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人狼物語 三日月国


59 【R18RP】花韮の咲く頃

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【人】 矢川 蛍

  わたしはね。
  最初は節約して、お金貯めて
  家を建てられたら素敵だなあって思うの。
  子供は、授かったらその時に考えたいかな。
  まあでも、ずっと実家だったから
  ……うちに二世帯、嫌でしょ?


[なんだか父さんが嘆いていた。
 三階建てを持て余してしまうから
 一階を両親、三階を私たち、
 二階を共有スペースに……なんて話が
 チラッと出ていたからしてみるけど、
 それだとわたしの環境があまり変わらないし
 二人暮らし、新婚さん、できないじゃない?
 だから一応話したけど難色は示す。
 ついでに、今は亡きおばあちゃんが
 一階に住んでた元から二世帯住宅だったことも。]
(8) 2021/03/09(Tue) 20:08:51

【人】 矢川 蛍

[果実酒やカクテルを楽しんだり
 ゼクシィの分厚さに驚いたりしながら日々を過ごして、
 そんなとある日。
 ちょっと、ううん、かなり緊張して
 隆司さんのお母様達にご挨拶しに行った。

 もう今は薄くお化粧することも覚えた。
 シンプルなワンピースを選んで、
 手土産は一応きちんとした御進物を選ぶ。
 おかしくないかな、大丈夫かなと
 何度も隆司さんに確認しながら
 どこで会うことになったんだろう。]


  はっ! 初めまして!
  その、隆司さんとおつきあいさせて頂いております
  矢川蛍、です。

  この春から栄養士として
  よこだて保育園に勤務が決まっています。

  若輩者ではありますが、
  その、……よろしくお願いします……!


[深々と頭を下げてご挨拶。
 赤面症というわけでもないのに顔が真っ赤で
 暑くてたまらなかったな。**]
(9) 2021/03/09(Tue) 20:09:38

【人】 上原 隆司

>>7肌を重ねることを躊躇わなくなってから、蛍がどんなときにそれを望むのかも隆司は気づき始めた。

 気づいてからは、それとなく自分から誘いをかけることもあった。
 向こうから甘えてもらうのは嬉しいけれど、気づいたときには自分から甘えさせたいと思っていた]
(10) 2021/03/09(Tue) 20:58:40

【人】 上原 隆司

  家かぁ……郊外になら建てられるか……?
  俺の仕事は在宅勤務できなくもないしな……。


[通勤が多少不便でも、出社がたまにならなんとかなるだろうかと考えてはみた。
 矢川家の話になると悩んで]


  二世帯住宅って、玄関二つで
  居住空間分かれてなかったか。

  家建てるつもりで貯金するなら、
  その間住まわせてもらうのもいいんじゃないか?


[とは言っても、頭金くらい貯めたらあとはローンなのだろうけれど。
 1階と3階に離れればそんなに互いの生活は気にならないような……と考えてはみたが、独り暮らしの長い隆司は、伴侶の両親と一つ屋根の下は気が重くなりそうだった]
(11) 2021/03/09(Tue) 20:59:01

【人】 上原 隆司

[母親に電話を入れた1週間後。連休に重なる週末を使って、隆司は新幹線で実家に帰ることにした。
 もちろん、蛍を連れて。>>9

 実家では今は両親だけが暮らしている。父親は未だに現役で働いているし、母親も当たり前のように自力で家事をしている、活力のある夫婦である。

 2人とも蛍を大いに歓迎して、その日は母親が作った夕食が待っていた。
 そこにはすっかり食べ慣れた味からコショウだけ抜いたような卵焼きもあった]


  おお、これだこれ。
  蛍のやつのほうが美味いけど。


[長年食べていた味を懐かしみながら、隆司は母お手製の料理を数年ぶりに食べたのだった。
 もし蛍が料理の工夫について問えば、きっといろいろなことを教えてくれるだろう]**
(12) 2021/03/09(Tue) 20:59:27

【人】 矢川 蛍

  うーーーーーん……。
  玄関は同じだから、なんちゃってなんですよね。
  一階と2階にそれぞれキッチンありますし。
  トイレは各階ありますしね。

  まあでも、……やっぱり二人きりが良いかな、最初は。
  新婚さんだもの。

  ……まあ、そういうても一応あるって事で。


[結局、わたしが希望したのは2LDKの
 キッチンが広めの部屋だった。
 楽器はカラオケでも練習できるし、
 消音器具を使って休みのの昼間に演奏しても良い。
 そうそう、これからは休みの日が同じなの!
 土日の勤務があるからだけど、
 実は密かにこれが嬉しかった!]
(13) 2021/03/09(Tue) 21:56:18

