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人狼物語 三日月国


140 【身内】魔法使いの弟子と失われた叡智

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視点:


【人】 蒼鉛の魔術師 ヴィスマルト

 
[全員が位置につき、準備が整えば
ルービナ様の詠唱が始まる。>>50

歌うように紡がれる声は耳に心地良い。
――いつだって、この声を聞くのが好きだった。
  いつだって。伝えた事は、終ぞ無かったが。


ここで失敗しては台無しだと、
わずかに固くなっていた体の緊張も解けて行く。

自分は、歌の得意な方でも無いけれど。
今はそういう時ではないから、
唱和を求められればすぐに応じて。>>51

の下、魔法の力が降り注ぐ。]
 
(85) 2022/04/14(Thu) 23:46:39

【人】 蒼鉛の魔術師 ヴィスマルト

 
[そうして、場が清浄な空気に満ちたなら
一歩前に進み出て、最後の仕上げにかかる。

魔力を注ぎ続けながら、月の力、花の力、
全ての力が調和するよう、
調合鍋に入れた素材を丁寧にかき混ぜて。

――幼少期は出来損ないと罵られもした己だが。
だからこそ、こういう繊細な力の扱い方を
覚えられたとも言える。皮肉なものだ。
]
 
(86) 2022/04/14(Thu) 23:46:41

【人】 蒼鉛の魔術師 ヴィスマルト

 

 ……完成です。
 薬が安定するまで、この箱を開けないように。
 今夜はこのまま休みましょう。


[零時を回る前に調合は終わった。
つまり、無事に万能薬が完成したという事である。

そうは言っても、出来上がったばかりの薬は不安定。
これからしばらくは邪の時間であるから、
瓶に詰めた薬をさらに箱に入れて、
安定するまで、中に閉じ込めた浄化の力で
守らなければならない。

下手に動かすなどして、
薬の質が落ちてはいけないし。
何よりも皆、疲れているだろうからと
休む事を提案しつつ。]
 
(87) 2022/04/14(Thu) 23:46:43

【人】 蒼鉛の魔術師 ヴィスマルト

 

 しかし、最高の薬が調合出来たな。
 皆のお陰だ。お疲れ様。
 これならアガーテ様にも十分ご満足頂けるだろう。

 弟子の二人には、ルービナ様の仰った通り
 この経験を糧にして欲しいと思う。

 そして、ルービナ様。
 この度のご協力、本当にありがとうございました。
 …私にとっても、素晴らしい経験になりましたよ。


[夜の空気の中、いつもより饒舌になって。
――そう、陽光の下で、別れの空気の中、
こういう事を言うのは不得手なものだから。
解散する前。今のうちに、

皆への感謝を伝えたのだった。]*
 
(88) 2022/04/14(Thu) 23:46:45