ドゥーガルは、綺麗なものと同じ重さになるようにメモを書き上げたら、扉に貼り付け直した。満足そうだ。 (a41) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 1:20:03 |
【独】 愛玩用 ドゥーガル「………………。」 「ダンカン・マクドゥーガル 主人が教えてくれたひとの名前。」 「3/4オンスの金貨。 主人が教えてくれた綺麗な概念。」 「綺麗な概念を生み出したひとが、 僕と君の二人の名前の由来。」 「何処かにあるといいな、もっと綺麗なもの。」 「帰ったらカンマの身体をもう一度開かなくては。 綺麗な子の中には綺麗なものが。 不完全で愛おしいものが。」 「だってカンマは不潔なんかじゃないよ。 清潔で、綺麗で、でも、僕と同じく不出来で。 そうだよね、カンマ。君は美しいはずなんだよ。 主人はああ言ったけど、僕は君を綺麗だと思う。 だから、…君の中には絶対あったはずなんだよ。」 「15匹の犬の中には存在しなかったが、 あれはきっと人間らしい形じゃなかったからだ。 ね、そうだよね。……そうでないと、困るんだよ。」 (-57) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 1:29:07 |
【独】 愛玩用 ドゥーガル「……でも、ユーのはじめての花束は、…」 「…………。」 「綺麗、心地良い、素敵、……」 「ううん……?」 (-58) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 1:32:17 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 医療用 ユー何枚も貼られたメモはちょっとやそっとでは剥がれない。 驚く事にテープではなく接着剤で貼り付けられているようだ。 だから心配はいらないよ。 室内から一人で喋る声がする。 誰かと共に会話をしているかのような、独り言。 ―― いいや、過去形だ。 室内から声がしていたが正しい。 何故ならノックの音と君の声がすれば忽ちに止まるから。 少しの間を置いた後 そうだなあ どうしようかな、 「眠っておけばよかったかなと思っているところ。 そうしたら今日こそおはようのキスを貰えただろ? ……ユー、或いは私だよね。鍵は開いてるよ、」 冗談と共にベッドに座り直し、花束を膝の上に乗せよう。 不出来はどうにも扉を自分で開けるつもりはないらしい。 「おいでおいで。君ならノック無しでも歓迎だ。」 (-63) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 1:41:44 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 探偵用 ジョシュア「君は確か探偵用だっけ?だから大丈夫なのかなぁ。 探偵となれば夜に張り込み?とかもするだろう。 ……あ、やっぱり物語を読んでもらうのは止めにしよう。 眠れない時に君が解決した事件の話を聞きたい。こっちだ。 架空の物語よりは君の事に興味が出てきたからね。」 この場限りの冗談かもしれないし、本音かもしれないし。 いずれにしても君の事に興味があるのは本当。 だから、ポケットの中身も気になった。 彼に了承を得てからざらざらと中身を引っ繰り返し、 幾つかのきらきらしたもの ……には、触らない。拾わない。 「虫が入っていたら相当に驚くだろうけれど、 そのレベルじゃなければ僕は何だって受け入れるよ。 僕は昨日は花畑に行って帰って来たのだけれど、 冒険、どうだった?成果は上々ってところかな、」 ポケットの中身を見るに、だが。 さて、幾つか気になるもの ビー玉よりは大きいものを探し―― (-66) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 2:01:27 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 探偵用 ジョシュア色々な成果物を3/4オンスの金貨と比べて、 途中、ぴたりと動きが止まる。長めの沈黙。 愛しい重さのものを見つけたようだ。 (-67) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 2:03:10 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 探偵用 ジョシュアきっと玩具の破片か、小さい玩具を気に入ったのだろう。 ぱっとそれを拾い上げて、愛おし気に撫でたら ―― 服の裾で磨いて、ぴかぴかにしはじめる。 「これが一番綺麗だ。いいものだね。気に入った。」 (-68) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 2:06:28 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 医療用 ユーそう、部屋の中には誰も居ないように見えるだろう。 綺麗な重さと同等に切り揃えられたがらくたの中、 普通のベッドに腰掛け、貰ったままの花束を膝に乗せている。 見える不出来はそれだけに過ぎない。だが。 君が部屋へ踏み入って数歩後、 「カンマ、またあとでね。散歩をするなら気を付けて。」 何もない空間に向かって見送りの言葉を掛けた。 ―― まあ、そんなのはいいんだよ。今大事なのは君との時間。 見送りも済んだしと散らかり放題の部屋の中で手招きしよう。 ついでに隣をぽんと叩いてこっちへおいで、をしとこうね。 「だって花束はキスしてくれない。それに喋らない。 君は饒舌な方ではないかもしれないけれど、 花束に君の代わりは務まらないよ。 ―― それにしたって、心配だって?不思議だなぁ。 昨日も僕は食事が終わったら部屋に引っ込んだだろうにね。」 (-72) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 2:32:07 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 探偵用 ジョシュア「他のものも綺麗だけど、じゃあ、お言葉に甘えて。 君は親しみやすいし明るくて、優しいんだねぇ。 考えなしというよりも溌溂としていて元気なタイプなのでは? 確かに思慮深さは重要かもしれないけれどさぁ、 僕は行動力も明るさもまた重要なものだと、……え? 虫はやめよう。僕が二度と上着を漁れなくなる。」 虫は嫌い。本当に嫌い。 思わず げえっ みたいな表情に傾いたかもしれないけれど、 まあそんなのもそのうちに楽しくなってきて、笑うだけ。 裾を引っ張っては拭い、細部は裾を折り曲げ角でなぞる。 そんな行動を繰り返しながら、うん、うん。 何度か相槌を打つべく、肯定の方向へ頷きをやった。 「僕の話なんて面白くないよ?ただの不出来なのだから。 不出来を愛する主人の元で暮らしていた片割れでしかない。 でもまあ、……そうだなあ。そしたらね? 今度君の部屋に来る時は、互いの話をする時にしようか。」 君の冒険譚と探偵話、見た事のある綺麗なもの。 部屋の張り紙のことも、自分の綺麗の定義。 どちらも語らうならばゆっくりの方がいいだろう。決まりだ。 「聞きたい事を互いに予め考えておいて、 インタビューみたいに交互に問い、答える。 ……もっと親しくなる為には良い案だと思わない?」 (-73) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 2:58:09 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 探偵用 ジョシュア「その時は僕の部屋でもいいし、君の部屋でもいいし。 互いに時間を見繕って互いを知る会話が出来たらいいなぁ。」 さて、言葉も良い区切り。 3/4オンスも磨き終わって囀り収めには丁度いいか。 よっこいせ。のんびりとした掛け声と共に立ち上がって、 「許してくれたことも、ものをくれたことも。 言葉を交わしてくれたことも、……ありがとう。 あまり居座るのも良くないだろうしそろそろ僕はお暇しよう。 ―― 今度 一人 で話す時は、互いの話をしようね。その時までに冒険のお土産話、めいっぱい作っといて?」 微笑みと共に再度を強請る。 君と話しているのは楽しかった。それもとても。 きっと別れは名残惜しければ名残惜しいだけ良いものだ。 (-75) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 3:05:46 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 医療用 ユー君が何やら思案しているのを見て、思案の種である男は、 少々心配そうに首を傾ぎはしたのだが。言葉を掛ける事は無い。 習慣か他の要因か、そこらは君の解釈に任せよう。 君が無事に隣へ座ってくれたので花束は枕元に戻す。 どうにも本気の心配をされている予感を察知し、 足を組んで頬杖ついでに呆気に取られたような間が空く。 暫しの間を置いてから首だって傾ぐぞ。 「まあ確かにそうだったけれども……。 いやぁ、色々な話をしている最中の腰を折るのもな、と そう考えた行動が裏目に出てしまったか。ごめんね。 今度から食堂を離れる時はユーに、 …いや、私、…うん…? 」呼び名に迷って声はトーンダウン。 いや、どっちだって君なんだろうけど、悩むよなあ。 頬杖したまま君の横顔を見て、悩んで ―― 出た結論はこうだ。 (-78) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 3:21:25 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 医療用 ユー「決めた。