【人】 矢川 蛍

[それはさておき、新幹線に乗って
 隆司さんの実家にご挨拶に行った時は
 とてもとても歓迎してもらえた。
 卵焼きも美味しく頂いていたのに
 隆司さんがそんなことを言うから>>12
 嬉しかったけどあわててしまった。
 ああでも、結局年齢も伝えたから
 お付き合い当初は高校生だったことは
 バレてしまったとは思う。
 夕飯の手伝いもして、お片付けもして。
 その時に料理のコツを聞いたりして。
 そのまま泊まらせてもらったなら、

 ……流石にデキナイ。できません。ハイ。

 うずうず、ちょっと熱を持て余してはいたけれど
 擦り寄って寝るに留めて。
 帰り道、もしくは隆司さんの家に帰った後。
 思う存分甘えたかもしれない。]
(14) 2021/03/09(Tue) 21:56:38

【人】 矢川 蛍

[なお、うちの親の場合は
 終始にこやかな母と、
 ちょっと面倒くさい感じの父だった。
 それでも最終的には、
 この子をよろしくお願いします、
 これからもよろしくお願いしますと
 やりとりができたはず。

 だから、私たちは。
 指揮を上げる前、晴れて夫婦になったんだった。]


  それにしても、結婚式……する?
  写真だけでも良い気がしてるけど。


[なんて、ゼクシィの情報量に圧倒されながら
 首を傾げた後日談。**]
(15) 2021/03/09(Tue) 21:56:57

【人】 上原 隆司

  そうだなあ……
  あんまりはっきり分かれてないと
  俺も居心地悪いかもしれないな。

  独り暮らしが長いもんだからさ。


>>13矢川家の事情を聞くと悩んでしまい、隆司は素直に伝えた。

 そうして選んだ2LDKの部屋は、子どもが小さいうちなら暮らしていけるだろう。その先で改めて考えても良いはずである。

 休日が同じになると共に外出がしやすくなる。それは隆司にとっても喜ばしいことだった]
(16) 2021/03/09(Tue) 22:13:13

【人】 上原 隆司

[付き合い始めたときに高校生だったと知られたときは、さすがに隆司の両親の反応は微妙だった>>14


  ストーカーに遭ってたから
  ほっとけなくてなぁ……。
  心配して構ってるうちにいつの間にか。


[だいたい事実を話すと、だいたい納得してはもらえたようだった。
 隆司がそういう性分には見えていなかったようで、意外そうにされていたが。

 さすがに実家で、両親が同じ屋根の下に寝ている状態では蛍に手を出そうという気には隆司もなれなかった。
 そんなわけで、帰宅してからゆっくりと2人の時間を過ごしただろう]
(17) 2021/03/09(Tue) 22:13:45

【人】 上原 隆司

>>15矢川家へは、隆司は矢川父の好きな酒を蛍に尋ねていた。もしあるならそれを持っていっただろう。
 酌み交わしてくれるかはわからないが。

 学校の送り迎えをたびたびしていたし、高校の卒業式でも会ったことがあるし、そこまで悪い印象でないとは信じたかったが。
 やはり娘が嫁に行くとなると、父親は複雑なもののようである]


  この5年間、蛍さんに支えられてきました。
  これからも共に支え合っていきたいんです。


[結婚の申し込みにはそんな話をして、互いによろしくお願いしますとやりとりをして、挨拶が終わったのだった]


  蛍は式に興味ないのか?
  俺はどっちでもいいが……

  記念写真ぐらいは撮るか。
  蛍のウェディングドレス姿は見たいからな。


[隆司も結婚生活には魅力を感じても、結婚式自体への憧れはさほど無かった。
 それでも記念写真は互いの両親にとっても一区切りとなるだろう]**
(18) 2021/03/09(Tue) 22:14:09

【人】 上原 隆司

>>17ちなみに、卵焼きに関する隆司の感想は、母親は笑って流していた。

 当たり前である。
 嫁より母の飯のほうが美味いと言い出す息子だったとしたら、かえって心配になるに違いない]**
(19) 2021/03/09(Tue) 22:20:36

【人】 矢川 蛍

  そう、落ち込んでいるところを声かけてくれたんです。
  それがあったから、今の私があります。
  ……。


[流石に最初の一言は。
 そう声をかけそうになって我慢する。
 あの時のことは忘れてはいないのだが
 あの人ことがあったからの縁でもあるから。
 穏やかにすぎた、隆司さんの家族との顔合わせ。
 うちの家族とも概ね良好だったけれど。]


  ……わたし、支えてた?


