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【人】 楢崎大地 ー バレンタインイブの話ー 吾輩は馬鹿である。名前は大地。 ただいま絶賛受験勉強真っ只中。 みんなで合格して憂いなく旅行に行くぜ!と 意気込んだために、男にとって大事なイベントを 完全に頭からすっぽ抜かしてた間抜けである。 (2) 2023/02/03(Fri) 13:19:38 |
【人】 楢崎大地「ふぁっっっっっ!!?」 その話を聞いたのは、2月の13日。 いわゆるバレンタインイブとも言える日である。 その日の大地は、やはり勉強に気合を入れていた。 が! 完全に油断していたからこそ衝撃はさらにでかい!! え、もう!?明日!?え!!? それを聞いた途端、完全に挙動不審になっていた! 「 そ、そりゃ、欲しい人はいるけどさあ! い、いまほら、受験中だろ! ぜ、ぜぜぜってー、忙しくて 作る余裕ねーって!な!な!! そ、それより勉強に戻ろーぜ!な!」 ちくしょう!!!じゅんじゅん! なんという爆弾を落としてくれやがった! その日の俺は、実に、実に挙動不審で…… (5) 2023/02/03(Fri) 13:28:03 |
【人】 楢崎大地 ー バレンタイン当日 学校にて ー そして。その次の日には 「……ねみぃ……ねみい………… くそうくそう……じゅんじゅんめえ……」 参考書を前に、 撃沈しそうになっている おバカがきっと目撃できることだろう** (7) 2023/02/03(Fri) 13:33:18 |
【人】 楢崎大地 「……ふぐ〜〜〜〜……」 青少年男子のバレンタインへの熱量はマグマより熱い 入れたてアッツアツのコーヒーよりも熱い そんなのがにえたぎる夜と戦い、負けた俺は、 もう眠くて眠くて仕方なかった ……ほしい……チョコほしい…… 半ば怨霊と化しているが、怨霊というものは 俯いてばっかりいる(※偏見)生き物なのだ 目の前の祝福にはまだ気づいてなかった>>14 応援の声掛けだとばかり思ってたのだ 「ふぐうう〜……さんきゅーまめちゃん…… がんばる……ちくしょーねみい……ちょこ…… くそぉ……ばれんたいんん…………」 バレンタインに気づかず バレンタインに嘆くのであった その認識が訂正されるのは つんつんとしーちゃんがつついて 起こしてくれた時のこと>>21 (28) 2023/02/04(Sat) 9:43:53 |
【人】 楢崎大地 「うう……さんきゅしーちゃん…… って、こ、これはぁ……!? めちゃくちゃでけえひそひそ声が出ちまった 透明な袋に入れられたチョコマフィン。 ちらっっ!!!とまめちゃんの方を見る。 その手にはどうやらじゅんじゅん等に渡すらしい 同じチョコマフィンがあった。 つまり……これは……! 「ま、まめちゃんから……!」 ぱあーーー!と顔色が一気に明るくなる! もうそれはもう、分かりやすいくらい 嬉しそうな笑顔!! (29) 2023/02/04(Sat) 9:53:01 |
【人】 楢崎大地「まめちゃん!チョコサンキューな! ホワイトデー期待しとけよ!な!!!」 ホワイトデーの頃には、 もう、卒業式も合格発表も終わり、 無限列車旅行の真っ只中だろう。 そんな中で買うお返しチョコ…… 間違いない。旅行価格の かなりお高いやつになる。 が、そんなことはバカは気付かぬ。 うれしくって堪んねえ! もう小躍りし始めそうな感じで喜んで、 教室を出る時も、何をするにも、 るんるん♪るんるん♪とどこか浮かれて いたことだし。 勉強中なんかは、 「そんな問題だしていいのか? 俺にはまめちゃんのチョコマフィンがあるんだぜ?」 という顔で、様々な問題に取り組めたことだろう (30) 2023/02/04(Sat) 10:03:21 |
【人】 楢崎大地ー そして 苦難を乗り越えて ー 2月後半、俺の最後の試験が終わった。 試験が終わるまでの間は、夢の旅行計画については みんなに任せきっていたと思う。 それくらい、駆けて賭けて翔け抜けた 卒業式の日、泣く人あれば笑う人あり まるで明日も学校に来るように別れる人もいれば まるで今生の別れのように悲痛に泣いた人もいた みんなと離れるくらいなら滅んだ方がいい! いい大学にいけたから、世界滅びないで欲しい! 何言ってんの、滅びるわけないじゃーんあはは 桜の花の蕾が開く中、 滅びより早い別れの現実が 俺たちを包んで見送った (34) 2023/02/04(Sat) 19:38:04 |