今から君の事を僕は『シロ』と呼ぶ。 勿論ユーや私がその呼び名を嫌うのであればしない。けど。 ……どうかなぁ、名前以外で呼ばれるのは好ましくない?」 第三の選択肢。別の名前で勝手に呼ぶ、だ。 その提案をする頃にはいつもの緩い微笑みに戻っている筈。 「シロ。白色。君の帽子の色で、君にぴったりの色の名前。 昨日贈った花冠の色の名前。清潔で綺麗な色の名前。」 (-79) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 3:25:08 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 探偵用 ジョシュア「良かった。冒険にも推理にも自信は必要だと思うからさぁ? もっと自信満々になってどんどん冒険してくれ。 此処にはお互いの主人もいない事だしさ。 ……出来れば僕の分まで冒険してね?」 僕はご覧の通りだからさ。 そんな言葉と共に自分の胸部をどんどんと叩いてみた。 見ての通りの薄っぺら。問題なく動けはするが、迷子にもなる。 籠の中に入った虫はちょっと平気かも。 だから、冒険……もとい、探索の結果を楽しみにしておこう。 事情聴取なんて言葉が聞こえたら流石にぽかんとしたな。 成程。そういう事もしていたのか。探偵だものな。 一瞬思考が空想へ飛び、空想が羽搏き ―― 「なあ。あれってやっぱり何らかの丼とか出すの? 硬い椅子に座ってさぁ、相手をライトで照らして……」 妙な言葉を口走るが気にしなくていい。 聞き齧り、偏った知識、曖昧な理解が漏れ出ただけだ。 引っ繰り返してしまったポケットの中身はちゃんと戻して、 不完全だけれど完璧で美しいものだけを持ったのが、 「食堂に居る時は大体自力の食事で一生懸命だ。 逢いはするだろうが、僕はとてもぼんやりしている。 聞き漏らしなんてしたとなれば、……うん。 夜も眠れなくなるぐらいには後悔するからさ。 相談も君の話も、また一緒に、こうやって出来たらいい。」 君に微笑みを投げ掛けたらば扉の方へ、ゆらゆら、歩いていく。 (-85) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 3:58:28 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 探偵用 ジョシュア扉迄辿り着いたらそこから先は決まってる。 扉を開けてもらったら礼を言い、挨拶を…… うーん、 然し別れの挨拶はお邪魔しましたじゃあまりにも素気ない。 そうは思わないか?不出来な僕はそう思うね。 さて、そしたらば、そうだ。 「――… また一人で話をしよう、素敵なジョシュア。 君の時間をまた融通してもらえるのを楽しみに待ってる。 それではまた。……また、近いうちに必ずね。約束、ね?」 我侭を幾ばくか混ぜ込んだ言葉の方がいい。 君の返答を聞いてから不出来は扉の外へ出て、 ゆっくりとした足取りで自室へ戻って行ったのだろう …―― 穏やかで素敵な時間をありがとう、ジョシュア。またね。 (-86) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 4:08:46 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 医療用 ユー君が言葉数の多い方ではないというのは、薄らと理解している。 だからこそ無理に言葉を促す事はしないし、 君の言葉の切れ端だけを手繰って不出来な解釈する事はしない。 君がきちんと言葉を紡ぎ始めるのを、視線を向けて待っていた。 あちこちに散る視線を拾わず、逸らし、 不出来は先日貰った はじめて の花束を見る。 淡い色合いの中に存在するまっしろ。この花は君みたい。 だから言葉を待つ間は指先で電子の白い花を撫でて、黙る。 ―― 程無くして、不足なく君の言葉を耳で拾いきれば 不出来は何だかおかしくなって 小さく笑い声を漏らした。 馬鹿にしている訳じゃないよ。大丈夫、大丈夫。 「つまりは気に入ってくれたって解釈でいい? ユーという名前も素敵なものだとは思うよ。 その名前だって誰かが意味を持たせて授けたんだろう。 私という君だって嫌いな訳じゃない。ただ、…… 何だろうなぁ、感覚的な問題だから説明が難しいけれどね」 頬杖の手に頬を懐かせ 花から指を離した。 「僕は『ユー』でも『私』でもない君の言葉に、 ……興味を惹かれた。もっと知りたいと思った。 それに綺麗な子には綺麗なものをあげるべきだ。」 言葉を区切って、ベッド傍の棚、…は解体しちゃったからね。 代わりに背中を丸めて、尊い重さの山の中からひとつだけ。 (-92) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 5:24:46 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 医療用 ユーそう、ひとつ。君の為のものを摘まみ上げよう。 白い造花つきの何の変哲もないリボン。重さは丁度3/4オンス。 「僕から貰うものは何でもなんて軽率に言っちゃいけないよ。 僕は不出来にとんでもないものを寄越すかもしれないのに。 でも、受け入れて貰えたのは嬉しいなぁ。シロ。 ―― ユーと私にあげたのだから君にも贈り物をしなくては。 髪の毛を編んでもいい?出来れば三つ編み。」 君が仮に髪を既に編んでいる状態であるならばそれはそれ。 はたまた短いのであれば、それもそれだ。 仮に長く、ただ一纏めにしているだけなのであれば、不出来は。 漸く視線を其方に戻して お伺いついでに首を傾ぐよ。 受け入れるも拒絶も何もかも自由だ。 不出来も自由にやっているのだからどうか君も自由にしてくれ。 (-93) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 5:31:42 |
【置】 愛玩用 ドゥーガル>>L18 昼食関連 あつあつのグラタンに野菜が多めのスープ。 教えられながら作ったマンゴープリン。 不出来が配膳を手伝うとしたならば、甘いものを率先して。 助けてもらいながらも初めて上出来に作れたものを運びたがった。 運ぶ動作は覚束無い上によたよたちんたらしたものではあるが、 それでも。 それでも、……不出来と定義されたものは。 食べても差し支えない味と見た目のものを作れた。 それだけが、不思議な事に心の底から幸福で堪らなかった。 色々な人の元にそいつを運んだら、いただきます。 きっと食堂の片隅で 上機嫌に、でも、やっぱり不出来に。 もたつく手を動かしながら自力で食事をしていた事だろう。 (L19) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 5:46:45 公開: 2021/10/04(Mon) 5:50:00 |
ドゥーガルは、ふーふーするのを不出来にも忘れ、あちちっ。 (a44) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 5:54:25 |
ドゥーガルは、痛覚はないが熱さは分かる。不出来なりに気を付けねばと決心し、その後は慎重に食べ進めていたとか。 (a45) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 5:55:16 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン君の本当の言葉を聞く間、不出来は静かにしていただろう。 濁流のように言葉を挟むことも、小石で塞き止めることもしない。 頷くのすら放棄して 一言も聞き漏らさぬように押し黙る。 ただ、君の笑みを見ながら、じっとしていた。 表情を笑顔に戻し、君に腕を回し直すのは 言葉がすっかり止んだタイミングになった筈だ。 「そうだね、お互いにまだ知らない部分だらけだから。 今の評価のまま親しくなるというのは難しいだろうねぇ。 けれども君が本心から僕をそう評価してくれるのであれば ……うん、そうだね。僕はまた君の事を肯定するだろう。 君を肯定する事で僕を肯定する事にも繋がるだろうから。」 君の髪のどこか 三つ編みの凹凸を指で愛でて、 あとはもう運ばれるままだ。きっと花畑まで、あと少し。 草原の気配に顔を前へ向け、動物のように鼻をすんと鳴らした。 「……君は確かに上手いことやっているんだろうねぇ。 やっぱり聞いてみて良かったな。正解だった。 そしてもっと聞いてみたいが、一気に聞くのも良くないな? 宝箱は中身を想像している間も楽しいものだろう。」 (-116) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 16:00:28 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 医療用 ユー君の為に、シロと呼ぶことに決めたものへの贈り物を摘まみ 言葉と思案が挟まるのならば先程と同じように待つ。 行動をするのはその後でも構いやしないだろう。 君は医療用。それも終末医療用だと言う。 別段それに不快感を覚える事はないな。 何たって相容れないものではない。 君が魂の重さに焦がれる不出来を否定しないのであれば、 不出来もまた、君の価値観と言葉を否定することはない。 取り繕う為の思考じゃない。本心からの思考であり、感情だ。 ―― だから、言葉が終わる頃に君の髪へ手を伸ばした。 ゆっくりとした手付きで三つに分けて、編み始める。 「見送るばかりの生活は君に思い出を贈るだろう。 でも、贈り主はいつか旅立って君の元から居なくなる。 ……思い出ばかりじゃ寂しくてたまらない。 