[その自覚は全くなかった。>>18
 いつだって自分が支えられてばかりだと
 そう思っていたのだ。
 何かしらで支えていけていたなら嬉しいし
 これからもずっと一緒にいたい。

 なんて、そんなことを聞いたのはその話の後。
 母は嬉しそうに、父は渋々と、
 それでも結婚を承諾してくれた。]
(20) 2021/03/10(Wed) 16:59:33

【人】 矢川 蛍

  結婚式は。
  ……お金がかかるのと、呼ぶ人に迷うのと。
  やるなら家族だけ、とか。
  呼びたい友達も片手くらいはいるけど、
  隆司さんはどう?
  興味ないって言うより、呼ぶ人に迷うから
  やるなら家族だけか、ごく少人数が良いけど
  会社の人とか……未知の世界で……。


[そう、私の場合がちょっと面倒くさい。
 入社しました!
 結婚式しますから来てください!
 ちょっと、うん。
 入社したてで良いのかな? って思っちゃう。
 良いのかなあ、その場合どこまで呼べば良い?
 勤務先が一般の会社とは違うから尚更。
 園長? 理事長? 主任? 同僚は良いよね?
 そもそもそんなに抜けたら保育園の運営が
 微妙な気もするから尚のこと。
 呼ばなくて良いのかな、私がそれでも良いなら
 隆司さん側が誰を呼んでも良いのだけど。

 そんなことを説明しつつ。]
(21) 2021/03/10(Wed) 16:59:48

【人】 矢川 蛍

  うん、私もドレスは着たいかな。
  写真は記念になるし、年賀状にも使えるし。

  ……ふふふ。


[隆司さんにタキシードも似合うだろうなあ。
 カッコ良いだろうなあ、なんて考えたから
 思わずニンマリとしてしまった。
 なるべく早めに日をとって
 写真だけでも、式があっても執り行いたい。
 なんて思うのは、さいきんやっぱり致しているから。
 授かる可能性がある以上、その前に
 ドレスを着たいな、と言う気持ちはあるのだった。*]
(22) 2021/03/10(Wed) 17:00:26

【人】 矢川 蛍

[そうして、入籍から(6)3n12ヶ月経った頃。
 それまでにはその"ドレスを着るイベント"も
 しっかりこなしていた。
 そんな、ある日。]


  ……うーーーーーーん……。


[どうにも調子が出なくて、微熱が続く。
 仕事には行っていたけれど夜にはここ数日
 帰ると寝る、という生活が続いていた。
 それでも、隆司さんのお夕飯はと
 なんとか起き上がって、ご飯を炊いておかずを作る。
 でもわたしは一緒にご飯は食べないで
 ソファでぐて、と転がってしまった。

 眠い……。と。
 気づくと目を閉じてうたた寝してしまう。
 疲れてるのかなあ。**]
(23) 2021/03/10(Wed) 17:01:33

【人】 上原 隆司

>>20出会ったきっかけについて、蛍が何か言いたげだったのを隆司は感じていた。

 それで、実家に寝泊まりして2人きりの時間ができたとき、気にかかっていたそのことを話してみようかと思い立ったのだ]


  あのときはなぁ……、
  覚えてもらってるか自信がなかったんだよな。

  知らない奴にいきなり優しくされたら
  気持ち悪くないか。下心ありそうで。


[今思い出しても言葉選びがよろしくないと隆司は思う。>>0:8
 しかしどう声をかけるのが最良だったのか、未だに答えは出ていなかった]*
(24) 2021/03/10(Wed) 17:42:57

【人】 上原 隆司

  心と食生活の支えだったぞ。


>>20矢川家の両親と対面後、2人で話したとき、隆司を支えていた自覚がなかったらしい蛍に、冗談めかしてそんなことを答えた。

 食事を作ってくれる人がいることは、隆司にとってはとても嬉しいことだったのだが。
 彼女も楽しんでやっていたことだったあたり、相性がよかったと言えるのかもしれない]*
(25) 2021/03/10(Wed) 17:43:21

【人】 上原 隆司

>>21結婚式に呼ぶ人の話をされると、隆司も悩んだ]


  んー……呼びたい人ねえ。
  俺が呼んで蛍が呼ばないってのも微妙だし、
  そこまで親しい相手がいるわけでもないしな……。


[隆司に恋人がいることを知っている同僚は数人いるが、元々私的なことはあまり話していない。
 呼んでもいいのだろうけれど、呼ばなくてもいい気もしてしまっていた]


