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【人】 ツァカリ[『主』であるアルの下につくヴラドとは、 数回ほど、顔を合わせたことがある。 アルより随分と年上のように見えたから、先程聞いた 弟の方ももしかしたらアルより年上なのかもしれない。 オレには柔和な顔を向けていたが、 アルとは親しみもあるだけに 時に兄のような父のような顔をしていたのが印象深い。 主人の動向を見守りたい、というのも分からなくはないので。 同行する、というのなら、まあ。 とやかく口出しをする気にもならないのだが。 部屋に居る時ぐらいは、きっと気を利かせてくれるだろう。 タタミに興味を持ったアルに、そう。と軽く頷いて。] ああ、家の中で靴を履かないらしいな。 [目にしたことはあれど、タタミに触れたことはない。 だから、言葉尻にも予測の言葉でしか答えられないが。 それは直接現地に行って確かめればいいことなので問題ない。] (4) 2023/04/20(Thu) 22:09:56 |
【人】 ツァカリん、頼む。 [予約の言葉に二つ返事で頷いて、実際の日程の話になれば。 自身もスマホを取り出してスケジュールアプリを開く。 といっても、自営業のようなものなので彼より自由は効く。 どうしても外せない納品日を確認して、指先で液晶を指し、 いくつか駄目な候補を伝えたら、二人で示し合わせていき、 ちょうど互いの予定が合いそうな二週間ほどを作れただろうか。 彼が飲み込んだ言葉は耳にすることはなかったけれど、 旅館と温泉を楽しむ時は『二人で』のつもりなのは此方も同じ。] (5) 2023/04/20(Thu) 22:10:52 |
【秘】 ツァカリ → アル[カップを空にしたところで、ぽそりと落とされた声。 二人だけならばそんなに物音も立たず、しっかりと鼓膜に響く。] みたいだな。 二人で裸の付き合いってヤツ? [チラリと隣に視線を流す様は愉しげに揶揄を含め。 スマホに視線を落とす横顔の耳殻に唇を寄せて。] たのしみ。 [小さく擽るように吐息混じりの期待を添えて、離れ。] (-3) 2023/04/20(Thu) 22:11:31 |
【人】 ツァカリ[帳尻を合わせた日程は然程遠くない先の未来。 仕事と日常を繰り返していれば、あっという間にその日は訪れる。 旅行というには身軽に見えるかもしれない服装と 大きさの鞄を抱えて、空港へと向かう。 酔い止めを飲むほど繊細ではないから、首を振りながらも。 浮かれ過ぎるなという忠告には苦笑を零して。] ばーか。そりゃあんただろ? まあ、楽しみにしてるのは事実だけどさ。 [浮かれている様を指摘されて素直に受け止める方ではないから、そう悪態もトッピングして反論しながらゲートを潜る。] (6) 2023/04/20(Thu) 22:12:07 |
【赤】 ツァカリ[――――そうして。 指定されていた座席は想像していたエコノミーとは違って、 足元の空間も広く、ゆったりと個室のように作られた ファーストクラスのシートだった。] ……いや、専用機までは考えてなかったけど、 これはこれで予想外だわ。 [もちろん、ファーストクラスに乗るのは初めてのこと。 呆れ半分、ありがたさ半分でアルに視線を向ける。 おかげさまで旅路は十分に快適なものになりそうだから。 文句は言わず、甘えることにして慣れない座席に身を埋め。] (*1) 2023/04/20(Thu) 22:12:30 |
【赤】 ツァカリ[イタリアからニホンまでの約12時間半を、 近場の観光地を調べてみたり、食事とシャンパンを楽しんだり。 最新の映画を先行で見て、仮眠を取っていれば。 あっという間に飛行機の窓から眺める景色は、 イタリアから遥か彼方、島国の土地へと運ばれていく――。**] (*2) 2023/04/20(Thu) 22:13:00 |
ツァカリは、メモを貼った。 (a2) 2023/04/20(Thu) 22:15:26 |
【赤】 ツァカリ[生憎と乗り物酔いするほど繊細には出来ていない。 いらねえ、と重ねて笑い混じりに応えた後。 案内されたふかふかのシートに包み込まれるように 身体を沈めてから隣を見遣る。 仕事でよく乗る、なるほど。 口振りからして海外への移動も多いのかもしれない。 足が辛くなる程乗った経験も少ないので、頷きづらいが。 少し言葉を濁らせたアルから続いた言葉は、 純粋に二人での旅行を楽しみにしているようだから。] ……ふぅん。 ま、悪かねぇな。ゆっくりできるなら。 [ニ、と人の悪い笑みを浮かべてしまうのは、 妙に素直に『二人っきり』を強調する恋人が憎めなくて、 その配慮に甘んじようと思ったからだ。 あまり痛い財布を突付かれたなら困ってしまうが、 旅費の話は旅の終りにでも話し合うこととして。 彼なりに選んだプランを恋人として楽しまなくては。] (*4) 2023/04/21(Fri) 21:40:40 |
