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人狼物語 三日月国


185 【半突発R-18】La Costa in inverno【飛び入り募集】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


「邪毒」 スカリオーネが参加しました。

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

[影街に近い居住区に男は店を構えていた。
『美』を求む者の見目を向上させるという魔法を利用した技術を施す店は本日も閑古鳥が鳴いている。

見目とは人を惹きつけるために重要な要素であろう。
第一印象のほぼ全ては見目によってなされるしその印象が容易く覆ることはない。
顔が良いから許される等と言ったこともあるのが世の中だ。

その見目を向上させると謳う男の見目は醜かった。
目の周囲が特にであるが焼け爛れておりとてもではないが男が謳う技術を持ち合わせているようには見えなかった。
かつてはそうではなかったと嘆く暇もない程に紆余曲折も端折られあれよあれよと言う間に男の住処と店は影街の方へと追いやられていった。
男の技術や能力に問題があるわけではない辺りが男にとってもまた憎らしいところである。
それらも無いのならばいっそのこと諦めることも出来たであろうに]
(7) 2022/11/21(Mon) 6:50:57

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

[現在も店を構えているのは誰かの『美』を磨くことを男の『美』の体現とする。
諦めきれない意地が半分と誰かの『美』を食いものにしていることが半分と中途半端な立ち位置で足掻きながらも影街に近づいていることを実感している。

そんな男は店の二階にあるベランダから居住区と影街を見ながら紫煙をくゆらせる**]
(8) 2022/11/21(Mon) 6:51:08
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。
(a3) 2022/11/21(Mon) 11:56:30

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

──かつての話──

[男は『美』肌の魔術師として名が通っている。
かつては栄光ある二つ名として。
現在は落ちぶれた者の代名詞として。
だが未来ではきっと誰も覚えてはいないだろう薄れゆく字。

かつて男は『美』肌をウリとし一世を風靡していた。
自身の肌も完璧で男の手に掛かれば最低10年はお肌が若返ると噂されていたが事実である。
男の前には皺もニキビも黒子もシミも弛みも存在は許されることはなかった。
珠のような肌を求め、光り輝かんばかりの『美』肌を手にせんと予約は一年先までいっぱいだった。

順風満帆。
正に言葉通りの生活を謳歌し忙しなくもやり甲斐のある日々を過ごしていた。

あの日、どこぞの大富豪のお嬢さんが男の手で『美』肌を手にしたにもかかわらず落選した腹いせに男を襲撃させ顔を松明で焼きご丁寧に瘢痕化するように治癒魔法を掛けて行くまでは]
(40) 2022/11/21(Mon) 17:45:02

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

[ヒトの第一印象は見目でほぼ決まると言われている。
『美』肌はそれを補うには十分すぎるものであるが、男にはお肌を磨くことはできてもヒトの心まで磨くことは能わなかった。

男は自分の顔を見て嘲笑した。
これが追い求めていた『美』肌の行き着く先であると、醜い顔を見てただ笑った。

歪に治癒された火傷の瘢痕は治せない。
既に治っているのだから治る余地がない。
痕はずっと残り続けていく。
まるで男の醜い心情が現れたかのように。

かつてが現在となった今では一等星を目指す星を食いものにしていく下衆な男を引き戻すように顔にあり続けている**]
(43) 2022/11/21(Mon) 17:56:04

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

[かつての男は主に既に一等星であった者たちをより磨くために技術と能力を費やしてきたが現在は一等星を目指す未熟な星たちを主に商いをしている。

理由としてはかつては広場に近い場所に店舗を構えていたものが影街スレスレの位置に転居したことにより単純明快なまでに料金が安くなったからだろう。
男の見目で一等星は近づかないが料金に苦心する層には程よいもので、同時に未熟な星が育つ様を見るのは男にとっては矜持を満たしてくれる。

小気味良い。
貧する生活ではあるが悪くはなく。
食いものにするにしても育ってからの方が『美』味なるものであるから最初から手を出すことはない。
二度、三度と効果を知り必要な行為であると思い込ませる。
意識に滴り落ちた毒はやがては全身に巡るものだ]
(52) 2022/11/21(Mon) 18:23:26

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

[男の生活は貧相なものだ。
店をやるのにも薬代やら何やらかかるのに収入は先の通り。
矜持のために意地でも格を下げることなく上に戻るために必要な要素を何一つ見たせないままに燻った生活をしている。

故に男は今日もパンの耳を食んでいたところに>>26予約してない客がやってきた]


この野郎。当店は予約優先でございますれば。
他のお客のご迷惑になりますからお帰りください。


[他の客は影も形もない上に店主は食事中ですらある]


前にも言ったよな?
お客のプライベートな時間だから見せないって。
俺は何度言えば良いんだ?


