呂が見えた。 降りて自分で入れるくらいの力は残っていたけれど、 言い出さず、抱えたまま湯へ浸かるのへ甘えて。 ] ……っわ、ほんとだ、ちょっとあつい……かも…? [ 掴まっててね、という予告にはこくんと頷き そっと一緒に入った温泉は少し温度が高いような。 じんわり肌へ広がる熱さへ、ほう、と息を吐く。 ] (*136) 2023/04/02(Sun) 16:58:00 |
![]() | 【赤】 マシロ[ まだということは、夜になれば星が見えるのだろうか。 特別夜空が好きなんてこともないけれど、 都会の街中に住んでいれば星なんて殆ど見えないから 純粋に気になって、夕飯後にもう一回入ろうという言葉に 「うん」と少し弾んだ声で返事をする。 ] えへ、……だっこしてくれて、ありがとう。 [ 最初の夜から、交わった後は朝起きるまでの間 敬語が抜け落ちるのが標準になった。 無意識だったことへ気付いたのは途中から。 気付いてもなお、続けている。 ────……身体でも、心でも、その他からも。 彼と交わったことへの実感がほしくて。 それに、何てことない時に敬語を外すのは ……やっぱりまだ、気恥ずかしい、し。 ] (*137) 2023/04/02(Sun) 16:58:04 |
![]() | 【赤】 マシロ[ 運んでくれたことへの礼を言い、 促されるままに首から外した片手を湯の中へ沈める。 てっきりここで体勢を一度崩して 隣同士座りながら浸かるのだと、思っていたけれど。 ──導かれた先、まだ柔らかい彼のモノへ触れた途端 さっき自分が煽るために撫ぜたことを思い出す。 ] ……ぁ、やわた さん わたしも。────わたしも、すき、 [ 浴室と違い、外だから声は響かない。 名前を呼ばれ 好きと紡がれれば、心臓が跳ねた。 幾度も幾度も重なる唇を受け入れ、 自然と唇を開けば、外だというのにキスも深まっていく。 粘着質な水音が鳴って、熱い舌が交わって、 ] (*138) 2023/04/02(Sun) 16:58:10 |
![]() | 【赤】 マシロンぅ、あ、 ふ…ァ、ンん……ッ [ キスで与えられる快楽がきもちよくて。 ──手を添えているだけなのに、少しずつ形を変えていく 彼の熱が愛おしくって。 ……擦ってあげたら、もっときもちよくなってくれる? 硬くなって、すっかり貴方の形になった私のナカへ ぴたりと嵌るいつもの熱杭になるのだろうか。 ] ──────……、 [ ここが外だということは、頭の中から消えていた。 添えるだけだった掌が、彼の熱を包み込む。 そのまま優しく──加減が分からないから 恐る恐るともいえる動きで、そうっと扱いた。* ] (*139) 2023/04/02(Sun) 16:58:16 |
![]() | 【赤】 マシロ[ ──我儘で困ると思われる可能性を考えていないのは、 彼がそれだけ甘やかし上手だからか。 ゆっくり一歩ずつ、許容してくれる範囲を探っている。 探すたびに際限なく受け止めてくれるものだから つい、甘えすぎたと後で自省することもあるくらい。 乗り心地はどうだった?と尋ねる声に、 頬を緩めて口を開く。 ] ふふ、──とっても良かった。 だから、また抱っこしてほしいな。 [ 人に抱っこされるのは今日が初めてだ。 横向きも、さっきみたいな正面も、楽しかった。 まるで大事なものを運ぶようなしっかりした抱き方で。 貴方の幸せそうな顔や声を間近で見聞き出来る、 私だけに与えられた特等席。 ] (*145) 2023/04/02(Sun) 18:59:01 |
![]() | 【赤】 マシロ[ キスが深まるにつれ、粘着質な水音が大きく響いていく。 甘やかな喘ぎ声は水流の音や、 二人が身じろぐたびに湯の水面が揺れる音で目立たない。 間近に彼の熱い吐息が聞こえて、 彼限定で鋭い聴覚はその唇から零れる言葉ばかり拾い上げる。 ──だから、すっかり忘れていたのだ。 熱に浮かされるあまり ここが外だということを。 ] ッん、ぁ ふ……っ [ 性行為への察しは、育てられて少しずつ良くなった。 ──知識は、本当に、微かだけ 自分でも。 "男の人 気持ち良くする 方法"なんて検索して、 出てきた一番上の記事をちょっと読んだことがある。 恥ずかしくてすぐさまタブを消したが。 なるほど、擦られるときもちがいい、というのは でたらめな内容でもなかったらしい。 けれど、そこからどうすれば良いのかまでは知らなくて 掌に擦り付けられる熱がどんどん膨らんでいくのを、 早鐘を打つ心臓と一緒にただ、掌で感じて。 ] (*146) 2023/04/02(Sun) 18:59:06 |