【人】 ツァカリ[こちらが機内での映画に目を向けている間に、 彼は外の景色を見ていたらしい。移り変わっていく景色。 青から赤へ、時に雲の白へと代わり。 夜の闇に溶けた時間を経て、再び太陽が東から見える頃。 島国の形がはっきりと見えるくらいに降りてきているのだろう。 小さな窓の向こうに向けられたままの視線を、 毛布を肩にまで掛けたまま追いかければ、口元が緩んでいる。 子供かよ、とその様子を誂ったら、 仕方がないと言われて更に笑ってしまった。] やばい?人が多いってことか? まあ、なんとかなるだろ。 分からなけりゃ、タクシー乗ればいいし。 [どれくらいやばいのか、は。把握していない。 日本の人口ってどんなものだっけ。 そんな基本の知識も知らないまま、浮かれてやってきたもので。] (10) 2023/04/21(Fri) 21:40:53 |
【人】 ツァカリ[鉄の鳥が羽を休めて空港に降り立てば、出口へと促される。 移動用の軽いバックを引き下げて、簡易通路を潜り抜け。 やがて、地面……というには美しく作り上げられた ビルディングへ連なる場所まで来たなら、指し示された先は 日本の土地。ふん、と軽く鼻を鳴らして。] そりゃどーも、っと。 [なんでも無いことのように、一歩踏み出した。 見た目は綺麗な、先進的な国。 まだ液晶で見たような美しい四季の風景はなかったけれど。 改めて、異国の土地だと印象付けられたような気もする。 くるりと、後ろを振り向いて。] ははっ、あんま変わんねえ気がする。 [空港などはどこもそんなものだろうか。それが可笑しい。] (11) 2023/04/21(Fri) 21:41:36 |
【人】 ツァカリ[バゲージクレームで荷物を受け取り、 その後、税関やら入国の手続きを済ませてようやく解放される。 慣れていない部分や、道案内はアルにほとんど任せることになった。 なんせ、旅行を計画していたとはいえ。 ろくな日本語も覚えてきたわけではないので。 アニメで見た日常の挨拶ぐらいしか知らない程度。] で、どこに向かえばいいんだ? [……開口一番、困った時は他人頼りになってしまうのだ。*] (12) 2023/04/21(Fri) 21:41:47 |
ツァカリは、メモを貼った。 (a4) 2023/04/21(Fri) 21:43:54 |
ツァカリは、メモを貼った。 (a5) 2023/04/22(Sat) 0:00:22 |
【赤】 ツァカリ[リクライニングに埋まりながら、伸びてくる指を受け止める。 ふわりと前髪から頭部にかけて触れられる手は どこか気遣うように優しく、撫でるように。 少し眠気にとろりと下がった眦を上げて、 すり、と掌に寄せるように甘える仕草を見せるけれど。 キャビンアテンダントの目もあることだから今はそれ以上は 深追いすることはなく、目を見合せて微笑むだけに留めて。] (*6) 2023/04/22(Sat) 11:53:26 |
【人】 ツァカリ[第一歩は彼の言う通り悪いものではなかった。 旅の始まりを示すその一歩は案内人に彩られ、 記憶に鮮やかなものになっていく。 互いに笑い混じりに歩き出しながら、迷子の心配をするように 掛けられる声に>>13、分かってるって。と返しつつも。 そう心配されるのは悪い気分ではなかった。 自身のトランクケースが手元に戻ってきた後。 どこに行くのかという相談に隣でアルが思案顔を作る。 機内食は食べたとはいえ数時間前の話。 それに旅の楽しみといえば現地での食事でもあるから、 彼に提案にはどちらも賛成だ。 だが、聞き慣れない言葉にはさすがに首を傾げた。] 駅弁? なんだそれ? [新幹線は乗ると言っているから乗り物であることは知れるが、 食えると言うからには何か食事なのだろうか。] (17) 2023/04/22(Sat) 11:53:40 |