[さらに言えば本日の予約もないので見せられることは何もない、本当に何も。

男は言い終えるとパンの耳の残りを口に放り込みとてつもなく黒い珈琲を口に含み苦さに怖い顔を浮かべた**]
(56) 2022/11/21(Mon) 18:33:41

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

――ベランダ――

[男が紫煙をくゆらせ恐ろしく黒い珈琲を口に含んではこの世のものとは思えない程に苦々しいものを飲んだような顔をしていると真っ黒な梟が飛来してきた。
>>75黒き梟はいつも決まって同じ位置にとまり要件を伝えてくる。
梟が言語を語る光景は初見であれば物珍しさに瞳を輝かせようものだが残念なことに男は珈琲の苦味を口内に残したままの表情であった。
言葉が終われば男は口を開く]


これはこれは梟殿。
毎度完璧なる執事の様な振る舞い大変素晴らしい。
予約でありますが……。


[脳内に浮かぶ空白に男は超絶苦い珈琲を口に含んでいる時以上に苦々しい表情を浮かべた]
(90) 2022/11/21(Mon) 20:33:48

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

ブランシュ様に言伝を。
大体いつも通りの具合です。
来られたい日取りをお伝えください、と。


[言伝の内容で好きな時間に来られたしということは伝わるだろう。
彼の魔法店「ヴンダーカマー」の店主には世話になっている。
主に使用する魔薬の抽出を依頼するのだが対価に>>50「寿命」を求められたあたり男は自分のことを棚にあげながらも怪しいと言わざるを得なかったがそこは処世術。
努めて笑顔のままに『寿命よりも余程に若さを保たせますよ』と引き込んだのが付き合いの始まりであったか*]
(91) 2022/11/21(Mon) 20:33:51

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

――店内――

[男は末恐ろしい程黒い珈琲を二度口に含む。
>>83何度言っても理解してくれないこの野郎ことリュディガーは一体いつになったら理解してくれるのかと不毛な思考を脳内で広げる]


ちょっと軽めの痣やニキビが『美』を損なう。
軽めだから大事ないのではないんだぞ。
誰しもが不安なんだ。
少しの痕が尾を引くようにな。


[男は右手で自身の顔右半分を覆いそこにある瘢痕をなぞる]


お前さんの姉もそうだったんだろう。
不安だから同席を求めた。
来店したときの表情と吹き出物が消えたときの表情。
俺はどちらも覚えているよ。


[この世の終わりを迎えたかのような表情は吹き出物を消し去り終われば晴れやかな春うららかな日々のような表情へと変化した]
(93) 2022/11/21(Mon) 20:41:57

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

許可を取れる客がいるなら構わんさ。
チップを出す出さないはお前さん次第だ。
だが、見つからないだろうとは思っている。


[以前から仮に許可が得られるならば許可しようとは伝えてあると記憶している。
一等星を目指している星たちには描かれることは未だ荷が重かろうし、食いものにされた星であれば尚の事拒むだろう。

リュディガーだけの伝で連れてくることが出来れば宜しいと単純明快な解答を伝える]


見たいなら自分の身体を使えば良いだろうに。
お腹の方ならば見えるじゃないか。
うちはその辺りで差別も区別もしないからな。


[男女の差別区別はしないと暗に口にしているがこの男、リュディガーのことを男と思っている。
そのための野郎呼ばわりであり姉に関しても男と二人きりは怖いから弟を連れてきたのだろうと認識していた*]
(94) 2022/11/21(Mon) 20:49:56
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。
(a20) 2022/11/21(Mon) 20:52:47

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

――店内――

>>100言葉を返そうとして男は口を噤んだ。
現在までの間に『ケチではない』などのやり取りを幾度したことだろう。
パンの耳や珈琲を最低級のものにしている辺りケチであることに疑いはないのだが、事が事であればケチなことはしないと決めている。

呟かれた願いを叶える術は男にあるが為すためには僅かに築いた信用や信頼を失いかねない覚悟も必要なことも事実だ。

>>101変わり身を探すと言っているが可能かどうかはさておいて]


無駄な肉がなくなりほっそりした身体つきになれるな。
後は身体中の毒素を抜き出して肉体を健常化させたりな。
身体の線を整えるのも『美』肌の内だぞ。
何も吹き出物だけが対象ではない。


[男の場合でも肉体『美』を魅せるために余分な堕肉を落としたいならば可能だ。
流石に筋骨格から変えることはできないが]
(105) 2022/11/21(Mon) 21:42:11

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

はいはい、約束だ、約束。
指切でもしてやろうか?


