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人狼物語 三日月国


75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】

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カストルと、ポルクス……?


 当たり前のように二人の名前を呼びながら
 
もしかして骨が折れる作業≠カゃ無いかと

 若干冷や汗をかいたのは内緒だ

「ルヘナ……がいるといえばついてくるか?」

/*
コードネーム裏切者です。
私たちの職場は死の福利厚生充実しています。
気軽にお声掛けを。今なら指名料無料です。
引き続き愉快な墓下と地獄の表をお楽しみください。

「……ここまでくると勘違いじゃなさそうだ。
 俺たちは試されている最中なのかもしれない。
 大人はこれを乗り越えさせようとしているのか、
 それとも乗り越えられないことを期待しているのか」

どちらでも、やることは変わらないがな、
小さくつぶやいた。

/*
そしてごめぇ〜ん赤窓のみんな〜
PLタスク的にカスポル襲撃頼んでいい〜〜??
大変、大変関わりたいところだけれど、時間がちょっと……
お、おじさん、お手紙送るぐらいにしちゃおうカナ????

「……」

 やっぱり、自分を迎えに来ないのかだけが胸にくすぶり続ける。
 この疑問は永遠に果たされないのだろうか。

「裏切者の気持ちわかるようになってきたかもぉ……
 あ、そうだ昨日いってたコト。
 赤ずきんにもわかるように教えてあげてよ。
 ボクたち、裏切者が欲しいものなんだってあげたいからさ」

 お金や地位や、名誉。全部が手に入らないのなら
 自分の褒美の権利を使ってでも手伝おうと言っている。
 形にできるものなら、だが

「セキレイ……きっと赤ずきんにとっても他人事な、
 つまらない、重ねての身の上話になるが、
 それで構わないのか?
 ……退屈しなければいいが」

言いながら。
少しだけ、嘆息をして、語り始める。
何か声を挟まれれば答えるだろう。

セキレイにした話に、
己の抱えている"病"の話を足して、
赤ずきんに語り始める。

「遅れまし
たぁ
、うん?
 ……ああ、裏切
り者さん
のほしいものを
あげたい話
な」

遅れてやって来れば、丁度話題にのぼったところ。

罰された
いけどいい子でもい
たいみた
いだ、……って
 印
象は
受けましたけど、具体的に
どういうの
かって
 皆目見当つ
かないくらいでし ね〜


んん……
、咳払い。

「構いませんよ、退屈な話にはなりません。
 錯覚でも、理解を深めることはしたいからさ。
 君が僕に見せ
たいも
のを置いてくだ
さいな

/*
たらこスパです。カスポル襲撃について了解よ〜〜
表のログや併設病院追い切れていないのだけど、
裏切り者さんどかどか来ないから自分の方がいっちゃっていいかんじ?
それとも身の上話の後に決めるつもりだったりするかしら?

訥々と、光のない瞳で語り始める。

「最初に俺がこのシステムに加担したのは、
 他でもない……『命乞い』のためだ。

 偶然、このギムナジウムにある、
 "大人"たちのこのシステムを知ってしまった俺は、
 なぜか処分を免れた。
 何もされることなく、どこに連れていかれるでもなく、
 そして何かを命令されることすらなかった。
 ただ放置され、放免され、口止めすら行われず、
 野放しにされた。……それは、俺にとって、
 本当に耐えがたいくらいの恐怖と絶望だった」

当時のことを思い出すと、手指の先が震える。
――今でも、震える。
そのとき、大人がしたことを思い出すと。

「だから、俺はこのシステムを知った者として、
 システムに加担する者にずっと力を添えてきた。
 誰でもない、自分の意思で、だ。
 そうすることを決めたのは、間違いなく俺で、
 その理由は、仲間を売ってでも助かりたいという、
 『命乞い』という理由の延長線だ。
 そうすることで見逃され、生きながらえる一日を、
 惨めな犬のように啜りながら、ありがとうありがとうと、
 浅ましく生を繋いでいるのが俺なんだよ」

だから、自分は誰にとっても裏切者だ。
狼になり切れず、子羊にも距離を置く。
そんな中途半端な存在が、ルヴァという存在だ。

「だからかな。
 その時から、罰も背負っている。
 俺の胸の中で、ずっと泣く子供がいるんだ」

壊れたような、ひび割れたような笑顔を見せる。
泣き笑いのような表情にも見える。

「悪人になって、連れ去ることを正当化して、
 ただそれだけなら、裏切者の矜持も沸いただろうな。
 でも、同時に、あの時システムから逃げ出すときに、
 そのシステムの中に俺は"子供"を置いてきたんだ。
 『子供の自分』を、な。