![]() | 【赤】 マシロひぁっ、 ……ゃっ、ンん……ッ [ 成長期は終わった筈なのに、また大きく育った胸は 温泉の水面に浮かぶように揺れている。 湯の中でやわく揉まれれば瞬く間に快楽が奔って、 声を押し殺し、はふ、と息を吐いた。 だめ、やめなきゃ、────だって 外、なのに。 別部屋なのか大浴場か、 誰かがすぐ近くで風呂を使う音が此方に届いているならば 逆も当然同じことで、──だから、これ以上は、 ] ……ッぇ、あ… じぶん で、……いれる、って、 でもここ、外……、 [ 顔に降るキスの雨は甘いのに、指示はちっとも甘くない。 躊躇いながらどうにか言葉を返すけれど、 湯の中でも目視できるくらい育った熱杭を見てしまえば 腹の奥が疼くのが、とめられない。 ] (*147) 2023/04/02(Sun) 18:59:12 |
![]() | 【赤】 マシロ[ ちゃぷん、と水面を揺らし、彼へ跨る体勢を取った。 彼の熱を優しく支えるように持って、 そ、と先端を自分の膣口に宛がい、ふるりと肩を震わせる。 ────……外、だけど。 声を堪えれば。激しくない動きにしてもらえば。 そんな言い訳を心の中で誰にでもなく繰り返し、 ゆっくりと少し、腰を沈めて。 ] ……────ッふ、ぁ、 …ッぁ、んぅ…っ ゃ、……おゆ、あつぃ…っ [ 丁度浅瀬の性感帯を、彼の亀頭が擦ったところで 腰を下ろす動きが止まり、薄い腹へ手を当てた。 ナカを拡げられるにつれて湯が熱と一緒に入り込み、 いつもよりも熱くて──堪らなくきもちがいい。 潤んで蕩けた媚肉に湯の熱さも加われば、きっと 彼の方も同じような快楽を得られているだろうか。 ] (*148) 2023/04/02(Sun) 18:59:20 |
![]() | 【赤】 マシロっは、 ンぅ、……っちょっとだけ、まって、 ゆっくり、いれる、から……っ [ そう言いつつも、腰は亀頭を吞み込んだ状態のまま 一向に下りる気配がない。 焦らしているつもりは欠片もないのだけれど、 このまま一気に奥まで迎え入れたら、 声を押し殺せる自信が全くなかったものだから。 蜜で潤み、一度交わったおかげで解れ切った蜜壺は 奥へ奥へと迎え入れたがるように蠢いているのに。 まるでこれでは狼とうさぎの根競べだ。 また僅かに沈めては、奔る快感を逃すのに必死になって 一向に腰が進む気配はない。* ] (*149) 2023/04/02(Sun) 18:59:30 |
![]() | 【赤】 マシロ[ 友人の中には幾人か恋人を持つ子もいるけれど、 その誰かから聞いた経験の話さえ餅を黒くさせるとは さすがの白うさぎも悟れない域の話だ。>>*151 今まで話題に上がったこともないから、多分 今後も黒くさせずに済む ──はず。 ] ………ぁ、ぅ、 [ 出来ない、と言えない身体にしたのは彼なのに。 お腹の寂しさと疼きを埋めてほしい。 ────こんな、淫らな身体になってしまうことなんて 少し前の自分は想像さえしていなかった。 外だと分かりながら、「出来るよね?」だなんて言葉。 澄まし顔で内風呂を使わない理由をさらっと紡ぎながら、 もしや最初から狙いはこれか。意地が悪い。 ] (*155) 2023/04/02(Sun) 21:52:52 |
![]() | 【赤】 マシロ…………がんばる……。 [ 小さく零し、目を細めて見つめてくる視線を感じながら ゆっくりと跨り、──挿入れようと努力したのに。 外でも良いからきもちよくなりたい気持ちと、 誰かに聞こえてしまうかも、という背徳感。 いつも甘やかしてくれる彼が夜だけこうして 意地悪になることも、心をそわつかせる。 感情と、想像以上の気持ち悦さが動きを鈍らせた。 自分で彼の熱をナカへ迎え入れ、 その動きが彼に快感を与えているのが間近に見えて。 はふ、と息を吐く。 この先に待っているいつもの快楽を思い、腰が引ける。 ──慾しい。でも、勢いよく腰を沈めるのは 自分で理性を手離すのと同じで …まよって、 ] (*156) 2023/04/02(Sun) 21:52:58 |