>>104どうやら今日は帰ってくれるらしいが近々見つかっても見つからなくてもやってくるだろうことはいつもの流れなのでやや気のない返事をする]


お前さんも『美』肌を磨けば客の気持ちがわかるかもな。
描くなら気持ちがわかったほうが良いんじゃないか。


[結局は誰かを連れてこようとするだろうその背に助言を送り見送った]
(106) 2022/11/21(Mon) 21:45:06

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

……ふぅ。


[紫煙をくゆらせる。
これもまた魔薬の一種であり独特な香りがするものだ]


『綺麗』、か。
久しく本人以外からは聞かない言葉だな。


[男は一つ頷くと頬を噛むように緩むのを抑えながら大きく紫煙を吸い込み、噎せた。

今の表情をリュディガーに見せるわけにもいくまいと仏頂面で見送った後、店内にはそうした咳の音が響いていた**]
(107) 2022/11/21(Mon) 21:47:50
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。
(a23) 2022/11/21(Mon) 21:53:59

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

――店内――

[期待していなかったところから得た称賛に気がよくなるのだから男は身勝手なものだと自嘲しながら店内を掃除して回る。
客商売であるから暇であっても店内の清掃を欠かしたことはない。
特に術を施す円柱状の部屋は念入りに整えておく。

室内は白色で清潔感を出し過度な装飾品は存在しない。
絵画や絨毯を敷いているのは主にロビーの方となる。
中央に身体が沈み込む程に柔らかなベッドが一つあり、他の調度品はベッドよりも低い位置にしかない。
上を見上げると天井は吹き抜けになっておりステンドグラス風のガラスがはめ込まれ陽の運動によって室内に差し込む光の色や加減が変わるため白色である方が好ましい。

四角い店舗の中に円柱状の部屋があるのだから他の部屋の間取りは窮屈なものだが男は気にした風はなく二階に住んでいた]
(130) 2022/11/21(Mon) 23:16:06

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

――ベランダ――

[ベランダもそうした歪な部屋割りの結果生まれたものだ。
>>124慇懃無礼な黒い梟は伝えた言葉を適当に正して伝えてくれるだろう。

礼の品となると男は顎を擦る]


金よりは魔薬があると助かると伝えてくれるか。


[量はブランシュ嬢の方で決めてくれるだろう。
>>125飛び去る黒い梟を見送ると男は室内に戻った。

男が出来るのは『美』肌にすることだけで現在の年齢内で非常識なまでにお肌の状態を最高にするだけのことで実際の年齢に対し効果はない。
気持ちの持ちようにより若く感じることもあるだろうがそれはそれ。
男は自分の腕前に自信と自負があったが果たして使い魔を使役する女を満足させられているかと言えば少しばかり自信がなかった**]
(134) 2022/11/21(Mon) 23:24:06
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。
(a29) 2022/11/22(Tue) 0:22:49

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

――居住区――

[中央広場に近しい居住区の街路を男は歩いている。
時折立ち止まってはフェスの準備に明け暮れる人々を眺め喧騒が伝わってくる方向に進めば自ずと中央広場にたどり着く。
かつて男はこの辺りに店を構えていたが現在では足を向けることもない。

明日の一等星を目指す星たちが、既に一等星である星たちが、星たちに魅せられにきた人たちが熱狂し狂乱する。
男が熱狂の中心地に最も近くいた時は既に十年程も前の話だ]


よし、これで最後だな。


[落ちぶれた男は現在の店の壁紙を張って回っていた。
集客は一日にして成らず。
定期的に壁紙を用意し店舗情報の集まる掲示板に張ったりはするがすぐに剥がされたり上から別の紙を張られることなどザラにある。

ヒトを魅せれる者が優先される。
理解しているからこそ数や場所を考え網にかかる星を得るという涙ぐましい努力を続ける。
張り付ける紙も『美』肌だけではなく体調改善や娯楽を謳う文句もつけておく]
(183) 2022/11/22(Tue) 21:15:57