【人】 楢崎大地次の日 俺はひどく早起きして、 スマホの前で座して待っていた。 デジタル時計の表示が01.02と進み 60を超えたところで、1つ時が進む オンラインでの合格者番号の発表 家で見てられるぶん、 誰もいない部屋にいる分、 俺はひどく不安だった。 いつもならもっと元気なのにさ。 みんなが居ないこの部屋だと、 馬鹿な俺でもちょっとは不安になるわけ (35) 2023/02/04(Sat) 19:41:59 |
【人】 楢崎大地 13時の鐘がなった時、 無限列車旅行のLINEに、ひとつのメッセージが届く 『忘れてないよな!.*・゚(*º∀º*).゚・*. 明日出発だかんな!!!.*・゚(*º∀º*).゚・*. 忘れ物すんなよ!寝坊もすんなよな!(*•̀ᴗ•́*)』 それと一緒に送られてきた どこか誇らしげに花丸された、合格者番号の 画像と一緒に。明日の旅行を楽しみにする顔が きっと脳裏に見えてきたことだろう** (37) 2023/02/04(Sat) 19:49:52 |
【人】 楢崎大地「……ほんとに悪かったって! …………とりあえず、乗ろうぜ!! どこまでも続く無限列車にさ!!!」 そう言って、電車に乗り込む。 駆けだす列車から見えるのは、新しい地。 さーてまずは、どこでおりるかなっと!** (53) 2023/02/05(Sun) 15:34:44 |
【人】 楢崎大地 乗り込んだのは未来への列車 辿り着いたのは、みんなに夢を与える遊園地 チケット売り場に並びつつ、まめちゃんにかけられた言葉に>>63 「おう!わかってるわかってる! ちょっと待ってな!」 そう言って、しばらく待ち、チケットを買うと…… そのチケットは5人分、それぞれ描かれているキャラと デザインが違っていた。 プリンセス映画の舞台をモチーフにしたもので、 期間限定の特別なチケットなのだ。 美女と野獣が写っているもの、 氷が似合いそうな女王様が写っているもの 様々なものがならぶなかで 俺が選んだのは、アラビアンナイトな 雰囲気のチケット。 「これこれ! これが一番かっけえから、これまめちゃんな!」 と、見事に独断と偏見で まめちゃんに手渡したことだろう みんなはどんなのがあたったかな? (87) 2023/02/06(Mon) 9:20:48 |
【人】 楢崎大地 (しおりにあった、 ホワイトデーの文字。 あれが鮮明に頭に浮かんだ) (心臓がドキドキする。まだ何も言ってねえし しーちゃんにバレてるなんてこたねえよな!) (俺はまだまだバレてないと思ってるようだ) (90) 2023/02/06(Mon) 9:39:25 |
【人】 楢崎大地 夢の国の住民たちのパレードが始まった。 「な、なー!みんな!戻ってきたなら あれみようぜ!すっげーの!!!」 そう言って、そこにいる誰か もし、繋げていたらまめちゃんを ひっぱって、パレードを見にいった お楽しみは、まだまだこれから!** (91) 2023/02/06(Mon) 9:42:13 |
【人】 楢崎大地ー 旅の合間、えきべんすてぃしょん! ー 夢の国も存分に楽しんで、 俺たちはまた、あてどない旅に出る。 途中、美味しい駅弁が集まると有名な駅で 一度下車して、どれがいいかな!と迷った 「すっげえー……駅弁、色んな種類あるなあ この辺の駅で売ってるやつはだいたい揃ってら」 寿司をメインとした海鮮弁当や お釜の形をした豪華釜飯弁当 だるまさんや新幹線の形のお弁当 もちろん、肉増し増し弁当も! 「へへ!おれこっれー! あとは、ジュースはどれにすっかなー」 ジリリリリリ!まもなく電車が…… 「 あっ!みんな!?やばい 次の電車来るーーーー!!!? ほら、俺まとめて買うから!!! 」 そんなドタバタ寸劇だって、 駅の旅ならではさ! 電車に間に合いますように!** (93) 2023/02/06(Mon) 12:31:25 |