 表の、ルヴァの存在は、
 俺が被っている仮面なんかじゃない。
 あれはその時の子供の頃の、何も知らないおれさまで。
 そいつは友達が大好きで、仲間がいなくなると悲しくて、
 人に嫌われるのが怖くて、ずっと皆と居れればいいなって
 そう、心の底から思っているんだ。
 バカだろう。その友達を奪う手は、自分の手なのに」

小さく、息を吐き、嗤った。

「医者は、ギムナジウムに俺が連れてこられた疾病を
 その俺の病気に、"解離性障害"という名を与えた。
 俺は、俺と乖離しながらおれさまと同一で。
 人を攫う悲しみも、それで生きながらえる喜びも。
 残酷なことに、"本物の感情"だそうだ。

 人は多分、残酷にもその病気を持つ者を、
 "狂人"とでも呼ぶんだろうな」

二人の顔を、交互に見る。

「だから。
 俺の願いは、おれさまの願いは。
 ずっと、この歪な狂人のまま、
 果てを知るまでここで苦しみ続けたい。
 偽物の生活を偽物で行うことが辛く、
 そして楽しくて仕方ない。
 お友達を地獄に連れ去ることが辛く、
 そして嬉しくて仕方ない。

 この歪なルヴァを、一日でも長く、永く。
 地獄のような毎日を続けさせてもらえることが。
 俺の、おれさまの、願いであり、野望なんだ。
 
 ……壊れてるだろ。
 シェルタンを、そしてこれからカストルを送り込むことが、
 俺でなくてよかったと安堵して、
 おれさまの友達を奪われることが辛くてしょうがない。
 大人に立ち向かえるほど強くなく、
 泣き崩れて手を汚すこともできないほど弱くもない。

 壊れた人間なんだよ、俺は。
 与えられる願いなんて、幸せなんて。
 やっぱり、一日考えても思いつかなかったよ、セキレイ」

/*
だいじょぶです赤ずきんさん
お気遣いありがとうございます。
基本的にダイスに従った方が、
残酷性あっていいかなと思いますので
大丈夫ですです。

/*
OK〜 このままたらこスパが襲撃してきま〜〜〜す♡

「なんだ。やっ
ぱり
考えていたので
体間違ってい
なさそ
う」

さして驚いたふうもなく、そう言った。

「裏切り者
さんは
、置いてき
ちゃった子
どもの自分に
 や
さしくな
いだけだろ?
子どもの
君も、自分にやさしくない。
 でもそうする
ことが望
みなんでしょ〜?」

「望みが叶う
ことはうれしい
ねぇ。苦しい
道を選ぶ
ことが、
 どうして幸福
じゃないって
言える?
 
そりゃあ
、余所様から見たら不幸
だって

 
言われるものかもしれないけ さぁ


んん……
、咳払い。

「天国こそ至上って思う人と、地獄こそ自分の天国って
 思う人がいて、後者の方が少ないだけですよ〜」

「君の言ってることは、結構スッと入って来た
なぁ

 雨に打たれるっていう事実は
欲し
いけど、
 濡れると切り傷が痛むだから
いやだな
ぁ、
 でも
雨に打た
れたいの方が優先されるから雨に打
たれ
よう!
 っていうのの、
容が変わった
けじゃない?」

ね? 首を傾けて裏切り者を見やる。

「自
罰的なこと
の何がいけないんだ?
 君はそれ
を行使し
た結果、自他ともに
どんな影
響を
 及ぼすかを知っている。
マイナスが発
生することを
 わかっていてやっているし、それ
を求めているんで ょ?


んん……
これからもその幸福は続きますね。
 僕もうんとお手伝いしてあげますよぉ」

「とりあえずは大人たちから
 君が連れて
いの指定が来ないといいな?
 きっとそれも、
くるし
いしうれしいことになる
から

 それはそれでい
いん
だろうけどね〜」

今日の子
、どうや
って
連れて行こ
うか
なぁ……
、ちょっと困った声の、
特に返答を求めていない呟きが零れた。

 魔術師は聞こえているだろうか

 やっぱり、赤ずきんは親切≠セと思う

 ボク達は、不満のある世界を享受した上でどちらにとっても
 ごまかしていけるほどのいい子でいられなかったんだ

「具体的なものにならないのならぁ、シカタナイね。
 裏切者がそれで幸せならそれでいい。
 これからもギムナジウムにいるあなたたちが
 幸せに過ごせるのならそれがいいさ」