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

……今回は無駄にならないと良いがな。


[期待はしていないことはないが望みは薄かろう。

口コミで話題になった店の方が余程に繁盛するが男の店は男の見目だけで悪評が重ねることが容易なのだから期待できるものではない。
壁紙もいつものように役には立たないだろう。

ため息にも近しい吐息を溢し男は雑踏に紛れ込む。
目ぼしい星を探すために**]
(188) 2022/11/22(Tue) 21:27:10

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

――街路――

[雑踏に紛れ歩く男は周囲の熱気の中では浮いた存在であった。
熱狂や狂騒に憑りつかれているわけではなく、それでいてヒトを見て歩いていた。
視線は真剣そのものだが見ているのは肌である。

惜しい、もう少し、後僅かと勝手なる評しては『美』を披露する者たちを心の中で応援して回る。
男とてかつては中心近くまで行ったことがある身だ。
星が輝く様を見るのは好きなことである。

だが、同時に嫌悪ではなく感情を分析するならば羨望や嫉妬と言った類のものを覚えてしまうことがある。
星が最も輝く手前、その感情はとても強くなり客として着ていれば下衆な行為に及んでいる――と]


おっと……危ないな。


>>219小さな悲鳴と共に誰かがぶつかった衝撃が走る。
男の体躯であるから跳ね飛ばされることはなく、声の主が正しく声の通りであれば若い女であろうからと手を伸ばす。
雑踏の中で唐突に立ち止まるとより危ないと頭を下げる女性を路の端へと連れていく]
(233) 2022/11/22(Tue) 23:53:48

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

こちらこそすまないな。
俺も余所見をして歩いていたんだ。


[周囲で観光している者たちもまた同じように自分の周囲ではなく星を見て歩いているので止まると危ない理屈は明確であろう]


君は……。


[男は女性の衣装と髪、最後に瞳へと視線を移していく]


君も『美』の体現者だったか。
そちらこそ怪我はないか。
肌でも怪我していたら折角の綺麗な髪と瞳が勿体ないぞ。


[男に頭を下げてくれるのだから悪い娘ではないのだろうし、輝く手前の独特の雰囲気を纏っている気がする。
男が、とても、食べごろだと思う頃合いで――そのまま女の肌を見て]


惜しいな。


[不意に言葉に漏らしてしまったのはそんな言葉であった**]
(234) 2022/11/22(Tue) 23:53:54
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。
(a49) 2022/11/22(Tue) 23:57:28

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

>>252女性の視線が男の顔に向けば火傷の瘢痕を認めたであろう。
多くの"ヒトを魅せる者"たちは男の容姿を見ただけで距離を取ろうとしたものだが>>253ぶつかったとは言え微笑みを返されると男は僅かに目を細めた]


いや、失礼した。


[心の美醜は男には磨くことはできず男自身の心もまた瘢痕のように醜く爛れたものになっている。
一方的に惜しいと口にしてしまったことが何よりも如実に男の心情を表してしまった。
即ち、傲慢とも取れるものをだ。
持てる者は誰しもがではないがそうなっていくのだろう。
例え自身が"持たざる者"になったとしてもだ]


あなたを心配するのは当然のことだ。


[女性は輝く手前なのだろうか。
男は違いに気づかせてくれたことと無礼を詫びる意味で謝罪の言葉を紡ぎ、星を想う気持ちは当然であると唱える]
(255) 2022/11/23(Wed) 12:32:24

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

そしてもう一つ、失礼するならば。
俺はこれでも『美』肌に五月蠅くてね。


[男の見目を思えばその言葉は失笑に付するものだろうが言葉を続ける。
細めていた瞼を開き星の瞳を見つめながら男は自身の瘢痕に手を伸ばし撫でた]


俺を見れば分かるだろう。
肌は重要なファクターだよ。
髪や瞳が美しくとも肌が今一つであれば美しさも陰る。
いや、陰るは言い過ぎか。


[前置きを唱えると視線を一度逸らし雑踏を見ると再び視線を女性へと戻した]


あなたがどのような『美』を魅せているのか。
俺は知らないのだが百点満点の髪と瞳を活かすのに。
肌をもう少し磨いた方が良いと思ったよ。

服装を見るにそれなりに肌は見えるのでは?