僕は花束をもらった時に、そう思ったからさ? 実のところ、君の話を聞いて贈るか一瞬悩んだけどね」 君の髪を強く引く事もなく、慣れた調子でするすると編み 時折形を整える。綺麗な草原のいろは、綺麗であるべきだ。 (-117) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 16:17:35 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 医療用 ユー「だって、こうして君に今、魂と同じだけの重さを贈る僕も、 この何らかの体験が終わる頃に君の傍から消えるだろう? ……それでも君に、シロに、この重さを贈りたい気分だ。 何かを見送るばかりだった君に、贈り物をしたいね。 ここで過ごす日々ぐらいは役目から離れられるように、 少なくとも、僕と話す時は気楽であれるように、 綺麗な子には、綺麗なものがあるべきで ……よし、」 言葉をのんびりと紡ぎ終わる頃、三つ編みをし終えて、 三つ編みの終点にリボンを巻く。 結んで、白い造花の位置を整えたら出来上がりだ。 焦がれてやまない重さを君の髪に贈った不出来は、 満足そうに微笑んで、がらくたの中から手鏡を拾い上げ 他でもない君に手渡そう。その後は頬杖に戻る。 「ほら。……やっぱり、君に綺麗な重さはよく似合う。 誰かの前でその髪型をするのが嫌なら解いていい。 でも今はその恰好でいてよ。部屋から出るまででいいからさ」 (-118) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 16:18:49 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン「ただの鏡写しは片割れのカンマだけで十分だ。 どうせならば新しいものに触れたい気分だからねぇ、 ただの鏡じゃないと知っていくだろう未来に期待しているよ。 僕は毎日不出来にカレンダーを開けて、得たものを慈しもう。 ――… うん、ありがとう。王子様。…騎士様の方がいい?」 姫を抱きかかえて運ぶのはきっと騎士の役目だろうからね。 姫と呼ぶには幾らか嵩張る背丈の愛玩用は腕を解き、 この場では騎士である君の腕の中から降りたがる。 突き詰めて言えば思考も光景もただの電子データに過ぎないが、 やわらかで穏やかな匂いが満ちる花畑へ降りられた、ならば。 爽やかな空気で満ちる場所に降りられたならば。 上着から金貨を取り出して躊躇う事無く地面に座り込む心算だ。 勿論君が腕から降ろさないならそのままなんだけどね。 いずれにしてもぴかぴかの不出来な金貨は取り出すよ。 「騎士様は花束を作った事はあるのかなぁ。 お姫様は綺麗な人をその場限りで甘やかすものは作れても、 飾られて朽ち残るものを作るのは上手じゃないらしいよ。 なあ騎士様。…不出来な僕へ贈る花束、作ってくれるかい?」 (-128) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 17:52:56 |
【置】 愛玩用 ドゥーガル食事の時間と食事の時間の間。 或いは誰かと花畑へ出向いた後か、はたまた誰かと会話を済ませた後か。 定かじゃあないが恐らく夕刻付近に不出来は 二人 で外に出た。 誰かと会話をするように独り言を囀って、 大切な金貨を時折確かめながら探索を進める。 大丈夫、迷子にはならないよ。何故なら二人きりだから。 向った先で見様見真似で医療用のメスを振るって 裂いて 何だか嫌な気持ちになるなあ…… とか ぼやきはするけれど。 大丈夫、不出来なりに出来るよ。何故なら二人きりだから。 エネミーの目を狙って銀を走らせ、ある時は首を裂いて殺め 少ない手順で倒したならば 消えてしまう前に均等に分けていこう。 きっかり均等に、神経質そうに何度も何度も何度も余分を削って、 何度も何度も何度も重さを確かめて、破片をその場に置いて、 倒してしゃがんで分割する。倒して、座り込んで、分割する。 でも、持って帰らない。これはいらない。綺麗じゃないからね。 ―― 幾らかの報酬、または戦利品。 架空の命を摘み取った対価を得て最終的に辿り着いた先は そう。何の変哲もないペットショップだった。 (L22) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 18:21:16 公開: 2021/10/04(Mon) 18:25:00 |