 ……幸せ
 きっとボクも、これ以上知って考えようとしてはいけない
 知らなかったあのときまでが何よりも幸せだったなんて

「そうか……」

この狂いも、壊れも、ここでは受け入れられる。
皆それくらいひび割れて、朽ちているのだとしたら、
自分にとっての本当の楽園は、
この部屋なのかもしれない。

「出来ることがあれば、
 いくらでも言ってくれ。
 俺にも……もちろん、おれさまにも」

自嘲ぎみに笑った。

 裏切者の幸せを違うと叱ることができるとするのなら
 それは真の意味での治療≠ノなるのかもしれない

 その手段と思想と、方法をこの手は持っていない
 それができるのは大人≠セけだ。
 壊れきったいい子のシトゥラは、祈ることしかできない

 ――――もし
 もし本当に、大人に連れて行かれることが幸せだったとしたら
 ボク達は知らないだけなのではないのか?

 シュレディンガーの猫のような気分だ。
 連れて行かれないことはボク達の褒美になり、
 連れて行かれたものはそれぞれ褒美をもらっている。

 ……うまくまわりすぎている、のかな。
 カストルの行ったとおり夢を見すぎているのか

 まだ、わからない。わかりたくない。
 知ってしまったら押しつぶされてしまいそうになるから

「出来ること〜? んー。
 明
、君の分の朝食の何
かを

 
カスト
ルにプレゼントしてあげな


回収した封筒の中身を眺めながら、ただの思い付きを言う。

「ま〜〜君とカスト

 ふたりとも
が朝食の時に食堂にいた
らね。
 いな
かった
ら、それはそ
れで
持って行ってやりな」

「これ
出来る
ことで
しょ?」

平坦な声から、意図は読み切れない。

褐炭 レヴァティは、メモを貼った。
(a50) 2021/05/29(Sat) 19:42:32

褐炭 レヴァティは、メモを貼った。
(a51) 2021/05/29(Sat) 19:44:01

【人】 褐炭 レヴァティ

 昼休み、昼食後の屋上。

 前夜にほとんど眠らなかったためか、
 コートを抱きしめ、すやすやと寝息を立てる彼の姿があった。

 傍らには手帳がぽつり。時折風でページがめくれている。

 何事もなければ、
 レヴァティはこの後の授業はサボることになっただろう。
(53) 2021/05/29(Sat) 21:56:07
一人、体を搔き抱く。

ブラキウムとした、約束があった。
ここを無事に出たら、また二人で会おうって約束が。
そんな未来が来ないことを知っていて、
そんな未来を他ならぬこの手が奪うことを知っていて。
そうやってブラキウムが足掻けば足掻くほど、
大人たちは彼を"見つけやすくなるだろう"という
打算でした約束があった。