[見目はどこかが際立っていても最終的には総合点として見られるものだ。
男の目から見てお肌の点数が後少し欲しいと、真剣な眼差しで伝えると男はまた女性の反応を待った。
一笑に付すか、或いは――彼女がどのような反応をするのかを認めるために**]
(256) 2022/11/23(Wed) 12:46:47

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

>>244横目で雑踏を見た際にちらりとよく見かける人物――リュディガー――を見た気がしたが営業中でもあるため男から何かしら気づいた素振りをすることはなかった。

ただ視線は合ったかもしれないが過分に反応すれば恐らくだが接近してくるのではないかと思っていた**]
(257) 2022/11/23(Wed) 13:00:33
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。
(a60) 2022/11/23(Wed) 13:32:02

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

――店舗・夜――

>>258大富豪が訪れた時間は就寝前の時間だった。
男はナイトガウンを羽織り戸口に立つと扉を開ける。

不機嫌そうな表情を隠すこともせず先程までくゆらせていた紫煙の残り香を吐き出す]


居るには居るがね。
俺はお肌の魔術師だぞ。
夜は肌のために寝る時間なんだがなあ。


[余程の事情があるのだろうねえと暗に含ませて一切引くことなく大富豪へと視線をやる]
(265) 2022/11/23(Wed) 15:18:03

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

>>259以前訪れた際に大富豪は小気味良い程に単刀直入に要件を伝えてくれた。
>>260内容もその隠すこともない傲慢さも気にいらないが唯一簡潔という二文字においては評価していた]


そうだな、悪い話ではないな。
だが、断らせてもらいましょう。


[貶められ影街に追いやられようとしていた。
誇っていた『美』肌も醜いものとなり大富豪のように嗤う者も数多い。
嗤いには最早慣れていた]


金なんてものはですね。
この街ではコバンザメのようなものなんですよ。
『美』に引っ付いているだけのものだ。

『美』は金になるが金は『美』にはならない。


[男は懐から葉巻を取り出すと遠慮もせずに火を点け紫煙をくゆらせ始めた。
魔薬の素材の一つで作ったもので精神的安寧を得られる代物は煙草とは異なる香りがする]
(266) 2022/11/23(Wed) 15:18:20

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

良い方の言い方をすれば……。
知っている癖にお人が悪い。


>>261提示された内容に悪い面は一つもないように思える。
然しながらパトロンがつくということはパトロンの意に副わなければならない。
その意が『美』を魅せる者と同じならば幸せなことだろう。
何せ街の中心で披露するには有力なパトロンが必要不可欠だからだ]


悪い言い方をすれば……。
喰えない狸ですね、あなたは。


[有力なパトロンの全てが善ではない。
中には悪いパトロンも存在すると男は目の前の大富豪にそちらの評をつけていた]


俺の『美』肌はね。
女神の寵愛を受けたい者にたたき売りしていますので。
シメオン・ジョスイ氏ご自身が求めるならば。
喜んでこの腕を振るいましょう。
(267) 2022/11/23(Wed) 15:18:37

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

[確かこの様に伝えたはずなのだが――]


今宵は俺の術を受けに?


[肩を竦めながら問いかける**]
(268) 2022/11/23(Wed) 15:18:43

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

>>263男は紫煙をくゆらせる時と同じように吐息を漏らした。
心の美醜は見て判別できるものではないが言動で伺い知れるところもある。
男を見て、笑わずに検討してくれている。
女性の姿勢にため込んでいた息を漏らしたのだが存外に緊張していたかと男は苦笑を浮かべた]


そう、だが見目だけ美しければ良いわけでもない。
女神が誰に微笑むのかは誰にもわからない。
わからないのだから最善を尽くしておく。


>>264僅か緩んだ表情を引き締めると男もまた真面目な面持ちを取り戻し懐から名刺を取り出すと女性に差し出した]


気を使っているのは理解できる。
あなたの肌は悪くはない。
ただ踊りは踊り子が、音は奏者が、絵は画家が。
それぞれが専門であるように肌もまた専門家が存在する。

俺はスカリオーネ。
こんな形だが『美』肌の専門家だ。
今以上にを求めてくれるならばその一助をしたい。
あなたさえ、良ければだが……。


[名刺の裏には簡単な地図もついており影街にほど近い店舗の位置がわかりやすく載せており迷うことはないだろう。]
(269) 2022/11/23(Wed) 15:39:45