![]() | 【赤】 マシロ──── ッや、 まって、…! [ 耳に届いた、待ってあげたい"けど"という前置き。 謝罪の四文字が嫌に頭へ響く。 頑張るから、がんばるから待って、と 制止を掛けるのが間に合わない。 ] (*157) 2023/04/02(Sun) 21:53:01 |
![]() | 【赤】 マシロッぁ、ふぁ、や、 ────……ッンん……っ [ ばしゃ、と律動に合わせて水面が波を打つ。 輪郭を得始めた月がそれに合わせて欠けてはぼやけ、 形を取り戻してはまた欠けて、を繰り返した。 うさぎは月を見て跳ねるという。 狼は月に向かって吠えて、狼人間になるらしい。 ────絶頂から下りて来られないまま、 媚肉を犯す熱杭に甘い喘ぎを零しかけ、必死に堪える。 どこかから誰かのはしゃぐ声が聞こえていた。 いつものように喘ぐと、バレてしまう。 ] (*158) 2023/04/02(Sun) 21:53:10 |
![]() | 【赤】 マシロッひ、ンぅ、……っふ、 〜〜〜ッ、 [ 聞かれてしまうかも、という想像で中が締まる。 それさえ気にせず犯されているのが、 ──どうしてか、たまらなく、きもちいい。 なんで、おかしい、こんな。 声を殺すために必死に唇を塞ぐだけのキスをねだりながら 絶えず奥へ流れ込むお湯の熱にさえ神経が撫ぜられる。 子宮口は満腹を求めるように、蜜を纏って鈴口へ吸い付き 蜜壺も同じ、奥へと悦んで熱杭を咥え込む。 この状況下で拒むどころか、身体は快楽を慾しているのが 言葉にせずとも明白な ナカの動き。* ] (*159) 2023/04/02(Sun) 21:53:14 |
![]() | 【赤】 マシロ[ まさか"結局拒否しない"ということへ相当興奮する、なんて そんなタイプだとは思いもしていない。>>*160 彼も知らなかった彼自身のことなら、それも当然か。 羞恥や照れだけで「だめ」と言いながら、 プレゼントの包装を紐解くように 彼の言葉、視線、指先で 導かれるままに受け入れるのが最近の定石。 ────甘え、甘えられ、食卓は出来上がる。 ] ……〜〜ッふ、…ぁッ、ん、……ン…っ [ 喉奥から唸り声のように聞こえる、彼の声。 媚肉の収縮と締め上げへ抗うように挿入は止まらず、 水音が派手に鳴っては頬へ飛び散った。 意識して声を殺し、深いキスで呑み込んで。 それでも零れ出てしまう甘い喘ぎはきっと、 この水音が掻き消してくれるはず。 ] (*167) 2023/04/03(Mon) 8:51:29 |
![]() | 【赤】 マシロ[ 外が薄暗がりの幕が下りるにつれ、照明で肌が照らされる。 ───もうすぐで、瞬きの間に夜になるのだろう。 夜でさえない時間からこんなえっちなことをして、 こんな風に、外で彼自身のモノを受け入れる、なんて。 ……──仕事柄か、或いは元々の声質なのか 声がよく通ることの自覚は少しくらいはあるからこそ 必死に我慢しようとしていたのに。 ] ッンん、っぁ、 ひァ、ぅ……っ [ 温泉の熱と、ナカを満たす慾の双方で全てが茹る。 思考回路が焼けて、ぼうっと輪郭を失って、 ……どうして声を我慢しないといけないのか 一瞬理解らなくなってしまうくらい。 何を思ってか、彼が片手を腰から離して腰を浮かせた。 せめて律動を止めてくれれば手伝えたのに、 腰の動きを続けたまま移動しようと試みるものだから 上手く意図も汲めなくて、気持ち悦い場所を突いて貰えず 「やだ、ぁ、」と焦らされていることへ泣き言を。 ] (*168) 2023/04/03(Mon) 8:51:33 |
![]() | 【赤】 マシロ[ そこも微温湯のような快感を与えてはくれるけど。 ──もっと悦くなれる場所をもう知っているから。 還ってきて、と ねだる前に。 ] ──────〜〜〜〜っ、……ッッひ、ん ン…!! [ ぐにゅ、と最奥に先端がめり込むように突き上げられる。 ばちばち音が鳴るくらい、視界が白んで 力が抜けていたはずの脚が快楽の衝動で水面を蹴り上げた。 ばしゃり、音が鳴ると同時に熱杭がナカから抜けていく。 強すぎる快楽に腰が抜ける。 ぺしゃりと膝から崩れ落ちているうち、 もう一度ナカへ入って来ることなく、彼の熱からは 勢いよく、あつい しろ が噴きあげて、肌へ舞い散り 腹や胸元──顔にも飛び散って。 まるで外からもやけてしまいそう。 ] (*169) 2023/04/03(Mon) 8:51:37 |