ふたりならきっと。
その約束は絶対に、呪いになると思っている。

でも、彼を大切に思う気持ちも本物で、
だからこそ、その大好きな気高さも、大好きな尊厳も、
大好きな笑顔も、大好きな声も。
何もかも、この手で壊すかもしれなくて。

――この手で、ブラキウムに終わりを与えるかもしれないと
知っていてもなお、胸が、恋慕親愛の焦熱で焼ける。

「う……ううううう……」

木に寄りかかるようにして、体を抱いたまま、
ずるずるとへたり込んだ。

ごめんなさい、ごめんなさい。
キミが刃を向けようとしている"相手"で、ごめんなさい。

刃を向けられたらきっと、
自分の浅ましい明日を繋ぐために、
君を喜んで殺せる自分で、ごめんなさい。

――なのに、キミのことが大好きで。
……本当にごめんなさい。

表情は、泣いていたのに、嗤っていた。

【人】 褐炭 レヴァティ

>>53 夕方の屋上

 レヴァティは結局、授業の間もずっと寝ていた。
 夢見が悪いのだろうか、うなされている。>>L8
(79) 2021/05/30(Sun) 12:17:48

【人】 褐炭 レヴァティ

>>夕方の屋上
 イクリール
 

「う……」

 誰かの声に、人の気配に。彼は目を覚ました。
 微睡みからは抜け切れず、
 そばにいる人物をはっきりと認識しているかもわからない。

 それでも、空の色が眠りに落ちる前と
 ずいぶん変わってしまっているのは見て取れたらしく。

「……あー……お呼び出
?」

 寝転んだまま問いかけた。
 喉の調子は、朝よりはマシになっている。
(82) 2021/05/30(Sun) 14:44:52

【人】 褐炭 レヴァティ

>>夕方の屋上
 イクリール
 

「んー……? んーんー、嫌ァな夢見ちょったけん、ありが
と〜


 起き上がろうとする気配はなく、むしろコートを抱き込み、
 イクリールを背にする形で転がった。
 あなたの傍には風で捲れる手帳が落ちている。

「風邪は、ああ、引
けた
から大丈夫です。
 お呼び出しと違うんなら、
 もう晩までここ居ってええかもしれ
ません
ね、俺は」

 喋りながらコートを探る。
 探し物は見つかったのか、程なくして手は止まった。

も、風邪引かん内にあったかい所
行くんですよ〜」
(84) 2021/05/30(Sun) 15:33:49

【人】 褐炭 レヴァティ

>>夕方の屋上
 イクリール
 

 んー、やら、あー、やら。生返事を投げ置いて。
 話は終わったものに思えていたけど、
 それでもあなたが去らないものだから。

「……ひとことで言
った
ら、
 子どもたちが屠
ごっこをした話?」

 起き上がって、「あ」という顔をした。
 話し相手がイクリールであったことを、
 レヴァティはここで初めて認識した。

「……まァ、ええか」

「屠殺ー…鶏やら豚やらをお肉にす
る為
に殺すことね?
 その屠殺屋さん役の子が、
 ごっこ遊びで
役の子を本当に殺しよるん」

「殺人が死刑の町で、それでもその子が
 
子ども
だからで許されるか許されないか、って
〜」

「君はどう思います?」

 コートの下から本を取り出し、パラパラとめくり出す。
 ん? 何か違和感を感じたようだったのが見て取れた。
(85) 2021/05/30(Sun) 16:22:49

【人】 褐炭 レヴァティ

>>夕方の屋上
 イクリール
 

「そっか。君はよう考え
られ
る子ですねぇ」

「そうですそうです、判断し得るに足
る情
報って、
 今俺が言った中には全然ないんよ〜。
 誰かに命令されたとか、
 他の
場合
もいっぱい考えられますけん」

「君はそおやって、考え
られ
る頭がなくならんとええ、あっ」

 本の中身をちゃんと読んでギョッとする。
 忙しなく周囲を見て、イクリールの傍の手帳に気付けば
 慌てた様子で手帳を拾った。

 コートから出した本……
 ──童話集と手帳は、サイズは似てはいるが、
 中身は勿論、表紙の質なども大きく違う。

 あなたがイクリールだとも気付くのも遅れたし、
 こんなことも間違えていたのだから、
 彼は本当に、そうとう寝ぼけていたのだろう。
(88) 2021/05/30(Sun) 17:19:02

【人】 褐炭 レヴァティ

>>夕方の屋上
 イクリール
 

「そうですよ〜 考えられん子も結構いよるけんねぇ」

「『悪いことは悪い、だから罰さ
れる
べきだ』
 って考えしか、一にも二にも出来ん子もいて。
 けどそれ自体も悪いことってわけでなく


「『悪い
って
知らんことをしてしまいました』
 『事情次第で許される悪いこと
あるって知らんです』」

「言いよることん根本は、
まァ
同じよね〜
 知らんことは知らん。思いつきもしない
です」

「俺は
、みんなみんなが許すこと
って
ない
と思いますよ、
イクリール」

 片手で開いた手帳を見つめながら、
 放り捨てていたコートと童話集を回収する。

「でも、誰かは許してくれるとも思うちょります」

「君が許せないことは、
…まァあればですけど
許せんくて
ええです
し、
 君が、誰かを許せる
誰かに
なってあげてもええし」

 あなたの場合は、大よそ後者をするだろうと
 レヴァティは思っている。
(98) 2021/05/30(Sun) 19:32:46

【人】 褐炭 レヴァティ

>>98 
夕方の屋上
 イクリール
 

「……
あーあ
、転がりよる気分やなくなった
なァ
?」

 
けほ
、わざとらしく声を出せば、少し咳き込んだ。

「……もう話かけんでくださいね、俺が困ります
けん

 
はよ
う卒業しよってなァ〜〜?」

 そう言って、レヴァティは屋上を後にしていった。
(99) 2021/05/30(Sun) 19:35:18
レヴァティは、
『ぴんぽんぱんぽーん♪』
夕食後、門限の放送を滞りなく行った。少し掠れた声で。
(a105) 2021/05/30(Sun) 19:43:03

レヴァティは、投げかけられた言葉を背中に受けるだけだった。
(a106) 2021/05/30(Sun) 19:47:04

 




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