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

……まあ、誰かに聞けば悪い噂が聞こえるだろうが。
俺の腕が落ちているわけではない。

検討してみてくれると嬉しいよ。
料金もこの辺りの店よりは安いからね。


>>264名刺を受け取ってくれるか、来店してくれるかは彼女次第だ。
望んでくれるならば施そう。

ただ、きっと、ものすごく悪い意識が出てしまいかねない相手であることは確かではあるのだが同時に磨きたい相手でもある**]
(270) 2022/11/23(Wed) 15:44:32
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。
(a63) 2022/11/23(Wed) 15:46:16

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

――過去――

それは見解が異なりますね。

俺に金がないから『美』を磨くことができなかった。
……そうではありませんよ。
例え"俺に"金があったとしても"俺の"『美』が疑われている。
広告塔である俺自身の『美』が損なわれているためにね。


>>271そもそも金があったとして、中央広場に近しい場所に店を構えたとして、今の男に客がつくかと言えば答えはNo.だろうことはこの地に落ちぶれた過程を鑑みるに明白だろう]


そもそもです。
金がなくて『美』を磨けないのは俺ではなく当人たち。
あなたが支援すべきはそちらでは?


>>272どちらが酷い言いようなのかとは言葉を返すことなく紫煙をくゆらせ煙を吐き散らす。
お帰り下さいこの野郎と煙が文字を描くことはないが迂遠に語る]


俺の腕は望む者に公平に振るいますよ。
飼育者ではなく星の卵が望んだ者を、ですがね。

その点であなたが支援した者が望んで来るならば。
俺が拒むことはないと言いましょう。


[魂は売らないが技術は売ると伝え見送ったわけだが]
(280) 2022/11/23(Wed) 16:40:54

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

――現在――

そちらは何ともですねえ。
そもそもヒトの基準で捧げて女神様が喜ぶかどうか。
せめてもの一助ができれば幸いですがねえ。


>>274男の本質は変わってはいない。
気が短いと去った大富豪もまた変わってはいないのだろう]


言ったでしょう。
俺の問題の本質は金ではなく意識の問題です。


[意識の問題は街のものであるから解決する術はないと首を横に振るう。
如何に腕を買われ幾人の『美』を磨こうとも男に心を磨くことは出来ないことを知ってしまった今、言われるままに機械的に『美』を磨き続けることは苦痛でしかない]
(281) 2022/11/23(Wed) 16:41:17

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

悪くはないんですよ、今はね。
苦心して金を稼ぎ最後の一押しにと。
藁にも縋るように願う者の相手をするのはね。


[そしてそんな星の卵を食ってしまうことがある男自身に嘲笑してしまう。
目の前の大富豪と男の何が違うかと言えば、好みの問題だけの気はしている]


だから答えはNo.ですよ。
そもそも『美』肌をウリにしている俺のところに。
こんな時間に来ないでいただきたいものですね。

前にも言いましたがあなたが支援した者が。
望んでこんなところに『美』を求めてくるならば。
俺は喜んで術を施しましょう。


[金は『美』磨く道具になる。
だだ、懐が温かくなり豊かさという毒に犯されればどだろう。
それでも尚、『美』を求めてやってくるなら、という話だ。

男の返答は変わらない**]
(282) 2022/11/23(Wed) 16:42:17
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。
(a64) 2022/11/23(Wed) 17:27:13

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

――出生――

[男が一途に『美』肌に向き合う理由はそれ以外に満たされるものがないからだ。
生き方の一つとして『美』を選び磨いてきた者たちと異なる部分として男は生まれた時から『美』と相対しなければならなかった。

男は『美』を求めたパトロンの一人が狂気の末に人と妖の間に産ませた子である。
妖と聞いているがそれが精霊の類なのか、魔物の類なのか、はたまた怪異の類なのかまでは知らされていない。
何せ事実を知る者は男が自我を持ち周囲で起った事柄を自らの意志で記憶に留め始めた頃には皆いなくなっていたからだ。
男は気づいた時には孤児院で生活していたし出生について僅かにでも聞けたのは他の者と比べると幸運だったのだろう。

男の見目はヒトと変わらないが操る魔法がヒトの範疇からズレている。
普通ではないモノとし過ごした幼少期と自らの魔法について考えて過ごした卒院するまでの日々の中で当時男が出来たのは肌を美しくすることだけであった。

生きていく術などこの美と芸術の街で生きるしかなく。
生きてきたからこそ持ちうる矜持、意地、類するものを持ち合わせてしまった**]
(283) 2022/11/23(Wed) 18:22:35

