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【雲】 西園寺 飛鳥[美しいさまざまな展示品を見て回る途中。 徐に彼がまた、口を開くからそちらを見る。 その言葉を黙って聞いて。 最後にふと、わたしの名前が出れば、 眉を少しだけ上げるだろう。] ……颯介さんが楽しんでくれて、よかった。 ふふ、一緒に行くW好きな人W わたしで正解でしょ? [と眦を細めて、一歩近づく。 腕もまた絡めるようにして、くっついて。 もっとこの時間が続けばいいのに、 今日という日をもう一度、始められたなら… ううん、今日みたいな日を、また彼と 過ごすことができたらいいのに。 …そのためにはやっぱり行動あるのみ。 あとで、次はどこにお出かけするか、 行きたいところをリサーチしなきゃ、と 思いながら、ゆっくり歩いていくのだ。]* (D33) ななと 2021/05/24(Mon) 20:27:56 |
【雲】 西園寺 飛鳥[ねえ、颯介さん、あなたは今何をかんがえてる? どう思ってる?楽しかった?また来たいって、 この展示に、じゃなくて、わたしと、また、 どこかに行きたいって思ってくれる? 全部、問い詰めたいけど、問い詰めない。 面倒な女にはなりたくない。 彼の望む言葉が全てあげられるわけじゃない。 わたしは、わたしで、彼は、彼で。 生まれ育った環境も、興味があるものも、 好みも、嫌いなものも、きっと何もかも違う。 全く違う、人間のはずなのにわたしはどうしたって 彼に惹かれてやまない。 はじめは一目惚れ。 再開した時は、運命だと思って。 距離を詰めていくたびに、そのやさしさとか、 可愛らしさとか、かっこよさとか、 いろんな面を見られるようになって、 どんどん落ちていくのがわかったの。] (D40) ななと 2021/05/24(Mon) 23:56:47 |
【雲】 西園寺 飛鳥[繋がった手のひらは、わたしとの時間を もっともっと深く残るものにしたいって そう思ってくれてる?なんてまたひとつ、 問いかけが浮かんで、消した。 美術展の展示作品に関する疑問は、 いくらでも問いかけられるのに、 わたしたちの関係に対する問いかけは、 どうしてだろう、少し縮まった今の方が、 うまく言葉にできなかった。 黄昏に染まる駐車場に出ると、夕陽が彼の 愛機に反射してきらりと光った。] (D41) ななと 2021/05/24(Mon) 23:57:43 |
【雲】 西園寺 飛鳥お夕飯、どうする? お昼はわたしが天丼って決めたし、 夜は颯介さんの食べたいものにしよ。 [そう微笑みかけて、ゆっくりアスファルトの上を 歩いていく。遠くで、歩行者信号の通行音が 交差点に響き渡っていた。 フルフェイスを取ろうと手を伸ばしたら、 彼が口を開くから、一度置いて、 そちらに向き直った。 さっきは意識しなかった、呼ばれない名前が、 どうしてだろう、今はやけに寂しく感じて。 だけど、言えなくて、飲み込んでから] そう言ってくれてよかった [と目を細めた。 一瞬の沈黙の後、返事ではなく、 落とされた呟きにとくん、と心臓が鳴る。] (D42) ななと 2021/05/24(Mon) 23:58:11 |
【雲】 西園寺 飛鳥[迷うように開いたり、閉じたりする唇を 見つめながら、じっとしていたら、 問いかけが投げられるから、 少し面食らったように目を開いて、 それからまた微笑んで。 ] もちろん。 すごく楽しいよ。 [あなたと同じ時間を、共有できたこと。 同じものを見て、同じ知識を増やせたこと。 その感覚を、知れたこと。 なにもかもが、彼との一歩に繋がっている 気がして、愛おしくて、嬉しくて、仕方ない。 好きな人の、好きなものの話を 聞くことが、楽しくないわけがないもの。] (D44) ななと 2021/05/24(Mon) 23:59:00 |
【雲】 西園寺 飛鳥[また来ようね、そう、言おうと思った。 次はどこに行きたいって、さっき思ってた通り 彼がまたお出かけに応じてくれるように リサーチしようって思った。 思ったのに、そんなのが吹っ飛んでしまったのは 彼が、わたしの背に腕をのばして、 そのまま引き寄せて、体温が、重なったから。] っ…! [びっくりして、少し体が強張ってしまう。 今、抱きしめられてる?って客観的な 自分に問いかけて、だけどその自分も きっと混乱してて、パニックで、 なにも返ってこなくて、分からなくて。 それで、それで、そっと、腕を 彼の背中に回して、右手首を左手首で そっと掴んでぎゅ、と力を込めた。 ああ、どうしよう。 口から出てしまいそう。 さっき仕舞ったはずの問いかけが。 聞いていいか、迷ってやめた言の葉が。 喉の奥に控えて、それで───] (D45) ななと 2021/05/24(Mon) 23:59:19 |
【雲】 西園寺 飛鳥…さみしいって、 おもってくれるの? [こぼれて、しまう。] ………ね、 [そう、問いかけて体をそっと離せば、 彼の方を見上げて、二度瞬き。 それからゆっくり背伸びをして、顔を近づけて 夕日が、目端に映る。 白線がオレンジ色に染まる時間。 微かに夜の様相を整え始めた空を背に、 近づくたび、ゆっくりとまつげを伏せて。 触れる直前、窺うように見つめ。] (D46) ななと 2021/05/24(Mon) 23:59:38 |
【雲】 西園寺 飛鳥わたしは、離れるのが寂しい。 まだ、帰りたくない。 [そう、告げて───だけど、勝手にキスするのは あまりに自分本位な気がして、やめた。 そっと顔を離して、背伸びを元に戻した。] …お夕飯、食べるもんね、 まだ、一緒にいられるかっ [そんなふうに笑って、額を彼の胸に とん、と着いて息を吐いた。 焦らない、焦らない。 せっかく、こんなに近くまで来てくれたのに。 短く息を吐いて、また顔を上げて。 にっこり笑ってからまた、背伸びして、 その頬に挨拶のような軽いキスを。] (D47) ななと 2021/05/24(Mon) 23:59:53 |
【雲】 西園寺 飛鳥これでがまんする。 ………ふふ、ごめん、ごめん。 [じゃあ、行きます?と問いかけて、 さて、彼の選ぶ夕飯の場所はどこだろうか。]* (D48) ななと 2021/05/25(Tue) 0:00:04 |
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