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![]() | 【秘】 イングラハム → アンネロズ一度与えられた休息に戸惑う姿も>>2:-206 へにゃりと幸福に満たされている表情も>>2:-207 それはまるで僕の事を待ち侘びてくれているようで 一度空気に晒されたというのに僕の下腹部の熱は 収まることを知らない。 それでも君の戸惑いは拭ってあげたいという 思いはあったんだ。 それに、顔が見えないようにしたのは このためだけなのだから。 (-0) 西 2022/02/25(Fri) 1:06:58 |
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![]() | 【秘】 イングラハム → アンネロズ泣いてもいいんだよ、と。僕は暗にそう伝えると アンネの口元を塞ごうとした手で涙を拭う。 けれどそんな優しさも一時的な産物。>>3:-208 アンネが悲鳴を上げようとも僕は動きを止めずに 君を責め立て続けることになっただろう。 (-2) 西 2022/02/25(Fri) 1:09:03 |
![]() | 【秘】 イングラハム → アンネロズ荒々しい吐息と共に どくんと精が放たれると 僕の腕の中でアンネが身をよじる。 塞いだ手の内側から漏れる君の吐息が 僕の掌に淡い蜃気楼を作り出していた。 幻惑からの解放を目指してその手を離すと 今度はゆっくりとアンネの中を蹂躙して。 一度抜く直前まで自分の熱を引き下げると そのままゆっくりと自分の精ごと アンネの奥深くにじっくり馴染ませていく。 (-3) 西 2022/02/25(Fri) 1:10:05 |
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![]() | 【独】 イングラハム頭の中にはずっと過ぎっていた。 僕がここでアンネと共にいれば 自分がどんな末路を辿るかなんて ちょっと考えればわかる事だ。 君を失う痛みを知っている僕なら、尚更。 それでも僕は、止まれない。 それはアンネに対する同情でも、贖罪でもなく。 僕がそうしたいと心から願ってしまったから。 そう、これは、紛れもない僕の意思だ。 (-5) 西 2022/02/25(Fri) 1:11:40 |
![]() | 【秘】 イングラハム → アンネロズ嵐の前のような静かな時間 時期外れの清廉な儀式が 青ざめた春の訪れを告げる。 吐精を経て頭にかかる靄にさまようと 不意に落とされた柔らかな口付け。>>2:-218 その感触を、僕は知っていた。>>0:-120 そして離れた唇から放たれた 最愛の人からの、最高の一言は 僕への餞別としては十分すぎるもので。 汗にまみれた身体で僕は 柔らかなほほ笑みを君に向けて その髪を優しく撫でてやると。 (-7) 西 2022/02/25(Fri) 1:14:19 |
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![]() | 【秘】 イングラハム → アンネロズ僕は「あいしてる」>>2:-220の続きを 聞かないように、その唇に人差し指を当てる。 それからお返しにと僕から優しい口付けを落とすと 軽くて柔らかなアンネの身体を手で浮かせて。 乱れた君の ウェディングドレス を脱がせれば君を生まれた時と同じ姿へと変えてしまう。 これでもう、素肌を余さず晒してしまった君が 今身に纏っている物はたったひとつだけ。 (-9) 西 2022/02/25(Fri) 1:17:59 |
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![]() | 【独】 イングラハム/* アリスさん連日お付き合いありがとうございました! アンネロズちゃんが死ぬほど可愛くてこの子独り占めしていいんですか、ってはしゃいでたりしてます。 エピローグも引き続きよろしくお願いします! (-13) 西 2022/02/25(Fri) 1:24:12 |
![]() | 【独】 イングラハム/* 独り言全部読みました!嬉しい限りです! 僕だって頭悪い灰を書くことだってあるんですよ.....() 書いてないけど心の中で「とりあえず交際を前提に結婚しましょうか」とか思ってるくらいですし..... アリスさんが上手なおかげですね... (-15) 西 2022/02/25(Fri) 1:33:10 |