![]() | 【赤】 マシロ[ 思えば彼の白濁を肌で浴びたのは、 これが初めてであるような気がして、ぽかんと呆けた。 練乳を胸に零した時の再来みたいだ なんてこと 考えられる思考の余地もない。 ] …………ん、む [ 唇の近くについた慾の残滓を指先で掬い取り、 熱に浮いた思考のまま、咥内へ運び入れる。 苦いような、何とも言えない味が舌の上へ滲んで ──それなのに彼のモノだと思えば その苦味さえ甘いような気がするのだから、不思議だ。 練乳の時はお行儀悪く舐め取らずティッシュで拭ったが、 今回は、白うさぎも少し、お行儀が悪い。 ] (*170) 2023/04/03(Mon) 8:51:41 |
![]() | 【赤】 マシロ[ 飲ませ損なった、と謝ってくれるのであれば。 ──そんなところも可愛いと思ってしまったので、 別に 気にしなくたって構わないのだけれど。 ] ……ね、まだ できますか? からだ、あらった あと。 ……へやでもういっかい、ここにも、のませて。 [ オーダーのやり直しは無事に通ったかどうか。 ──きっと通してくれるという自信はあるけれど。 どちらにせよ白うさぎと狼の夜は、帳が降りたばかり ここはフィクションではなく二人の現実。 月が見守る夜に、互いを白へ染め上げる時間は まだまだたくさん残されているのだ。 ] (*171) 2023/04/03(Mon) 8:51:49 |
![]() | 【赤】 マシロ[ 月に向かって跳ねるうさぎと、 月の明かりで獣になる狼。 似て非なるふたつ、──水面に揺れては消える月の中 うさぎが狼を食べて 狼もうさぎを喰べている。 言葉を失い、思考を奪われ、熱と互いの温もりを縁に たったそれだけを握り締め、どうにか輪郭を保ち。 ────そんな、本当にけだものじみた交わり。 知っているのは私たちだけで良い。 月も星も、夜が明けたら太陽の明かりに隠れて、 次の夜闇が訪れれば、もうすっかり忘れてしまえ。 "二人きりの 秘蜜の交わり"になるようにと。 ] (*178) 2023/04/03(Mon) 21:03:14 |
![]() | 【赤】 マシロえへ、……やわたさんの味、覚えたくて。 "こっち"でも。 [ 自分が唇の近くに付着した白濁を舐めるだけで、 途端におろおろするのが面白くなって。 くす、と笑いながらそんな風に軽く言葉を返した。 今までは薄膜の中に吐き出されていた、彼の慾。 練乳のように甘いわけがなく、苦いような── 例えるのも難しい味がする。 けれど彼の味だと思えば、難なく飲めてしまう気さえする。 とはいえこのままだとキスが出来ないのは寂しいから、 ちゃんと口を濯いで、熱の残滓を洗い流そうか。 ] (*179) 2023/04/03(Mon) 21:03:19 |
![]() | 【赤】 マシロ[ 愛してる、の言葉には満足げに咲って。 「ん」と当たり前の顔で腕を伸ばせば、抱っこが叶い そのまま内風呂へ戻り白濁をいちごの匂いで洗い流した。 勿体ないかも、──なんて少しの未練はあるものの 洗わなければ先へ進めないジレンマ。 バスチェアに腰掛け、指示通り首を上へ向ければ 不思議そうな顔で目を瞬かせる自分の顔が 彼の瞳には映っていたことだろう。 美容院以外で髪を誰かに洗われるのも、 記憶の限りでは初めてのこと。 ] ん〜〜……きもちよくて、むしろ寝ちゃいそう…… ……なーんて。あははっ。 [ この後にまだオーダーが控えているのだから。 ごっこ遊びには戯れで返し、鈴を転がすように笑いながら 大人しく──楽しそうに髪を洗われていた。 脱衣所で拭き合ってのじゃれあいも、 その余韻と二度の交わりのおかげか 戯れで済んで。 ] (*180) 2023/04/03(Mon) 21:03:38 |
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