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

――街路端――

[男の二度目のわかりやすい吐息は安堵のものだった。

>>289真剣な眼差しで見つめられるのは中々に居心地が悪いものがある。
どこかの狸親父(大富豪)が放つ威圧感に近しいがこちらは本物を目指すからこそ放たれる類のものだろうか。
見定められている間、男は表情を崩すことなく名刺を持つ手も意志で震えを収めていたが>>290女性の、リリーの手が名刺を受け取り裏面も確認してから懐へとそれがしまわれるのを見ての反応である]


そうなっているようですね。。
『美』肌を謳っているものの肌が醜いのだから。
俺の腕前までもが同時に疑われているのが現状で。


[受け取ってもらったことで肩の荷が下りたとばかりに肩を竦める。
冗談めかしているが全て行われてきている事実の一端。

その先にある歪みから生じた出来事が表に出ることがないのには絡繰りがあり、当面現在の男は真面目な仕事人間風であるため意識が漏れ出る隙間もない]
(297) 2022/11/23(Wed) 19:39:45

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

リリーさん、ですね。
お待ちしておりますよ。是非にもね。
予約はできればして頂けると助かります。
少ないながらも他の客と被るといけませんから。


[『美』の星を目指す者の微笑みは何と綺麗なことだろう。
男が望んでも出すことができない気配を齎すリリーに男はなるだけ精一杯の笑みを浮かべ、昔取った杵柄で華麗な所作で一礼を返した。

来店の予約はいつでも構わず、今決められるならば被らぬようにと調整をして時刻を返答しよう]
(298) 2022/11/23(Wed) 19:39:50

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

[リュディガーを一度見かけたものの>>287隠れられると男では見つけることは難しい。
一部始終を見られたであろうかどうかも分からない。

リリーとはやりとりが終われば挨拶を交わしてから別れただろうがその時周囲を見回してもその姿は見えず男は首を傾げて雑踏にまた消えようとするだろう。

魔法は便利だが万能ではないのだ。
少なくとも男にとっては――**]
(302) 2022/11/23(Wed) 19:43:12

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

――居住区・夜――

[かつてと現在。
男が知ったのは心の美醜という産物。
『美』にどうしてか付属してしまうもの。

男自身も目に見えないが確かに存在し男の内には火傷の瘢痕よりも酷く醜いものが芽吹いている。
大富豪は見目を醜いと言ったのだろうが男は心の在り方を問われたようにも感じられていた。

心の問題の難しいところは見えないだけではない]


はは、今宵冗談が冴えますね。
矜持がなくば『美』はなりえない。
あなたの腕前も矜持あってのものだったでしょうに。


[矜持、自尊心、数多の言葉で表されるが信念とも呼ばれるものがあるからこそ立っている。
過去の話として持ち上げながら去り際の言葉にそれはどうもと華麗な一礼をして見送り戸を閉め塩を捲いた]
(306) 2022/11/23(Wed) 20:15:12

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

矜持のない『美』ほど浅く、薄く、平たいものですよ。
あなたが一番理解できることのはずなのですがね。


[これも金の魔力なのだろうかと手を動かし葉巻を取ろうとして懐にないことに気づくと男は手持無沙汰に頭をかいた。

吹けば飛ぶ程度の店である。
何をどうにかされれば店は消えてしまうだろうが――]


それでもこの胸に宿した炎は永遠に消えはしないのに。


[男は肩を竦めると寝室へと戻りベッドに入ると長く吐息を漏らしてから目を瞑った**]
(307) 2022/11/23(Wed) 20:15:22
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。
(a70) 2022/11/23(Wed) 20:42:49

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

――街路端――

>>316男はリリーの言葉に頷く。
直前に瞳が瞬き星が散りばめられたが理由を伝えることはなく。
向けられる視線の意味も察することはできない。

自分が肌に術を施せばその星も輝きを増すことを男は疑ってはいない。
一等星の気配を垣間見せるリリーに術を施せる喜びと、同時に施した後に自分が持つである意志を隠し男は頷いて見せるだけに留めていた]


その時分であれば問題はないです。
ご来店をお待ちしていますよ。

こちらこそ、ありがとうございます。
この出会いも女神の祝福でありましょう。


[女神の祝福と謳うがその皮肉さに男は微笑を浮かべ他の笑みを殺した。

最後に浮かべてくれた笑みを裏切ってしまうであろうことは間違いないがその笑みが素晴らしいものである程にどうしようもなく胸の内が震えてしまう]