【人】 楢崎大地華やかなパレードでは、夢の国の住人たちが踊り、 そしてこちらに手を振ってパフォーマンスしてくれた 賑やかでサイケデリック、エレクトリックな音楽と 楽しげに歌い踊るキャラクター達の姿。 どさくさに紛れて俺は 「 なあ、まめちゃん。おれさ…… 」まめちゃんのことが……ーーー そこまでいって、ぱあっっっん!!!と パレードの山車からネズミ型の紙吹雪が 一斉に舞う。 上がる歓声に、俺の声は綺麗に かき消されちまったよ!ちくしょう! けど俺も馬鹿なもんで、紙吹雪の中にレアキャラが いるのを見掛けると、ついつい夢中になっちまう 「あ!ほらまめちゃん!くまのプー……」 おっとまて!それ以上は、禁句だぜ 楢崎、心の俳句 (99) 2023/02/06(Mon) 18:03:47 |
【人】 楢崎大地はてさてみんなは追いついてきたかな? 追いつかれちゃあしょうがねえ。 今はタイミングじゃなさそうだ! ついでに言うと、パレードは、また次の部がはじまってて 新しいキャラ達が続々と集まってきてた。 「あ!ほらほら!しーちゃん!おだっち! すげーよ!これ、あれあれ!なんだっけ! あのほらあれ!俺のスーツにゃガラガラヘビ! じゅんじゅんもチュロスばっか食ってんなよー!」 愉快なパレードを 盛り上げる、愉快な高校三年生 パフォーマーとハイタッチして、 たのしんで、 楽しいそんな夢物語なのでした** (100) 2023/02/06(Mon) 18:07:33 |
【人】 楢崎大地ー 旅のすきま、温泉旅館にて ー 「俺ここぉー!!!」 さて、時は変わり。 ここは温泉に入れる宿泊施設。 昼間段階で予約したところだが、 奇跡的に二部屋空いていて、 それぞれ男子部屋と女子部屋を確保出来た 俺は何を考えたか、 まずは敷かれた布団のうちの一つに ダーーーーーーイブ!!!! そのまま、枕をとっつかみ、 枕をしーちゃんへと投げる! ルール無用!枕投げが早速始まった! ばっふんばっふん! 枕が飛び交い、そして体に当たってく 原始的な遊びだが、それがいい! お前も強制参加だーー!と さらに残った1人も巻き込んでいく! 女子組がその騒ぎを聞きつけて、 様子を見に来たかもしれないが、 そんときは更に、一緒にやるう?!と 悪魔の誘いもしていたのだった (101) 2023/02/06(Mon) 18:15:06 |
【人】 楢崎大地 枕投げを十分堪能したあとは、 もちろん温泉!そして瓶牛乳!卓球!!! 「ああ〜〜……生き返るぜえ〜〜…… ……この薄壁のむこうに…… 織田っちとまめちゃんが…………!!!」 少々意識しすぎだ!!! そう思う読者の諸君もいるだろう。 しかし仕方ないのだ、だって俺18歳!!! (※言い訳になってない) ぶくぶくぶくぶく……とのぼせるまで浸かり、 更には、我慢大会しようぜ〜〜〜……と、 巻き込もうとする始末。 参加したかどうかはともあれ、 最終的に俺は、真っ赤な顔で目を回して 牛乳瓶片手に出てきていたことだろう…… の、のぼせたぜえ………… (102) 2023/02/06(Mon) 18:20:11 |
【人】 楢崎大地そんな状態で卓球を始めれば、 へろんへろんのふわんふわん!! 頭ふらっふらになってて、いつもの実力が出せてないが 逆にそれがまた、運動苦手な子や女子とも いい勝負や笑える勝負になるきっかけを作った 「あらっっっっ!!!?」 すかっ!!!くるるるるるるーーーー!!! 見事に空振り、大回転! そんなことまでエンジョイし…… 美味しいご飯をみんなで食べて…… 男子部屋に帰った時には、どんな話を してたかなあ 心置きなく、存分に! 温泉旅館を満喫しよう!** (103) 2023/02/06(Mon) 18:22:41 |
【人】 楢崎大地 ガタンゴトン、ガタンゴトン 帰りの電車に揺られてる。 また来よう、写真待ってる お土産も見せあって、なんだそれって お互いに目を輝かせて。 旅は、終着駅に向かう (126) 2023/02/07(Tue) 6:55:42 |
【人】 楢崎大地 電車の中で眠りこける。 みんなのにぎやかな声を耳にして。 ガタンゴトンと揺れる音。 まどろみの中で、おわるのもったいねえと ほんの僅かに滅びを願う。 ギギー!と電車の止まる音 嗚呼、ここが世界の終わりか…… ここで俺たちみんな仲良く 滅びるのかなあ…… いや、それはやっぱやだなあ 寝ぼけた頭でそう思い、 嫌だああ世界滅びんなああと 惚けた顔で叫んだのを聞いて、 みんなは笑ってくれたかな それとも、馬鹿だなと 頭をはたいてくれたかな (127) 2023/02/07(Tue) 7:02:46 |
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