だって、誰だってそうじゃないですか？
誰かの特別になりたい。
誰かに特別な誰かになって欲しい。

ぎゅってして欲しいし。
頭を撫でて欲しいと思う。

わたしはそんな、女の子ですよ。


[

そんな想いが頭を擡げる。
それも自業自得。
可愛らしい女子じゃない。
可愛らしい後輩でもきっと、無い。


はー…、と長く細く息を吐き出す。
そうしてから、ぱっと顔を上げた。笑顔だ。]