良いフェスを――。


[長らく口にすることのなかった言葉を伝え男はその場を後にした**]
(326) 2022/11/23(Wed) 22:14:41

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

――街路――

[リリーと別れた男は少々上機嫌に明日のフェスに賑わう街を歩いていた。
男自身の手で『美』に貢献できるというのだから気分も良くなるものだ。
久しくなかった極上の星への想いは万感である。

>>328足取りも軽やかに雑踏の中を歩いていると名を呼ばれリュディガーが追い付いてきた。
探していると言っていたが先ほど一度姿を見かけていた男としてはどこに潜んでいたのかと訝しむが続く言葉に得心をした。

ずっと願い出てきていたことが叶うのだからリュディガーとしても気が気ではなかったのだろう。
可愛げのないやつだと思っていたが中々こうしたところは可愛げがあるようだ]


……本気か?


[ただよくよくその話を聞くに>>231>>232本当にそれで構わないのかと男は逆に心配になってしまう。

ブラン――ブランシュの愉悦の笑みが見ていなくとも思い浮かぶ。
>>334言伝も聞けば猶更に]
(340) 2022/11/23(Wed) 23:10:14

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

リュディガー……お前……いや、なんでもない。


[男は口を噤んだ。
リュディガーとブランシュの契約なのだから男が口を出すことではないのだ。

最初から最後まで――止めることはダメだと。
ゆっくりと、楽しく――リュディガーが何を言おうともブランシュに施したことと同じことをしろと認識してしまう]


……約束だからな。
予約は承っているからブランシュ嬢の後に入れておくよ。


[きっとブランシュは男が手を抜くことは許さないであろう。
男は覚悟を決め前を見ながら視界に入った美味な珈琲を飲ませてくれるカフェを指さした]


リュディガー、良かったら飲んでいくか?
今日は俺が奢ってやるぞ。


[どうしてこうなったのか。
男は考えることを止め、来る時間に降りかかるであろうリュディガーの災難を先に労うために一杯誘った*]
(341) 2022/11/23(Wed) 23:10:25
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。
(a80) 2022/11/23(Wed) 23:12:14

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

――街路――

[男もまた『美』という夢を追う生き物なわけでリュディガーの喜びに水を差すような真似はすることはない。
差しておいた方が後々良かったかもしれないが今一時の高揚を抑え込まれた方が腹立たしいまであることは男は良く知っていた。

>>342男の表情に気づいたろうにリュディガーの調子は変わらなかった]


そう、それだな、それだ。
ただブランシュ嬢がしたコースと同じのなのだろう?
当日彼女がどのコースを選ぶのかは分からないからな。


[「基礎ケア」なんてものがあったのかと頭の中で疑問が浮かぶがきっとあるのだろう。あることにしよう。
忙しなくなくなったため男は一人の客に対しかける時間を増やすことができている。
じっくり、ゆっくりとケアをし極上の時間を提供するいつもので良いのだろう。
来店時に最終確認としてブランシュに問う点を覚えておき雑踏からリュディガーを連れて抜ける]
(349) 2022/11/24(Thu) 1:05:57

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

指切か、中々古めかしい風習を知っているんだな。
俺も手抜きはしないから安心してくれ。


>>343そうするとベッドをもう一つと男物の着衣が必要だろう。
笑みまで浮かべているリュディガーを他所に男は準備のことを考えながら件の珈琲店の扉を開け中へと入った。

珈琲店は人気がある風というよりは古風な作りの店内で穏やかな音楽が流れている。
この音楽、魔法的な道具で人もなしに演奏される。
ずっと欲しいと思っており同じものを用意するとして奏者に縁がない男には手が出し難いものであった。
店内の客も静かなもので皆思い思いに穏やかな時間を過ごしていた。
店の主人もまた物静かな御仁であり久しく来店する男に笑みを向けてくれる。
居心地の良い店である]


好きなものを頼んでくれ。
明日の英気を養うためにな。


[完全に悟りの境地に至っている男は普段になく優しくリュディガーに接し、指切までもして『美』味なる珈琲を楽しむ一時を過ごした。
彼――にとって珈琲の味がどうであったかなど感想や他にも話が出来ればしただろう。

リュディガーの受難の日。
>>344別れ去り行く背を見送りながら受難を齎す片割れとなる男もまた背を向けて店への道を歩いく*
(350) 2022/11/24(Thu) 1:06:19
「邪毒」 スカリオーネは、メモを貼った。
(a86) 2022/11/24(Thu) 1:07:31