【人】 ツァカリ[傾いだ首を起こして、彼が示した方向へと目を向ける。 人だかりにつられるように足を向け、人の隙間から覗き込む。 ディスプレイに飾られているのは小箱のようなものに 収められた食事たちが並んでいて。 初めて目にする『駅弁』におお、と小さく感嘆を洩らした。] へえ……、これが駅弁? ここでしか買えないのか? 結構美味そう。 [確かに、このサイズなら 腹も満たされるし持ち運びには便利そうだ。 味も美味しいというのならこの上ない。 タコの話題が出たなら、けらけらと高笑いをして。] (18) 2023/04/22(Sat) 11:54:21 |
【人】 ツァカリあっはは! タコが入ってたら、そん時は食ってくれよ。 [好き嫌いはとうに知られている。 何度か食事を共にした経験から、 残飯処理めいたものを頼んだときと同じように、 自身が食べられないものは彼の腹の中に収まるので。] (19) 2023/04/22(Sat) 11:55:06 |
【人】 ツァカリ[陳列された箱たちをじっくりと品定めするように、 左から右へとじっくりと観察して、これ、と選んだものは。 ご飯の上に肉が敷き詰められた牛タン弁当というもの。 肉で覆われているものが美味しそうだし、 副菜のような緑の野菜が、端に添えられている。 肉食の名の通り、選ばれるのはお肉でした。] アルは? どれにする? [そう尋ねたりして、ディスプレイの向こうでどれを 選ぶか待っている妙齢の女性に笑顔を差し向ければ、 小さく悲鳴のような声が上がっただろうか。 腹を満たすものが見つかれば、あとは新幹線とやらの中で 移動の傍ら食事を済ませれば、温泉地まで後少し。**] (20) 2023/04/22(Sat) 11:55:20 |
【人】 ツァカリ[山菜に焼き魚、肉料理に副菜その他諸々。 ご飯の上に乗っかっている黒いものは寿司ロールで よく使われている海苔だろうか。日本人は海苔が好きだな。 目移りはするものの即断即決の男なので大して迷いはしない。 イタリアで食べるようなパンやパスタはさすがに少ないか。 自宅のキッチンには釜がある程度に料理はするほうだが、 食べる分も嫌いではないから、 包んでもらった弁当を楽しみにしつつ。 アルのほうは少し迷っているのかディスプレイを眺めている。] よっぽど甘いもんじゃなけりゃ大抵のもんは食えるよ。 "和食"はそんなに食ったことねえから、 まだ分かんねえけどな。 [異国の料理についてはおそらくアルのほうが詳しいだろう。 海外に仕事の行くのなら、食事もきっと。] (25) 2023/04/22(Sat) 19:15:47 |
【人】 ツァカリ[タコはカルパッチョにされたとしても 食感があまり好きな方ではないから、飲み込むことを躊躇う。 何度か挑戦してみたが、結局アル任せになることが多かった。 牛タン弁当は、見た限り魚介類は入っていないし安全だろう。] 食いたいなら一緒にしてもいいけどぉ? ま、いろんなもん食いたくなるよな。 [こちらも肉ばかりは味気ないので、彼が違うものを選ぶのなら シェアするつもりでトン、隣から肩をぶつけて一緒にに覗く。 値段? 見てない。 美味けりゃいいだろ。] (26) 2023/04/22(Sat) 19:16:01 |
【人】 ツァカリ[アルの行き着いた指先は赤身の魚で止まった。 魚だけに限らず共に並べられているおかずが色とりどりで 見栄えもなかなかに美しい春の彩を思わせる。] ン、いいんじゃん? 綺麗な色してるし、野菜も多そう。 オレのも分けてやるよ。 [彼が選んだもの自体は魚と野菜と白米という バランスの取れていそうなものではあったけれど。 肉を選んだものにしっかりと食いついてくる辺り、 草食系と見せかけて、しっかりと獰猛な肉食の片鱗も見せている。 くすくすと笑って、選んだ弁当を2つ。 歓声を上げた女性店員にプリーズと指し示して注文を済ませる。] (27) 2023/04/22(Sat) 19:16:16 |
【人】 ツァカリ[2つ積み重なった弁当がビニール袋に入れられて、 差し出されたならその手の甲に挨拶代わりのキスを送っておいた。] Grazie. [パチ、とウィンクもついでに。 支払いを済ませて、隣の恋人を見上げれば含んだ笑いが見える。] ……行こうぜ? [愛嬌を振りまくのは普段からの癖のようなもの。 それは恋人ができた今も変わらない。 水面下で燻っている嫉妬については時に、 ]さんざんと身体に教え込まれることもあるのだけれども。 直接言われない限りは直る様子はないだろう。 (28) 2023/04/22(Sat) 19:16:42 |