![]() | 【秘】 イングラハム → アンネロズ生者が死者の気持ちを知らずとも 死者は生者の気持ちを良く知っている。 大切な事にいち早く気づくのは いつだって死者の方。>>-27 生者に出来ることなんてせいぜい 遅すぎると後悔し、泣き喚くことだけ。 だから僕は、君の答えの続きを待った。>>-26 最愛の人の心を追い込んだ愚か者だという 自覚すら持たぬまま。>>-29 (-33) 西 2022/02/25(Fri) 19:16:57 |
![]() | 【秘】 イングラハム → アンネロズ「え...?」 その問いかけは、唐突だった。 絶対に譲らないという強い姿勢も 僕は滅多に拝んだことがない。 それだけに、緊張が走り 静寂の中、僕は思わず息を飲んだ。 (-34) 西 2022/02/25(Fri) 19:17:25 |
![]() | 【秘】 イングラハム → アンネロズ幸せだったことはあるか。 あるわけがない。 そうだね。君に出会った頃は幸せだったかな。 君は暗闇に辟易とする僕に光をくれた。 君さえいてくれれば、僕はそれでよかったんだ。 生きていて良かったと思ったことはあるか。 そんなこと......あるわけ.........。 (-35) 西 2022/02/25(Fri) 19:18:30 |
![]() | 【秘】 イングラハム → アンネロズいや、幸せの証とは違うが ひとつだけ思うことがあった。 それはほんの小さな一欠片で。>>1:6>>1:7 永遠にも思える虚無の中で 僕が生命活動を続けるいい理由付けだったけど。 それでも君と比べれば些細もいいところ。 幸福と呼ぶにはあまりも遠い。 (-36) 西 2022/02/25(Fri) 19:19:01 |
![]() | 【秘】 イングラハム → アンネロズけれども君のヴェールを上げる僕が その秘密を脱ぎ捨てないわけにはいかず。 「ひとつだけ、生きる動機は作っていた。 でも、ここで君を手放す理由にはならない。」 自分の正直な気持ちを口にした。 それは僅かばかりの罪悪感>>8と 成長を遂げた子どもへの信頼。 彼にはもう、私なんて必要ないはずだ。 その証明が、あの演奏会なのだから。 (-37) 西 2022/02/25(Fri) 19:19:56 |
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![]() | 【秘】 イングラハム → アンネロズ君の香りに包まれながら 僕は段々と身体の力が抜けていく感覚に襲われて アンネに覆い被さるように抱きしめると ヴェールを全て脱ぎ捨てて 最初で最期、君の願いを、受け入れる。* (-40) 西 2022/02/25(Fri) 19:24:25 |
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![]() | 【秘】 イングラハム → アンネロズ私の辿るこの道を誰かが愚かと言うだろう。 私が選んだこの結末を誰かが哀れというだろう。 亡き者の残香に惑わされたままに その未来を手放してしまうなどと。 だが私が追いかけていたその香りが 幻想じゃないことことなんて私が一番知っている。 次第に冷たくなっていくこの身体は その細胞の一つ一つが目を閉じていくようで。 けれどもその一つ一つが、君の残香を噛み締めている。 (-49) 西 2022/02/26(Sat) 22:59:07 |
![]() | 【秘】 イングラハム → アンネロズたとえば此処が君の未練だとして 死者が未練に囚われる絶望感と 私が君との追憶に囚われる虚無感に なんの差があると言うのだろうか。 そうだ。僕と君は、同じような存在だから。 君が僕を連れて行くことが罪ならば 僕が君を想い続けてしまうのも罪なんだ。 (-50) 西 2022/02/26(Sat) 22:59:57 |
![]() | 【秘】 イングラハム → アンネロズけれど、喜びも悲しみも痛みも 全てを共に分かち合う事を人は誓い 最愛の相手と結ばれていくもの。 ただ形が違うだけで 私達がこれからやろうとしていることだって チャペルの中で行われる儀式と同じ。 何も、恐れることなんてない。 (-51) 西 2022/02/26(Sat) 23:00:47 |
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