【置】 愛玩用 ドゥーガルだって二階層目はデパート。きっとペットショップだってあるだろう。 というよりもそれを探してここまで来たのかも。 透明な箱に閉じ込められた電子データの動物達。 猫、小鳥、他にも色々居るんだろうけれど ―― 最終的に寄り付いた先は、興味が向いた先は、犬のコーナーだった。 それも小型犬の方ではなく、仔犬の方でもなく、 ある程度育った大型犬の方。 ケースに入れるには大きすぎるから、檻みたいなものに入ってるのかも。 どっちだっていいや。今不出来に大事なのは犬だから。 毛並みの良い大きな犬の前にしゃがみこんで、頬杖。 犬は好きだ。主人が好きだったし、綺麗かもしれないから。 尻尾を振っている犬をじいっと見つめて、 ああ、うーん、… 「……犬、ほしいなあ。綺麗かもしれないものなぁ。 15匹は無理だろうから1匹だけでも。 ここまでで得たもので、どうにか……」 ゲーム内の所持金をチェック。そして犬の値段をチェック。 まあ当然足りないな。でもほしいな、困ったな。 奪ってしまうのもいいかもしれないけれど、それはちょっとね。 (L23) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 18:22:38 公開: 2021/10/04(Mon) 18:25:00 |
【置】 愛玩用 ドゥーガル「うーん。僕たちの主人は想像以上に裕福だったんだな。 ここに主人が居れば買ってと言えたんだろうが、ねぇ。 ―― しょうがないか。■■■、僕らは一度出直そう。 帰って必要なものをリストアップした方が時間を有意義に使える。」 虚空に声を掛けてから不出来は立ち上がった。 吠えすらしないお利口さんな電子データを一瞥した後、 後ろ髪をひかれることもなく、不出来な二人はこの場を後にした ―― (L24) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 18:23:45 公開: 2021/10/04(Mon) 18:25:00 |
【独】 愛玩用 ドゥーガル/*そういえば二人云々は可愛いメカクレちゃんとデートしたくて 先走って声を掛けた結果の辻褄合わせなんですよねぇ……。 その直前で一人でって言ってたの忘れちゃってた アル中なので。 まあガバの功名ですよ 何とかなりそうで一安心してます (-135) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 18:38:20 |
ドゥーガルは、夕飯の鍋物を食べて口の中をあちあちにしている。またふーふーするのを忘れた。 (a61) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 18:49:12 |
ドゥーガルは、一人は、誰かが居る時は必ず不出来であった。でも美味しいから嬉しそうだ。 (a62) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 18:50:12 |
【置】 愛玩用 ドゥーガル卵、そういやちゃんと割れたのかな。 不出来は自身の前にある器を見てみた。 完璧だ。 (L27) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 19:04:33 公開: 2021/10/04(Mon) 19:05:00 |
ドゥーガルは、自身のなけなしの幸運をカルシウムの代わりに噛み締めている。 (a64) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 19:05:23 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 医療用 ユー三つ編みをひとつ編み、続きを編み、君の言葉に頷く。 自分の贈り物が負担にならないらしいのなら、それで十分。 きっと君は自分よりも色々なものを見てきたのだろうから、 君の考えを否定する事はしないし、敢て掘り返す事もしない。 概ね同意しながら、終いにリボンで君の草原色の尾を飾り、 「何も言わなくなったものは裏切らない。 動かなくなったものは綺麗な思い出を穢さない。 であるのならば、思い出が綺麗なものだという判断になるのも 至極当然の事だね。僕は私やユー、シロの言い分に同意する。 きっと君は今まで失望するような事がいっぱいあって、 そういう考えになったのだろうから、うーん。そうだなあ。 正さなくてもいいんじゃないか?僕はそれも綺麗だと思うし。 何よりこの贈り物を受け取ってくれるのならそれでいい。」 その場限りの贈りたがりは、手鏡を託したまま、君の横顔を見る。 別に笑顔じゃなくたっていい。シロの好きにすればいい。 不出来も好きにして、達成感で今は幸せな気持ちだ。 「そんな事ないよ?僕はシロから花束とはじめてを貰ってる。 綺麗な概念の話も聞けたし、今願いも叶えてもらっちゃった。 世の中には贈りたがりな性格のものも存在するから。 負担に思う事はないよ、ちっとも。微塵もね。 ……ああ、本当に良く似合う。よかった、よかった、… ?」 (-143) junkie_0u0 2021/10/04(Mon) 19:40:48 |
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