【人】 学生 初波華音(……、なん……で…………?) [必死に欠伸をかみ殺そうとしても 冷えたジュースで身体を叩き起こそうとしても、 抗おうとすればするほどに押し寄せてくる睡魔。 退屈な授業中や暇で仕方ないバイト中でも ここまでの猛烈な睡魔に襲われたことはない。 ましてや生身のソウマくんを目の前にして この私が眠ってしまうなんて有り得ない。 有り得ない、のに──…… 瞼はどんどん重くなる。] ごめ、なさ…… なんか、……急、に 楽し、のに…… わたし……ど……して………… [ふっと全身の力が抜けてがくんと頭が落ちた。] (27) 2024/05/23(Thu) 20:50:39 |
【人】 学生 初波華音ソウマ、く………… [身体ごと椅子から崩れ落ちそうになった瞬間 誰かが抱きとめてくれたのを感じた。 最後の力を振り絞って瞼を抉じ開け 我が身の置かれた状況を察すれば] ヒィ ッ……[意識は強制的にシャットダウンされた。*] (28) 2024/05/23(Thu) 20:51:20 |
【人】 配信者 秋月壮真……幸せそうに召し上がりますね [ラザニアを美味しそうに頬張る彼女ほど 愛らしいものがこの世に存在するだろうか。 居やしない。 こちらまで幸せな気持ちになって、 いつまでも眺めていたくなる。 暫く見惚れてしまってから、 思い出したように自分も手をつけた。] 本当に、美味しいですね [一番上のチーズはこんがり焼けているし 平たいパスタと二種のソースが何重もの層になっていて 料理に明るくない自分でも手間のかかるものだとわかる。 祝い事のたびにこの一皿を用意されてきた彼女は ご家族に大切にされていたのだろうと想像した。] (29) 2024/05/24(Fri) 16:31:01 |
【人】 配信者 秋月壮真[互いの誕生日だとか、クリスマスだとか、 先の祝い事は二人でこの料理を頂こう。] 夢だなんて……、どうかしましたか? [ そう、夢は覚めるものだ。 ラザニアを半分ほど腹に収めたところで 彼女の方には異変が生じた。 どうやら効いてきたようだ。 膝に載せていたナプキンをテーブルに戻し 椅子から立ち上がる。 彼女の肌に火傷などさせられないし 彼女の髪を料理で汚させるわけもない。] (30) 2024/05/24(Fri) 16:32:02 |
【人】 配信者 秋月壮真[崩れ落ちそうになった身体を腕で支え そのまま横抱きに抱え上げた。 羽根のように軽くて吃驚する。 長い睫毛が伏せられた寝顔は美しい。 本当に物語のお姫様みたいだ。 ……などと間近にある顔を無遠慮に眺めていると 不意に目蓋が開いて。] えっ [いや、気のせいか? 目蓋が開いて目と目があった気がした。] (32) 2024/05/24(Fri) 16:33:26 |
【人】 配信者 秋月壮真[規則正しい寝息が聴こえる。 家族に大事にされてきただろう彼女は 今日から自分がそうするのだ。] ……連れが体調不良のため 料理の途中ですが失礼します タクシーの手配をお願いできますか? [惜しまれるのはドルチェまでいけなかったことか。 ほかのどの祝いの投稿よりも嬉しかった 桃のパンナコッタを再現して貰っていたのだけれど。 "暁ソウマ"のその先の己を知ったなら 彼女はもうきっと作ってくれないだろうから。] (33) 2024/05/24(Fri) 16:36:08 |