  俺たちの親だけ呼んで小さくやるか?
  顔合わせがてら。


[両親同士が知らない仲なのはさすがに、と隆司は思った。
 自分たちが鎹であればいい話なのだが、両親同士の交流もせっかくだからあればいいのではないかと思ったのだ。

 ちなみに「授かる前のドレス」については、むしろ授かっている間の限られた時間にドレスを着たいという人もいるという話を聞かせただろう。
 ともあれ蛍の意志を尊重して、家族だけで早めに行うことになったのだった]*
(26) 2021/03/10(Wed) 17:43:46

【人】 上原 隆司

[隆司の仕事が立て込んで遅くなりがちだった頃、蛍は体調を崩していた。>>23

 帰るといつも早寝で、やけにうたた寝も多いように感じる。
 それほど体調が悪いのだろうかと心配していたら、いよいよ食事する余力もないようだ。

 帰宅して早々、隆司は心配でたまらず、自分も食事どころではなくなった]


  大丈夫か? 蛍……。
  微熱が続いてるって言ってたが。


[ソファに倒れたままの蛍に毛布をかけてやりながら、頭を撫でようとそっと手を伸ばして]


  あんまり調子悪いなら、病院行ったほうが……。
  微熱続きって良くないって言うだろ。


[生活が急に変わりすぎて疲れたろうか、仕事と家事はやはり両立が大変なのでは。そんなことばかり心配して、別の可能性に思い至らなかったのだった]**
(27) 2021/03/10(Wed) 17:44:10

【人】 矢川 蛍

  あ、うん、それが良い!
  家族だけで……披露宴じゃなくて、お食事会みたいに?
  そう言うの、探してみよう?


[そんなふうに話し合って、バタバタと
 早めにやろうと考えるとなかなか忙しかったけれど
 どうせならジューンブライドが良いなあ……、と
 思い付いてしまったのがいけなくて。
 間に合うけれど超特急。
 それでもお互いのお休みが平日だったから
 その日に、と式を予約できた。

 両親に招待状を送る。
 もちろんその前に予定の打診はしていたけれど
 いよいよか、なんて父さんはしんみりしていた。
 母さんにはサムシング・フォーと言うのよ、と
 一つ贈り物をしてくれた。
 母さんが結婚式に付けていた、パールのイヤリング。
 それを今風に直して、Something Old。
 Something Newは、指輪かな。
 Something Blueは、ウェディングガーターのリボン。
 Something Borrowedは、ウェディングドレス。
 そんな、花嫁の幸せの4つのジンクス。
 それに身を包んで、わたしは晴れた6月のある日に
 小さな結婚式を挙げたのだ。

 大好きな貴方と。]
(28) 2021/03/10(Wed) 18:52:27

【人】 矢川 蛍

[少し伸ばした髪を結いあげてティアラを付ける。
 ドレスは肩を出したスレンダーラインのもの。
 あんまり可愛いのより、スッキリしていた方が
 自分が好みだったけどどうかな?
 ストンと落ちたスカートの裾が床に広がって
 波紋のように綺麗なレースが広がってるのが素敵なの。
 ……隆司さんの評価はどうだったかな?

 普段はしないお化粧をしっかりしてもらう。
 プロって凄いな、なんてしみじみしながら
 母さんにも父さんにも綺麗だと褒められて。

 ……ヴァージンロードの先にいる貴方の元へ。]*
(29) 2021/03/10(Wed) 18:52:45

【人】 矢川 蛍

[またうたた寝していて、人の気配に目が覚める。
 具体的に言えば意識が浮上しただけで
 目を開くことはできていなかった。]


  ……んぅ。
  ……んー。えっと、あのね。


[確かに、この状態が続いているのを見れば
 優しい隆司さんだもの、気を遣ってしまうのは
 わかっていたはずなのに。

 唸りながらゆっくりと瞼を開く。
 もぞ、と起き上がると手を伸ばした。
 隆司さんの手をキュッと握るために。]
(30) 2021/03/10(Wed) 18:53:04

【人】 矢川 蛍

  大丈夫、心配しないで……って、言っても。
  心配になるよね、ごめんね。
  えっとね……?


