【人】 美雲居 月子[ 女の実家は京の都で老舗の旅館を営んでいる。 客足はそう途絶えることのないそれなりに 人気の旅館ではあるのだが…… 熱海の山奥。 ひっそりと佇む小さな宿の予約が なかなか取れなくなっていると 耳にしたのは2ヶ月ほど前のことだった。 それも、今の女将の代になって 流行り始めたというのだから、 なにかよほどWいいことWがあるのだろう、と。 そうしてインターネットの海の中、 見つけた情報にすう、と目を細めた。] (40) ななと 2020/08/08(Sat) 18:11:16 |