137 【身内】No one knows【R18】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
[聞かされる過酷な境遇に胸を痛め
突然手をナイフで切った時には小さく悲鳴を上げた。
そうして聞かされた事実。]
…………………………。
[私は暫く、言葉を失って。]
…………御免なさい
[何度目になるかわからない、謝罪をした。]
[生きることは苦痛だったと。
そんな人生を歩まなければならなかった原因は
父の不貞、無責任な行動にある。
そしてアンペールの罪は自らの罪、だから謝罪した。]
御免なさい。
[これは私のこと。]
[許されぬ想いと知っても
私は私を変えられなかった。その謝罪。]
……愛してるわ、兄さん
[そう言って押し倒した。
気怠げだったのに悪いとは思うけど、
幾らか寝て体力のある私には敵わないだろう。]
[シーツを落とし、全裸で跨がる。]
私、貴方との子、産むわ……
[変わらぬ意思を伝えたのだ。*]
[好きになった人が半分血の繋がった兄だったなんて。
兄はどういう気持ちで妹の想いを聞き
どういう気持ちで妹を抱いたのだろう。
私の彼への想いは損なわれるどころか
より強固なものとなった。
存在すると思っていなかった兄。
誰より強くて誰より格好いい兄さん。
私だけの特別なひと。
彼が苦労してる間のうのうと生きてきた私は
私が貰ってきたぶんの愛情を上乗せして
より彼に尽くすと決めた。
アンペールのすべても取り返して捧げると決めた。
貴方が持つべきものだわ。
無能な私と違い、実力と運を掴み生き抜いた兄さん。]