[どうしてわたしの歯切れが悪いのか。
 理由は一つ。ちょっと、怖いからだ。
 もちろんとても嬉しいんだけれども
 過去にいろんな話を聞いたから。
 だから、安定期になってから……?とも思ったけど
 こう調子が悪いと自分も気付くし、隆司さんも。
 だから私は隆司さんの手をにぎにぎして
 少し迷った挙句、そっと小さな声で囁いた。]
(31) 2021/03/10(Wed) 18:53:22

【人】 矢川 蛍

  ……あのね、えっと、たぶん。赤ちゃん。
  初診料は保険効かないって言うから、
  お給料日の後に……きちんと確認するつもり、で。


[奇しくも今はお給料日直前。
 貯金を下ろせばもちろんあるんだけど、
 一定の生活費以上に下ろすのがなんだか気が引けてた。
 いつも余るからそれを使えば良いんだけど
 なんかこう、あまり早く調べても分からないと言うし。

 なんて、いろんな言い訳をしながら
 まだ病院には行ってなかったけれど
 スマホを取り出して、ほら、と。
 妊娠検査薬で調べたそれの写真を見せた。

 ……実物は尿をかけるし、保存は嫌だったんだよね。**]
(32) 2021/03/10(Wed) 18:53:38

【人】 上原 隆司

[超特急のジューンブライドで、意外にもテンションを上げたのが隆司の母であった。
 花嫁だけがサムシングフォーでもあるまいと、せめて何か受け継がせようと思ったらしい。
 その結果、隆司は父から礼装用のネクタイを貰い受けることになった。

 タキシードは蛍のドレスと色を揃えて、ベストはライトグレー。ネクタイと靴は艶やかな黒だった]
(33) 2021/03/10(Wed) 20:08:29

【人】 上原 隆司

[日頃、隆司は蛍を可愛いと思うことが多かったが、ドレスを着た蛍は綺麗だった。>>29
 彼女が好みだと選んだドレスは、彼女の大人っぽい魅力を存分に引き出すものだった。

 ヴァージンロードを自分の元まで歩んでくる妻を見ていて、隆司は強く思ったのだ。
 「2度目はいらない」と]*
(34) 2021/03/10(Wed) 20:08:50

【人】 上原 隆司

>>30手を握ってもらって、>>32体調不良の理由を聞いた。
 それを隆司が現実のことと受け止めるには、しばし時間がかかった。

 というのも、いつかその日が来るのは分かっていても、具体的に想像したことがなかったのだ]


  ……本当に?
  それは……、早く確かめてこなくていいのか?

  貯金はずいぶん前からしてるから、
  金の心配はそんなにしなくても大丈夫だぞ?


[写真で見せてもらった簡易検査の結果を見て、もう一度彼女の頭を撫でた。
 もし本当にそうなら、とても嬉しいことだが……はっきりとしない分、隆司は反応に困ってしまった]
(35) 2021/03/10(Wed) 20:09:10

【人】 上原 隆司

[元々隆司は給料が余るような生活をしていて、その分を積極的に貯金していた。
 それが付き合う前からだったから、それなりの額の貯金は一応あったのだ。家が建つほどではないけれど]


  仕事休んでついていこうか?

  調子も悪そうだし、
  ひとりで外歩かせるのが不安だ。


[彼女をひとりで外出させるのが不安なのは本当だった。
 このところの怠そうな様子を見ていて、仕事に行かせていいものか悩むほどだった。

 家事もできることは手伝っていたが、料理は蛍が望んでしていることだからと手出ししづらかったのだった。

 だからせめて、他のできることをと、彼女を見つめて声をかけた]**
(36) 2021/03/10(Wed) 20:10:07

【人】 矢川 蛍

[ヴァージンロードの2回歩くだなんて
 私は想像もしなかったこと。
 だってこれからずっと隆司さんと一緒に
 生きていくんだって決めてたから。

 隆司さんのもとについて、父さんと離れる。
 俯いてヴェールをあげてもらって、
 カッコいい隆司さんの姿にふにゃ、と
 顔が少し緩んでしまったのは仕方がない。
 普段はお互い着ないような服。
 それに身を包んで、新たな門出の区切りとする。

 誓いの言葉を告げて、
 指輪を交換して、
 誓いのキスを交わす。
 思えば両親の前でキスなんて恥ずかしかったけれど
 この時は自然と目を閉じて、彼を待って。]


  ……カッコいいです。隆司さん。


[こそっと告げた結婚式。
 その後に集合写真や記念写真を撮って。
 食事会ではうちの親も緊張してたな。
 なんだか私たちらしい穏やかな式を挙げられたと思う。

 その時のブーケは奮発して
 ドライブーケにして記念に撮ってある。
 新居のリビングに、写真と一緒に飾った。*]
(37) 2021/03/10(Wed) 21:11:15