【人】 ツァカリ[トランクと弁当、 そして弁当屋で勧められたお茶のペットボトルを2つ。 それらを手にして新幹線の中では弁当の交換会が行われた。 牛タンは厚みがあり、肉を食べる分には十分満足できる出来。 しかも日本の弁当ときたら。 驚くことに弁当の底の紐を引っ張れば、 温かくなったりするものだから、その機能に驚いた。 肉を頬張り、頬をリスのように膨らませて味わい。 アルの弁当にも自分の分の肉を乗せて、 代わりにほうれん草をもらう。 話して、食事を済ませている間に目的地までは そう遠く掛からずに到着することが出来て。 駅に降り立ち、タクシーを拾えばあっという間に それらしい景色が目に入ってくるようになる。] (29) 2023/04/22(Sat) 19:16:54 |
【人】 ツァカリ……ワオ。 純和風の建物……! [やがて辿り着いた旅館は平屋という高さがない代わりに、 横に奥に広い、和風の造りをした"日本"といわんばかりの 旅館であったから、初めて目にする景色に。 また、興味深そうに子猫は目がきょろりと蠢いた。**] (30) 2023/04/22(Sat) 19:17:14 |
ツァカリは、メモを貼った。 (a8) 2023/04/22(Sat) 19:19:36 |
【人】 ツァカリ[旅館までのタクシーの道のりは、道中。 湯気が吹き上げる温泉街を通り抜けてのことだった。 その湯気の香りは、タクシーから降りても香り立つ。 周囲の風景が代わり、浴衣で往来を行く人々が増えてくれば、 一気に異世界へ訪れたような気分になる。 隣で同じように見上げるアルも感嘆を上げていた。] そういえばアルもニホンは初めてなわけ? [今更ながらにそんな質問を交わしつつ、大きな門を潜り抜け、 旅館の玄関へと向かっていく。 チェックインが出来るなら荷物はひとまず、 部屋に置いたほうがいいだろうから。] そだな、とりあえず部屋に行くか。 [チェックインは予約を取った彼に任せるつもりで後に続く。 もちろん、旅館で出迎える人たちも和服の姿だから、 思わず口笛を軽く慣らす程度に囃し立てながら。] (36) 2023/04/22(Sat) 23:08:41 |
【人】 ツァカリ[宿に併設されている風呂はまた部屋の風呂と違うのか。 新幹線の中で見た限りでは、温泉街の中には、 いくつか『温泉手形』なるものがあれば入れるらしい。 大浴場という共同風呂がいくつか、旅館内にも、 温泉街にもあるのだとか、どうとか。 アルが受付を済ませている間、周囲に視線を巡らせるのは 好奇心旺盛な猫さながらの挙動。 笑う声にようやく気づいたら、ニィ、と笑って。] 施設もいいけどさ。 せっかくだからオレも浴衣ってやつ、着てみたいんだよね。 [面白そう。と声を弾ませて楽しげに肩を揺らす。] (37) 2023/04/22(Sat) 23:08:56 |
【人】 ツァカリ["郷に入っては郷に従え"という言葉は、 この国の言葉だったか。 まずは形から入るのも悪くはないだろう? 温泉街を歩く人々は浴衣であったし。 ここのフォーマルな装いは浴衣であると想像できる。 着方は分からないが、部屋まで案内してくれたナカイさんか、 アル辺りが知っているのなら、教わろうか。 やがて案内された和室は、二間が続いた広い部屋。 メインの部屋には机と座布団が並べられ、 奥には川が望める窓が備え付けられている。 窓の前にはこじんまりとした背もたれ付きの椅子が二つ、 向き合うようにして並べられていた。] へえ、いいじゃん! [部屋から薫る匂いは何の匂いだろう。 草の香りのような、少し独特な香りがしている。] (38) 2023/04/22(Sat) 23:09:17 |
【人】 ツァカリ[続き間の方にも、外を見渡せる窓があった。 こちらは襖を閉められるようになっているから、 おそらく、寝室みたいなものなのだろう。 続き間の反対側にはまた別の扉がついており、 そちらの扉を開けてみれば、 むわりと一気に硫黄の香りが漂った。 案内してくれた女性が何を言っているのかは分からないが、 おそらくその香りと、目で確かめてみれば分かる。 ここが、個室の風呂に通じる脱衣所なのだろう。] 店どころか部屋も広いな? なぁ、浴衣ってどう着るのか聞いてみてよ。 それか、アルが知ってる? [そわりと浮つく気分を抑えられずに表情を緩ませて、 アルの元まで戻れば、袖を引いた。*] (39) 2023/04/22(Sat) 23:09:34 |
(a11) 2023/04/22(Sat) 23:18:14 |
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