>>4:+55　>>4:+54　大好きな君

「編笠。お祭りが終わったら。
　一緒に来て欲しいところがあるんだ。
　みてほしいものがあるんだ、行きたい場所があるんだ。
　一人でも、二人でも、嫌だ。それ以上で。

　そして、夕凪にいった言葉、あの子に伝えて。

　まさか何もなかったことにするなんて、言わないよね。

　夢のような女の子を喜ばす言葉、他にも用意してよ。
　どんな報告でも、君の顔を見たら喜ぶんだから夕凪たちは」


だから夢を告げる、これは、ここでは見られない夢。
自分たちがずっと願っていた夢。
こればっかりは、この夏で叶えられない、本当の夢たち。
こんなときになって、気づかされて。
そして、――嘘を吐いていた、という言葉が、寂しく胸に吸い込まれていった。